天災の問題児がヒロアカの世界で自由気侭にヒーローを目指す   作:びっくり葉加瀬

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"個性"把握テスト!

 苦難はいきなり降りかかる。まさか初日に来ると思わなかったが……。俺は無事だろうが、葉隠あたりはヤバいんじゃないか?耳郎も、"個性"がテスト向きではない。

 

 

「最下位除籍って……!」

「入学初日ですよ!?いや初日じゃなくても、重過ぎる!」

「自然災害、大事故、身勝手な(ヴィラン)、いつどこから来るかも分からない厄災。世界は理不尽に満ちている。そんなピンチをひっくり返す、それがヒーローだ。放課後マックで談笑したかったのならお生憎。雄英はこれから3年間、全力で苦難を与え続ける。」

 

「さてデモンストレーションは終わり、こっからが本番だ。」

 


 

 

 第1種目:50m走

 

 

「エンジンの、飯田は早いな。梅雨ちゃんも、ある程度。麗日は流石に使えないか。芦戸は抵抗を少なくしてスケートのように。なるほど。青山は……いいか。」

「良くないよ!」

「"個性"の使い方が下手。要訓練だな。」

「アフン。」

 

 

 次々と生徒が走って行く中、次は俺の番となったのだが

……。

「それっていいのー!?」

 隣で待機していた葉隠がツッコミを入れてくる。

 リゼにお姫様抱っこされている姿にクラスメイト全員が難色を示す。

 

「参加はしてるからね。ね、相澤先生。」

「早くしろ。」

「じゃあ遠慮なく。」

葉加瀬唯我:50m走記録2.97s

 

 

第2種目:握力

 

「540kgってアンタゴリラかタコか!?」

「タコってエロいよね……。」

 

 

 峰田は触手受け……と。」

「ちゃうワイ!!」

 

 

 おっといつも間にか声に出ていたようだ。

 

 

「で?葉加瀬様はまたメイドに頼るのか?」

「いやこれくらいなら……。」

「え、握力計バラしたぁ!?」

 

「力を制御するパーツ抜いちまえば余裕よ。」

「葉加瀬、後で直しとけよ。」

「はーい。」

 

葉加瀬唯我:握力記録999kg

 

 

第3種目:立ち幅跳び

 

 

「葉加瀬、これいつまで飛べられる?」

「リゼの燃料無くなるまでだから6ヶ月くらい?」

 

 

葉加瀬唯我:立ち幅跳び記録∞

 

 

第4種目:反復横跳び

 

 

「これは、普通に、やるしか、ないね。」

「それでも素早いね葉加瀬!?」

 

 

葉加瀬唯我:反復横跳び記録77回

 

 

第5種目:ボール投げ

 

 

 俺は一旦休憩だ。他の生徒を見て"個性"の観察をすることにしよう。

 

「おぉ!また無限が出たぞ!」

 

 麗日は∞か。"個性"の相性が非常にいいな。

 それより緑谷は不味いんじゃないか?あいつはまだ"個性"を利用した結果を出せていないし、他のテストもイマイチだ。

 

 

「"個性"を消した……!つくづくあの入試のシステムは合理性を欠くよ。お前みたいな"個性"の奴でも入学出来ちまう。」

「”消した”……!?そっかあのゴーグル!抹消ヒーローイレイザーヘッド!!」

 

 

 緑谷が相澤先生に絡まれたことで、クラスの話題は2人に集中することになる。

 

 

「見たとこ"個性"を制御できないんだろ?それでまた行動不能になって誰かに助けて貰うつもりだったか?」

「そんなつもりじゃ……!」

「どういうつもりでも結果的にそうなっちまうって話だ。緑谷出久。お前の力じゃヒーローにはなれないよ。」

 

「まぁ随分と酷いことをおっしゃいますわね。」

「事実だからな。俺がAI作っても3秒しか持たなかったり、百が5cm位のもの1個で限界来てたら誰でもそう思う。()()()相澤先生は除籍宣告をしたんだよ、彼にね。」

「発破をかける為の嘘では?」

「ないね。あの先生に限っては。見込みがなかったら除籍。それは確かだよ。」

「そんな……。」

 

「"個性"は戻した。ボール投げは2回。とっとと済ませな。」

 

「不味いかもね緑谷。ここで魅せなきゃあの先生の心を動かすことが出来ないと……。」

「何言うとるんや!緑谷君凄かったんやで!」

「そうだ!0Pヴィランをワンパンだぞ!」

「デタラメ言うなやカス共がッ!?」

「あぁアレね俺もぶった斬った。」

「葉加瀬くんもかい!?」

「正確にはリゼさんが、だけどね。」

「うん、アレは凄かったよ。」

「ケロケロ、痛快だったわ。」

「投げるぞ彼!」

 

 

 緑谷の投げたボールは物凄い勢いで飛んでいき、700mを超えたくらいだろうか。麗日と飯田が喜んでいる。

 

 

「先生……!まだ動けます……!!」

「コイツ……!」

 

「なるほど指先に集中して……。」

「センスありますね。緑谷様は。」

 

 

 しかし此処で騒ぎ立てる爆発三太郎が1人。

 

 

「どういうことだ、ワケを言えデク!」

「うわぁあ!!!」

「マスター?」

「いや、良い。」

「はい。」

 

 

 その瞬間、爆発三太郎に布が巻き付く。

 どうやら相澤先生が放った捕縛布という装備らしい。

 

 

「俺はドライアイなんだ……!」

 

 

 ()()()()()ねぇ。それ解決出来そうだな。それに捕縛布の構成も気になる。百にコピーさせるのも悪くないかもしれない。そんな百は後ろで迫撃砲を作ってボールを飛ばしていた。あらヤダこの子意外と好戦的ですわよ。

 

 

「時間が勿体ない。次、準備しろ。」

 

 

葉加瀬唯我:ソフトボール投げ記録1178.5m

 

 

第6種目:長座体前屈

 

 

「という訳で本場のAI付与。動け。」

「葉加瀬の機器が勝手に移動してる?」

「それってアリなん!?」

 

 

葉加瀬唯我:長座体前屈記録40m

 

 

第7種目:上体起こし

 

 

「これも!真面目に!やるしか!ないなぁ!」

「葉加瀬くん早い早い!!」

 

 

 余談だが、俺目線では見えないものの、顔見られるのと下着覗かれるの、葉隠的にはどっちが恥ずかしいのだろうか。

 

 

葉加瀬唯我:上体起こし記録35回

 

 

第8種目:持久走

 

 

「ってヤオモモそれ何!?」

「何ってバイクですわ!!」

「「「バイクーーー!!!?」」」

「おや愚かにも私に挑戦する不届き者がいますね。」

「相変わらず葉加瀬くんはお姫様抱っこやなぁ。」

「相手が機械だとリゼも対抗心燃やすんだよな。」

「ルンバとかは?」

「あんなん飼うわけないだろ。リゼで十分過ぎる。」

「せんせー!危険なので俺ら後にしていいすかー。」

「……許可する。」

 

 

葉加瀬唯我:持久走88.2秒

八百万 百:持久走90.7秒

 

 

「1000mなのに負けましたわーーー!!!」

「小回りの効かなさが勝負を分けたな。やはりリゼは最強。」

「恐悦至極でございます。」

 

 


 

 

「んじゃ、パパっと結果発表。トータルは単純に各種目の点数を足したものだ。口頭で説明するのは合理的じゃないから、一括表示する。」

 

1位:葉加瀬唯我

2位:八百万百(同率1位)

……

20位:緑谷出久

 

 そんな表を出された緑谷は悔しそうな顔をするが……。

 

 

「ちなみに除籍は嘘な。君らの最大限を引き出す合理的虚偽。」

「「「はーーーーー!?」」」

 

 

「ま、そうなるな。」

「嘘と言うことはお眼鏡にかなったということでしょうか。」

「少なくとも今のところはね。」

 

 

 

 

 


 

 

「お、来た来た。」

「久しぶり、葉加瀬、響香、尾白、梅雨ちゃん。」

「久しぶりだね柳さん。」

「ケロケロ。」

「心配してたぜェ……。まさか入学式でないなんてなァ……。」

「ホント初日から勘弁して欲しいよ、イレ先。こちとら学校生活がかかってたんだよ!?」

「え?何やったの?」

「除籍処分をかけた"個性"把握テスト。気が気でなかったわ……。」

「それはウラメシいね……。」

「それならB組も明日やるぜェ……。ブラドキング先生が言ってたからなァ。」

「ウチらもあったりして除籍宣告。」

「怖いこと言わないで欲しいぜェ……。ってらその子が八百万さんかァ?」

「そ、A組の皆には紹介したけど、2人にはしてなかったからさ。」

「は、はい!八百万百です!よろしくお願い致しますわ!」

「ホントにお嬢様言葉なんだね。」

「淑女さを感じるぜェ……!」

「百、ほとんどファーストフード行ったことないから今日楽しみにしてるんだ。」

「はい!お友達と、放課後マック!とても楽しみですわ!」

「キラキラしてる……ウラメシい……。」

 

 

 相澤先生はあぁ言っていたが、こうやって友人と遊べる時間もあっていいと思うのであった。




鎌切の言葉は一方通行に見えてくる。
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