魔法少女リリカルなのは~Wを継ぎしもの~   作:calamity

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第1話 「出会い」 凍夜side

海鳴市の片隅の住宅街に小さな家が一軒あった。そこには大人は住んでおらず二人の少年がひっそりと暮らしていた。周りの人に心配されることもあるがそれなりに平穏な日々を送っていた。朝早くから黒髪の少年はキッチンに立っていた。

 

「よし、朝ご飯とお弁当は完成かな。夏樹ー、そろそろ起きろー!」

 

二階に向かってもう一人の少年の名を呼ぶ。テーブルの上には朝ご飯の準備ができていた。

 

「夏樹ー聞こえてるか朝ご飯できたぞー!」

「......わかったー」

 

そう言うともう金髪の少年は階段をゆっくり降りてきた。

 

「おはよう凍夜。」

「おはよう夏樹、朝ご飯食べようか。」

「う...ん」

「「いただきます」」

 

夏樹はまだ寝ぼけているように返事をする。そして席に着き朝食を食べ始める。

 

「おいしい、凍夜のご飯はいつ食べてもおいしね。」

「夏樹も練習すればこれくらい作れるようになるさ。」

「そうかな~?」

 

いつもどうり朝のくだらない会話をしていると凍夜がいきなり驚いた顔で夏樹を見た。

 

「どうしたの凍夜?」

「やばい今日、入学式なの忘れてた!」

 

そういうと夏樹は時計を見た。時計の針はもう8時10分を過ぎようとしていた。

8時半までに学校につかなければいけない。

 

「時間がないよ凍夜!」

「お前がずっと寝てるからだろ!」

 

凍夜と夏樹は急いで制服に着替え一目散に学校へと向かっていった。そして学校に着いたのが8時25分であった。

 

「何とか間に合ったな。」

「そうだね。」

 

何とか間に合った二人は入学式のある体育館へと向かうのであった。

 

 

 

 

 

 

凍夜side

 

―――――私立聖祥大付属中学校

今年から俺たちが入学する学校だ。小学校から大学まで階段上りの学校で中学校からは男女別々の学校だったらしいのだが少子化対策などと噂されとぃるが俺の知ったことではない。いちよう名門校なのでそこに通えるだけでも良しとしたい。

 

「学費本当に大丈夫かな...」

 

俺たちには収入がないので学費は亜樹子さんと竜さんに払ってもらっている。私立なのでそこそこ学費がかかるはずだから本当ところもっと学費の安いところに行きたかった。あまり迷惑はかけたくないので二人に夏樹と一緒にそういったがあっさり断られた。子供がお金の心配をするなと逆に怒られてしまった。将来、ちゃんとお金を返さないとなと思ってもいるがあの二人が受け取ってくれるかが心配である。

 

「まぁ頑張りますか。」

 

 

 

 

「あー長かった。」

 

入学式を終えて、今は移動中

校長の話が1時間近くあったので眠たくてしかたない。

大きく欠伸をするとさらに眠気がましてくる。

あぁ、眠いな~

 

「確かクラス表、昇降口前だったかな。」

 

これから1年間一緒に過ごすクラスメイトまあ、とりあえず夏樹がいればいいと思いつつ昇降口へ向かう。

 

「うわ!なんか人がいっぱいだな。」

 

昇降口前は無数の人であふれかえっていた。クラス表を確認しようと集まっている生徒だとわかる。

なぜか、もうすでに絶望の表情を浮かべている奴もいる。

なにがあったのかを確認したいところだがとりあえず俺も生徒の群れに混ざっていく。

 

「俺はどこかな~」

 

クラス表の中から自分の名前を探す。

 

「ひ、ひ、ひ、....あった、て夏樹のほうかよ『1年2組 左 夏樹』」

 

俺と夏樹は名字が翔太郎さんの「左」なのでこういった表では間違えることもよくある。

主に夏樹がだけど。

 

「ひ、ひ、ひ、....あった今度こそは俺だ『1年1組 左 凍夜』

 

クラス表から自分の名前を見つけ、同じクラスの使途の名前も見ていく。

うわ、佐藤の名字が6人いる。

他には.....

 

「フェイト・T・ハラオウン?」

 

このクラス外国人がいるのかよ!

隣とかになったらめんどくさいぞオイ!!

俺、『ひ』だからもしかしたら隣になるんじゃないかおいおいそんなことになったらとっても今後が大変じゃないか

良し、隣になるわけない、うんんそうだ、そんなはずがない、大丈夫だ、ハハハハハ

.....もういいや、夏樹と合流して教室に向かおう。

心に不安を残しながらも自分のクラスに向かうのであった。

 

 

 

 

 

 

 

1年生の教室のある廊下で俺は夏樹と合流することができた。

 

「あっ、凍夜遅かったね。」

「悪いな夏樹。」

「なんかやつれてるけど大丈夫?」

「大丈夫のはずだ、それよりクラス別々だな。」

「まあ、隣のクラスだしいいんじゃないかな。」

「それもそうだな、おっとここが俺のクラスか。」

「じゃあね凍夜またあとでね!」

「じゃあな。」

 

そういって夏樹と別れると俺は教室の中に入った。周りは知らないやつだらけでとてもアウェーな気がした。

 

「凍夜じゃねか!」

「おお集か、同じクラスだったんだな。」

 

俺に話しかけてきたのは隣の家に住む『楯宮 集』である。集とは1年前、俺たちが引っ越してきてからの付き合いである。スポーツが万能特にサッカーが強いのだが勉強がからっきし出来ないという欠点もある。

 

「凍夜、夏樹は?」

「あいつは隣のクラスだった。」

 

集は夏樹とも仲が良く3人いつも遊んでいた。

 

「凍夜の席はどこだった?」

「ちょっと待ってくれ。」

 

集に言われ俺は自分の席の位置を確認する。心の中ではあの外国人の隣にならなければどこもでもよかった。

 

「ええっと、あった窓側の列の4番目だ。」

「ヘ~え凍夜ラッキーじゃん!」

「なにがラッキーなんだ?」

「なにがってあのフェイト・T・ハラオウンの隣だぜ!」

「.....ウソだろ!!」

 

俺は動揺してしまった。一番避けたかったことが現実になってしまうなんて。

 

「何を慌てているんだ?」

「なんでよりにもよって隣なんだ。」

「ハラオウンの隣がうれしいだろ。」

「何をどう考えたらうれしいんだ!」

「お前知らないのかフェイト・T・ハラオウンを!!」

「誰だよそれ有名なのか?」

「本当に知らんないんだな、この学校で彼女を知らない人はいないぞ。」

 

すると教室にチャイムの音が響き渡る。

 

「まあ、がんばれ凍夜。」

「おい、もっと詳しく説明していけよ!」

 

俺の学園生活は波乱になりそうだなそう思いながらしぶしぶ席に着きあきらめたようにため息をつく。

すると先ほどまで廊下に出ていた生徒たちも次第に教室に入りそして俺の横に一人の女子が立った。

腰まで伸びる金髪で女子では少し高めの身長

顔だちは隣を通った人がふりかえりそうなほどの美人である。

けれども問題は相手が外国人ということだ。

 

「俺、やばいかも...」

 

初日からこれでじゃあ先が思いやられるがとりあえずはがんばるしかない。

すると教室のドアが開く。

 

「ハーイみんな静かにして」

 

教室にスーツを着た20代前半の女の教師が入ってきた。

 

「皆さん初めまして、私がこのクラスの担任の『三雲 加奈』担当教科は英語です、1年間よろしくね!」

 

けっこお若い先生だな。

そう思いながら先生を見ていた。

 

「それでは皆に自己紹介してもらおうかな、男子の1番から女子の1番っていうふうに男女交互でいくよ!」

「ハ~イ~スタート」

 

出席番号1の男子からどんどん自己紹介が進んでいく。

このクラスほんとに佐藤が6人いたよ...

知らないやつの自己紹介が進む中―――――

 

「楯宮集です、サッカーが得意です、みんなよろしく!」

 

集まで行ったということはあとは半分か。

そんなことを思いながら他人の自己紹介を聞いていた。

すると―――

 

「高町なのはです、お菓子作りが得意です、みんなよろしくね。」

 

高町うーんどっかで聞いたことのある名前なんだけどな...思い出せない。

そうやって悩んでいるうちに俺の番が回ってきた。

 

「左凍夜です、得意なことは特にない、みんなよろしくな。」

 

俺の自己紹介が終わると次はあいつの番だ

 

「フェイト・T・ハラオウンです、得意なことはスポーツ全般です、みんなよろしくね」

 

そういって席に座るハラオウン。

俺は驚きを隠せない

 

「えっ...」

 

思はず声に出してしまった。

やばいハラオウンに聞かれてしまった。

 

「どうかしたの?」

「いやなんでもない――――って、え?」

 

俺の聞き間違いでなければ彼女は日本語で俺に話しかけってきている。

しかもかなり上手に

 

「日本語話せるんだね。」

「えっ、うんこっちに来てもう4年だし勉強もしたから」

 

いきなりの質問に一瞬焦っていたがすぐにこちらの質問に答えてくれた。

よかったこの子は話ができる相手だ

 

「良かった~」

「えっ、?」

 

俺から出た言葉に驚いているようだ。

 

「いや、もし君が日本語を話せなっかたらどうしようと思っていたんだよ。」

 

俺が驚いた理由を告げると彼女も納得したみたいで相槌を打ってくれた。

 

「いや、良かった。」

「そんなに悩まなくても、えっと...」

 

俺の名前を思い出そうとしているみたいだ。

さっき自己紹介したはずなのに忘れてる

 

「俺の名前は左、左凍夜だ」

「じゃあ私も...フェイト・T・ハラオウンです」

「よろしくなハラオウン」

「えっと何って呼んでいいのかな?」

「名字でも下の名前でもいいよ」

「じゃあ、よろしくね凍夜」

 

俺は下の名前で呼ばれ少し顔を赤くしてしまった。

普通男子のことを下の名前で呼ぶか!!

露骨に反応してしまったじゃないか!

 

「顔赤いけど大丈夫?」

「...あぁ大丈夫だよ」

「それにしても左なんて珍しい名字だね」

「そうか? 結構ありがちだと思うけど」

 

名字のことを聞かれ少しドキリとしてしまった。

このことはあまり触れてほしくないことだ。

 

「まあ、これからよろしくハラオウン」

「こちらこそよろしく凍夜」

 

俺の学校生活1番の悩みが解消された。

今後ともハラオウンとはいい関係を築いていけそうだ。

それにしても高町ってどこで聞いた名前だったけ?

うーんやっぱり思い出せない。まあ、そのうち思い出すでしょ。

 

 

 

 

 

 

「じゃあ、今日の授業はここまでみんな寄り道せず帰ってね」

 

三雲先生が今日の授業の終わりを告げると教室が一瞬でざわついた。

さて、帰って昼ご飯作らないと

あ、買い物にも行かないとな...

 

「さて、帰るかな」

「もう帰るの?」

 

周りの生徒たちは帰る気がまだにようなのか数か所で固まって話をしている

 

「ああ、帰って飯を作らないといけないから」

「そうなんだ」

 

そんな風にハラオウンと喋っていると横のほうから

腰までの伸びた茶髪に、綺麗よりもかわいいが似合う女の子がこちらに向かって歩いてきた。

 

「フェイトちゃん帰ろ」

「あ、なのはちょっと待てね」

 

そういうとハラオウンは帰りの支度を始めた

えぇっとこの子名前なんだったけな~

まあいいや気にせず帰ろう

 

「えぇっと....左君だったかな?」

「えっ、あっ、そうですが」

 

突然話しかけられたため敬語になってしまった。

なにやってんだよ俺!!

ただのバカみたいじゃないか!!

 

「これからよろしくね...って私の名前分かる?」

「すみませんが分からないです...」

「じゃあ、改めて自己紹介するね...私は高町なのは、なのはって呼んでね」

 

改めて自己紹介をしてくれた高町

なのはって呼んでねとか無理だろ!!

いきなり下の名前で女子を呼ぶとか絶対無理

 

「俺も改めて、左凍夜、まあ好きに呼んでくれ高町」

「なのはって呼んでもいいのに」

「まあなれてきたらそう呼ばしてもらうよ」

「それならいいんだけど」

 

そういいつつも俺は多分下の名前では呼ばないと思う。

なぜかってそれはもちろん恥ずかしいからに決まってんだろ

 

「そろそろ帰らないとやばいな」

「ごめんね引き止めちゃって」

「気にするな高町、二人ともまた明日な」

「じゃあね、凍夜君」

「バイバイ、凍夜」

 

そういって二人に別れを告げると俺は右手を軽く振りながら教室をでて言った。

後ろの二人も軽く手を振り返してくれた。

いや~ほんと一時はどうなるかと思ったけど二人ともいいやつそうで良かった。

そんなことを考えながら俺は廊下で夏樹を探す

あいつどこにいるんだ.....

あっ、いた。

 

「夏樹帰るぞ」

「あっ、凍夜!」

 

夏樹は俺に駆け寄ってきた。

 

「学校は楽しかったか夏樹?」

「うん、新しい友達もできた。」

「そうかそれはよかったな」

 

はたから見ると親子の会話にしか聞こえないような内容だがこれがいつもの俺たちだ。

 

「今日のお昼ご飯はなに?」

「何にしようかまあ、とりあえず買い物に行こう」

「うん!」

 

俺たちはそんな会話をしながら学校を後にする。

今日の昼何にしよう.....

こんな風にたわいもない1日が過ぎていく。

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