村に被害を出さないとは言ったものの、俺は具体的な案が出せないでいた。
「どうしたものか……」
「? どうかしたのですか? 累さん」
「いや、ノエルも聞いてただろ? あのミッションのことだよ」
「あの村のことですか、でも、それだったらただ敵を爆発させないようにすればいいのでは?」
簡単に言ってくれるな……いや……!
「そうだ!」
俺は椅子から勢いよく立つ。
「鉄血だよ鉄血っ!!」
「え? え?」
俺が勢いよくノエルの手を握ったことで困惑してしまう。
「……あ、ご、ごめん」
「い、いえ、大丈夫です。というか、なにか思いついたのなら、今から行きませんか?」
「いい、けど。どこへだ?」
時間は今は関係ない。だが、問題はどこに行くかだ。
「ガンダムベースですよ? ガンプラ買うならあそこしかないじゃないですか」
「ま、まぁ、そう、だよな……」
俺とノエルで一緒にガンダムベースへと向かう。こんなこと寿奈桜ちゃんが聞いたら絶対根掘り葉掘り聞いてくるだろうな……。
────俺は店内に入ってガンプラの山の中から2個のガンプラと、十数個の塗料をカゴへと入れる。
俺が手に取ったのはHG ガンダムバルバトスルプスレクスと、HGOO ガンダムエクシア。そしてラッカー塗料の基本的な色とメタリック系と筆とプラ棒。
「よし……あ、そうだ。ノエルは何か買ったのか?」
「少しだけ」
ノエルが手に持っているのはHGFC シャイニングガンダム、機動武闘伝Gガンダムに出てくる主人公機か。そういえば、湘南にある寿奈桜ちゃんの家でゲームしたときノエルかなり格ゲー上手かったからな……。
「いい機体だな。まさか、ノエルもガンプラの改造とかするのか?」
「はい、なんか今のヘビーアームズは合わないなと思ったので」
「そうか。楽しみにしてるよ」
「そう言ってくれるの、うれしいです」
俺とノエルは会計を済ませて製作スペースで改造を始める。
「とりあえず、こいつの足のニードルは付けるとして……」
俺は独り言を呟きながら製作に取り掛かっていた。
「よしっ」
小一時間経ってようやく、俺とノエルは自分のガンプラの改造を終えた。勿論、塗装も済ませてだ。
「ノエルはどんなのだ?」
「明日のミッションまでお楽しみです」
イタズラっぽくこちらに笑いかけるノエル。
「そうか。じゃあ、俺のガンプラも明日までのお楽しみということで」
俺たちはそんなことを喋りながら店を出て帰路につく。
翌日、俺たちは予定していたとおり、あのメンバーと一緒に練習をすることにしているので、俺とノエルの新機体の初お披露目の場となった。
「よっ、カサネとノエルは新しい機体にしたんだって?」
ログイン早々俺たち三人を見つけたカザミは声をかけてくる。
「あぁ、連絡した通り、な」
「じゃあ、早速練習ミッション、始めるか」
ヒロトが口を開く。
「そうだな。よし、このミッションだったか」
俺はヒロトが示したミッションを受けて、そして出撃する。さぁ、俺の機体、パイルインパルスガンダムの初陣が────今、始まるッ!!
短め