PERSONA in デート・ア・ライブ   作:零之悪夢

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クエスト Puppet が開放されました。
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Frozen city……

俺が精霊を知り十香を救ってから数日。自分のクラスに転入生として転校してきた。彼女が言うには自分の力の9割が無くなっているので普通の人と見られるからと言う理由と精霊にも社会性を持って欲しいからと妹である司令官が言っていた(ほぼ聞き流したが)。そして包帯ぐるぐる巻きになった鳶一折紙が俺に謝ってきた。と言うことは狙撃したのはこいつと言うことになるので十香と敵対するのは当たり前であった。それが今後の悩みの種となって俺が苦しむことになろうとは……

 

 「はぁ……人生は辛いもんなのかなぁ?」

 

一人、帰路を辿りながらそんなことを言う。最近は喧嘩を止める為に体を張って止めているため、身体のあちこちが痛い。風呂に入って体を見ると痣だらけで少し自分でも引いた。こんなのが毎日続いてみたらと考えるだけで震えが止まらない。

 

 「………雨?天気予報じゃ晴れって言ってたはずなんだが……」

 

最近は天気予報が当てにならない。洗濯物が濡れて乾かないとか制服が乾かなくなるとか色々、主夫目線で考えているのでそういう事ばかり気になってしまう。早く帰ろうと、走り出そうとした時目の前の神社で不思議な子を見た。この感覚は、十香と同じような感覚だった……ということは。

 

 「精霊……なのか?」

 

少し観察していると、ずるべったぁぁぁんと思いっきり転んだ。流石にあの転び方をするなんて思ってもいなかったので、助けに行く。緑のフードを深く被った少女は体をガタガタ震わせながら、後ろに下がっていた。怯え方がすごい。

 

 「いたく……しないで……ください……」

 

掠れた声で言ってくる。どうすればいいか考えていた時に地面に落ちていたカラフルなパペットを見つけそれを差し出すと彼女はそれを受け取って左手に装着した。

 

 「いや~。助かったよ~お兄さん」

 

パペットがくねくねと動き始め、話し始めた。その時の彼女は話しているわけではなかったのでパペットが本当に話していると感じた。

 

 「転んだところ痛くないか?流石にあれはびっくりした……」

 

うんうん。そうだね~とパペットが話す。さっきとは打って変わって、陽気な感じで話す……何となく人格が入れ替わってるという事が頭の中に浮かぶ。

 

 「あ、でも時間みたいだから。じゃあね~」

 

そのまま走り出して消えていった。今気づいたが、ずぶ濡れである。ブレザー乾くかなぁ?と言う事と洗濯物が多くなったなと思いながら家に帰ることにした。

 

 「帰ってきたのは良いけど……どうしようか」

 

とりあえず風呂に入ろうと思い、買い物袋を玄関に置き、二階で着替えを取り脱衣所に向かう。さっと服を脱いで風呂に入る。幸いにもお風呂は沸いていたので湯船に浸かる。

 

 「あったけぇ……やっぱり熱いのは良いなぁ……」

 

ゆっくり湯船に浸かっていると奥で何かゴソゴソ動いている影が見える。そして、扉を開けた。

 

 「………!!シドー!?入っていたのか!?」

 

 「着替え置いてあっただろう?分かるかなって思ったんだが……まあいいや、俺は上がるし、十香も入ったらどうだ?」

 

そうして交代し、リビングに行くと琴里と令音さんが座って待っていた。すごくニヤニヤした顔で。

 

 「どうだったの?お姫様の裸体は?」

 

 「見てないし、普通に入れ替わっただけだが?別にそれぐらいでアワアワしたらこの先不安しかないだろ?」

 

何時の間に男らしくなったのかしら……と言われた。悲しい。さっきよくもまあ、落ち着いて対処出来たなと疑問に思ったりもするが気にしないで話を聞くことにした。案の定、精霊は十香だけではなく、他にもたくさんいるとの事だ。で、精霊用の家を作るのに時間が掛かるのでそれまで五河家に居ると言う話だ。訓練も兼ねたと言っているがどんなことをするのやら……

 

 「とりあえずは分かった……あと、もしかしたら精霊に出会ったかもしれない。何て言うのかな……緑のフートを被って、パペットを左手に持ってる小さい女の子っているか?」

 

 「………<ハーミット>かしら?よくもまあ、普通に会話して帰ってきたわね。逃げてばっかりで直ぐいなくなっちゃうのに……」

 

話を聞くと彼女、<ハーミット>はASTに攻撃されても反撃しないので危険度は低いらしい。臆病と言う事はパペットを外した時の状態の事だろうか?それとも陽気な状態でも攻撃をしないのだろうか?悩みながら話を聞いていると十香がタオルを首に掛けながらリビングに入ってきた為そこで話は打ち切りになった。

 

 「さっきは済まぬ……居るとは思わなかった」

 

 「別にいいさ。俺も注意不足だったし……飯直ぐ作るから待っててな」

 

その会話を見ていた妹は、こんなの士道じゃない!!と言っていた。人は変わる物だろうとツッコミを入れたいところだが十香が腹を空かせているので夕飯の準備に取り掛かった。その日は夕食を食べ終えてから直ぐに眠りに着いた。

 

 「………?何だ?」

 

柔らかい、そしてすべすべ。俺は一体何を触っているんだ?

 

 「ん!……シ、ドー……もっと、食べさせてくれ……」

 

ん?名前呼ばれたよな……って十香のベットじゃないか!?あの司令官はこんなことを仕込んでいたらしい。

 

 「ん?……シドー?夢じゃなかったのか?」

 

 「おはよう……間違って入ったみたいだ。今出るから……」

 

 「待ってくれ……もう、少しだけこのままで居させてくれ。あの時を、思い出してしまった……」

 

あの時とは俺が死んでしまった時の事だろう……まあ、少しぐらいは良いだろう。

 

 「何やってんのよー!!」

 

遅めの朝食を食べながらゆっくりとテレビを見ていると琴里が激怒しながらリビングに入ってきた。妹よ、怒ると血圧が上がるぞ。

 

 「別に……お前がやった事が裏目に出ただけだろう?好感度維持とか何とか言ってたけどこういうのでいいんだろう?」

 

 「そうだけど……!!私の考えてたことと違ったの!!なんでこんなに紳士的になってるのよー!!」

 

朝から騒がしかったが、そのまま学校へ登校し昼休み。今日は屋上で昼食を食べることにした。

 

 「早く昼餉を食べよう!!シドー早く出してくれ!!」

 

 「はいはい……ほら、弁当」

 

受け取った十香はすぐさま食べ始めた。相変わらずの食べっぷりで直ぐに完食してしまった。もう少し量を増やした方が良いだろうか?

 

 「シドー?私以外にも精霊は居るのか?」

 

恐らく琴里から何か聞いたのだろうか?俺はそれに答える。

 

 「居るみたいだな。俺には精霊の力を封印する能力があるみたいだしな……十香の鏖殺公みたいなもんだな。これを、使って他の精霊も助けてやりたいんだ……十香みたいに幸せに過ごしてほしい……俺にはそれが出来るかな……」

 

 「出来る。シドーは私を救ってくれた……私は他の精霊も同じように救ってやって欲しいと思う。ただ……私の事もちゃんと見て欲しい。約束だ」

 

 「おう、約束する。じゃあ、教室に戻ろうか……」

 

そうして立ち上がると、空間震警報が鳴り始めた。その後は、十香をシェルターに避難させ令音さんと一緒にフラクシナスへ転送してもらった。

 

 「士道、対象はデパートのおもちゃ売り場に居るわ。さっさと行ってデレさせちゃいなさい」

 

 「言い方が気に食わんが、行ってくる。約束があるからな」

 

 「約束?誰と?」

 

 「俺の事が好きなお姫様。お前、余計なことを言うなよ?」

 

不敵に笑っている俺はとある精霊と似ているらしい。そんなことを言われながらも、デパートに向かう……昨日会ったばかりだし覚えていると思うのだが、前回の十香の事も踏まえて一応身構えておく。

 

 「あ~れ~?昨日の優しいお兄さんじゃない~。何しに来たの~?」

 

 「何となく来てみたら君が居た。まあ、偶然だよ」

 

其処からは順調すぎるほど進んで行った。陽気なままで話す彼女は本当の彼女ではない気がした。パペットから聞けたのは自分の名前はよしのんでASTに攻撃されて此処に避難してきたと言う事だけ。一応、自己紹介はしておいたが色々ボケがすごい。

 

 「ねえねえ士道君。かっこいいしょ?」

 

ジャングルジムに上った彼女はふらふらしながら、てっぺんに立っていた。其処から体勢を崩して下に落ちそうになったところをキャッチ……できなかった。好感度も上々と司令官も言っていたのでこのままだったら封印できるわよと言っていたが……キャッチするのを失敗してキスしてしまったが力が流れ込んでくる感覚が無かった。要するにパペットの方と会話していたので本体の好感度は低いままなのだろう。

 

 「大丈夫か……って言っても問題なさそうだな」

 

 「ごめんね~。よしのんとしたことが、バランスを崩しちゃったよ~」

 

 「君の名前を教えてくれないか?」

 

思い切って、聞いてみる。よしのんも不思議そうにこちらを見ているが、多分答えてくれると信じて待ってみる。

 

 「四糸乃……です……」

 

我は汝……汝は我……

汝、新たなる絆を見出したり……

絆は即ち、まことを知る一歩なり。

汝、隠者のペルソナを生み出せし時、

我ら、更なる力の祝福を与えん……

 

 「さっきはゴメンな、四糸乃?嫌だったよな?」

 

 「大丈夫……です……助けてもらったので……」

 

インカムからは違うパターンで反応が出始めたという話し声が聞こえる。やっぱり、人格が変わっている可能性が高まった。四糸乃が話している間は少なくともよしのんは話さなかった。さっきまでよしのんと話していたので話しづらいと言うか、何というか……

 

 「………時間なので……また、会えますか?」

 

 「会えるさ。きっと」

 

その言葉を言った時にはもう、四糸乃は居なくなっていた。その日はフラクシナスで四糸乃について色々会議をしたのだが、やっぱり四糸乃とよしのんは違う人格である事が分かった。そしてその後、艦橋に戻ると令音さんが話しかけてきた。

 

 「シン、精霊と話すことには慣れたかい?」

 

 「どうなんですかね……よく、分かりませんけど」

 

令音さんによると十香よりも格段に話せるようになっているとの事だ。その後ろには、ギャルゲーが見えた気がしたが見なかったことにする。俺はあんなゲームやりたくは無いし、見たくもない。トラウマが増えそうだ。

 

 「君は、よく頑張っているよ。琴里は素直に言っていないが、ね」

 

我は汝……汝は我……

汝、新たなる絆を見出したり……

絆は即ち、まことを知る一歩なり。

汝、顧問官のペルソナを生み出せし時、

我ら、更なる力の祝福を与えん……

 

 「そういう所も、妹だなって思うんですよ……」

 

 「やはり、司令の兄になると色々分かっていますねぇ……私と代わってください!!」

 

副司令の神無月さんが叫ぶ。それの乗っかって他のクルーの人たちも琴里の事について、聞いてくる。どれだけ司令官の事が好きなんだ?ホワイト企業にも程があるなぁと思ったのだった。

 

 我は汝……汝は我……

汝、新たなる絆を見出したり……

絆は即ち、まことを知る一歩なり。

汝、愚者のペルソナを生み出せし時、

我ら、更なる力の祝福を与えん……

 

フラクシナスの船員達から逃げるように家に帰った。あの場所に入ると自分の要らないことまで言ってしまいそうで怖い。まあ、根は良い人たちで琴里を慕っているのだろう。自慢の妹の職場は安定しているようだ。

 

 「何考えてるのよ……顔が気持ち悪いわよ」

 

 「うるせぇ、お前の職場が思ったよりも印象が強くてどう解釈しようか悩んでたんだよ」

 

 「まあ、仕事が出来る良い人たちなんだけど……癖がね」

 

癖、と言われると確かにそうだなと思う。令音さん以外。至って真面目に仕事をしているのだが趣味に走りすぎていると思ったりもしない、特に神無月さんがМ過ぎるのが印象に残っている。

 

 「私にとっては、あそこは第二の家みたいなもんよ。家族って言うのかしらね……」

 

我は汝……汝は我……

汝、新たなる絆を見出したり……

絆は即ち、まことを知る一歩なり。

汝、正義のペルソナを生み出せし時、

我ら、更なる力の祝福を与えん……

 

 「神無月さんが俺のことをお兄さんと呼ぶ日も近いのかぁ……気持ち悪っ」

 

悪寒を感じながらその日を終え、翌日。その日は雨で学校に来るのも一苦労だった。都心で起こるゲリラ豪雨の様な大雨が降っている。そういえば、四糸乃に会った時も雨が降っていたなぁと思い出す。なら、感情によって天候を左右させているのだろうかという疑問が出てきた。そんなことを考えつつ、授業を受けて放課後。空間震警報が鳴り、またフラクシナスに転送してもらった。

 

 「今日である程度決着を付けたいわね……でも、何か暴走してるみたいなのよね……」

 

映像を見ると、氷のドームが形成されASTの隊員たちがその周りで、銃などを撃っていた。俺は何となく、暴走している理由を考えていた……原因はよしのんが居ないからだろうかと思いつき、琴里に消える前の映像を洗ってもらうとよしのんをその時に落としていたと言う事が分かった。よしのんはデパートのサービスカウンターに置いてあるとの事。それを拾って四糸乃に帰し、あわよくばキスをして封印すると言う話だ。

 

 「今回は、ちょっと危ないわ……それでも、行くでしょう?士道」

 

 「当たり前だろう?俺の決意は揺るがない……」

 

それを聞いて安心したわ、と司令官の激励を受けながらデパートに転送された。その後はよしのんを回収し、ドームのある場所に向かった。

 

 「士道、その中に四糸乃が居るわ……でも、近づけない」

 

どうしようか……一応、ゾンビも顔負けの灼爛殲鬼の治癒能力があるが無理に行ったら体を壊しかねない。ペルソナは……氷に対して耐性を持っている奴は居ただろうか?いないような気がしていたので路頭に迷う。

 

シドーは私を救ってくれた……今度は私が助ける番だ!!

 

 「ありがとう、十香……ヤクシニー!!」

 

十香との絆によって顕現したペルソナ、ヤクシニーは氷結に対して耐性を持っている。これなら安全に入ることが出来る。

 

 「さて、落とし物を届けてやらないとな」

 

覚悟を決めて、ドームの中に入った。中はとても静かだった……台風の目と言ったほうが適切だろうか。それほど静かな場所で、すすり泣く声だけが響いている。その声を辿り目的の人に会うのは簡単だった。

 

 「うっ……ひっぐ……」

 

 「迎えに来たぞ、四糸乃」

 

その声を聴いた四糸乃は振り向いて驚く。まあ、自分が作った場所に人間が入ってくる時点でおかしい。

 

 「士道……さん。よしのんが……」

 

 「うん、落とし物だ。消える時に置いて行ったみたいだから探してきた」

 

手に持っていたよしのんを四糸乃の左手に装着させる。そうすると、パペットは器用に体を動かし始めた。

 

 「っぷは~。助かったよ士道君~。四糸乃ったら置いてっちゃうんだもん……」

 

 「まあ、あれは仕方ないだろ……精霊は時間があるしな。でも、それを無くす事が出来る方法があるんだけどやってみるか?」

 

その質問は封印してもいいですか?という質問だ。一応、琴里によると好感度は封印できる所に入るので問題ないとの事だった。その質問に四糸乃は……

 

 「やって……みたいです……!士道さんが……言う事なら……信じられるんです……!」

 

 「そっか……じゃあ少し目を瞑ってくれないか?」

 

目を瞑った四糸乃にキスをした。そうすると、氷のドームは消えていき、空は晴天になった。

 

 「温かい……」

 

 「これからは、俺が守ってやる……よしのんよりとまではいかないと思うけどな」

 

 「当たり前じゃない~四糸乃と一緒に居る歴はよしのんの方が上なんだからさ~」

 

二人目を救えた俺は精霊を救う自信が付き始めた気がしたんだ。




クエスト Puppet をクリアしました。
隠者コミュ ハーミットの開放と氷結傀儡<ザドキエル>を入手しました。
levelが20になりました。
愚者 フラクシナスの船員達、正義 イフリート、顧問官 無表情な解析官のコミュが開放されました。
女帝のコミュランクが2になりました。
愚者、女帝、正義、顧問官、隠者のペルソナを召喚可能になりました。
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