天災の問題児がヒロアカの世界で自由気侭にヒーローを目指す   作:びっくり葉加瀬

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作品の傾向知って貰うために2話目は早めに投稿することにしました。


葉加瀬唯我4歳前日

 やっほー俺ちゃんだよー。

 え?誰だって?俺だよ葉加瀬(はかせ)唯我(ゆいが)だよ。皆知らない感じ?

 

 知らない皆さんは『魔法先生ネギま! 〜天才科学者の助手問題児〜』を読もう!

 え?そんな小説は無い?マジかよ。俺のハートフルで奇想天外な記録は存在しないのか……。まぁ、言うてハイテンションで色々発明して子供先生困らせてただけだけどサ。

 

 

 んじゃあ改めまして、俺は葉加瀬唯我。

 前世の記憶を持ってる転生者でおかしな世界に生まれ変わった天才科学者さ。名前はおろか、名字さえも前世同じなのは何の因果かだろうか。

 前世の記憶も持ってる、ってのはママンの腹の中にいる時から分かっていた。気づいたら身動き取れない暗闇に居るんだもん。ビックリしたわ。俺の科学力目的か、姉とか先生とかの人質に取る為か自称正義の魔法使いに拉致されたのかと最初は思ったが違っていたみたいだ。

 

 だけど、時間が経つうちに自分が妊娠中の胎児ということが分かってきた。というのも徐々に身体が形成されて行くという感覚を味わえば嫌でも理解できる。胎児のせいかめっちゃ眠くて時間感覚なんてないから妊娠何ヶ月目で自我か発生したのか分からないが恐らく3ヶ月辺りだろう。

 

 そして暇だった俺はトレーニングをすることにした。普通の胎児でも足でお腹を蹴ったりするのはあるし、特に不審には思われていないようだった。

 何故って?その時は頭が早熟していれば誰だって驚くだろうが、身体も完璧にすれば良くね?と考えたんだよ。フハハハハ!待っていろ凡人共!!!……とか思っていたが、どうやらこの世界は想像していたものより遥かに超常した世界のようでった。

 

 

 "個性"。

 この世界にはそんな特殊能力を持つ人間が多くいるようだった。俺の世代は第6世代と言われ、"個性"の発現率はほぼ100%。

 例によってママンの腹から出てきた俺は泣きもせず、パパンっぽいイケメンの顔と手を追って遊んでいた。なのに、なんか親や看護師さんが心配そうに俺を見るから、驚かせる為に、歩いて『天上天下唯我独尊』とか叫んで見たが、どうやら滑ったらしい。

 んで前世知識もある為、手のかからないと言う理由で母親の大学の研究室に一緒に向かい、学生達に面倒を見てもらっていたことがある。その時に暇つぶしに学生達の持っていた問題用紙を適当に解いていたら、それが母親に見つかり俺の"個性"が登録される羽目になった。

 

 

 "個性"『瞬時理解』。

 見たり聞いたりした知識を瞬時に記憶し、その場の状況から答えや最適解を導き出す。という"個性"だ。

 産まれて初めての言葉はお腹の中にいた時どこかで聞いた言葉を挨拶と勘違いした、と思われてたり、大学生レベルの問題を即答したのも"個性"の影響だ、ということらしい。

 

 いや違うんですお母様。

 天上天下唯我独尊は周りがなんか変な空気だったからやった1発ネタなんです。なんか微妙に変な方向に滑ってニュースになったらしいけど。

 大学レベル程度の知識も前世で火星人から教わった知識で姉とAIガイノイドを発明したり、面白いからという理由で魔法とかイタズラな発明品を作って遊んでいた俺に取ってはイージーなんです。

 

 最初はなんじゃそりゃ!?『答えを導き出す者(アンサートーカー)』のパチモンか!?と否定しようと思ったが、別に否定して転生のことを説明するのもめんどいし、このままにしておいた。どうせいずれ俺にも"個性"が発現する。その時にただ頭が良かっただけだと勘違いして貰えればそれでいい。

 

 ちなみに母親である葉加瀬理香の"個性"は『深層学習』であり、俺の下位互換みたいなものだと説明された。『深層学習』は自分で知識を貯え無ければならないが、数ある情報さえ集めればその中から最適解や発展を理解することが出来る"個性"らしく、それを活かして大学教授になり、研究者として働いているらしい。

 

 

 という訳で、"個性"が発現するまでの間に、この世の知識の取得や趣味の機械いじりをして過ごすことにした。その過程で"個性"だったり、ヒーロー、(ヴィラン)がいたり、前世の麻帆良学園より科学力は下である、ということが分かった。と言っても"個性"の発現のせいか、逆に数段発展しているものがあったりとこんがらがったものだ。毛髪を使ったコスチュームの作成にはかなり興味がある。

 前世で俺が力を入れていたAIは単純思考程度のロボットであればそこそこ発展しているようで、父親もそういう開発系の研究者として働いているらしい。父親、もとい葉加瀬(たすく)の"個性"は『付与』。無機物を対象に簡単な特性を付与出来るという"個性"だ。何それ最強じゃん!?と思ったが現実はうまくなく、時間制限や"個性"の主たる父親から離れれば離れるほど効果は薄くなるらしい。

 でもやはり強い。もし父親がヒーローなら自身のコスチュームや武器に色々付与すれば大活躍だったのではないか。そんなことを質問したら、苦笑いで研究職の方が自分に合ってるんだ、と説明された。

 

 またこの世界についても色々調査を行った。まず魔法であるが、残念ながら一切確認出来なかった。前世でも使っていた簡単な魔法を使おうとしたが、一切発動せず。更に学園のあった地名が無いばかりか世界樹の存在も確認出来なかった。俺の魔力量が低い、または無いからか、認識阻害魔法の存在、転生するまでの間に何らかの事情があった、等と仮定はあるが、現時点では前世の世界と今世の世界は別のものと考えていいだろう。

 

 

 と、そんな感じで4年弱楽しく生きてきたが、明日は待ちに望んだ日である。そう、明日は俺の4歳の誕生日である4月18日、"個性"の発現である。発明の日であるのは何かの運命か。

 まぁ、あくまで"個性"の発現は4歳まで、であり俺に"個性"が発現していないのが逆に不安だが、心のどこかで大丈夫だ、という確信のない確信がある。あるいは本当に"個性"が『瞬時理解』という可能性も無くはないが……いやないでしょ。……ないよね?

 

 

「唯!まだ起きてるの!?」

「あ、母さん。大丈夫だよ。10時までには寝るって。」

「全く、唯はほっとくと深夜まで起きてるんだから……。発明もいいけど小さいんだから早く寝なさい!」

「はーい!」

 

 

 色々説明していたら、ママンからお叱りを受けてしまった。明日で4歳という年齢ではあるが、前世があるため子供らしくない子供である俺は既に1人部屋且つ、趣味としての機械いじりを許されている。

 前世でもAI搭載のガイノイドを作ったりしていたし、父親の仕事もあって、機械いじりをするのは両親も納得していた。ただお金のかかる素材や大型の開発機械はない為、手のひらサイズの小さい人型ロボット(ほぼプラモ)を作ったり、将来のAI搭載ガイノイドメイドを作るための兵器、部品作成をする程度である。

 まぁそんなことをしていると熱中するのが研究者のサガ。父親は笑って許してくれたが母親はお怒り。自分も研究者とあってか、4歳としては遅い10時までは許容してくれたが、毎日10時前には確認に部屋へ突撃してくる。4歳だからいいけど思春期になったらノックしてよねっ!?

 

 ちなみに幼稚園や保育園には行っていない。手間が掛からないというのもあって俺自身が拒否したというものあるが、俺的にはずっと研究をしたかったのもある。

 付き合いやら友達やら作らせたくて母親的には行ってほしそうだったが……。

 今は父親の研究所に通い、同僚の皆と開発やらをやっているので許して欲しい。

 

 とまぁ、遅くまで起きていると最悪機械いじりを禁止されるので今日はとっとと寝ることにする。書いていた図面と、作成途中の部品を片付けると歯磨きとトイレを済ませ部屋に戻ってくる。そして電気を消す前に作業台とは別の1つの台の前に立つ。

 その台はこの部屋にある家具のどれよりも少し気色が違った。紙や機械だらけ他の家具とは違い、少女っぽいミニチュアの家が置かれている。そのミニチュアは壁が一辺なく、家の外側から内部を確認出来、キッチンや寝室などを再現して人形で遊ぶことの出来る所謂おままごとの玩具である。

 

 何故機械好きな俺の部屋にこんなファンシーな玩具が置かれているのか。それはその家の中に大切に保管されている30cm程度の人形が原因だ。

 俺はその人形を数秒見つめると静かに言葉をかける。

 

 

「おやすみ、リゼ。」

 

 

 リゼの人形を作成してから欠かしたことのないその言葉を送り、俺は部屋を暗くして眠るのであった。

 

 

 

 

 


 

 

 少し昔話をしよう。

 姉とはとても仲が良く、喧嘩などした事がなかった。共同で作ったモノも多く、互いに手を貸すことには何の躊躇もしない、とても信頼した関係だった思う。

 火星人や吸血鬼と出会い、未来の科学技術を知り、その世に魔法があることを知っても、悪巧みという目的の為に彼等とは悪友と言う名の良い関係を築けていた。

 

 しかし、ある日俺は激怒した。必ず、かの邪智暴虐(じゃちぼうぎゃく)の吸血鬼を分からせなければならぬと決意した。俺には女心が分からぬ。俺は、ロマンの研究者である。機械を弄り、他人に悪戯をして遊んで暮していた。けれども……メイドの衣装に対しては、人一倍に敏感であった。

 

 

「なんでメイドにミニスカを着させているんだ、拗らせロリ吸血鬼ィ!!!」

 

 

 ある日、俺と姉と火星人の共同開発であるガイノイドにミニスカメイド服を着せていた吸血鬼を見て、俺は激怒した。姉は呆れ笑い、火星人は困惑し、吸血鬼は逆ギレした。なお論争の種であるガイノイドはマスターの命、ということで開発者たる俺の命令は聞いてくれなかった……ぐすん。

 曰く、可愛いだの、戦いやすいだの、この中学の制服も同じ丈だのと理由を並べられたが、俺はその全てを論破したてやったら割と致死レベルで殴られたのは転生した今でも忘れはしない。

 

 可愛い?――メイド服には清楚やお淑やかさを求めるべきだ。

 戦いやすい?――戦いにくい服装で戦ってこそメイドである。

 中学の制服も同じ丈?――メイド服と制服は違うだろうが!!後お前高い所に座ってるせいでパンツ見えてるからな!!!

 

 

 そこからの記憶は無い。普段ロリな格好していつも妖艶にマウント取ってくる癖に、指摘してやると手が出るのはなんなのだろうか。

 

 

 という事から始まった、俺の雌吸血鬼(メスガキ)分からせ計画。あろう事か件のガイノイドだけでなく、彼女の姉妹機達にもミニスカメイド服を着せていた吸血鬼。

 そのロリババアにロンスカメイド服を分からせてやろうと姉と火星人と俺の浪漫を中心に、彼女らの意見を取り入れ、魔法を全く使わない戦闘メイドを開発したのだ。

 

 

 それが、リゼ、である。

 名はよく吸血鬼が飲んでいたアールグレイに対抗した紅茶の銘柄を拝借した。

 清楚なロングスカート。気品溢れる佇まい。純粋に高い戦闘能力。用意周到な道具類。気遣い溢れる忠誠心。

 

 吸血鬼は何故便利な魔法を使わないんだ、と呆れていたが、「清楚メイドにそもそも魔法など合わない。」という真理を教えてやったら鼻で笑われた。だが、いざその性能を見ると中々に応えたらしく、その後流される訳にはいかないと思いつつ、自らの従者にもロンスカを着せようかと葛藤している姿はとても滑稽で逆に鼻で笑ってやった。

 後日のその姿を盗撮した写真を子ども先生に見せてやったら一晩中凍らされて死ぬ思いをしたのはまぁ実質の勝利だろう。

 

 そんな思い出のあるリゼ。

 この世界で最初に作るとしたら彼女であると思った。残念ながらAIは姉と火星人との共同制作であった為、こんな短期間では完成に至ることは出来ないと、取り敢えずミニチュアであるが、彼女の身体(仮)を作成したのだ。

 

 外部パーツは細かく作成し、様々なポーズをさせることは出来るが、内部パーツはほぼないのでガイノイドとしての機能はない。

 だが、それでも俺が最初に作るモノとして他に考えられるものは無かったのだ。

 

 いずれ作ってやろう。そう思って、深い眠りにつく。

 

 

 

 

 

 その日、久しぶりに前世の夢を見た気がした。




一応、前世であるネギま!のキャラクター達は知らない人が居てもいいように名前と台詞は無しにしてみた


もしかしたら表現の限界が来て普通に書くかもしれない。
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