ガンダムビルドメモリーズ   作:キラトマト

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2STEP 初陣 ~舞い降りる翼~

 ……そうだ、忘れてた。

 

「あの店員さん。GBNって、どこで出来るんですか?」

 

「あぁ、そうか。言ってたね、GBNならここで出来るけど、君たち、ダイバーギア持ってないよね?」

 

 ダイバーギア? なんだそれは。そんなもの必要なのか……。

 

「持ってないならレンタル出来るけど、どうする?」

 

「あぁ、そうします。ノエルはどうする?」

 

「はい。わたしも」

 

「じゃあ、これ」

 

 店員さんが俺たちふたりに三角形のデバイスを手渡してくれる。

 

「「ありがとうございます」」

 

「うんうん。いい子たちだ」

 

 俺たちの態度に感心したようだ。

 

「じゃあ、案内するから付いてきて」

 

「はい」

 

 俺たちは、店員さんについて行く。そして、ゲームの筐体が沢山あるところに辿り着いた。

 

「えっと……」

 

 俺がどうすればいいか悩んでいると、先程俺たちに教えてくれたクガくんがやり方を教えてくれる。

 

「あ……、分からない、の? これをここに填めて、ここの台にガンプラを置く、はい」

 

 クガくんはそう言って自分のガンプラで見本を見せてくれる。……なんかクガくんのガンダム、小さいし、見たことないけど……。まぁ、今はそんなこと関係ない。クガくんに教えて貰ったやり方で俺たちもGBNを開始する。

 

「まずは自分の見た目を設定しないとならないのか……」

 

 アバターは身長、顔、服、などの基本設定で、更にそこからもっと細かく設定できるという結構凝った仕様になっていた。

 

「よし、次は名前か……」

 

 アバターの見た目の設定を終えて、次は名前の設定となった。

 

「KASANEでいいか。別に考えすぎて時間かけるのもアレだし」

 

 名前の確定ボタンを押すと、ようやくゲームが開始される。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「てか、ノエルのアバター分からないな……」

 

 辺りを見渡すと、どう見てもノエルのものとしか思えないプラチナブロンドの髪のプレイヤーがいたので話しかけてみることにするか……。

 

「あの、累さんですか……?」

 

 向こうから話しかけてきた。

 

「まさか、ノエル?」

 

「やっぱり累さんでしたか。……良かった。間違っていたらどうなるかと……」

 

 やっぱり、ノエルは成長したと思う。一昔前なら声なんてかけてこないだろうから。

 

「ねぇねぇ、君たち初心者だろ? おすすめのミッションあるんだけど、やらない? 大丈夫大丈夫、簡単なミッションだから!」

 

 中々に厳つい見た目の人が、俺たちに無理矢理ミッションを受けさせようとしてくる。そして俺たちは、その強引すぎる押しに、そのミッションを受けざるを得なかった。

 

「は、はい……」

 

 俺たちは渋々提示されたミッションを受ける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えっと……カサネ、インパルス、出ます!」

 

「ノエル……ヘビーアームズ、い、行きますっ」

 

『BATTLE START!!』

 

 システム音声によって、俺たちのガンプラの戦いが開始される。

 

「へぇー、凄いな、グラフィックとか色々」

 

「同感です。累さん」

 

 そんなやりとりをしていると、先程の男の人が乗っているであろう機体が目の前に現れた。

 

「はっはっは、来たようだな。マヌケどもッ!!」

 

「え……?」

 

「騙したんですか……?」

 

 ノエルはその目の前の機体に問いかける。

 

「ようやく気づいたのか嬢ちゃん! そうだ、騙したんだよ! それの何が悪い!」

 

「……」

 

「……ノエルは後ろから射撃を、俺は……直接あいつをやる」

 

「累さん……はい。分かりました」

 

 俺はそのまま、向こうの機体、ナイチンゲールへと突撃する。

 

「当たれッ!」

 

 俺はビームライフルを連射する。

 

「へっ、素組みの攻撃なんて当たるかよっ!」

 

 が、全てよけられてしまう。

 

「だったら!」

 

 ビームサーベルを引き抜き、切りかかる。

 

「うぉっと危ない」

 

 それでも相手は難なく躱し、更には俺のインパルスに蹴りを入れようとする。だが……。

 

「分離!!」

 

 俺は、シン・アスカが劇中でやっていたように、チェストフライヤーとレッグフライヤーを分離させて攻撃を回避する。そして至近距離からビームライフルを発射する。

 

「なにっ!? ……なーんて、言うとでも思ったか! 俺のナイチンゲールはナノラミネート装甲で出来てるんだよッ!!」

 

 ナノラミネート装甲か……確か、ビームを無効化するはず……。だったら……! 

 

「ノエル!!」

 

「は、はい!」

 

 ノエルの乗機、ヘビーアームズが全身のミサイルコンテナからミサイルを発射させる。

 

「ちッ、行けや! ファンネル!」

 

 相手はファンネルでそのミサイルを迎撃する。が、それでも撃ち漏らしというものはあるもので、その何発かがナイチンゲールに直撃する。

 

「へっ、実弾と言えどたかが素組み! 火力なんざ知れてらぁ!」

 

 だが、全く壊れる気配などなかった。そんな中……。

 

「いくらビームに強くても、ゼロには無意味だし!」

 

 通信から、聞き覚えのある声が聞こえてくる。そして、上空を見ると降ってきたのは……。

 

「なっ、もう一人いただとぉぉおお!!」

 

 空から降り注ぐ黄色い流星が、羽根とともに落ちてきた。

 

「まさか……」

 

 ノエルが気づいたような声を上げる。

 

「寿奈桜ちゃん?!」

 

「へっへーん、待たせたし!」

 

 その言葉と共に空から降りてきた、翼を持ったガンダム、ウイングガンダムゼロ。その姿は、天使と言っても過言ではなく、とても美しかった。

 

『MISSION CLEAR!!』

 

 そのシステム音声と共に、俺たちはロビーへと戻される。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あっらー、ノエルちゃんじゃないの~! 確か、あの時以来かしら~!」

 

 帰還した俺たちは、変な人に絡まれていた。

 

「……ノエル、知ってるのか? この人」

 

 ノエルは少し考えてから口を開いた。

 

「……思い出しました。マギーさん、ですよね?」

 

「覚えててくれたの~? お姉さん嬉しいわ~! 感激~!」

 

「あの……、俺たち、知らないんですけど……」

 

「あっ、ごめんねあなたたち! 私はマギー、あなたたち騙されてミッション受けてたんだって? 大丈夫だった?」

 

「あ、はい。寿奈桜ちゃんのお陰でなんとか……」

 

「そうじゃなくって、GBN、嫌いにならなかった?」

 

「あぁ、はい。ノエルはどうだった?」

 

「はい。大丈夫ですっ」

 

 ノエルはニコッと笑ってそう言った。

 

「……良かったぁ……」

 

 俺はそっと胸を撫で下ろす。

 

「っと、そろそろ時間ですね……」

 

 ノエルは時間を確認してそう言う。

 

「そうか……仕方ない。じゃあ寿奈桜ちゃんにマギーさん。また今度」

 

「ちょっと待ってルイ兄! フレンド登録!」

 

「フレンドか……。よし、じゃあそれだけやって終わるか」

 

「じゃあ送るねっ」

 

 寿奈桜ちゃんは俺とノエルにフレンド依頼を送ってきた。

 

「OKっと、よし、終わるか、ノエル」

 

「はい。じゃあバイバイ、ナオちゃん」

 

「うん。嘉神川バイバイ!」

 

 その言葉と共に、俺とノエルはゲームをログアウトした。

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