天災の問題児がヒロアカの世界で自由気侭にヒーローを目指す   作:びっくり葉加瀬

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USJ襲撃事件③

 脳無が吹き飛ばされていった。

 雄英敷地内にはいるだろうが、もう手首敵(ヴィラン)の指示は届かないだろう。

 

 

「やはり衰えた……。全盛期なら5発で済んだところを、300発以上打ってしまった……!」

「チートが……!!」

 

 

 オールマイトの勝利に敵(ヴィラン)が怯んでいる。これはチャンスではないか?『崩壊』の"個性"はリゼで止め、ワープは爆豪が隙を付ける。

 

 

「アイツ、俺に嘘を教えたのか……!?」

 

 

 アイツ……!?敵(ヴィラン)連合にサポーターがいるのか!?クッ……また心臓の痛みが……!

 

 

「どうしたのか来ないのか?クリアとかなんとか言っていたが……出来るものならしてみろよ!!」

 

 

 オールマイトの言葉に1人を除いて撤退の意志を示していた。だが、その1人──緑谷はオールマイトの方を見て下がる気配がない。

 やはりあるな。オールマイトの秘密。

 

 

「脳無が居れば……!」

「死柄木弔、落ち着いて下さい。」

 

 

 ん今手首敵(ヴィラン)の名前言った?じゃあ死柄木で名前確定?脳無は人造人間って言ってたし、黒霧は見た目からの呼び名から通称の可能性はあるが、わざわざ名前隠さない理由はなんだ?悪の故事?何が目的だ?

 

 

「そうだな……そうだよ……そうだ、やるっきゃないぜ目の前にラスボスがいるんだもの。」

「僕だけが知ってるんだ。危険度で考えればモヤの方が上のはず……。」

 

 

 味方も敵(ヴィラン)もボソボソと喋って聞き取り辛いがどちらも戦闘の意志を残しているのは確実!

 

 

「リゼ!なんとしても緑谷を支援!」

「YES、マスター。」

「「え!?」」

「葉加瀬!もう任せようぜ!?」

「来るぞ!」

「「何!?」」

 

 

 緑谷が飛び出した瞬間、リゼもその先へと跳躍する。

 

 

「オールマイトから離れろ……!」

「無茶し過ぎです。緑谷様!」

 

 

 先に受けたリゼの腕が掴まれ、崩壊する。

 その隙を狙って、緑谷のパンチが黒霧へと入る……!

 

 

「ぐおおおおお!!!!」

「黒霧ィ!!」

 

 

 その瞬間何発かの銃弾の放たれる音が響きわたり、生徒達は全員何が起こったのかを理解する。

 

 

「1年A組飯田天哉!ただいま戻りました!」

 

 

 そこにはプロヒーローが勢揃いであった。

 

 

「あーあゲームオーバーだ。くっ!」

 

 

 最後までゲーム感覚な死柄木に向かいスナイプ先生が、制圧射撃を行う。

 

 

「この中で捕縛可能な"個性"は!?」

「僕だ!」

「俺も行けます!リゼ!」

 

 

 ブラックホールに捕縛用ネット(電撃付き)によって、がんじがらめになるが最終的に黒霧の"個性"で逃げられてしまった。

 

 ようやくこれで襲撃事件は終わり、しかし俺の中の悪意はこれが始まりだったのだ。

 

 


 

 

「また助けられちゃったね……。」

「無事で良かったです、オールマイト……!」

 

 そんな、会話をする傍でそれをこっそりと見守る俺とリゼ。

 

 

「ふーん。オールマイトの秘密ってそういう事か。色々と繋がった感じするぜ。」

「葉加瀬君!?なんでここに!?」

「そりゃリゼがいるところに俺あり、俺あるところにリゼありだからな。通信戻った瞬間、サーチャー飛ばしてオールマイトが骸骨なってたら嫌でも来るでしょ。」

「あのあのあのここここここれは。」

「いいよ緑谷少年。全てを話そう。」

「あ、ちなみに"個性"の事も知ってるんで。」

「「え゛!?」」

「緑谷君言ったのかい!?あれ程言うなと言ったのに!!」

「い、言ってません言ってません!」

「俺が勝手に聞いただけっすよ。サーチャーで。つか誰でも通りそうな昇降口付近で喋ってたなら最悪誰かに聞かれますよ。」

「その通り、だな。すまない緑谷少年。葉加瀬少年にも後で必ずワケは話そう。だから出来れば内緒にして欲しい。」

「わっかりました。まぁ"個性"に興味あるだけなんで。じゃあまた。お二人さん。」

 

 

 そうして要治療の2人を残して俺は皆の元へ帰っていくのであった。

 

 


 

 

「17、18、19っと。重症の彼を除いて全員無事だね。

」

 

 

 警察が到着し、後処理が行われる。

 この後事情聴取があるらしいが、敵(ヴィラン)と戦闘して疲弊してる中行われる程鬼畜では無いらしい。

 

 

「相澤先生は……。」

 

 

 相澤先生の戦闘をいち早くから見ていた梅雨ちゃんが聞く。

 警察の持っていた通信機から聞こえてきたのは残酷なことだった。

 両腕粉砕骨折、顔面骨折、眼窩底骨粉砕骨折……。脳系の障害は残らないが目に何かしらの後遺症が残るとの事だった。

 相澤先生の"個性"の関係から戦闘力の低下は必須。もう少し早く"個性"の強化アイテムを渡せていれば何か違ったかもしれない。

 幸い13号とオールマイトは命に別状は無いらしい。

 

 

「デクくん……緑谷君は……!?」

「彼は保健室で療養してるよ。リカバリーガールに直してもらっている。私もそちらに用事があるから失礼するよ。っとそうだ、葉加瀬君。君もいいかい?」

「唯我さん何か怪我してるんですの!?」

「いや、ちょっと心臓が痛むから診察してもらうだけだよ。」

「うむ。気絶もしていたからな。しっかりと診てもらえ。」

 

 

 そう言って皆と別れ、警察の人と保健室へ向かう。

 

 


 

 

「久しぶりだね葉加瀬君。」

「お久しぶりです。塚内さん。」

 

 道中、そう挨拶する。

 そう、なんと俺はこの警察──塚内さんと知り合いだったのだ。

 

 

「"個性"の件ではお世話になりました。」

「君みたいな、個としての意志を生み出す"個性"は他にもいるからね。何の遠慮も要らないよ。」

 

 俺が街中でリゼを平気で出せていたのは、実はこうして警察やら公安から許可証を貰っていたのが理由だ。

 俺みたいな意志を持つ"個性"を使う場合、発動時に"個性"を使ってしまえば公共の場で一緒にいたとしても"個性"を利用してないと言い張る事もできる。

 

 その為、危険がないと判断されれば意外と簡単に許可は出るのだが、その時にお世話になったのが塚内さんだった。

 

 

「まさかオールマイトの秘密を共有する時が来るとはね。」

「俺も知ってしまって驚いていますよ。」

「彼も騙してた訳じゃないんだ。許してやってくれ。」

「はい。そんなことは思ってませんよ。」

 

 

 そう雑談していると保健室に着く。

 

 

「失礼するよ。オールマイト!久しぶり!」

「塚内くん!」

 

 

 緑谷が慌てているが、塚内さんの紹介も兼ねて秘密の共有者だということが説明させる。

 それでここからが本題だ。

 

 

「葉加瀬少年。君も知ってしまったからにはきちんと説明しよう。」

 

 

 そこから語られたのは驚愕に値するものだった。

 

 巨悪との戦いで後遺症を負ったオールマイト。

 オールマイトの"個性"が引き継がれて来たものであること。

 後継者を探すために来た雄英高校。

 その過程で緑谷を見出したこと。

 

 その細部まで説明された俺もせっかくなので秘密を共有する事にした。

 

 

「俺も、秘密があります。」

 

 

 リゼに実演させてその"個性"を披露する。

 ついでに、破壊されていた右腕も『収納』から取り出してその実演を行って証拠を見せた。

 

 

「"個性"に"個性"……!?」

「はい。まだ、雄英への"個性"届には記載してません。切札のつもりでしたが、ここからは万が一の為にも知ってもらいます。」

「それは強力だな……。今の君の高性能AIは何体いるんだい?」

「3体ですね。18日が誕生日なのでその日増えると思いますが、"個性"使えはのは4年経ってからなので、今は2つの"個性"だけですが。」

「それでもすごい……!"個性"に"個性"が宿るなんて聞いたことないよ!」

「すいません。最初から全力出していればこんな結果には……。」

「落ち込むな葉加瀬少年!君は本来守られる側!気に病む必要はない!」

「……ありがとうございます。」

 

 

 秘密を隠したままであることを謝るつもりが逆に慰められてしまった。

 流石はプロヒーローということか。

 

 

「それで塚内くん……、生徒や相澤くんは無事か!?13号も!」

「生徒は無事さ。……教師2人もも命に別状はない。3人のヒーローが身を挺していなければ生徒も無事じゃ居られなかっただろう。」

「違うぞ塚内くん。生徒もまた身を挺した!敵(ヴィラン)も馬鹿な事をした!強くなるぞA組は……!」

 

 

 オールマイトがそう断言したところで、俺は手を挙げてオールマイトと塚内さんへ進言することにする。

 

 

「それでオールマイト。塚内さん。1つ気になる点が。」

「ん?なんだね葉加瀬少年。」

「事情聴取でも話す予定でしたが、死柄木と呼ばれた敵(ヴィラン)が言っていました。ア(・)イ(・)ツ(・)って。」

「ア(・)イ(・)ツ(・)……。協力者かな?警察(こっち)でも気にしてみるよ。」

「ありがとうございます。でもそれだけじゃないんです。」

「と言うと……?」

「オールマイトの言っていた巨悪。それに近しい何かを感じるんです。理由は……その、無いんですが、俺の中にあるナニカと呼応するように悪に対する明確な意志が感じられるというか……。」

 

 

 オールマイトは俺の言葉に何か考える素振りをする。しばらくの沈黙の後、鋭い視線で俺に目を向けた。

 

 

「葉加瀬少年の言う、ナニカとは何だ。」

「すいません。詳しくは説明出来ません。ただ、俺は1度遭遇したことがあります。悪(・)を自負する存在に……。」

「緑谷少年にもいずれ話すつもりだったが……。丁度いい。話そう『オール・フォー・ワン』について……!」

 

 

 それから語られたのは超常黎明期の裏社会の話。緑谷の持つ『ワン・フォー・オール』が産まれたきっかけの話であった。

 その話を聞いて、俺の中のナニカがウズウズとしている感覚を感じる。

 

 

「そんな噂話が本当だったなんて……!」

「"個性"を奪い、与える"個性"……。丁度脳無のような存在か……。」

「その通り。少なくとも緑谷少年。君はいつか巨悪と対峙しなければならないかもしれん。」

「今の話を聞いて確信しました。その巨悪、私も対峙するかもしれません。」

「……そうか。その時は緑谷少年とともに励んで貰おう。」

 

 

 そんな秘密の話し合いを追え、俺達は帰路についた。

 

 帰ったらLINEの通知が半端無かった。やはりB組にも話はいっていたらしい。取り敢えず無事なことを報告し、いい友を持ったことを嬉しく思うのであった。




八百万さんは原作より肉弾性能や判断力上がってますが、主人公に頼ることも多いので原作通りの展開に。敢えての描写はしません。(多分)
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