天災の問題児がヒロアカの世界で自由気侭にヒーローを目指す   作:びっくり葉加瀬

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戦闘訓練①

「わーたーしーがー!普通にドアから来た!!!」

「オールマイトだ!すげぇや本当に先生やってるんだな!」

「シルバーエイジのコスチュームだ……!」

「画風違いすぎて鳥肌が……!」

 

 

 昨日の今日でヒーローになる為の授業が開始される。

 先生としてやってきたのは世界で最も有名であるオールマイトだ。"個性"は不明だがあらゆる事件をその身1つで解決するその姿はかの筋肉バグダルマを彷彿とさせる。

 

 

「今日行う授業はヒーロー基礎学!ヒーローになる為に様々な訓練を行う授業だ!今日は早速になるが戦闘訓練だ!!」

 

 

 『BATTLE』と書かれたプラカードをわざわざ掲げて宣言した言葉に一部のバトルマニアが反応する。

 

 

「そして君達に入学前に申請してもらった"個性"届と要望に沿って作られたコスチュームがこれだ!」

「「「おぉ!!」」」

「着替えたら、グラウンドβへ集まるんだ!」

「「「はーい!」」」

 

 


 

 

「流石に葉加瀬はメイドに着替えさせてもらうなんて事はねぇのか。」

「いやまぁ家だとそうだけど。」

「そうなんかい!」

「男子更衣室にリゼ入れる訳にもいかないからな。つかリゼの記録に野郎の裸体なんかいれたくないわ。」

「辛辣……!」

 

 

 雑談をしながらガチャガチャとコスチュームを装備する。と言っても初めてで戸惑っている人も多いみたいだ。

 そんな中、俺は作業着に白衣を纏っただけのシンプルな装備だ。

 

 

「葉加瀬はシンプルだな。ヒーローらしくねぇ!」

「そんな言い方は失礼だぞ峰田君!」

「まぁまぁ俺は目立たなくていいからな。極論、リゼだけ目立ってればいいんだ。テンション上がる服がコレなだけだよ。」

「やっぱ、コスチュームテンション上がる方が良いよなー。あ、俺上鳴電気。よろしくな。」

「あぁよろしく上鳴。」

 

 

 昨日自己紹介出来なかった面子とも自己紹介しながら皆コスチュームを纏っていく。一部コミュニケーションの取れない爆発三太郎もいるが彼はこのまま3年間過ごす腹積もりなのだろうか……?

 

 


 

 

「格好から入るってのも大事なことだぜ少年少女……!自覚するのだ!今日から自分はヒーローの卵だってことを!」

 

「百、お前露出し過ぎじゃね?」

「え!?そ、そうでしょうか……。」

「おー!もっと言ってやんなよ葉加瀬ー!ヤオモモ見てるとこっちが恥ずかしくなってくるよ……。」

「そ、そんな言い方されなくても……!!」

「そんなコスチュームをナーフするなんて勿体ない……!!」

「黙ってような峰田……ってエッッッ!!!?」

 

 

 突然声を挙げた俺にクラスの目線が集まる。俺はと言うとあるものを見て何かの見間違えかと2度見したが、目に映る視界に変わりは無かった。

 

 

「どうしたん葉加瀬くんそんないきなり声挙げて。」

 

 

 呑気に話しかけてくるのは俺が見て声を挙げた件の女子。葉隠だった。

 

 

「いや、お前、それ、コスチューム……。」

「コスチュームはこれだけだよ!透明人間だし!」

「あの……忘れてるかもだけど、俺全部見えてるからな……?」

「……え?」

「「「エーーーーー!!?」」」

 

 

 クラスの皆の雄叫びと共に、百と耳郎に庇われる葉隠。

 

 

「唯我さん!見てはいけませんわ!」

「おま!葉加瀬てめぇ!羨まけしからんぞ!」

「いや、無理あるだろ!こちとら健全な男子高校生だぞ!?」

「正直過ぎるだろ葉加瀬!見んなったら見んな!!」

 

 流石にこうなっては後ろを向かざるを得ないと振り返って、ため息を付く。

 

 

「そ、そうだったー。ゴメンねー変なの見せて……。」

「葉隠さんは何も悪くありませんわ!私、ジャージを創造致しますので着替えてください!」

「あー、いや良いよ。俺がコンタクト外すわ。悪いな葉隠。」

「それじゃあ葉加瀬くんが見えないんじゃないの?」

「度なしだから問題無い。」

 

 

 俺がコンタクトを外すと、ようやくクラスの緊張した空気が霧散する。女子には痛い目で見られているが……仕方ないだろうこれは。

 

 

「忘れてね?葉加瀬くん。」

「……善処する。」

「葉加瀬!それ寄越せや!!!」

「もう!峰田くん!」

 

 

「そ、それでは先生!ここは入試の時の演習場のようですが、また市街地演習を行うのでしょうか!?」

 

 

 真面目な飯田が空気を戻すために率先してオールマイトへ質問を行う。

 百のような推薦組は市街地演習を行っていないのでそれもありかもしれない。しかし……、

 

 

「いいや!もう2歩先に踏み込む!奥内での対人戦闘訓練さ!」

 

 オールマイトが(ヴィラン)の特徴について語る。

 思い返せば、俺と百が攫われた事件も最終的には屋内を拠点にしていた。屋内での戦闘訓練は理にかなっているのだろう。

 

 

「だから君たちにはこれからヒーロー組と(ヴィラン)組に別れて2対2の屋内戦をやってもらう!」

「基礎訓練も無しに?」

「その基礎を知るための実践さ!ただし相手が人間だってことを忘れちゃいけないぜ!?」

 

 

 まぁ、無理やりな気がしなくもないが、流石に初めっから対人戦闘で全力出して大怪我することも無いだろう。

 

 

「勝敗のシステムはどうなりますの?」

「ブッ飛ばしていいんすか……?」

「また相澤先生みたいに除籍とかあるんですか……?」

「分かれるとはどのような分かれ方をすればよろしいでしょうか!」

「このマントヤバくない?」

 

「ンンン〜聖徳太子ィ〜〜~!!!」

 

 

 一斉に放たれた質問に対し、オールマイトがセンスあるボケをかます。かと言う俺も質問はある。

 

 

「いいかい?ルールを説明するぞ!」

 

 

 カンペを見ながら戦闘訓練の説明をするオールマイトは流石のまだまだな新人教師という感じがする。

 簡単にルールをまとめると、制限時間までに相手を捕まえるか、核兵器を確保したチームが勝ちということらしい。

 

 

「コンビ、及び対戦相手はくじだ!」

「適当なのですか!?」

「プロは他事務所のヒーローを急造チームアップすることが多いからじゃないかな?」

「なるほど!先を見越した計らい……、失礼致しました!」

「いいよ!早くやろう!」

 

 

「オールマイト、俺はいつも通りってことで良いんですよね?」

「勿論!リゼ君は君の"個性"!実質3人組になって人数があわなくなるが、それも良くあること!”Plus ultra!”さ!」

「オッケーです。」

 

 

 くじ引きの結果、チーム分けは以下のようになった。

 

 

A:麗日・緑谷

B:障子・轟

C:峰田・百

D:飯田・爆豪

E:青山・芦戸

F:尾白・砂藤

G:上鳴・耳郎

F:蛙水・常闇

I:葉隠・葉加瀬

J:切島・瀬呂

 

 

「俺は葉隠とか……。よ、よろしくなー。」

「よ、よろしくねー、葉加瀬くん!」

 

 

 さっきまでのじっとりした空気が一瞬戻った気がした。周りを見ると、男子は目を逸らし、女子はジヌロ……と睨みつけている。

 葉隠が気にしないで!と慰めてくれるのが唯一の救いだ。

 

 

「続いて最初の対戦相手は……、コイツらだ!」

「Aコンビがヒーロー!Dコンビが(ヴィラン)だ!」

 

「これはまた荒れそうだなぁ。」

 

 


 

 

 結果から言うと、荒れに荒れた。

 爆発三太郎こと爆豪はいきなり必殺技を繰り出し、緑谷共々ビルを破壊するし、緑谷も緑谷でまだ制御出来ていない"個性"でビルを破壊するし、キミ達やっぱ相性いいんじゃない?という感想。

 途中オールマイトの中止勧告があったりしたが、結果ボロボロになったヒーローチームが勝ち、(ヴィラン)チームは負けという結果になった。

 

 

「まぁ、つっても今回のベストは飯田少年だけどな!」

「なな!」

「勝った緑谷ちゃんかお茶子ちゃんじゃないの?」

「何故だろうなぁ〜〜~、分かる人!」

「はい、オールマイト先生。」

 

 

 それに手を挙げたのは百だった。

 

 

「それは飯田さんが一番状況設定に順応していたからですわ。」

 

 

 その後も出てくる出てくるわ3人の悪い点。確かに爆豪の行動は論外だし、対する緑谷と合わせてビルを破壊しまくりな攻撃は戦闘訓練というにはやり過ぎだ。麗日もビルの破壊を前提とした攻撃だったしで、飯田以外訓練を甘く見ていたのは間違いないだろう。

 

 

「ま、まぁ飯田少年も固すぎる部分はあったりするわけだが……、まぁ正解だよ!」

「常に下学上達!一意専心に励まねば、トップヒーローにはなれませんので!」

 

 

 あ、アレは言われ過ぎたなって顔だな。オールマイトは顔に出やすい性格のようだ。百も久しぶりにお堅い面が出たな。

 

「では次だ!Bコンビがヒーロー!Iコンビが(ヴィラン)だ!!」

 

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