PERSONA in デート・ア・ライブ   作:零之悪夢

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クエスト Angels and devil が開放されました。
クリアするとコミュの開放とアイテムが入手出来ます。

遅れてすいません……ネタが思いつかないもので……


Promise with the devil

七罪の一件から数日。学校へ登校すると自分の隣の席が空いていた。

 

 「……そういうこと、なのか」

 

朝のホームルームで折紙が転校することを聞いた。転校先はイギリス……DEMの本社がある国である。話を聞きに行ってみるか……

 

 「シドー……?」

 

 「……ああ、何でもない。少し、疲れてるだけだ」

 

十香に心配されつつも授業を受け、学校帰りにDEM社に寄る。其処に居たのは……まだ、変わっていない折紙が居た。

 

 「何を、しに来たの」

 

 「折紙は……やっぱり(・・・・)そっちに行ったんだな。俺個人としては行ってほしくなかったけど」

 

自分が言ったことが意外だったのか、驚いた顔をする。これは俺自身の本心である。

 

 「そう……だけど、私はもう決めた」

 

 「……アドレスは変えない。なんかあったら連絡しろ」

 

そうして、折紙は入り口に。俺は奥に歩いて行った。

 

 「……社長室、行くかぁ」

 

もはや、顔パスで社長室まで行けるようになったことに驚きつつもノックをして部屋に入る。そうして入ると一人知らない女性が居た……金髪碧眼。典型的な美少女である。

 

 「おや、君か。新しい子なんだが……アルテミシアだ」

 

 「よろしくお願いします……」

 

 「君が、五河士道?エレンと戦って勝った子だよね?よろしく」

 

雑談をしながらも折紙の事について聞く。どうやらエレンさんが勧誘したらしい……折紙が求めている情報、天使の様な精霊、そしてファントムの情報の開示。それらがあって此方に就いたという話だ。

 

 「……復讐に走る、か。何があってそんなことになったのやら」

 

 「単純な話かもしれない……私はそう、睨んでいるがね」

 

そうして話をしていると自分のポケットから音が鳴る。

 

 「ちょっとすいません……はい、もしもし」

 

 「士道!!大変なの!!」

 

 「……状況は?」

 

電話の主は凜祢。かなり慌てている様子なので落ち着いて対処すべきだと思い、状況を聞く。

 

 「鳶一さんと十香ちゃんが戦い始めたの!」

 

 「……そっちには誰が居る?」

 

 「私と万由里ちゃん、十香ちゃん、狂三さん、耶倶矢ちゃん、夕弦ちゃん、美九さんが居るよ」

 

恐らくだが、学校帰りの精霊たちを狙って攻撃を仕掛けたのだろう。琴里はフラクシナスのはず、四糸乃、七罪は一緒に居ると考えていい。こちらを見た感じだと独断だと考えていい。

 

 「分かった……今すぐ向かう」

 

電話を切り、一つ聞く。本当に指示をしていないのかという疑問だ。

 

 「折紙に、何も指示をしてはいないんですね?」

 

 「ああ、そうだとも。私はただ人材(・・)が欲しかっただけだ」

 

 「では、俺も行かないといけないので失礼します」

 

そうして部屋を出る……エレベーターを使い、一階まで降りる。部屋を出る時に何か言っていた気がするが気にしないで外に出る。

 

 「……どうするか。いや、そんなことは言ってられないか」

 

胸ポケットにいつも入れている召喚器を取り出し、こめかみに当てる。

 

 「……タナトス」

 

周りに雄叫びが響く……どうやら知らぬ間に空間震警報が鳴っていたようで人はいない。精霊の繋がりを辿りながら空中を飛ぶ。

 

 「居た……間に合うかっ?」

 

ブレードを十香に向けて振う所にタナトスを無理やり入れる。何とか間に合った。

 

 「士道……!?」

 

 「シドー!?」

 

 「何やってんだ……!復讐のために他の奴らも殺すつもりかよっ!」

 

折紙は無言で俺に剣を向ける。後ろを見るとかなりぼろぼろの狂三と美九。多少の怪我はあるがまだ戦える耶倶矢と夕弦。無傷の十香と凜祢、万由里。やはり引きながら戦った方が良いか。

 

 「ロキ!」

 

氷を出しながら引く。足止めをしつつも十香にバトンタッチ。狂三を抱えながら引き離れた所に座らせる。

 

 「……メサイア、メシアライザー」

 

安心して気絶した狂三を回復させる。そして、美九も同じように下がらせる。此処からは自分も出て折紙を無理やりにでも止めるしかない。

 

 「十香、大丈夫か?」

 

 「うむ。前より強くなったのは分かるがまだ私の方が上だ」

 

見た感じ互角の様だ。此処から自分も加わって止めよう。

 

士道になら……良いかな。私の力貸してあげる。

 

 「アリアドネ!」

 

暴風を巻き起こし吹き飛ばす。しかし、空へと逃げられるがそれは想定内。

 

 「ふっ……とべっ!!」

 

 「くっ……!」

 

アリアドネのストリングアーツ猛獣で地面に叩き落とす。そこに十香の鏖殺公の攻撃が入る。

 

 「がっ……」

 

 「灸を据えてやる!」

 

鏖殺公の腹で薙ぎ払い、見えなくなるほど吹き飛んでいった。恐らくは戻ってこないだろうと思い後ろを見る。

 

 「大丈夫かー?」

 

 「応答。問題ない……と言う訳ではありませんが」

 

 「ちょっと……キツイ、かな」

 

二人もかなり戦った為に傷が多い。今も血が流れながらも立っている状態だ。

 

 「……メシアライザー」

 

とりあえずは回復は出来たが……疲労は取れない。何処かで休ませた方が良いだろう。

 

 「あー……どうするか。凜祢?琴里に連絡は取れるか?」

 

 「……取れない。というよりも何かと戦ってるみたいで」

 

戦っている……フラクシナスと同等に戦う……空中艦?

 

 「……そういう事か。とりあえず学校の保健室に運ぶぞ」

 

 「分かった……四糸乃ちゃんと七罪ちゃんは?」

 

 「こっちで呼んでおく。二人を見てもらってる万由里の方に行くか」

 

耶倶矢と夕弦を前と後ろに抱えながら歩く。しかし、さっきから感じるこの嫌な予感は何だろうか。

 

 「…………」

 

 「むぅ……」

 

十香がお腹が減ったと言わんばかりの顔をする。何か買ってやらないといけないようだ。そんなことを考えていると強烈な殺気を感じた。

 

 「っ……!!」

 

 「シドー!!」

 

咄嗟に飛んできた光を避けた……その跡には煙が立っている。その煙の奥から天使(・・)の様な格好をした折紙が居た。

 

 「何故、精霊になっている!鳶一折紙!」

 

 「やはり、そうなの……」

 

そう言う折紙の顔は……悲しみに満ちていた。そんな顔をしているが、覚悟に満ちていた。

 

 「……十香、皆を連れて逃げろ。此処で俺が足止めする」

 

 「……分かった。任せる」

 

 「さて……此処から先は俺が通行止めするが、お前は無理やりにでも通るか?」

 

十香が行ったのを見送り、折紙を通さないように目の前に立つ。これなら俺を倒さないと通れないようになった。

 

 「どうしても……通さない?」

 

 「お前が手を汚すのを見たくない。復讐に走るお前を見たくない。お前が精霊になろうとも俺は、味方だ」

 

召喚器を取り出す……この久しい感覚を忘れていた。誰かのために、この力を使う。そう決めたあの日の事を。

 

 「ペルソナ……!」

 

光を放ってくる折紙。それを避けながら……いや、見慣れていたからか。感覚で避けることが出来る。どんなふうに戦ってきたのかを間近で見てきた俺だからこそ。

 

 「ふっ……」

 

 「燃やせっ!アステリオス!」

 

バチバチと燃える炎。折紙の霊装を燃やし、燃やし、燃やし。其処から斧で殴る。それを何度も繰り返す。

 

 「ちっ……」

 

 「ティタノマキアッ!」

 

ティタノマキアに対して折紙は瞬間移動で避ける。精霊になったことでCRユニットを付けていた時よりも機動力が上がったからなのだろうか。その瞬間移動を読みながらも攻撃を当てていく。

 

 「<絶滅天使(メタトロン)>……!」

 

何だろうか……とても嫌な予感がしたので下がりつつも様子を見る。段々と、<絶滅天使>が上へ上へと集まっていく。

 

 「砲冠(アーティリフ)……!」

<凶禍楽園> 「―――――!!」

 

自分で何を言ったのかは分からないが……恐らく、守るという事を意識したのか<凶禍楽園>を無意識に発動したようだ。

 

 「くっ……痛っ……えっ?」

 

最大火力を放った折紙はそこにはもう、居なかった……とりあえず学校へと向かおう。

 

 「…………制服、買わないとなぁ」

 

色々なところが破れ、血が滲んでいる。骨も若干ひびが入っているかもしれない。そんなことを考えながらも学校へ戻ると問答無用でベットに叩きつけられた。痛いです。

 

 「士道は絶対安静!分かった!?」

 

 「はい……すいません……」

 

そんな風に怒る凜祢。隣には狂三が寝ている。ああ、どうしてこうなったのやら。まあ、派手に戦った事は否めないが。

 

 「それにしても……精霊化が起こる、か。やっぱり、ファントム(・・・・・)の仕業なのかね」

 

 「どうだろう……話を聞く限りだと、ファントムがって事になるよね」

 

美九や琴里、あまり話したがらなかった狂三がそれについて言及している。確かに俺も何処かで(・・・・)いや、懐かしい(・・・・)と感じている自分が居る。

 

 「誰なんだろうな……案外近くに居る人とかかもしれないな」

 

 「士道、それ本当にありえそうだから止めて」

 

そんな話をしながらふと、外を眺める。ほぼ夜の時間に学校の保健室にお世話になることは無いので何か新鮮だ。

 

 「ふぅーーー」

 

 「あひっ……誰だ……?狂三?」

 

狂三の能力の一つに、分身がある……それを考えれば此処に狂三が居るのも不自然ではない。で、何をしに来たのだろうか。

 

 「士道さんにお知らせですわ。折紙さんがわたくしの十二の弾(ユッド・ベート)で過去に戻りましたの」

 

 「…………大方、察しがついた。そろそろ戻ってくるんだろ?……此処にっ!」

 

急いで<凶禍楽園>を展開し、学校が崩れるのを防ぐ。空には、喪服を着たナニカが居た。

 

 「……折紙、か。反転精霊……だったか?」

 

 「ええ、精霊は負の感情を感じすぎると反転状態になってしまいますわ。折紙さんは過去で何を感じたんでしょうね?」

 

過去で何を感じたのだろう。それほど絶望するなにかは何だろうか。思い当たるのは一つ、親の仇である精霊……それぐらいしか手がかりがない。

 

 「先に言っておきますわ。この世界は、詰み(・・)ですわ。折紙さんを殺すか、世界が壊れるか」

 

 「だから俺に話しに来たんだろ?第三の方法をさ」

 

絶望した折紙を元に戻すには、原因を排除しなければならない。なら、過去に戻った折紙と同じように俺も過去に戻ればいい。そういう話だ。

 

 「では……行きましょうか。おいでなさい、<刻々帝>」

 

狂三の下から影が伸び、自分の周りで止まる。

 

 「霊力は士道さんのを使うとして……原因排除に失敗したら、仕方ないですけどわたくしに頼るしかありませんわね」

 

 「昔の狂三か?」

 

 「ええ、会わせたくはありませんけど」

 

そう言う狂三は何か……昔の自分を彷彿とさせる。具体的には黒歴史。

 

 「まあ、あまり気にしない方針で行くよ。じゃあ、頼む」

 

 「ええ、時間旅行をお楽しみくださいませ」

 

そうして何かに引っ張られる感覚を感じながら目を閉じた。

 

 「…………っ……成功は、したか」

 

辺りを見渡す……何となく見ると恐らくだが五年前。琴里が精霊になった日……南甲町火災の年だ。

 

―士道さん、聞こえますか?―

 

 「…………ああ、聞こえてる。こっちは特に問題なしだ」

 

念話を使うのは初めてだが……恐らく、狂三の<刻々帝>の能力だと思いあまり聞かないで置く。

 

 「とりあえず、折紙を止めないといけないんだよな」

 

―ええ、そうですわね。折紙さんの反応は、この道を真っ直ぐですわね―

 

 「と、その前に……この格好だと不審だからっと」

 

贋造魔女(ハニエル)>を使い、この年代に会っているように体を変化させれば不審には思われない。

 

 「これで行くか……」

 

そうして、懐かしい道を通る。現在と余り変わりは無いが……そんなことを考えながら歩いていると上の方で何かの気配を感じた。

 

 「見つけた……ん?」

 

上に居るのは……折紙と、モザイクの様なナニカ。あれがファントム?

 

 「手を出さない方が良いか……」

 

―手を出しすぎるとそれもそれで変わってしまいますわ―

 

狂三の補足説明を聞きながら、様子を見る。空中戦を繰り広げているが……とどめの一撃を放った時に、俺は分かった気がした。

 

 「この世界には折紙は……二人(・・)居る。と言う事は」

 

それを言う前に目の前でそれは起こった。上から光が落ちてきたのだ……そして、そしてその下に居た二人が跡形もなく消えた。

 

 「そういう……ことかよ……」

 

あの時言っていた天使の様な精霊。それは自分自身だったと言う事だ。

 

 「…………!?消えた?」

 

―時間切れ、ですわね―

 

 「いや、これでやることは分かった……」

 

横から家が崩れている……不味いと思い。其処に居た折紙を咄嗟に抱え込みながら前へ飛んだ。

 

 「……っ……大丈夫か?」

 

 「貴方は……?」

 

……今思えば、最初に会った時に覚えていないのかという質問が繋がった気がする。此処で会うこと自体がこの世界の歴史となっていたのだ。

 

 「五河士道だ……」

 

 「あり、がとう……」

 

 「ああ、泣いていい。この先、悲しい事があるかもしれない。それでも君の見方は絶対に居る。それだけは覚えておいてくれ」

 

そうして折紙を安全な所へ案内し、狂三の指示に従いながらある場所へと向かった。その場所は……

 

 「此処に、居るのか?」

 

―ええ、わたくしは此処でこの町を見守っていましたの。だから確実にいますわよ―

 

今いる場所は古いビル。その屋上の扉を開け奥に進む……そうするととてつもない殺気が俺に向けられる。後ろに、居る。

 

 「あなた、何者ですの?」

 

 「……五河士道。五年後から来た。君の力を借りたい」

 

そうして話した途端。足に銃弾が撃たれた……

 

 「くっ……ふぅ……」

 

 「嘘、ですわね。もう一度聞きますわ……何者ですの?」

 

―……わたくしが話しますわ。手を繋いでくださいまし―

 

 「未来の狂三がお前と話をしたいって……」

 

 「…………分かりましたわ」

 

そうして手を繋いで話しているのだが……俺には全く何も聞こえない。手を握る力が強まったり弱まったり。何の話をしているのやら。

 

 「ええ、大体の事情は把握しましたわ。では……おいでなさい<刻々帝>」

 

 「……じゃあ、頑張って過去変えてくるよ」

 

そうして二度目の過去へと向かう。この時代でやることは、折紙の両親を生かすこと。それだけだ。

 

 「ふぅ……さて、お話をしようか」

 

此処で行ったことは未来で何かを起こす……なので、あまり変えると自分が知っている未来とは変わってしまう可能性がある。

 

 「くっ……駄目だ、駄目だ」

 

目の前で起きている事……琴里にモザイクの様な人物が何かを渡している所だった。あれが、霊結晶(セフィラ)なのだろうか。

 

 「悪い琴里……俺は行く」

 

苦しんでいる妹を無視し、その先に居るモザイクの様な人物……確か、ファントムだったか?それを追いかける。恐らく気づいているだろう。

 

 「早っ……追いかけられるか?」

 

そして、追いかけること数分。ようやく止まったと思うと急に後ろを振り向いて来た?と感じた。

 

 「……なんで、君が此処に居るのかな?」

 

優しくそして、何処か、懐かしい(・・・・)。そんな声で問われた。

 

 「俺は過去を変えに来た。それにお前が関わっているから、関わらないで欲しいだけだ」

 

 「そっか……君は、変わらないね」

 

そうして、近づいてくる。耳元で何かを囁かれた時に頭が痛んだ……

 

―30日だから……澪で良いかな?―

 

 「……み、お?」

 

 「……っ!?」

 

記憶の奥深くに在るような……自分の記憶かどうかも分からないモノ。それを無意識に呟いていた。

 

 「……じゃあ、また会おう。多分、すぐ会えるよ」

 

 「っ……凜祢?いや、万由里?違うか?」

 

一瞬、声が二人にダブって聞こえた。そして、姿も。なんだ、あいつは?恐らく、女性だろうと考える。

 

 「…………もう、居ないか。もう、やることはあれだけだ」

 

走る、走る。時間がない。あの時見た光景、それを消すために。

 

 「とりあえず……はぁ……間に合った……はぁ……」

 

息を切らしながらも、上を見る。そろそろ時間だ。

 

―士道さん……何をするつもりですの?―

 

 「……時間切れで帰れる。それを利用して折紙の両親を吹き飛ばす……加減して、な」

 

そうして、走る。スローモーションに動いて見えるが関係ない。そうして光にのまれながらも両親を吹き飛ばした間隔を得ながら意識を閉ざした。

 

 「……んっ……ん?」

 

目が覚めると、美女に囲まれていた……川端康成の本の様な感想を抱いてしまったが。何故、全員集合しているのだろう。自分の部屋に。

 

 「シドー……うふふ……ふふ」

 

 「何が何だか……ベットからも出してくれないのかよ」

 

暫くして、皆が起き始めると体を入念にチェックして抱きしめられて下に降りる。なんか、身体が火照った。

 

 「で、説明してほしいんだけど……」

 

 「はい、誠に申し訳ございません……はい」

 

狂三から事情を聴いていた精霊たちは、事実確認と安否確認をするために俺の部屋に集まっていたという。

 

 「鳶一折紙……確か、今の世界だとASTを辞めたんだったかしら?」

 

 「そして、デビルの可能性がある。そんな人ですわ」

 

聞きなれない言葉、<デビル>。誰かの識別名なのだろうが……

 

 「デビルってなんだ?」

 

 「反転した折紙さんの識別名ですわね。悪魔みたいだから……そのままですわね」

 

悪魔、天使。表と裏。そう言った感じがする。

 

 「で、今何時だ?」

 

 「昼過ぎよ……今日は日曜日だし。買い物はこっちでしておいたわ。無理してでもなんかするつもりだろうし」

 

 「はい、誠に申し訳ございません。はい……」

 

すごい謝罪会見の様な感じになっている気がする。とりあえず今度から心配させないようにしないといけないなぁと思った。

 

 「まあ、明日転校してくると思うから。明日から行動開始よ」

 

 「りょーかい。明日な……さて、晩飯の用意をして」

 

そうしてその日は心配されながらも家事をして終わった。歴史が書き換わった世界。前までいた世界とは同じとは言えない可能性があるので今度資料を見せてもらおうと思いつつ眠りにつく。

 

 「で、こうなると……」

 

次の日、登校してみると鳶一折紙が転校してきた。しかし……

 

 「……髪が、長い。そして、恋人にしたいランキング一位。かなり違う」

 

前の世界では、ショートカットで変態性にあふれていたが……普通の女の子と言った印象を受ける。

 

 「五河君、よるしくね」

 

 「……ん、よろしく」

 

挨拶を済ませ、凜祢と目を合わせて会話を試みる。こんなやつだったか、と。帰って来た返事はNO。だよなぁと思いつつ授業を受ける。

 

 「……話してみないと分からない、か。呼び出すのが手っ取り早いか?

 

そうしてノートを破り、必要な事を書いて隣に渡す。時間になったら来るだろう。多分。

 

 「何ですか、呼び出して……」

 

 「折紙……じゃなかった。鳶一さん、”精霊”って知ってるか?」

 

踏み込んだ話をすると思った通りの答えが返ってきた。しかし、昔に俺を見たから今後空間震警報が発令した時に出るなと言ってきた。しかし、俺は精霊を救わないければいけないのでその約束は無理な話だが。

 

 「ん……そうだな。今週の休みって開いてるか?ちょっと一緒に出掛けないか?」

 

 「え……はぅ……か、考えておきましゅっ!」

 

乙女思考……と言った方が良いか。顔を真っ赤にしながら逃げていった……なんか、すごい違和感。

 

 「終わった?」

 

 「すごい、違和感を感じないか?前と違うからさ」

 

 「うん、すごい分かる気がする……」

 

違和感を覚えつつもデートの約束を付けることが出来た。時間はあちらに渡した自分のメアドを通じて連絡が来た。日曜日午前11時に集合だそうだ。

 

 「……準備は怠らず。覚悟をしておくか」

 

そうして今の世界で起こった事と前の世界で起こったことを資料を見ながら確認しながら過ごした。相違点があるとすればデビルの存在が全て影響していると言う事だろうか。十香と出会った時も、四糸乃と出会った時も、狂三と出会った時もだ。大体はデビルが関わっている。反転体と出会ったことのある俺が今までと違うと思うのはコミュニケーションが取れていないという点だ。反転した十香……天香は乱暴ではあったが話をすることは出来たし、好感を持ってもらう事も出来た。しかし、デビルの場合はそれが出来ていない。行けるか?

 

 「話が出来ない、精霊か。俺に少なくとも好意……あるよな。絶対ある気しかしないけど……精霊になった後が問題だからそれより前にケリを付ける」

 

そう考えながら時間は過ぎていった。歴史改変で起こったことについては大体を把握できた。今度こそ、この歴史で折紙を救うんだ。

 

 「……早く来すぎたか?」

 

そして、デート当日。早めに待ち合わせ場所に就いた俺は携帯を見ながら時間を潰していた。携帯と言っても鞠亜、鞠奈と話しているだけだが。

 

 「いつも通りにやれ、か。それが通じるかどうかだなー」

 

メッセージでそのようなことを書かれる。それにしても相談相手が居るのは非常に助かるし、臨機応変に行動できるのでこれからも相談したいところだ。

 

 「お待たせしました……」

 

 「ん、全然待ってない。じゃあ、行こうか」

 

そんな風にしていると折紙が待ち合わせ場所に来た。はっきり言って集合時間の1時間前くらいなのだが、折紙らしいと言えばらしい。

 

 「えっと……何処に行くんですか?」

 

 「……まあ、らしいことをしようか」

 

デートらしいこと……俺にとっては戦争(デート)は普通ではなかったので色々おかしい所は在るとは思うがやってみよう。

 

 「まずは……服、かな」

 

そんなこんなで始まった折紙とのデート。服屋やファミレスなどに行ったが……なんだろう、折紙の深層心理が出ているのか、何なのかは分からないがそれらしいことが確認できた。スク水、写真を連写……見たことあるようなものが確認できた。

 

 「……過去を変える前の折紙が出ている可能性があるって事か」

 

メッセージ欄にそのような事が送られてきた。可能性としては無くはないが……その可能性があるとするならばもっとその面を表面化させなければならない。

 

 「決着を付けるなら高台か」

 

何かと縁がある高台。恐らく決着を付けるならそこだろう……話にも出ていたが折紙自身、何か違和感を覚えているらしい。その違和感を払拭するためにも。

 

 「……寒っ。秋の夜は冷えるな」

 

 「そうですね……ちょっと、寒いかな」

 

手袋でも持ってくればよかったと思いつつ、次に何をするべきか思考する。夕方の高台で行う事は……何だろうか。手でも繋いでおいた方が良いだろうか?

 

 「……っ!?」

 

自然に手を繋ぐ。とりあえずはこれでいいだろうか……

 

 「五河君、少し話を聞いてもらっていも良いですか?」

 

そうして、話し始めたのは昔の話。妙な点があるとすれば両親の話をよくする事。前の折紙では考えられない事だが、話を引き続き聞く。そうして最後に俺の話になった。あの日、助けてくれたのは俺か、と。

 

 「……そう、だな。信じられないと思うけど、それは俺だよ」

 

 「やっぱり……」

 

寄りかかっている柵が軋む。危ないと思った時にはもう、遅かった。

 

 「……っ、折紙っ!」

 

 「きゃぁぁぁぁ!」

 

手を伸ばし、身体を逆転させ俺が下になるように着地する。

 

 「がはっ……うぇ……ごほっ、ごほっ……」

 

 「五河君!大丈夫ですか!?」

 

口の中で血の味がする。骨も何本か折れているかもしれない……まあ、折紙が無事だったし大丈夫だろう。

 

 「ああ……大丈夫だ」

 

服が破れ、其処から血が流れている。その傷跡を舐めるように体が燃えた。その炎を見た時、折紙の様子が変わった。

 

 「精……霊……」

 

 「ちっ……トリガーは灼爛殲鬼(カマエル)だったか!」

 

あの時見た、反転体。流石に一人では無理だし、無茶をするなとも言われている。とりあえず連絡を取って……

 

 「くっ…………!えげつないことするなぁ!」

 

後ろにあるファンネルの様な物でビームを俺に向かって撃ってくる。当たると消し炭になりそうだ。

 

 「二人とも!連絡頼む!」

 

携帯に向かってそう言い、ポケットにある召喚器を手に取る。

 

 「焼き尽くせ!スルト!」

 

炎を撃つ。だがそれはほんの少しの時間稼ぎにしかならない。遠くで警報も聞こえる。もう少しで来るだろうか。

 

 「ティターニア!」

 

氷で動きを阻害しつつも様子を見る。相手は俺に対してターゲットを絞っている。これを利用すれば行けるか?

 

 「シドー!」

 

 「十香!下がれ!」

 

その声と同時にビームが撃たれる。とっさに違うペルソナにチェンジする。

 

 「アバドン!」

 

ぎりぎり止めることができて無効化することができた。さて、此処からどうするか。

 

 「…………暴走状態?でも違うか」

 

 「意識がない、って感じじゃないか?だから、無理やりにでもキスをする」

 

万由里の見解では、暴走状態ではないとの事。後は、突き進むだけ。

 

 「じゃあ、頼んでいいか?皆?」

 

 「任せろ!」

 

他の精霊の皆が折紙の気を引いている中、走る。走って、走って。ただ助けたいと思う女の子の方へ走る。

 

 「貴方様は特別です……いかなる困難に道を阻まれようとも。自らの力で道を切り開くことができるのです。さあ、貴方様の想いの力を。今こそ見せる時です!!」

 

イゴールさんの言葉が脳裏に蘇る。そんなことを言っていたな、と思い出し笑いしながらも叫ぶ。

 

 

「来い、伊邪那岐大神ッ!!」

 

道を切り開くために、この力を使う。

 

 「邪魔だぁぁぁぁっ!!」

 

黒い障壁を斬りつけ、こじ開け。先へ突き進む。精霊を助けたい、その一心で。

 

 「折紙ッ!!」

 

 「……………………」

 

名前を呼んでも反応がない。でも、気づいてくれると信じて先へ進む。そうじゃなかったとしても、方法を探す。

 

 「俺には!!お前が!!まだ!!必要だ!!」

 

障壁が破られ、その勢いのまま折紙の元へと身体を向かわせる。そして、唇を合わせた。

 

 「…………っ!?」

 

 「…………ん、やっと元に戻ったな」

 

服が粒子へと帰っていく。その目は、闇ではなく光に満ちていた。

 

 「…………ありがと、士道」

 

 「おう、お互い様、だろ?」

 

少し大変な日々だった気がするけど、それでも助けたいものを助けれた達成感が感じられた気がしたんだ。




クエスト Angels and devil をクリアしました。
絶滅天使<メタトロン>を入手しました。
levelが70になりました。
愚者、魔術師、女帝、恋愛、正義、隠者、刑死者、死神のRankが8になりました。
運命のRankが3になりました。
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