天災の問題児がヒロアカの世界で自由気侭にヒーローを目指す 作:びっくり葉加瀬
次も短めなので15分後に投稿させます。
それは俺の誕生日の日の事であった。
「おはようございます、マスター。それと、お誕生日おめでとうございます。」
「ああ、ありがとうリゼ。」
今日も学校へ行く為に朝リゼに起こされる。気持ちいい朝と愛するリゼからの祝いの言葉に面倒な学校の煩わしさも晴れていく気がした。
リゼに準備してもらった着替えをして、朝食の為に部屋を出ようとしたその時だった。
「マスター。少しよろしいでしょうか。」
「どうした?」
「実は朝から違和感があったのですが、それの原因が分かりましたのでマスターに報告しようかと。」
「違和感?」
リゼの素体は俺の"個性"用にチューニングされたものであり、リゼが発現した時や、素体開発中のガイノイドとして中途半端なものにリゼが入っていた時は違和感を口にしていた。
しかし、最近のリゼの素体は武装や機能を除けばほぼ完璧なガイノイドとして完成しており、今更違和感など無いはずである。
「違和感っていうとやっぱり"個性"関係か。"個性"が成長して何か変化があったのかも……。それに俺も何か……。」
「流石はマスターでございます。"個性"の変化というのは正解です。」
そう言うとリゼはどこからか出したフォークとスプーンをおもむろに構え、クルクルと回転させながら腕を交差させると、一瞬にして消して見せる。
「わぁ素敵なマジック。」
「お戯れを。」
「はいはい。リゼ確認いいか?」
「勿論でございます。」
腕を差し出してくるリゼのメイド服の上から確認するが、袖の中にフォークとスプーンがあるような感じはない。
「これは……。」
「はい。物を収納する能力……所謂"個性"だと思われます。」
「"個性"の発現!?AIにか!いや、待て。どこかの論文で動物に"個性"が発現したとの記録があったはず……!にしても生命とは言えないリゼに"個性"が発現した!?いや、リゼには以前からただのAIでは説明出来ない思考回路が見受けられた……。ならばこそ……!リゼは
「マスター。」
「おっとすまないリゼ。」
興奮と衝撃で些か我を忘れてしまったようだ。"個性"の成長がこのような形で現れるとは驚きだ。
「これは検証が必要だな。まぁ予想は出来るが……。それに俺の"個性"自体も検証が必要だな。」
「マスターも違和感が?」
「あぁ、"個性"が成長した影響かな。リゼの妹が作れそうな感覚がある。」
「高性能AIの作成数が上がったということでしょうか。状況からマスターの"個性"の成長は年単位なようですね。」
そうなのだ。俺の4歳の頃のAIの作成可能数は4つ+リゼの5 体で今まで高性能AIを作ろうと思っても作ることはできなかった。しかし、1年経った5歳の頃、突如作成出来るAIの数が増えたのだ。それが6歳、7歳と誕生日の日を区切りに増えていった。8歳である今日にも増えると予想はしていたのだが、なにやらそれ以外にも"個性"の感覚に違和感があった。
「リゼの妹の素体も準備しなきゃな。……まぁその前に前のリゼみたいにフィギュアで検証しなきゃいけないが……。」
「はい。ご期待しております。」
そうして俺は1年振りの検証作業へと入るのであった。
結果から言うと、リゼの妹としての高性能AIは作成する事ができた。
え?紹介しろって?いやいやここで紹介するのはナンセンスだろ。もっと披露の場がだな……。
ん?リゼなんでもないよ。これは世界に向けた説明というかなんというか……。
いや熱は無い。おかしくなった訳じゃないから!
っと冗談はさておき、"個性"の成長について分かったことを紹介しよう。
"個性"──AI。
変わらず通常のAIは年ごとに増加して自分の年齢分のAIを付与して、付与した対象の機器に応じた機能を使わせることが出来る。
付与して直接効果があるのは機械的な対象のみ。付与する対象は俺に触れてさえいればよく、その付与は肌から服数枚程度の厚さであれば付与可能である。
付与できる個数は俺の年齢──つまり今なら8個であり、それ別に高性能AIも作成することが可能。こちらは現状の予測だと4歳ごとに増加していくものであり、現在2体のAIを作成可能。
更に高性能AIは稼働年数4年を超えると"個性"が発現することが判明。人間同様"個性"が発現・成長すると思われる。
ちなみにようやく解除の試行もすることができ、解除しても別の対象に付与し直すことは可能のようだ。俺という存在にバックアップされているようなものだろう。
現状の"個性"はこんなものだ。
「こんなものか。」
「はい。4年前と比べると多くのことが分かりましね。」
「あぁ。と言ってもこれからも伸びるはずだからな"個性"ってモノは。」
「私も成長できるのでしょうか。楽しみでございます。」
「あぁ、出来るし、させる。俺がリゼをもっと高性能にしてやるよ。」
「ありがとうございます。マスター。」
そんなこんなで、新しく家族が加わったこともあり、両親も大喜び。なんか4年ごとに娘が加わる形になってしまって、夫婦仲的にはちょっと申し訳ないとも思っている。
「また増えるのね〜娘が。よろしくジャスミンちゃん!」
「よろしくね!パパママ!」