どうやら俺は異端者のようです   作:クラプス

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初めましてクラプスと申します。
処女作ですがよろしくお願いします


プロローグ

俺の名前は国玉夜(くだまよる)

 

肩書としては E級ハンター。

 

一般人とほとんど変わった所は無く、ハンターと呼べるのかどうかも怪しい。

 

その肩書に偽りはなく、生傷は絶えることは無い。

 

しかし、一度も生死を彷徨ったことがないのは、運が良かったからだろうか。

 

命をかけなければいけない職業「ハンター」

 

俺にとって一番大切なのは命。

 

なのに、何故こんなことをしているのかと聞かれれば、死にたくないから、この二度目の人生に賭けていると答えよう。

 

この賭けは、命を失う危険性が十分にありながら、代わりに命が助かる可能性は極めて低い。

 

もちろん普通の世界ならば、賭ける理由もないのだろう。しかし、ここは普通の世界ではなく、この世界だったからこそ、賭けている。

 

ハイリスク、ローリターンの賭け。そう思う人もいるのだろうが、俺にとっては違った。

 

この賭けはローリスク、ローリターン。もし死んだとしても、世界が元に戻るだけなのだから。

 

 

 

都内の工事現場

 

そこでは、異次元とこちらの世界を結ぶ通路。「ゲート」が開いていた。

 

ゲートは独特な存在感を放ち、そこに存在している(ある)にもかかわらず、先が見えない深海のようだ。

 

そこにハンターたちはぞろぞろと集まり、協会から飲み物を受け取っていた。

 

「あ、水篠さん。また一緒ですね。今日もよろしくお願いします」

 

「国玉さん、いつもお世話になっててすいません。よろしくお願いしますね」

 

同時、と言うわけではないが、俺と水篠さんがそこに着くと、周りの人から声がかけられる。

 

「あれ?水篠くんと国玉くんじゃん」

 

「二人ともよっす~」

 

「国玉くん今日も頑張ってね~」

 

「寒いのにお疲れ」

 

「ハハッ…今日もよろしくお願いします」

「そちらこそお疲れ様です……」

 

何時ものように挨拶をしていると、真島さんからも声をかけられる。

 

「お~い 水篠くん、国玉くん!飯はちゃんと食ってきたか?」

 

「「はい。しっかり食べてきました」」

 

二人同時に答え、別の場所へ行こうとすると声が聞こえてきた。

 

「誰あいつら 強いの?みんなして挨拶しちゃって」

 

「ククッ… 久我さんが辞めたあとに入ってきたんだが、リュックを背負ってる兄ちゃんは別名、人類最弱兵器なんだよ」

 

「最弱兵器?最強兵器じゃなくて?」

 

「ああ、最強兵器はS級を指すけど、水篠くんは「最弱兵器」」

 

「それじゃ、もう一人は?」

 

「国玉くんは、人類最弱兵器の弟子、または、変わり者って呼ばれてるな」

 

「弟子?変わり者?」

 

「弟子の理由は分からないが、変わり者ってのは合ってるな。 ま、二人ともE級ゲートで怪我して入院するくらいだから、ハンターの中で二人が一番弱いんじゃないか?」

 

「一番弱い!?そこまでなのか?」

 

「だからあの二人が呼ばれたレイドは低級だと思えばいい」

 

「あ~なるほど」

 

「聞こえたら困るから説明はここまでにして…」

 

真島さんはそう話を締めるが、

 

(全部聞こえてんだよな……)

 

ハァ、と二人して溜息を吐く。

 

「すいません国玉さん。俺のせいで…」

 

「いえ、大丈夫ですよ。あまり気にしないでください」

 

とりあえず飲み物を貰いに行こうとするが

 

「あ、水篠ハンター、国玉ハンター すいません…。たった今、コーヒーきれちゃって…」

 

……どうやら、俺達は飲み物にまで愛想をつかされたらしい。と、そこから離れようとすると、目の前に女性が見えてくる。

 

「っと、ちょっと電話です」

 

「あ、はい」

 

俺はそう言って水篠さんから離れると、女性の大きな声が聞こえてきた。

 

 

――

 

さてと、ここまでの文と会話で分かったと思うが、俺の(今の)名前は国玉夜。E級ハンターで、変わり者で、詳細は面倒なので省くが転生者だ。

 

そして、この世界は『俺だけレベルアップな件』の世界。所謂異世界転生……ではなくこういう時は並行世界転生と言ったほうが正しいのだろうか。まあ、どちらにせよ、転生したことには変わりないけども。

 

今日は恐らく、あの日。水篠さんにステータスが現れる日だ。プレイヤーになる日と言ったほうが分かりやすいだろうか?まあいい。

 

俺は今日この日まで、とにかく水篠さんを生かしてきた。何度水篠さんが倒れようとも、死にそうなほどの傷を受けようとも、とにかく俺は水篠さんを生かすために奮闘した。だからこそ、俺は常に傷は最小限になるようにして俺が動けない様にならないようにしてきたし、常に水篠さんに気を配ってきた。ただ、それも今日で終いだ。今日はもう、俺が動きたいように動ける日。そして…俺が命を賭ける日だ。

 

 

――

 

 

「全員注目!」

 

中に入るため、ゲート前に集まったハンター達に向けて声を掛けるのは60歳過ぎの男性、馬渕さんは、今回のパーティーのリーダーを自身が務めるといい、その実力を知る者たちは次々と賛成していき、皆がゲートをくぐって行く。

 

「出来るだけ頑張るか……」

 

そう言い、俺もゲートへと足を入れた。

 

 

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