PERSONA in デート・ア・ライブ   作:零之悪夢

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これは、彼の心。心が揺らげば、世界も揺らぐ。だから……


lincarnation dream

幸せを掴みたい。未来で俺は幸せなのか?今のままじゃ俺は……

 

 「……ふぅ……」

 

起きると二人に挟まれていることが分かる。凜祢と万由里が横で寝ていた……最近はよく一緒に寝たりしているのであまり気にならないが。

 

 「起きるか……」

 

二人を起こさないようにそっとベットから出る。腕を離さないようにホールドされているが、そっと抜いて動く。着替えを済ませてリビングに降りる。

 

 「……今日は何にしようか」

 

五河家のキッチンを司っている自分は献立も自分で決めなければならない。冷蔵庫を開けると食材がぎっしりと詰まっているがこれは一日分である。精霊たちがよく食べる為、料理を作る自分からすれば苦労が増えている。

 

 「鮭で良いか」

 

フライパンにした処理済みの鮭を置いて焼く。しばらく時間が掛かる為、どうしようかと考えていると外から大きな足音が聞こえる。そうして、足音が近づいて来て扉を開けたのは……

 

 「我、降臨!!」

 

 「敗北。耶倶矢に負けましたか……」

 

やはり、八舞姉妹だったようだ。状況を見る限り朝の勝負をしようと言って耶倶矢が勝ったという事だろうか。

 

 「おはよう、二人とも。まだ朝ご飯が出来てないからくつろいでくれ。」

 

二人の返事を聞きながらフライパンへと目を移す。良い焼き色になっているので箸を使い裏返す。後は放置で良いだろう。

 

 「おにーちゃんおはよー!!」

 

八舞姉妹がどたどたと騒音を鳴らしたことで琴里や凜祢、万由里が起きたのだろう。目を擦りながら起きてくる二人を見ながら料理の盛り付けに掛かる。

 

 「ん。おはよう……朝ごはん出来るから着替えてきてくれ」

 

そうすると玄関からまた、音が聞こえた。そうすると残りの精霊たちがリビングに入ってくる。とりあえず料理をテーブルの上に置きながら他の物もテーブルに出す。これだけあれば恐らく足りるだろうと願いたい。いや、本当に。

 

 「先食べてていいぞ。まだ運ぶから」

 

料理を運び終わり、自分も食べ始める。今日は休日だが……俺の希望により、海に行くことになった。よく分からないが”懐かしい気持ち”に浸りたい、と思ってしまったのだ。

 

 「もう、準備は済ませたのか?」

 

 「準備か?もう、終わってるぞ?」

 

準備をしていないのは俺だけだったらしい。とりあえず食べ終わった皿を洗い、部屋に戻る。必要な荷物をバッグに詰めながら後は何が必要かを思い出す。海には行くのだが、あちらのホテルで1泊することになっているので着替えと水着は入れている。後は、何が必要だったか……

 

 「シドー!!まだかー!?」

 

 「ちょっと待ってくれ!!すぐ終わる!!」

 

十香の声が聞こえたので、荷物を持って部屋を出る。ついでにキッチンに置いてあったクーラーボックスを持ち、家に鍵を掛け外に出る。此処からは車だ。相変わらずのラタトスクの財力だが、何処から出ているのかはいまだ不明だ。悪い所じゃないといいが。

 

 「……大丈夫だったか?急に海に行きたいだなんて言ってさ」

 

 「別に?私としても精霊のストレスが溜まっていたからどうしようかと悩んでたしね」

 

いつの間にか黒リボンになった琴里に聞く。精霊を封印できる能力を持った俺は勉学、家事の他に精霊のご機嫌を取らねばならないので非常に多忙である。人間のやる事ではない。

 

 「ならいいんだ。ちょっと行ってみたいなぁって思ってたから、さ」

 

 「珍しいわね、士道が海に行きたいだなんて……子供の頃以来かしら」

 

確かに言われてみれば……子供の頃に行きたいと言った記憶がある。最近は精霊の事ので手が一般だったので休みたいと無意識に思ったのかもしれない。

 

 「今日は目一杯遊ぶか」

 

今日はやることを忘れて楽しもうと思った。

 

 「海だーー!!」

 

 「騒音。耶倶矢、騒ぎすぎると周りの迷惑になりますよ」

 

二人が颯爽と砂浜へ走る。何というのだろうか、双子で色々とスタイルが強調されて逆に目が向かっているというか何というか。こちらとしては向けないようにしたいのだが。

 

 「シドー!!」

 

 「十香さん?あまりはしゃがない方が良いですわよ?」

 

俺を呼ぶ声……十香と狂三だ。十香は海を楽しもうとしている為あまり周りを気にしていないが今、思いっきり視線が行った。少しイラっとして怒りを露わにしたせいで周りの人たちが少し怯えている気がした。それを追いかける形で狂三が来る。またしても視線が行った。

 

 「…………」

 

無言の威圧によって周りが後ずさる。何だろう、スゴク、イライラスル。

 

 「士道さん?ちょっと……怖いですよ?」

 

そう手を引いたのは四糸乃。手を引かれたことによって少し正気に戻った……少し、やり過ぎただろうか。やっぱり俺のオアシスは四糸乃だなぁ。

 

 「悪かった……怖がらせてごめんな?」

 

 「大丈夫……です。士道さんは……優しいですから」

 

こういう所だよ……この女神の優しさを知らない物共に教えてやりたいが、流石に近づけるようなことはしない。本当に理解してくれないかな。

 

 「あら、士道。やっぱり小さいのがお好み?私も近づかないようにしないと」

 

そう罵倒しながら近づいてくるのは琴里。いや、そういう趣味ではない。

 

 「別にそういう趣味は持ってないし、持つつもりもない」

 

 「本当に?何か怪しいわね……」

 

何故こうもそういう方向へと話を振るんだろうかこの司令官は。まあ、そういった所も可愛い妹だなと思う。

 

 「とりあえずあいつ等の所に行ってくれ。司令官が居ないと統率が取れないだろ?」

 

 「はいはい、行けばいいんでしょ行けば。四糸乃?こんなアホに構ってないで行きましょう?」

 

そうして、二人は皆の方へと歩いていく。そして、声が掛けられた。

 

 「…………?」

 

 「士道?どう、かな?」

 

振り返ると天使が居た……あながち間違った表現ではない、とは思う。彼女達、凜祢と万由里はそれぞれのトレードカラーのピンク、白と黄色の水着を身に纏いつつ上から薄い上着を羽織っている。

 

 「うん、すごく似合ってるよ。ちょっとやられちゃったな……」

 

 「やっぱり?私達に弱いもんね、士道は」

 

俺のステータスがあるとすれば耐性が大体あるが魅了に弱いといった所だろうか。特に精霊の皆さんに対してだとは思うが。

 

 「じゃあ、行こうか。海に」

 

そうして海を満喫した……

 

 「シドー!!喰らえっ!!」

 

 「ごぼっ!!ごぼぼ……」

 

 「シドー!?おい!!シドー!!」

 

溺れかけたり。

 

 「夕弦ー?何処にあるのー?」

 

 「指示。もう少し横です、其処で思いっきり叩いてください」

 

 「がっ……痛っ。俺はスイカじゃない」

 

スイカと間違われたり。

 

 「よーい……ドン!!」

 

 「我らが最速、八舞が負けることは在らず!!」

 

 「あらあら、誰が最速でしょうね?」

 

 「ちょっと……待って……早すぎるっ!!」

 

ビーチフラッグで天使を使ったり。

 

 「あの時の再戦である!!行くぞ夕弦!!」

 

 「呼応。耶倶矢!!」

 

 「取れないだろっ!!……えっ?」

 

取れないだろうと思ったらあの時の同じく顔面に当たるビーチバレーをしたり。

 

 「……ふぅ、少しはしゃぎすぎたか」

 

もう、すっかり太陽が沈み始める時間になった。この辺りで今日は終わりにしよう。

 

 「皆?戻ろうか」

 

 「うむ!!楽しかったなシドー」

 

海から戻ってホテル。大体の事を済ませ後は寝るのみとなった。しかし、思ったように寝れないので夜の海にでも行こうと思い着替えて外に出る。夏ではあるが少し肌寒い。

 

 「…………」

 

ザーー……と波の音。暫くは此処で海でも眺めようと砂浜に腰を下ろす。海行きたかったのは思いつきなのだが、何か”重要”な事があった気がする。何だったか?

 

 「パパ?」

 

ん?パパ?多分気のせいだろう……現実だとしても俺ではない。

 

 「やっぱりパパだね!!」

 

 「は?」

 

この子は俺の事をパパだと言った。幻聴ではない事は確かであり、俺に子供が居るなんて事実はない。ん?どういうことだ?

 

 「パパ?どうしたの……?具合、悪い?」

 

 「……大丈夫。君は?」

 

 「凛緒!!園神……凛緒!!」

 

我は汝……汝は我……

汝、新たなる絆を見出したり……

絆は即ち、まことを知る一歩なり。

汝、永劫のペルソナを生み出せし時、

我ら、更なる力の祝福を与えん……

 

園神。と言う事は、俺と凛祢が結婚した場合に生まれるのが凛緒と言う事になる。しかし、どうやって出てきたんだ?

 

 「凛緒はどうして此処に居るんだ?」

 

 「それは……内緒!!」

 

子供の必殺、内緒。どうやっても聞き出せない……出直すべきだろうと思った。

 

 「そっか、明日とか会えるか?」

 

 「明日?大丈夫だよ!!パパとお買い物~♪」

 

意外と乗り気なようだ。しかし、大丈夫なのか?この子を放っておいて?

 

 「凛緒?帰れるのか?」

 

 「うん!!大丈夫だよ!!丁度いい時間だし、帰るね!!じゃあねパパ!!」

 

テンションが高い娘だなぁ、と思いつつホテルに帰って眠りに着いた。

 

 「……朝か。時間も早いな」

 

昨日、はしゃいでいて遊んだ皆は熟睡しているだろう。暫くは起きないと思うので一人で出かけることにした。昨日約束した買い物に出かけなければならないので必要な物を取りホテルを出る。

 

 「しかし、まあ……此処もすごい所だなぁ」

 

ホテルにショッピングモール、テーマパークetcetc……様々な物が集合した場所である。此処に移り住む人も多く、人気な土地だ。確か、この辺りの土地の値段は億や兆を超えると聞いたことがある。

 

 「パパ!!」

 

 「ん?凛緒?来たのか?」

 

 「じゃあ、お買い物しよう?」

 

そうして、買い物が始まった。そういっても、凛緒の行きたいといった所に付いて行っているだけで特に俺が行こうとはしていない。行きたい場所も無いので任せている。凛緒は主に雑貨などを好む。小さな可愛いものをよく見ている……年頃の女の子と言った所だろう。

 

 「パパ?これは?」

 

こうやってねだってくる凛緒は本当に子供だなぁと思う。俺が年頃の人と関わり過ぎてこういったことにあまり関わってないからだろうと思う。買い物も終わり、景色がよく見える場所へやって来た。天宮市で言ういつもの高台だ。

 

 「パパは……ずっと此処に居たい?」

 

 「……やっぱり、その質問か。俺は、前に進むよ」

 

何となく、分かっていた。でも、分かりたくなかった。前に進む……それが俺の、選択だ。

 

 「パパならそう言うと思ってたよ。だから、これ持ってね?」

 

そう言って渡されたのは、カーネションのキーホルダー。よく見ると、sidou、rinne、rioと彫られている。さながら家族の証、といった所か。

 

 「良いのか?貰っても?」

 

 「パパに持って欲しいの。パパは、絶対にあきらめないって約束して?」

 

 「……そういう事か。ああ、約束だ」

 

 「「指切りげんまん、嘘ついたら針千本のーます。指きった!!」」

 

我は汝…… 汝は我……

汝、ついに真実の絆を得たり。

真実の絆……それは即ち、

真実の目なり。

今こそ、汝には見ゆるべし。

永劫の究極の力、メタトロンの

汝が内に目覚めんことを……

 

 「約束!!絶対、守ってね!!」

 

 「ああ、守るよ。凛緒がまた来るまで守ってるよ」

 

景色が白くなっていく。そろそろ時間なのだろう。

 

 「じゃあねパパ!!また、会おう!!」

 

 「ああ!!また会おう!!凛緒!!」

 

景色は白に包まれ、凛緒は光の粒子となって消えていった。そうすると意識が遠くなっていき、意識が途絶える。

 

 「……家、か」

 

起きると家だった。要するにあの出来事は夢だったと言う事になる。何となく察していたが。

 

 「……キーホルダー。夢なのか何なのか」

 

起きた時に右手に握っていたのはあの時のキーホルダー。夢で貰ったものは現実には持ってこれないはずだが、何かしたのだろう。

 

 「まあ、いいか。さて、準備しないと……」

 

キーホルダーを自宅のカギに付ける。勿忘草のキーホルダーと一緒に付けた時、一瞬だがピンク色に光った気がした。多分、それは家族が集まったという意味だろうと思った。

 

 「さあ、俺達の戦争(デート)はまだまだ続く……頑張らないとな」

 

さあ、もっと深い戦争(デート)を始めましょう?




心は揺らぐ。だからこそ、彼は前に進む。自らの運命を変える為に。そして、未来を視る為に。
永劫コミュ 園神凛緒が開放されました。
永劫コミュが最大になったので、メタトロンを召喚可能になりました。
凛緒のキーホルダーを入手しました。
効果 絶対的信念 (???)
第3章 Disaster Life が開放されました。
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