どうやら俺は異端者のようです   作:クラプス

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第十四話

『グァァァァアアアアア!!』

 

鬼のなりそこない達を殲滅し終わると、咆哮が聞こえた。

 

前の方をよく見てみれば、身長が3メートル程ありそうな騎士が巨大な大剣を担いで、こちらへと向かった来ているのが見える。

 

見た目はかなり強そうだが――

 

 

 

 

 

 

[下級吸血鬼]を討伐しましたというものと、レベルがアップしましたというウィンドウが出現する。

 

 

特に苦戦することは無かった。

 

動きはあまり速いというわけでもなく、ただ、鎧が硬いだけで簡単に首を斬れた。恐らく攻撃力だったりは高かったのかもしれないが、当たらなければ意味がない。

 

そして、下級吸血鬼からは決壊の両手剣という剣を入手した。攻撃力は+95程。

 

俺はあまり疲労していないため、奥へと進む。

 

 

 

 

国玉夜、現在の状況

 

レベル +3

疲労度 12

 

HP 3減少

MP 7減少

 

装備

 

創造物の輪

鉄のガントレット(両手)

鬼のプレートアーマー(胸)

鎖帷子

 

所有武器

 

魔力のこもった大剣

魔力のこもった鉄槍

魔力のこもった短剣

壊れかけの木剣

アルナの長剣

決壊の両手剣

氷王の短剣

 

 

 

 

 

 

奥へ進み、見つけたのは2メートルほどの扉。

 

これまで見てきたダンジョンの扉が大きかったせいか、少し小さく感じる。

 

俺は扉を押し、中へと入って行く。

 

中は、柱が等間隔で並んでおり、中央奥に二つの玉座があった。

 

突然、二匹の蝙蝠が出現し、それぞれ玉座へと向かうと、人型を形成し始める。

 

目の前に居る男と女の子。Lv.43とはいえ、能力値はかなり高いはずだ。それでも、目の前に二人が同等以上の実力もっているように感じる。

 

玉座に座した二人の名前はオレンジで表示されていた。

 

紅の吸血鬼 プラウド・グレイプ・エニル 黒衣を着ている方は、黒の吸血姫スぺロ・フィーネ。長ったらしいが、これが二人の名前だ。

 

二人は玉座から立ち上がると、何処からか取り出す。

 

スぺロは黒を基調とした大剣を、エニルは真っ赤なランスと深紅のような深い赤をしたハルバートを取り出した。

 

俺は長剣を構える。その瞬間、二人が同時に攻撃を仕掛けてくる。

 

すぐにスキルを使用し、突きと斬撃。その二つを避け、すぐにエニルを斬りつけるが、エニルはハルバートを落とすと、俺の燃える長剣を摑み、そのまま刀身を砕いた。

 

「マジかよ…っ!」

 

そう言いながらスぺロからの斬撃を避ける。

 

すぐさま飛んできた突きを避けつつ、その避けた勢いを拳に乗せ、エニルを攻撃するが、あまりダメージが入っていないらしく、ぴんぴんしている。

 

 

俺は避けながら、徒手で攻撃をしていくが、これではかなり分が悪い。

 

相手は二体。こちらの攻撃はほとんど意味をなさない。武器を出そうにもそんな隙は無い。

 

 

無いなら作ればいい?そもそも、隙を作る隙が無いから作れないんだよ。

 

このままじゃじり貧だ……いや、まてよ。隙は作れるか。……さっきの作れないというのは撤回だ。

 

 

 

俺はスぺロからの斬撃を左腕で受け、そのまま壁まで吹き飛んだ。

 

「―――ッ…いってぇな…」

 

そんな事を言いつつ、決壊の両手剣を取り出す。

 

 

腕は――両断はされてないか…。骨は折れてるが、まあいい……ッ!?

 

 

 

俺はすぐさまそこを離れる。

 

すると、真っ黒な液体のようなモノがかなりの範囲を飲み込む。

 

円形に広がった黒の中心に剣を突き立てて仁王立ちしているのはスぺロだ。恐らくあの剣の効果だろう。

 

視界にランスが飛んでくるのが見えた。

 

それを避けると、すぐにハルバートによる斬撃が俺に迫る。

 

俺は斬撃を受け流し、エニルに攻撃をするが、避けられた。

 

 

避けたッ!?…いや、そうか。大剣だからか…完全に頭から抜けていた。

 

……取り出した意味無くね?

 

 

俺は両手剣を収納し、攻撃を仕掛けてくる二人を徒手で対応する。攻撃が激しくなり、何度か当たる。

 

 

チッ…左腕を犠牲にしたのに、割に合わないな。他の武器は…意味が無いか。エニルの手に傷がない。

 

 

アルナの長剣によりダメージを与えられるのならば、多少は傷があってもおかしくはないはずだ。つまり。アルナの長剣以下の攻撃力ではダメージは無い可能性がある。

 

自動的に回復する可能性はどこかに置いておく。

 

 

隙を作ったが、戦況はさらに劣勢に。このまま徒手で対応し続け、起死回生を発動させたとしても、勝率は低い……。

 

詰みか?…いや、考えろ。諦めんな。死んでも勝て。

 

 

俺はインベントリを見る。

 

まあ、分かってはいたが、使える物は一つだけだ。

 

 

目の前の二人を対応し続けていると、ウィンドウが出現した。

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 お知らせ

 

―体力が30%以下となったため、[スキル:起死回生]が発動いたします。

―全ての能力値が25%上昇します。

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

俺はそれを視認した瞬間、二人を本気で殴り、吹き飛ばし、氷王の短剣を取り出した。

 

徒手ではだめだっただろうが、この短剣を持っており、筋力、速度、その他。全てとは言い難いが、二人を超えている今の俺ならば、負けることは無いだろう。

 

起き上がり、俺へと向かってくる二人の腕を斬りつける。

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

[効果:氷結が発動します]

[効果:氷結が発動します]

 

 

[攻撃した部位を凍らせます]

[攻撃した部位を凍らせます]

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

二人の腕が凍る。

 

俺は動揺している二人を切り刻む。

 

もう片方の腕を、足を、胴体を。

 

全身が凍りつき、動けなくなった二人の首を斬ると、ウィンドウが出現した。

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 お知らせ

 

レベルがアップしました

レベルがアップしました

レベルがアップしました

レベルがアップしました

レベルがアップしました

レベルがアップしました

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

死んだ二人からアイテムを回収する。

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 [アイテム:鮮血のランス]

 

入手難易度:S

 

種類:槍

 

攻撃力:+120

 

 いつかの戦場にて鮮血を吸ったランス。主は純粋無垢な(おのこ)の血を好むが、このランスは穢れた戦士(おのこ)の鮮血を好む。

 

―効果「選り好み」:穢れた戦士以外の血が付着した場合、その血を持つ者の能力値を15%低下させる。

 

 

――

 

 [アイテム:影の王剣]

 

入手難易度:S

 

種類:大剣

 

攻撃力:+125

 

 影を統べた王が創り出した剣。影は全てを飲み込む性質を持ち、この剣はその性質を多少制御できるようにした。

 

―効果「黒影」:自身を中心に、自身以外の触れたもの全て飲み込む円形の影を出現させる。範囲は自在に変化させることができる。

 

――

 [アイテム:死神の黒衣]

 

入手難易度:S

 

種類:衣服

 

物理ダメージ25%減少、筋力+15、俊敏+25、体力+20

 

――

 [ルーン石:昂血(こうけつ)

 

種類:ルーン石

 

 ルーン石を割るとスキルを吸収できます。

 

――

 

 [アイテム:無辺な小物入れ]

 

種類:小物

 

 プラウド・グレイプ・エニルが所持していた物。中にはプラウド・グレイプ・エニルが所持していた物が入っている。

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

S級アイテム出過ぎ…と思っていると、近くの空間が渦のように歪み始めた。

 

それと同時に転職クエストを開始すると表示されたウィンドウが出現した。

 

 

 

 

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