※今回はフィクションとご都合主義が多めに含まれております
歪みから始めに出てきたのはヘルメットのみ装備していない騎士。
歪みから出てきた騎士が、俺を視認した瞬間、剣を振り下ろす。
キィンッと、金属音が鳴った。
重っ…
俺がそう思っていると、間髪入れずに蹴りが放たれる。
それを視認し、すぐさま後退すると、俺はインベントリを開き、決壊の両手剣を取り出した。
恐らくあの騎士の筋力はエニルやスペロと同等程。速度や防御力に関しては未知数。
俺は死神の黒衣を羽織り、両手剣を構えた。
かなり不利だと思うが、装備差と技術力でカバーする。
俺はセイジャの秘薬を二つ使い、両手剣を騎士に向かって投擲した。
騎士は投げられた両手剣を避けると同時に、両手剣の柄を摑み、投げ返す。
俺は騎士に投げ返された両手剣を姿勢を低くすることで避けると、駆けた。
自分の間合いに入った瞬間、俺は急所突きを使用し、騎士の首を突いた。が
「ガハッ…!」
騎士から膝蹴りを喰らい、俺は壁まで吹っ飛ぶ。
クソッ、正面はダメかっ!
俺は追撃が来る前に、その場を離れようとしたが、俺が離れる前に騎士から攻撃が来る。
「グッ…」
騎士は俺の腹を足で抑え、剣を振りかぶる。
その脚を何度も何度も殴ったりするが、ビクともせず、それでも何とかしようと騎士の脚を鎧ごと、握りつぶそうとする。
騎士が剣を振り下ろそうとした。それと同時に、バキッと鎧が壊れ、脚に食い込む。俺はすぐ氷王の短剣を取り出し、見えた肉に突き刺した。
『グアアアァァァァッッ!!』
騎士が叫ぶ。その瞬間、俺は騎士に反対の足で蹴り飛ばされた。
「短剣がダメなら徒手で……と思ったが、あの硬さでは無理か」
俺はそう言って、思考する。
剣でも、徒手でもダメ。ならどうする?あの鎧の上からダメージを与える方法は?考えろ。
インベントリを開く。
何か使える物は……、あっ、さっき手に入れた―――…でも、貫けるか?………いや、細かいことは考えるな、思いついたなら即行動だ。予想外が起きたならその場で対処しろ。
使えるかは分からないし、どんな効果があるのかもわからないが、煙玉がある。名前通りの物なら、隠者と併用すれば、その場から離脱することくらいはできるだろう。
俺は向かってくる騎士を視認すると、インベントリからランスを取り出し、構える。
騎士は短剣を取ったのか、騎士の脚に短剣は刺さっていなかった。
騎士が目の前に来た瞬間、俺は騎士を突く。
しかし騎士は、その突きを弾き、流れるように袈裟斬りをする。
俺はすぐさまランスを収納し、袈裟斬りを潜るように躱すと、俺の顔に向かって蹴りが飛んできたため、ランスを召喚し脚を突くが、崩れた体勢から突いたせいか、下に流れ蹴りを喰らう。
飛ばされながらも、俺はすぐに体勢を立て直し、インベントリから鉄槍を取り出すと、騎士に向かって投擲する。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[スキル:俊足]を使用します
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
同時に、俺は俊足を使用して攻撃を仕掛ける。
投擲した槍は騎士の身体を穿つ前に摑まれ、俺が元居た場所に投げ返されるが、そこに俺はもういない。
俺の目は騎士の背中を見据えていた。
俺は勢いよく、騎士を突く。狙いは首。
ランスの先端が騎士の首に吸い込まれていき――――……空気を突いた。
はっ?
俺は困惑する。それと同時に、鳩尾に強い衝撃が走った。
辛うじて受け身を取るが、鳩尾のダメージが残り続ける。
クッソ…
俺は起き上がると、深呼吸をしながら、考える。
何故当たらな――…いや、それはどうでもいい。あいつはどうやって避けた?今の状況を把握しろ、俺。
俺とあいつの距離は約5mほど。早く思考を終了させなければ、すぐに攻撃される。
さっきの攻撃は鳩尾への攻撃。体に切り傷は無いから、剣は無い。じゃあ、柄尻か? いや、柄尻ではないはず。あれほど尖っているなら、刺し傷が残っているはずだ。 なら、肘か?可能性はある。が、違う。俺との距離が離れすぎている。
それなら、何だ?……左か。
恐らく、俺の突きが到達する前に、左足を軸に振り向き、その勢いで鳩尾に左手で打たれた。って、所だろう。
騎士の足元をよく見れば、血痕があり、それが騎士の動きを示している。
さて、次は……煙玉でも使ってみるか。二つあるし。
俺はそう思い、インベントリから煙玉を取り出すと、俺と騎士の間に煙玉を投げる。
すると、大量の煙が発生し、両者どちらとも、相手が見えなくなる。
俺は隠者を使用すると、煙に突っ込んだ。
煙を抜けると、目の前に騎士を見つける。
どうやら騎士は出てきた俺を視認できていなさそうだったので、俺は騎士の横腹を突いた。
だが、鎧に届く直前に先端を摑まれ、反撃される。
上からの斬撃。
俺はすぐにランスを収納すると、後ろに飛び退き……左腕が飛んだ。
なっ…!燕返し!?騎士の技じゃねぇだろッ!!
俺はインベントリから煙玉をすぐに取り出し、地面に叩きつけその場から離脱する。
予想外すぎるだろ……
俺はそう思いながら、止血をする。
ハァァ…こんな所でへばんじゃねぇぞ、俺。旬さんと俺の人生を比べてみろ、俺よりも大変な人生歩んでも、折れてないんだぞ?それに、この世界にイレギュラーが生まれたのは誰のせいだ?自分だろ?自分のせいで、他人に迷惑かけてんだぞ?なのに、責任も取らずに、ここで押っ死ぬのか?
ハッ、ありえねぇ。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
お知らせ
―体力が30%以下となったため、[スキル:起死回生]が発動いたします。
―全ての能力値が25%上昇します。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ウィンドウが出現した。
え?攻撃受けてないんだけど?もしかして、流血?流血って、状態異常に含まれないのか?それとも、あいつが持ってる剣が特殊なのか?
俺はとりあえずHPを見てみる。すると、少しずつダメージを受けていた。
……持続ダメージか……、ラッキーだな。
俺は次で勝負を決めようと思い、ここでできるすべての準備を終わらすことにし、インベントリを開く。
回復はしないで良い。あ、ルーン石……使うか。
俺は良い物であるようにと願って、ルーン石:昂血を取り出し、割る。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[スキル:昂血]を習得しました。
[スキル:昂血Lv.1]
パッシブスキル
戦闘時、全能力値を5%上昇。相手が格上の場合、それに加えて、全スキルの能力を5%ずつ上昇。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
結果は最高。
後は……無いか。準備することも特になかったな。
さてと。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[スキル:隠者]を使用します
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
俺は、煙からブンブンと剣を振り回しながら登場する騎士と向かい合う。
騎士は俺のことをまだ視認できていないのか、キョロキョロと辺りを見回している。
俺はランスではなく、氷王の短剣を構えると、駆けた。
最初と同じ攻撃手段。でも、今回は条件が全く違う。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[スキル:急所突き]を使用します
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
最初とは比べ物にならない速度で、騎士の首に突きが放たれる。
『ッ!』
だが、これほどの好条件でも、騎士の首には短剣が届かない。
首に短剣の切っ先が届く直前、騎士は短剣を摑んだ。
「理不尽すぎるだろ…」
俺は声を漏らす。
騎士がニヤリと微笑んだ。が、その微笑みはすぐに消えた。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[効果:氷結が発動します]
[攻撃した部位を凍らせます]
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
騎士の腕が一気に凍る。
恐らく、騎士は驚愕と焦燥に包まれている事だろう。
俺はできた隙を見逃さず、すぐさま短剣をランスと交換し、連撃を繰り出す。
ただ、騎士は能力値が30%上昇しただけ勝てるような相手ではなかった。
これまでは手加減をしていたのか、これまで以上の威力と速度の攻撃が来た。
何度も騎士を突くが、ほとんど避けられ、反撃が来る。
しかし、HPが減るほど、俺は強くなる。
騎士は全ての突きを防ぐのを諦め、致命傷となるモノのみを防ぎつつ、隙を見つけて反撃してくる。
そして、残りHP10%になった頃。
騎士は防ぐことも反撃することもできなくなり、俺の突きはついに騎士の首に届いた。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
お知らせ
異端審問官 大天使クリーチャーを倒しました。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
騎士は倒れると、首の辺りに血溜まりを作り始めた。
「――――フゥゥゥ…」
俺は安堵し、脱力した。
理不尽の権化とも言えるような存在に辛くも勝利し、その場で仰向けになる。
残りHPは……5431、疲労は67。
しばらく目を瞑っていた俺はハッとし、すぐにセイジャの秘薬を使用した。
そして、立ち上がると突然、後ろから気配がしたため、その気配の主を攻撃する。
すると、ウィンドウが目の前に出現した。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
お知らせ
上級刺客を倒しました。
レベルがアップしました
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「レベルアップ…という事は、これで50か………ッ!?」
そんな事を言っていると、突然力が抜け、膝をつく。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
お知らせ
[アイテム:氷王の短剣]が、あなたを主として認めました。
これから、[アイテム:氷王の短剣]の、覚醒が始まります。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「は…?」
突然のことで、理解が出来なかった。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
長い封印のせいか、[アイテム:氷王の短剣]の覚醒に必要な力が足りません。
なので、主、国玉夜のステータス50%を使用して覚醒を行います。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「ステータス50%…?ちょ、は!?なんで!?」
俺は驚き、どうにかしようとするが、どうにもならない。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
お知らせ
[アイテム:氷王の短剣]の覚醒が完了しました。
ステータスの50%が失われました。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
終わった……
俺は表示されたウィンドウを見て、絶望した。
ウィンドウには50%失ったと書かれている。しかし、一応、見ておこうと、俺はステータスとついでに氷王の短剣の説明を見る。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ステータス
名前:国玉夜 レベル:50
職業:無し 疲労度:20
称号:神使虐殺者
写し鏡
武器の使用者
装備:創造物の輪
鉄のガントレット(右)
鬼のプレートアーマー(胸)
鎖帷子
死神の黒衣
HP:21249
MP:5421
―――
筋力:145(+15) 体力:126(+45)
俊敏:138(+25) 知能:122(+30)
感覚:124(+30)
―――
分配可能ポイント:0
―――
スキル
パッシブ
持久力
起死回生
剛力
上級短剣術
上級剣術
上級近接格闘術
昂血
アクティブ
俊足
隠者
殺気
急所突き
急所斬り
――
[アイテム:氷王の短剣]
入手難易度:S
種類:短剣
攻撃力:+380
筋力・速度+75
封印を解き、本来の力を全て取り戻した短剣。本来、この世界に存在しなかった物。氷王は運命に抗い続け、ある世界の神の一柱を殺しその人生に幕を下ろした。氷王の死体からこの短剣は力を継ぎ、運命に抗う者と出会うまで自身の力を封印し続けていた。
―効果「氷獄」:攻撃が命中した相手または物を凍らせます。溶けることも元に戻ることもありません。
―効果「氷天」:氷結が付与された氷を自由に生成・破壊・5秒間操作が可能です。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「パワーインフレ起こしすぎだろ」
ウィンドウを見て最初に思ったことが声に出る。
確かに、これだけの性能ならステータスが50%も取られたのは納得だ。
と、思っていると、歪みとタイマーがまだある事に気付く。
00:42:05
タイマーを見てみると、まだ動いている。
すると、歪みからフルプレートアーマーを装備した騎士が大量に出現した。
恐らく、旬さんの方にも出てきた騎士たちだだろう。ただ、数が旬さんの時よりも異常に多い。
俺はとりあえず、短剣を構える。
騎士たちは俺を見つけると、俺の方へと向かってくる。
一人の騎士が俺に剣を振り下ろした。
俺は後ろに下がり避けると、すぐにその騎士を斬りつける。
その瞬間、その騎士は氷像となった。
「強いな…」
こんな状況で言う言葉ではないのだろうが、思わず声が漏れてしまう。
氷像になった騎士を無視して、他の騎士たちが俺に斬りかかってくる。
俺は騎士たちからの剣撃を避けながら、騎士たちを斬っていった。
約四時間後。
多い。ただただ、多い。
俺は騎士を斬りつけながらそう思った。
俺はの目の前には騎士と大量の氷像が立っており、首が無かったり、胴が半分になっていたり種類は様々だ。
その氷像の中にはよく見れば、ローブを着ている者も居る。
「あと、一人……」
俺は騎士たちを斬りながら、魔法使いを探していた。
旬さんのように隠密を持っていない俺は、魔法使いたちに探知の目を使用させることはできない。だから、俺は騎士の数を減らして、魔法使いの居場所を探していた。
最初は跳んで探そうと思ったが、滞空時間が短すぎて不可能だった。
05:00:37
俺は最後の魔法使いを見つけ出し、魔法使いを斬った。
すると、ウィンドウが出現する。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
試験部屋内のモンスターをすべて倒したので
#($'=~―…修正中…―――転職クエストを終了します
獲得したポイントによりさらに上位の職業に転職できます
転職クエストでの活躍を分析し職業を与えます
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「俺は何の職業になるんだろうな……」
旬さんが影の君主になったのは選ばれたからで、俺はこの世界にとって、イレギュラーであり、部外者。君主に選ばれるはずも無い。
職業を貰えない。という可能性もあるが、その可能性はいったん無視して、俺に与えられる職業を予想してみる。
うーん……可能性があるのは、旬さんに似たようなステータスだから、旬さんが職業を与えられるときに予想していた、暗殺者や戦士とか?
あー、でも、知能も磨いてるから、魔法職になる可能性もあるのか?
そんな風に考えながら、ウィンドウを見る。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
プレイヤーのいる場所には常に試練が待ち構えています。
その試練は勝機が0に等しいモノだったはずです。
しかし、一つだけ。一つだけですが、歯車が狂いました。
プレイヤーは迫りくる運命をどんな物よりも強い、狂った歯車で抗い続けます。
運命を受け入れず運命に抗うその姿は到底まともとは言えません。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「狂った歯車?というか、まともじゃないってひどくない…?」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
プレイヤーは常に圧倒的な強さを望んでおり
独りで手の届く範囲全てを解決しようとします
自分と敵以外への害を悲しむあなたの想いは素晴らしく天にも届くことでしょう。
しかし、忘れてはいけません。
あなたは外界の者であり部外者であるという事を。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「…………言われなくても分かってるよ」
俺は最後の文を見てそう言うと、自分の職業が表示された。
「…さっき、分かってるって言ったはずなんだけどな」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
貴方の職業は[アウトサイダー]です
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
職業がアウトサイダーって……、何?物語に干渉するなってか?干渉するけど。というか、何だよ職業アウトサイダーって。おかしくね?
アウトサイダー。簡単に説明すれば部外者という意味の言葉だ。
まあ、職業が無いよりもマシか…
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
お知らせ
転職しますか?
はい いいえ
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
俺は、はいを押す。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
転職しました。
獲得したポイントに合わせてさらに上位クラスの職業に転職する機会が与えられます
蛛ス逾からの試練を乗り越えました。
加算点が与えられます。
予想プレイ時間を超過しました
加算点が与えられます
即時帰還石を使用しませんでした
加算点が与えられます
昇級ポイントの合計が限界値に達しました
[アウトサイダー]から[異端者]に転職します
体力が90%以上残っています
加算点が与えられます
敵をすべて倒しました
加算点が与えられます
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
異端者、ねぇ……
俺は、あまり嬉しくないな。と思った。
さらにウィンドウが出現する
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[職業専用スキル]を習得しました
[特殊称号:一騎当千][称号:神に背いた者]を得ました
スペシャルクエスト[王への道標]が確認可能になりました。
スペシャルクエストの確認可能に伴い他のクエストが一部変更されました。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
確認可能になった?それと、一部変更か……
俺はそれを見るとすぐにクエストを確認する。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
デイリークエスト―強者を超えるために
目標
―腕立て伏せ 0/500
―腹筋 0/500
―スクワット 0/500
―ランニング 0/30㎞
注意―すべて完了できない場合、ペナルティーが科せられます。
――
デイリークエスト―弱者を超えて強者を目指して
目標
―夢の回廊の攻略 0/1
夢の回廊へ行きますか?
はい いいえ
注意―完了できない場合、ペナルティーが科せられます。
――
スペシャルクエスト―王への道標
―Lv.100到達 50/100
―神の塔攻略 ――
―称号:一騎当千 の取得 完了
―スキル:王の権能 の取得 ――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
スペシャルクエスト……かなりキツそうだな。Lv.100到達に関しては、Lv上げを行えばいいだけなのだが、神の塔の攻略はLv.100でもキツイ。
神の塔で戦った、あの門番。あの門番がスキル?を使用した後の強さは、恐らく今の俺が三倍ほど強くならないと勝てない。
塔内部の敵はあの門番よりも強い可能性が高いので、もし挑むのなら今の俺の能力値が最低でも五倍くらいになった時。
そして、スキル:王の権能。これが職業専用スキルだと詰んでいる。いや、もしかしたら異端者から転職できるのかもしれないが。
……スペシャルクエストは、保留だな。
そしてデイリークエスト。デイリークエストの内容に特に変更点は見られないので、報酬が変化したのだと予想する。
俺はそう考え、クエストについての思考を終了した。
「次はスキルか…」
俺はスキルを確認する。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[スキル:部外者]
職業専用スキル
支配されない。
――
[スキル:ヴァルプルギスの夜]
職業専用スキル
必要マナ 無し
対象と契りを交わし、対象との契りを破棄するまで、対象をプレイヤーにする。
上限は一人。
現在契りを交わしている者がいる場合、一度、その契りを破棄しなければ
他人と契りを交わすことは不可能。
0/1
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
部外者については特に無いが、ヴァルプルギスの夜は
「能力凄いな……」
俺は呟いた。
しかし、ヴァルプルギスの夜?……異端者との繋がりは……魔女か。
でも、魔女つながりなら、魔女狩りとか異端審問官だと思うのだが……
もしかして、異端者と魔女を同一視してるのか?
帰ったら調べるか。
俺はそう思い、帰還す――あ、そういえば、腕。
国玉夜は思考を巡らす。
ちなみにですが。スキル起死回生は、HPが10%以下の時全能力値が二倍ほどになっています。弱体化前だと、20%時で二倍。10%時、約三倍程です。
改めて見るとチートですね。まあ、チートがあるからって勝てるわけでもありませんが。