天災の問題児がヒロアカの世界で自由気侭にヒーローを目指す   作:びっくり葉加瀬

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戦闘訓練③

「では2回戦の好評だ!さっきは八百万少女に言われてしまったから今回は別の人に挑戦してもらうか!」

「そんな!」

 

 

 百が好評したかったのか、ショックを受けている。

 

 

「そうね、やっぱり今回のベストは葉加瀬ちゃんじゃないかしら。透ちゃんに指示を出しながら自分は障子ちゃんの弱点を付いて制圧。パートナーが負けても焦らず轟ちゃんの"個性"に対処しながらの戦闘……。何処を見ても隙が無かったように見えるわ。」

「そうだね!ベストは葉加瀬少年だ!じゃあ他にやれば良かった点などは分かるかな?」

「障子は最初待機するのはなく、慢心せず2人で核兵器確保に向かって入れば隙がなかったのでは無いか?」

「その通り!途中自己判断で轟少年を追いかけたのはいい判断だったが、パートナーに頼りすぎたな!」

「ご指摘ありがとうございます。」

「あのー、質問よろしいでしょうか!」

「ん?何かな八百万少女!」

 

 

 好評を禁止された百が恐る恐る手を挙げる。

 やはり、彼女は視野が広く、色々なものが気になるようだ。

 

 

「はい!質問は唯我さんと轟さんにありますわ。まず1点、リゼさんの戦闘力なら不意打ちで2人を戦闘不能にする事ができたと思うのですが何故そうしなかったのでしょうか。」

「「「えっ!?」」」

「だってそうしたら授業にならねぇだろ。確かに開幕リゼに特攻させることは出来たが、それだと俺と葉隠はなんも出来ないし。」

「たしかにその通りですわね。」

「くっ……。」

「いやまぁ、轟の戦術が悪い訳じゃないけどな。一応みんなの"個性"も知っておきたいから俺がそう指示出さなかっただけさ。」

 

 

 開幕で終わらせようとした轟に何か刺さっているが、本来の対処としては間違ってないだろう。

 

 

「では2つ目。轟さんが戻ってくる際、熱を使って氷を溶かしてましたが、何故訓練では使わなかったのでしょうか。」

「……戦闘で左は使わねぇ。そう決めてるだけだ。」

「そうなのですか。失礼しましたわ。」

「……何も聞かねぇのか?」

「唯我さんだってリゼさんを目立つように行動させたりしていますし、その人のポリシーなら他人がとやかく言う必要はありませんわ。人の命や本物の(ヴィラン)がいる本番なら使った方がいい場面などありますでしょうけど……。」

「使った方がいい場面か、そうだな。考えとく。」

「はい!」

「(やはり八百万少女の視点が広い……!)」

 

「それでは次!Gコンビがヒーロー!Cコンビが(ヴィラン)だ!演習場は濡れているしまた移動だな!HAHAHA!」

 

 

 お、百の出番のようだ。

 コンビ相手の峰田が心配だが、まぁ流石に直接セクハラすることは無いだろう。

 

 


 

 

 まず百がしたのは扉の封鎖。いやそれ普通にえげつないな……。

 戦闘訓練の準備をする百に対し、百の近くでうろちょろしてグッドサインを出す峰田。うんもうアイツは駄目だ。

 一応封鎖した扉の接着に峰田の"個性"を使用している。詳細は分からないがどこまで通用するかが見ものだ。

 

 対するヒーローチームは上鳴と耳郎。

 耳郎の"個性"は『イヤホンジャック』ということを知っているが、上鳴はどうだろうか。"個性"把握テストでも披露できていなかったし、どうだろうか。

 手をかざして電気を放出しているから電気系の"個性"か。強力だな。

 ただ、物理攻撃力がないのが難点か。百のシールドを突破出来るかが鍵だ。

 

 

 ……突破出来ないな。

 何度か耳郎が扉越しに音波を放ったが、峰田に直撃しただけで破壊は出来なかった。

 峰田はそれで気絶している。調子に乗って扉前で煽るからだ。

 上鳴は1度電気を放出しただけでそれ以外の出番はなし。耳郎が避難していたから示方的な放電は出来なさそう。

 

 耳郎が上鳴に別の道を探そうと指示をしている。と言っても別の道が外からの窓しかないわけだが……。2人の装備では厳しそうだ。

 

 結局扉を突破出来ずに制限時間が来てしまった。

 

 

(ヴィラン)チームWIN!!!』

 

 

「さて今回のベストは誰なな?」

「やっぱ八百万じゃねーか?扉封鎖しちまったし、俺みたいな増強系相手じゃなかったからそれで完封しちまった。すげー"個性"だぜ。」

「うん。そうだね。相手を見極めてその対処をする。最もヒーローに取って大切な判断力が生きたね!」

「ありがとうございますオールマイト先生。」

「耳郎少女もやることはやれたが相手が悪かったね。時にはこういうこともある!相性のいい"個性"のヒーローが到着するのを待つのも時には手だ。」

「はい!」

「上鳴少年はもっと手札を増やしてもいいかもね。味方への攻撃は時には多大な損失を産む!何か考えた方が良い!」

「ですよね〜。」

「峰田少年は封鎖には協力していたが少々悪ふざけが過ぎたな。(ヴィラン)チームだからと言ってNOTヒーローな行動はダメだよ。」

「はーい……。」

 

 

 第3試合の好評が終わり次の試合へ。

 そして、みんなの"個性"がある程度分かったところで戦闘訓練は終了したのであった。

 

 


 

 

「えぇ〜葉加瀬の"個性"ってAI付与出来るだけなの!?なんかもっと凄いもの召喚!みたいな感じだと思ってた!」

「そうだな。俺と同じ"個性"かと思っていた。」

「違う違う。AIを付与するだけだよ。後は全部俺が作った素体やら道具。それを上手く使いこなせるのはリゼみたいな超高性能AIだからだけどな。それより常闇の"個性"も完全に独立した意識なんだな。親近感湧くぜ。」

「あぁ、ピーキーな"個性"だがお前と同じ、相棒のようなものだ。」

 

 

 放課後、俺たちは残って"個性"の話をしていた。やはり他の"個性"も面白いものばかりだ。

 そんな話をしていると、ガラリと扉を開けて戻ってきたのは重症を追っていた緑谷。皆が次々と話しかけているが、怪我は完全に治して貰えなかったらしい。

 

 そんな彼は爆豪のことを聞くと、俺たちをほっといて帰った爆豪の元へと走っていってしまった。

 何か気になった俺はリゼへ目配せし、サーチャーを広げてもらう。

 

 

『人から授かった"個性"なんだ。』

『いつかちゃんと自分のものにして、僕の力で君を超えるよ。』

『氷の奴見てかなわねぇと思っちまった!ポニーテールの奴のこと聞いてその通りって思っちまった!オタク野郎のメイド見て負ける未来しか見えなかった!』

『こっから、こっから俺は一番になってやる!』

『話したのか……!』

『今回は多めに見るが次はナシで頼むぞ……!』

 

 

 ……あれ?これって俺が聞いちゃダメな話?




案の定、好評の生徒はダイス決め。
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