天災の問題児がヒロアカの世界で自由気侭にヒーローを目指す 作:びっくり葉加瀬
「では次だ!Bコンビがヒーロー!Iコンビが
爆発三太郎と緑谷が派手にビルをぶち壊したせいで、演習場の変更を余儀なくされた。生徒全員で別のビルへと移動する。
「私達の出番だねー葉加瀬くん!」
「あぁ。取り敢えず
そう言って俺たちは
「まずは改めて"個性"紹介といこうか。俺は"個性"『AI』。機械類にAIを付与して自動的に行動させたりその機械特有の行動をさせることが出来る。」
「私の"個性"は『透明化』!奇襲にはもってこい!」
「まぁ、そうだな。奇襲はしてもらうか……。というか葉隠、お前に言っておかないといけないことが3つある。」
「3つもあるの!?」
身体を隠すような手袋の動きをする葉隠。
俺の視界は解消されたものの、被服控除のシステムを理解して無さ過ぎる。おかげで俺が変な目で見られることになってしまったではないか。……役得だが。
「まず1つ。倫理的にヤバい。お前、救助とか必要になったら全裸でけが人運ぶ気か?小さいお子様の性癖クラッシュ間違いなしだ。」
「た、たしかに!って何性癖クラッシュって!?」
「次に2つ。リゼの視覚には映ってるから、俺が後で見るには色々とヤバい。エッチなビデオに早変わりだ。」
「そうだった!見ないでよ!?」
「リゼのデバッグも兼ねてるから無理だ。」
「……彼女の姿にはモザイク処理を施しておきますか?」
「なんかそれもエッチだ!?」
「敢えて見るのは憚られるが仕方ないか……。」
「葉加瀬くんのエッチ!」
「お前が悪い。」
「ぶー!」
彼女には悪いがそれくらいの我慢はしてもらう。正直に言えばまた見てみたいという気持ちはあるが。
「3つ目。被服控除送る時に説明書ちゃんと読んだか?本人の毛髪さえあれば"個性"にあったコスチュームが作れる。それがあれば全裸にならなくて済むぞ?」
「そうなん!?知らなかった!」
「というかこの際言うけど、峰田曰く制服の時裾とかから下着丸見えになってるらしいからな。」
「ストレート!ストレートだよ葉加瀬くん!?」
「だからお前が悪い。」
「まぁでもそれは諦めてたっていうか……。将来垂れるのやだし……。」
「聞こえてるからな……。それも被服控除で作って貰え……というか最悪ウチで作るから。」
「えっ!?葉加瀬くん家ってそういうのもやってるの!?」
「あぁ、総合的な研究所だしな。それくらいは作れる。俺のコスチュームも自分の会社で作ったものだし。」
「同級生に下着作ってもらうのもなんか抵抗感あるけど……。」
「いや、俺が作る訳じゃないからな!!作れるけど!?」
「お二方。そろそろ時間で御座います。」
そうこうしているうちに、待機時間の5分が経とうとしていた。
「取り敢えず仕方ない。リゼは核兵器前で待機。葉隠は全裸で轟に奇襲な。俺は索敵出来そうな障子を狙う。」
「言い方!?葉加瀬くん遠慮無くなってない!?」
「全裸女子に遠慮する必要なんかない。」
「そうだけどぉ!なんか違う!!」
『で、ではスタート!』
漫才していると、オールマイトから開始の合図が入る。そういえばオールマイトにはこっちの声聞こえてるんだっけか。失念していた。
「リゼ。取り敢えず最初は頼む。」
「はい。失礼します葉隠様。」
「およ?」
どうせ、彼なら最初にやってくるだろう攻撃を予測して、2人してリゼに抱えられる。
瞬間、ビル全体が凍結し、リゼ共々凍らされた。
しかし、機械であるリゼにこの程度の凍結は拘束にもならない。無理やり氷を破壊し、直ぐに行動可能になる。
「では下ろしますよ葉隠様。」
「あ、ありがとう……。ってちべたっ!」
「こういう時のためにも透明なブーツは必要だろ?」
「仰る通りです……。」
「とりあえず今回は我慢しろ。リゼ。サーチャー。」
「はい。既に飛ばしています。……どうやら轟様のみで歩いて来ているみたいですね。」
「は?舐めプか?リゼのこと禄に見てなかったのか?最悪の一手だな。」
リゼを警戒しておらず、拘束できたとでも思ったのか?1人でやってくるなら好都合。分断する必要が無いのは嬉しいことだ。
「マスター。索敵していた障子様が轟様を追いかけて来るようです。どうやら私達が無事なことに気付いた様子。」
「オーケー。じゃあ当初の予定どおり第一陣で葉隠は轟の拘束を試してくれ。俺は障子を足止めする。リゼは最終防衛ラインって事で。」
「オッケー!」
「かしこまりました。」
俺は階段の隅で待機して轟をやり過ごすと、そのまま階段を下りて障子の元へ真っ直ぐと向かう。
リゼから現在位置を送られてくるので迷うことはない。
「やぁ障子。」
「葉加瀬か。」
合気の構えを取り戦闘の準備をする。
構えた俺に対し、障子は合わせるように構えると、当然のような疑問を投げかけてくる。
「お前1人か?てっきり正面戦闘は苦手とばかり思っていたが。」
「明確な弱点をそのままにする訳ないじゃないか。」
「確かにな。」
「では行くぞ!」
互いに全身して拳を打ち合う。払い、避け、受け流すが、障子の面倒な所はその"個性"だ。
「くっ!」
「手数では俺が有利。降参するんだな。」
「誰が!」
障子の"個性"は『複製腕』。触手から身体の部位を増やすことができる。勿論今は腕を生やしていて手数はおろか、体格や戦闘方法ですらこちらが圧倒的に不利だ。
障子のデカイ身体の隙を狙い、前転するように後ろへ回り込む。しかし、その動きすら警戒していた触手により丸見えとなっていた。
「見えているぞ!」
「隙の無いやつだな!!!」
どうにか障子からの攻撃を受け流して距離を取る。
一時的に出来た間で俺は正面戦闘では勝てないことを改めて認識する。
「お前に勝ち目は無い。」
「はぁーやめやめ。やっぱ、肉弾戦では勝ち目は無いか。」
「物分りの良い奴だ。降参か?」
「何勘違いしてるんだ?」
「む?」
「
「なんだ!?」
俺は常に警戒を止めない障子の隙を突くようにあるものを彼に向かって投げつける。
障子はそれを払うように腕を振るうがもう遅い!
俺は耳に付けたデバイスにワンタッチするように操作するとそれは自動的に展開し俺の目と耳を守った。
『キンッ!』
「ぐわっ!!?」
甲高い音を出して炸裂したのはスタングレネード。
『複製腕』で耳や目を増やしている障子には効果抜群だった。
俺は直ちに確保テープを障子に巻つけようと接近する。
スタングレネードでショック状態に陥っている彼を確保テープでグルグル巻きする。
これで障子は脱落だ。
『ごめん!葉加瀬!やられた!ひー、ちべたい!』
丁度その時葉隠から通信がくる。
どうやらやられてしまったらしい。恐らく氷で拘束されたのだろう。早く助けてやらないと凍傷になるかもしれない。
リゼはいるものの、俺も向かった方がいいだろう。
「了解。すぐ向かう。」
俺はすぐさま核兵器のある部屋と戻るのであった。
その間、リゼから通信で轟の戦闘スタイルについて聞く。
凍結攻撃は右手からのみ。
遠距離の対象をいきなり凍結させることは不可能。必ず氷の接点が必要。
凍結させてれてもリゼの攻撃力なら破壊可能。
氷結は距離が空くとラグが発生すること。
凍結の全体的な威力も
そんな轟の情報を聞きながら核兵器のある部屋に戻ると、既にリゼと轟が対峙していた。
何個か、砕けた氷があるので、その度にリゼは無理やり破壊したのだろう。メイド服がボロボロになっている。
「轟く〜ん!!リゼの服に何してるのかぁ!?」
「ッ!?葉加瀬か!……不可抗力だ。仕方ないだろ。」
「仕方ないで済んだらヒーローは要らねぇんだよ!」
俺は轟に肉弾戦を仕掛けに行く。
障子と違って体格差はあまりない為、先程より圧倒的にやりやすい。
しかし、数手やり合っただけで右手から氷結が飛んできた。俺はそれを回避しながら、リゼの隣へと着地する。
「おかえりなさいませ、マスター。」
「あぁ、ただいま。」
「……障子がやられたか。意外だな。」
「隠し玉なら色々あるぜ?これとかな!」
障子に対して使ったのと同様にスタングレネードを投げるが簡単に凍結させられて不発となる。投げ物は効かないみたいな。
「凍結させられるなら俺には効かねぇ。」
「みたいだな。まぁ、轟くん相手にはそれじゃなくていい。リゼ!」
「YES、マスター。」
リゼは"個性"を使って装備を出して貰う。轟か観戦者側はどこからともなくいきなり出現させたように見えただろう。それを受け取り俺はニヤリと笑った。
それは対寒冷用の装備だ。今回は既に対峙しているため、篭手とブーツのみの簡略的な装備のみだ。
「ッ!何処から出した!?」
「メイドの嗜みで御座います。」
「冗談をッ……!装備させる暇与えると思うか?」
「作るんだよ!リゼ!」
「YES、マイマスター。」
リゼが轟に肉薄し、肉弾戦を仕掛ける。
リゼからの情報通り左手からは凍結を出せたいみたいで、轟の左半身を軸にした攻撃に思うような対処を出来ないでいた。
「くっ!やりづらい……!」
「そのようにしていますので。」
一度リゼが凍結させられたが、それも無理やり氷を破壊して脱出している。……更にメイド服がボロボロとなり、人間であればあられも無い姿になっている状態だ。
耐冷装備を付けた俺もその戦闘に参加するしようか迷ったが、轟の攻撃が右側を起点にしている以上2対1になってもあまり美味しくない。
だから一旦こうすることにした。
「リゼ!交代!」
「YES!」
リゼと交代するように轟へ肉弾戦を仕掛ける。
やはり障子と比べてヒット数自体は上がるが俺の攻撃力では轟を落とせそうにない。
「メイドよりお前の攻撃を捌くが楽だぞ……!」
「そりゃ!リゼより!攻撃力!無いからな!」
俺の攻撃の隙をついて凍らされる。
しかし、そのタイミングで装備を起動し熱を放出。すぐさま氷を砕いて戦闘に戻る。
リゼは轟へ肉弾戦するのを辞めた後、しっかりと核兵器の前へ陣取っていた。俺はそれを確認すると、丁度轟を挟んで俺とリゼが真逆の位置になっているように轟から離れる。
「さて、轟。2対1、且つ凍結はリゼでも今の俺でも解除可能。降参しないか?」
「誰がッ!」
「正直、もうこちらも近接攻撃はごめんなんだ。リゼの服は破けるし、俺も決定打が無いし。」
「くっ……!」
なかなか降参しない轟にため息を付きながら
「轟君、実はもう凍結限界なんだろ?さっきから凍結の威力落ちてるぜ?」
「ッ……!?」
「俺らは制限時間まで粘っても勝てる。でもヒーローの君はそうじゃない。」
「だとしても……!諦め切れるか……!」
轟が大規模な凍結攻撃を仕掛けてくる。対してこちらは轟に近づくのみ。
当然のように凍らされるが、リゼも俺も氷を砕いて対処する。
周りを見渡して見るが核兵器も部屋も氷で覆われて、まるで冷凍庫のようだった。
しかし、その攻撃で限界が来たのか、接近したリゼの攻撃を捌く事は出来ず意識を刈り取られるのであった。
「ナイツガッツだぜ轟。」
『