6STEP 成り行きでフォース結成?!
「なぁ寿奈桜ちゃん、ここら辺だよな?」
「うん、そのはずだけど……って、GBNではこっちのナオって名前で呼んでよ!!」
「あ、あぁ、すまない。ナオ」
地図に示された場所へと向かった俺たちは、ある四人組と出くわす。
「あー、お取り込み中でしたか……」
俺たちが立ち去ろうとすると、その四人組の中のアメコミヒーローのような風貌をした男が話しかけてくる。
「お、お前らも隠しミッションが目当てか?」
「えーっと、ストーリーミッションがあるって聞いて……」
「ストーリーミッションか……では、目的は同じということになるな。丁度いい、敵は三、四十機はいると言っていたし、頭数は多い方がいい」
長髪の目立つ女性プレイヤーが俺たちの参加を促す。
「ナオ、どうする? 一応はお前が引き受けたんだからさ」
「もっちろん! 受けるに決まってるし!」
「で、でも七人でも四十機は流石に……」
犬のような耳を着けた少年が心配そうな声を上げる。
「こまけぇことは、いいんだぁ、よっ!」
アメコミヒーロー風の男は問答無用と言った感じでスタートボタンを押す。
飛ばされた場所は、どこか朽ち果てた神殿の入口と思しき穴の手前だった。そして、その付近にある台座のようなところに各々のガンプラが並んでいた。そして、獣人の容姿をした先程まではいなかった者がこちらに助けを求めてくる。
「創造主様!! お助け下さい! あなたたちが、ビルドダイバーズの皆さんですよね?!」
カザミの目の前にウインドウが表示される。そこには、BUILD DIVERSと書かれており、それのIをiに変えてカザミは決定ボタンを押す。
「……君、名前は?」
さっきまで一言も喋っていなかった人物、ヒロトがその獣人へ名前を聞く。
「ふ、フレディですっ!」
フレディか……。
「よし、じゃあ、敵ってのは?」
ヒロトがフレディに聞く。
「あ、あっちですっ!」
フレディが指さした方向には、こちらに向かってきている紫色のデスアーミーが三機いるだけであった。
(三、四十機ってなんだったんだよ……)
そして、そのデスアーミーがこちらに向かって攻撃を仕掛けてくるが、意図的に外してきているのか当たる気配は全くない。
「意識して外しているのか……?」
「初期位置だからじゃないか?」
ヒロトとメイが問答をしていると、カザミが早速出撃しだした。
「カザミ、ジャスティスナイト、行くぜッ!」
「ちょ、ちょっと……」
パルくんもそれに続いて出撃する。
「はぁ……じゃあ、俺達も行くとするか」
「了解です」
「了解っ!!」
俺の言葉にノエルとナオが賛同する。
「カサネ、インパルス、出るッ」
「ノエル、ヘビーアームズ、出ますっ」
「ナオ、ウイングゼロ、行っくよーっ!」
────俺は、デスアーミーに向かってライフルを発射する。
「ちっ、硬い……!」
「だったらゼロで……!」
ナオはバスターライフルを連結させてそれを敵に向けて放とうとする。
「ナオ、ダメだ! これじゃあカザミが巻き込まれてしまう!」
仕方ないので俺が急加速で近寄ってサーベルで切りつける。だが、それでも少し装甲を焦がすことが精一杯であり、しかも相手の巨大な斧によってサーベルが手から離れてしまう。
「くっ……」
「……コアチェンジ ドッキング ゴー……!」
背後から通信で声が聞こえる。そして、その声のすぐ後にヒロトの機体と思しき小さいガンプラと、水色の戦闘機からパーツが分離されたパーツが合体し、俺たちの通常のガンダムと同じサイズになって上空に浮かび、そして、シールドとライフルを直結させて、ビームを放つ。すると、そのビームは地面を削った後にデスアーミーを三機纏めて跡形もなく消滅させた。
「なっ……」
俺はそのあまりにも強すぎる威力に言葉を失ってしまう。
「嘘だろ……?」
それは、カザミも同じようで通信から驚嘆の声が聞こえてきた。
「付近に機影は見当たらない、これでミッションは完了のはずだ」
ヒロトは淡々と言葉を紡いでいく。だが、しばらく待ってもクリアの文字は表示されなかった。
「ビルドダイバーズのみなさーん!」
地上からフレディが大声で俺たちを呼ぶ。なので、俺たちは機体を着陸させてフレディから話を聞く。
「おいフレディ、ミッションがクリアにならないぞ、どういうことだよ!?」
カザミがフレディに詰め寄る。
「か、カザミさん落ち着いて……ストーリーって言うくらいだし、続き物なのかも……」
そしてそのカザミをパルくんが落ち着かせる。その言葉を聞いたカザミは、納得する。
「で、では! ボクらの村に案内しますね!」
そして、フレディをジャスティスナイトのコクピットに乗せて案内をしてもらう。すると、カザミは俄然張り切ってフレディの指示に従ってスラスターを勢いよく吹かせて目的地へとかけ出す。