愛用のPCが故障してしまったので投稿が遅くなりました。
決して暑さでダラダラしていた訳ではないのです。
養護教官としてトレセン学園に就任。
お世話になったウマ娘たちと再会できたし、愛バたちも勢揃い。
放課後のトレセン学園。
旧校舎地下5階の大広間にて、愛バの体に触れる俺は真剣だった。
「これぐらいか?」
「んっ・・・もう少し強くてもいいですよ」
「これでどうだ」
「あっ・・いい感じです。そのまま」
「少し強くするぞ」
「ひゃぁ、そ、そんなに激しくしたら」
「動いたらダメだ、ちょっとだけ我慢してろ」
「これ以上されたら、おかしくなってしまいます。いやぁ////」
「わかった、ここがこうなって」
「ダメです、ダメぇ・・・アッーーーーーー!!!!」
・・・・・・・・・・・・
「終わったぞ、シロ。あらら、気絶しちゃったか」
目を見開いたまま気絶しているシロをそっと横たえる。
なんだこれww顔がヤバイ、人には見せられない顔をしている。
モザイク処理されても仕方ないレベルだ。
「ともかくシロも完了、これで全員分だな」
忘れないうちに手帳にメモメモ、俺の記憶にもしっかり刻みつけて覚えておこう。
何をやっていたかだと?
ステータスチェックに決まってる!誓っていかがわしいことはしてない。
操者たるもの愛バの状態を把握しておかないとな。
筋肉の付き方と骨格の強度、疲労度にケガや病気の有無、神核の状態と覇気の流動等々。
アレコレ触ったり覇気を流してみたりで一通りのチェックしてみました。
全員特に異常が無いようで安心した。
心配していた、クロとシロの急成長による肉体へのダメージも問題なし。
みんな健康優良児ね。
「おーい、みんな大丈夫か?」
「・・・大丈夫じゃ・・ないよ」
「腰が抜けて、まだ立てません」
「君たちねぇ、こっちは真面目にやっているというのに」
チェック中に身じろぎしながら妙な声上げ、最終的にヘロヘロになった愛バたち。
初診でこれかよ、先が思いやられる。
「くっ、この程度のボディタッチでいいようにされるなんて!」
「悔しい、でも感じちゃうってヤツだコレ。シロもそう思うよね・・・シロ?」
「・・・・」チーン
「大変!シロさんがダブルピースしたまま昇天してます!記念に写真撮りますね」カシャ
「なんて酷い顔だww」
「でもなんか幸せそうww」
「もういいだろww起きろシロ。その顔やめなさい」
気絶したシロの頬をペチペチ叩いてみる。
今の顔パパさんが見たら卒倒するぞ、ハートさんやうちの母さんは爆笑しそうだけどな。
「うーん、あれ・・私は」
「起きたかシロ。凄い顔をしていたから心配したぞ」
「起きてすぐマサキさんを拝めるなんて、幸せです」
「元気みたいだな」
「マサキ、私たちの体を弄んで何を調べたの?」
「言い方がなあ、お前たちのステータスを確認しただけだよ。定期的な健康診断はしているだろうが、操者として直に触って確認したかったんだ。覇気は直接流してみないと不鮮明なことも多いからな」
「なんかお医者さんみたい」
「おお、ドクターマサキですね」
「本格的な医者ってわけでもないが、治療師の免許は取得したぞ」(`・∀・´)エッヘン!!
製薬企業勤めなのに戦場で指揮をとらされるドクターが主人公のゲームがあってだな。
好きなオペレーターはロスモンティスですが何か?
せめてクランタ(馬)族のキャラを言えって・・・プラチナかな。
「今、私たち以外のメスウマに思いを馳せましたね」
「思ってない、アークナイツなんて全然知らないッス」
「私が、怖いですか?」
「アーミアCEOやめーや」
ウサギ娘もいいよねって、ちーがう。
アルが真顔のCEOばりの眼力を飛ばして来ちゃうのでこの話はやめよう。
次は一人づつリンクを試してみるか、それとも先にバスカーモードを見せた方がいいかな。
来るべき戦闘に備えできることはやっておきたいが、初日に詰め込み過ぎるのも良くないかも。
どうすっかなあ、今後のプランは相談しながら決めていくとして・・・
「うーん、いい時間だし今日のところは帰るか」
「何言ってるの?次はこちらのターンだよ」
「あれだけ好き放題触っておきながら、このまま帰るなんて意地悪ですね」
「あれは必要だから触診したのであって」
「仕方なく、義務感のみで触ったんですか?」
「好きだから触った何か問題あるか!これからもガンガン触るね!操者の役得だ!」( ー`дー´)キリッ
「「「「正直なあなたが好き」」」」
真面目に触診したんだから、多少のムラムラは見逃してよ。
全員可愛いからしょうがないよね、これでも俺の自制心は頑張ったんだぞ。
「では、今度は私たちがマサキさんをチェックする番ですね」
「「「おおー!!」」」
「おおー!じゃねーよ、俺の体のことはいいだろ別に」
「よくない、操者の状態を愛バは気にして当然。アレとかコレとか触ってみたいし!」
「先に手を出したのはそっちです」
「俺が思った以上に掛かっていたか、参ったなあ」後退り
「ちょっとだけ、ちょっとだけですから!」
「ふっふっふ、逃がさないよ」
「マサキさん、お覚悟を」
「無駄な抵抗はしないで素数でも数えていてね」
にじり寄って来る愛バたちの圧が強い。
俺の体に触りたいだなんて、愛されている証拠だ。
本来なら喜ぶべきところなんだろうが、どうすっかなあ。
また今度にしようかと思ったが、ついでにやっておくか。
修羅直伝の構えをとり愛バたちと相対する。
「好きなだけ触っていいぜ、だたし・・俺に勝てたらなぁ!」
状態確認の後は実際に戦って力量を測らせてもらおう。
さあ見せてもらうか、俺の愛バの実力とやらを。
まあ、今日は初日なんでかるーくじゃれ合うぐらいの組手でも・・・
「聞いたな」
「うん」
「ええ」
「バッチリと」
ふぇぇ、愛バがなんか怖いよぅ。
軽くだからね、ちょっと互いの呼吸とかを確認したいだけだからね。
「じゃあ、一人ずつ、誰からにす―――!?」
「総員突撃ぃぃーーー!!」
「「「ヒャッハー!!!」」」
「きゃーー!いやーー!全員来たぁーーーー!!」
おいおい、いきなり四対一かよ!アカンこいつら目がマジだ。
ぐっ!ここで敗北すれば「就任初日に逆うまぴょいサレ男」の称号を獲得してしまう。
なめるなよ、これぐらいの修羅場は覚悟していたわ。
最悪負けちゃっても両想いなら問題ないよねとか少しだけしか思ってないから!
例え旧校舎の謎空間でも学校の敷地である、ここで致すのは良くないのわかってるってば。
「囲め!囲んでしまえばいくらマサキさんでも」
「ごめんね、袋叩きにしちゃうよ」
「マサキが悪いんだよ。散々焦らすんだから」
「操者との殴り愛!これも愛の形ですね」
覚悟を決めろ、やるしかない。
操者として教官として、愛バであり生徒でもある、お前たちに特別授業してやるわ。
「いいだろう、かかってこいやぁぁぁーーー!!!」
大乱闘したので、また一着スーツがお亡くなりになった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ちょっとヒヤヒヤしたが、お触りタイムからの逆うまぴょいは何とか避けられた。
バスカーモードを使おうとしたクロとシロ、デバイスを使おうとしたアルとココ。
本気過ぎて怖いよ!いくら思春期だからって、どんだけ飢えてんだよ。
今度からは試合の前にルールを設けることを心に誓った。
「私たち4人相手に一歩も引きませんか、それでこそです」
「あーあー残念だったな~お触りしたかったなぁ。まあ、楽しかったからいいや」
「次こそはマサキの弱点を見極めてあげる」
「ええ、次こそは弱点(性感帯)見つけて差し上げます」
君たち元気ね、結構本気でぶん投げたりしたんだけどピンピンしている。
これが若さか?
一斉攻撃された時は焦ったけど興奮し過ぎてバラバラに動いていた、アレがちゃんと噛み合っていたら危なかった。
今後は個々の力を伸ばしつつ、連携も視野にいれて強化をするべきだな。
「それにしてもマサキさん、面白い恰好になりましたねw」
「誰のせいだと思ってるんだ」
脱いだ上着は無事だったがズボンが破けてボロボロの短パンになってしまった。
ちょっとパンツ見えちゃってるからね。恥ずかしい!
やたらと下半身ばかり狙ってくる愛バたちのせいでこうなりました。
客観的に見て俺の恰好はおかしい、夏を先取りし過ぎた短パンスーツは流行らないよ!
今度から運動用の着替えを持って来ることも心に誓った。
「特別な予定が無い限り、明日から放課後はここに集合な。制服を汚したくなかったら、ちゃんと着替え持って来るの忘れないように」
「「「「はーい」」」」
あれだけ動いたのに愛バたちの制服に破損はないようだ。
さすがトレセン学園の騎神用制服、戦闘や修練中に着用しても何ら問題ない。
教官は私服OKだけど「なるべく丈夫なの着て来い」て注意書きが身に染みた。
「マサキ、疲れたからおんぶして」
「もう乗っかってるじゃないか」
「準備万端のくせに~」
俺の了解を得る前に飛びついてきたココを支えてやる。甘えん坊さんですね。
条件反射でおんぶの完成、こいつをおんぶするのは2回目だ・・密着されるとなんか照れるね。
胸とか尻とか腿とか柔らかいんだもん!あ~後頭部にマーキングされちゃう。
あれ?こういう時「ズルい!」て騒ぎ出すクロとシロが大人しいのは何故。
「勝負でおんぶされる権利を獲得したから文句は言わせないよ」
「クソッ!ズボンに致命傷を与えたのは私だったのに!」
「ちっ!最後で美味しい所を奪われました」
「なかなか難しいですよね。マサキさんのズボンを短パン化選手権」
「あの、変な遊びに俺を巻き込むのやめて」
いつの間にそんな勝利条件を企てたのか・・・恐ろしい子たち。
「次はハイレグにしちゃおう」じゃねーよ。操者を辱めて楽しいか、マジでやめてください。
「シロ、私もおんぶ~」
「甘えるなボケ」
「アル姉~」
「はいはい、いらっしゃいクロさん」
「もう、アル姉さんはクロを甘やかしすぎです」
「フフフ、シロだけ仲間外れだね」
「そんな!マサキさん、ココを投げ捨てて私を今すぐ抱っこしてくださいぃ!」
「また今度な」
ココをおんぶした俺、クロをおんぶしたアル、ぶつくさ文句を言うシロという面子で地上へと戻る。
なんかいいよなこういうの、仲間というか家族みたいでさあ。
小さかった頃の俺も母さんやネオさんによくおぶってもらったっけ・・・。
道中にエンカウントした雑魚モンスターは手持無沙汰なシロが全て始末してくれたので難なく帰還。
「遅いですよ。今何時だと思ってるんですか」
「「出たな小姑!!」」
「ね・・たづなさん。ご心配をおかけしました」
旧校舎から出た俺たちを姉さんがお出迎え。
アルとココが警戒モードに入ったのでなだめる、仲良くしてね!お願いだから。
「いや~、ダンジョンは時間の感覚が狂うんですよね。つい熱中しちゃって」
「言い訳しない、スマホや時計ぐらい持っているでしょうに」
「はい、次からはアラームセットします」
「新居の片付けまだ終わってないんでしょ、ここの施錠はやっておくから早く帰りなさい」
「ありがとうございます。落ち着いたら家にご招待しますよ」
「楽しみにしてるわ。ああそうだ、歓迎会するって理事長が張り切っていたから予定を開けておいてね」
「わお、嬉しい企画進行中ですな」
愛バたちの視線が痛くなって来たので「また明日」と言って姉さんと別れた。
笑顔で見送ってくれる優しい姉、離れていた分、姉弟の時間はこれから取り戻していければいいな。
校門へ向かう道すがら無言だった愛バたちが口を開く。
「メッチャ仲良いじゃないですか!あんなに笑うたづなさん初めて見ましたよ」
「どういう関係?アル姉とココは戦闘態勢だし」
「「敵だ!!」」
「「なんと!!」」
「敵違う、姉だ」
「姉・・・シスター?」
「自分のことをマサキさんの姉だと思い込む異常者ですか?キモイです」
「今の発言、姉さんに聞かれたら両断されかねんぞ」
愛バたちにたづなさんが血の繋がった実の姉であると説明した。
「冗談で言っている訳じゃなさそうだね」
「お義姉様じゃないですか!?改めてちゃんとご挨拶せねば。で、アル姉さんとココの態度がすこぶる悪いのは何故?」
「前にいろいろあったらしいんだ。詳しくは知らないけど」
「殺されかけたんだよ!小姑の嫁いびりなんてレベルじゃないよ!」
「今のところ直接手を出しては来ませんが、私たちを見る目が何というかその・・・」
「ゴミを見る目でしたねw」
「あー、なんかそれわかる。入学してからシロと私もジロジロ見られた」
「姉さん俺の愛バに何しとんねん・・・あんまり酷いようだったらすぐに言えよ、俺から姉さんに注意しておくからな」
「マサキさんの手を煩わせるのは不本意ですが、その時はお願いします」
「身内の言動からちゃんと守ってくれる。私の旦那様はやっぱり最高だね」
「もうボケましたかココ、マサキさんは私のですが?」
「もう、二人とも所詮おまけなんだから無駄な争いやめてよ」
「そこは「私たちの」でいいじゃないですか」
「はいはい、ケンカはダメダメ。そんなんじゃ姉さんに勝てないぞ」
姉と愛バの関係がギスギスするのは避けたい、なにより俺の精神衛生上よくないし。
今度一緒に修練しようって誘ってみようかな、仲良くなるには苦楽を共にするがいいと思うのよ。
正門を出て少し歩くと学園生たちの寮に辿り着く。
これが寮だと?
どう見ても高級住宅街にありそうな立派なデザイナーズマンションだ。
これもやよいが新しく建てたのか、トレセン学園どんだけ金持ってるんだよ。
ここから、更に離れた位置には姉さんたち教職員用の宿舎もある。
以前、俺が訪れた時に学園敷地内にあったものは取り壊されて別の施設に様変わりしていた。
「俺はここまでだ、また明日ってことで」
「泊まっていかないの?」
「魅力的な提案だが学園寮に教官が泊まるのはマズいなあ」
「では私たちがマサキさんの住まいにお邪魔するということで」
「それならアリかな、操者と愛バだし問題無いよね!」
「いっそのこと一緒に住んじゃう?同棲生活なんて素敵だよね」
「夢が広がりますね~」
遅かれ早かれ愛バたちと一緒に暮らすのはやぶさかでない、むしろ大歓迎だ。
学園を卒業する頃にはそれも当たり前になっているのだろうか、なっているといいな。
ルクスとかアレとかコレとか、幸せな生活を邪魔する問題は何とかする。
おや?寮からこちらを伺う複数の気配を感じる。
「みんなマサキさんと私たちに興味津々」
「面倒くさいなあ、当分の間おもちゃにされそう」
「苦労をかけてすまん」
「苦労だなんて、あなたと一緒にいられるならモブの詮索など些事です」
「ええ、周囲を気にせず我々は仲良く過ごしましょうね」
「そうか、まあ、お前たちなら上手くやるよな。じゃあ帰るわ、夜更かしすんなよ。またな~」
「「「「はーい」」」」
愛バたちの頭を一撫でしてから退散することにする。
さっそく背後で愛バたちに接触する学園生たちの声が聞こえてきた。
家柄もあってか全員周囲のあしらい方は心得ているだろう。
嬉し恥ずかしガールズトークもいいが、適当なところで切り上げてちゃんと休むんじゃぞ。
愛バたちと別れて道を進む、急に寂しさがこみ上げて来たがまたすぐ会えるので我慢する。
ミオたちが住んでいるであろう、教職員たちの宿舎が視界に入ったがスルーして歩き続ける。
残念ながら俺の新居はここではない。
最新設備で格安の家賃、至れり尽くせりの宿舎は非常に人気があり全室満員御礼、俺が入れる空室がないのである。
姉さんやミオとルームシェアしてもいいと言われたが、ズルズル甘えてしまいそうになるのでお断りした。
それに・・・愛バを部屋に呼んだときとか、その・・・アレじゃん・・・ねえ。
気兼ねなくイチャつきたいんです。どうか察してください。
ネオン煌めく繁華街方面に歩みを進めると飲み屋等の所謂夜のお店が賑わっている。
すれ違う酔っ払いたちが下戸の俺には羨ましく感じられる。飲みすぎには注意しなはれ。
少し入り組んだ通りを抜けて新居に到着!古めかしい三階建てのマンションが俺の住処だ。
繁華街の裏通りに存在するこの物件には満足している。
外観は悪いが内装はフルリフォームされていて広さも十二分、おまけに家賃が安い!
入居の条件は同一物件に住むオーナーに気に入られることのみ。
俺は一発合格だったぜ。ちょうどそのオーナーが自室から出てきたところに出くわした。
オーナーは肩までの金髪に碧眼の美女だ。
白いシャツにダメージジーンズを着こなした姿は活発な彼女によく似合っている。
「お帰りなさいマサキ。教官初日は上手く乗り切ったようじゃん」
「おかげさまでな。そっちは今から出勤か精がでるな」
「ここの大家も店も趣味でやっているようなもんだから全然苦じゃないよ。あ、そうだ。今度親父がこっちに来るって「小僧とその毒牙にかかった間抜けウマを調べつくしてやる」だってさww」
「うげ、勘弁してくれ。俺関係のデータはシュウから渡してもらってるはずだろう」
「直接会いたいんだよ。親父はマサキを気に入ってるからね」
「新しい実験材料が欲しいだけだろ」
マッドサイエンティストめが!その飽くなき探求心がたまにウザい。
「気が向いたらお店の方に顔をだしてよ。愛バたちも歓迎しちゃうから」
「俺は下戸だ」
「知ってるよwお酒以外のメニューもあるし、昼はランチもあるから絶対来てよね」
「そのうちな」
「シュウも呼んでパーティーするのもいいかもね。幼馴染飲み会は絶対やろうよ!これ決定事項ね」
「だから飲めないってば」
ヒラヒラと手を振って自らが経営するカフェバーに出勤していくオーナーを見送った。
オーナーの正体は俺とシュウの幼馴染(ゲスト扱い)のリューネ・ゾルダーク。
あのビアン・ゾルダーク博士の愛娘で、人間にしてはかなり強い部類に入る女だ。
シュウの紹介で見つけたこの物件のオーナー件、近所の飲食店経営者として偶然(たぶん必然)に再開した。
日本に来ていることもビックリしたが、真面目に働いているのにもビックリだ。
父親の影響で科学者になるか、傭兵や操者として戦地を渡り歩くものだと勝手にイメージしていたから。
「マサキが教官wwwまさかの教職wwトレセン\(^o^)/オワタ」と抜かしたことから、向こうも俺の職業について思うとことがあったようだがな。
「まさかの再開だったが、これも縁ってやつだよな」
幼馴染三人でラ・ギアスの野山を駆け回った日々が思い出される。
俺たちを探しに来たビアン博士が山で遭難したときは不覚にも笑ったw博士がハマった落とし穴を掘ったのは俺じゃないです。
落下地点に竹やり仕込む手並みはどう見ても娘さんの仕業ですよww奇跡的に無傷で良かったですね。
幼少期からパンジステーク等のゲリラ戦を展開してみせるリューネは、シュウとはベクトルの違う天才だったのだろう。よく泣かされたし、それ以上に笑わせてくれて、いっぱい助けてもらった。
リューネとケンカしてボロ負けした俺が母さんに頼み込んで"遊び"という名の修練を開始したんだっけか、あの時の悔しさが今の俺に繋がっていると思うと感謝すべきなんだよなあ。
自室に到着、誰もいない部屋だけど「ただいま」と言え。俺は言うね!
未開封のダンボールを手早く片付けて風呂と簡単な飯で一息つく。
「残りは空き時間にちょっとづつ片付けるとして・・・うーん、インテリア少ないと寂しいな」
一人暮らしにしては広い部屋は家具が揃っておらず殺風景極まる。俺の荷物が元々少な目だったのも影響しているんだろう。
スッキリしていていいんだけど、やりすぎミニマリストの部屋みたいだ。
家具については必要に迫られたら随時買うことに決めて、その日は眠りついた。
明日もいい日なりますように。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ああ、これは夢だ。
内容はわかってる。どうせ、またあの時のリプレイだろ。
最近マジでしつこいぞ、週一が三日に一回になってるじゃねーかよ。そんなに何度出てくるなよ。
わかってる、俺の役割はわかってるから心配するな。
えー、また最初からやるの?もうウンザリなんだけど、これが終わらないといつまで経っても眠れないからこまったもんだ。
はいはい、やればいいんでしょやれば!台本は全て頭に入ってる。
誰だ?お前はいったい誰なんだ。
「俺が誰かだと?それはお前が一番よくわかっているはずだ」
知らない、俺はお前のことなんて知らない。
「偽りの自分に逃避するのはやめろ、己が使命を果たせ」
使命・・・そのために多くのものを失えというのか。
「受け入れろ、それが俺たちの運命だ」
運命なんてクソくらえだ。
俺はここにいたい、大好きな人たちの、あいつらの傍にいたいんだ。
「1stの惨状を見ただろう、お前が使命を放棄すれば、お前が大事に思うもの全てが滅ぶ。そんなことが許せるのか?」
あいつらが、みんなが、世界が滅ぶ・・・許せない、許せるものか!
「生まれた意味を、本当の自分を取り戻せ」
俺は・・・
「お前は俺だ」
そうだったな。前回の自分を忘れるなんてどうかしていた。
今回は以前にも増してイレギュラーな事態が多すぎる。
定かではないが2ndに強行転移した際にバグでも発生したのだろう。
「もう後がない、今回が最後の決戦になるだろう。絶対に勝たなくてはならない」
最終決戦、なんとも損な役目を仰せつかったものだ。
回を追うごとに向こうは力を増強し続けているというのに、こちらは消耗しきってこの様だ。
手繰り寄せた僅かな縁と積み上げた幾多の"想い"でギリギリの均衡を保っている。
それもいつまでもつかわからないが、悲観しても仕方がない。
後悔や懺悔をする暇があるならば己の牙を砥ぎ勝率を上げることを優先すべきだ。
今度こそ俺が勝つ、勝利してあの相容れない輝きを世界から排除する。
「「あの光を消し去ってみせる!」」
待っていろ、俺が必ず引導を渡してやる。
はい。これでいい?うろ覚えだけどこんな感じでしょう。
この時の俺ってばなんかテンションがおかしいww光ってなんやねんww
明日も早起きしたいんだよ、もう寝るからね。
使命?今は目先の生活で精一杯です。
多分だけど、教官として頑張ることが使命を果たす結果に繋がると俺は思うね!
おやすみなさい~。
眠りに落ちる寸前、考えたくもないことが頭をよぎる・・・使命を終えた後の俺は一体どうなるのだろう。
俺はアンドウマサキのままでいられるのか、それとも・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
おはようございます。
なんだかしょーもない夢を見た気がするが忘れることにする。
教官生活二日目にしてちょっと寝坊したので焦る。
早朝トレーニングを短縮モードで切り上げて、身支度後に朝食代わりのクスハ汁(新フレーバー)を流し込む。
「美味っ!これめっちゃフルーティーで飲みやすい」
企業努力の結果か、世間一般で大不評の味が最近改善されてきたクスハ汁であった。
これならシロも飲んでくれるかな?ダメ元でおすすめしてみよう。
服装は丈夫で適当な普段着をチョイス、学園では合格祝いにシュウからもらった白いジャケットを羽織ることにする。遠目に見れば白衣に見えないこともないか、本質は白衣などではなくゴリゴリの戦闘にも耐えれるバリヤジャケットだけどな。メガネは気分次第でかけます。
ピンポーン!
ええー、こんな時間にインターホン鳴っちゃった。
もう家を出ないと遅刻しちゃうんだけど、セールスだったらどうしてくれよう。
外観のボロさに定評がある住まいにオートロックやモニターカメラは付いておりません。
前に住んでいた所との違いに慣れなくてはいけないな。
仕方なく受話器を取る。
「はい、どちら様でしょうか?新聞や怪しい宗教の勧誘ならお断りします」
「マサキさん、おはようございます。私です」
「この耳が癒される声は、アルか!朝からどしたの?」
「ご一緒に登校しようと思いまして、迎えに来てしまいました。ご迷惑だったでしょうか」
「迷惑なわけがあるか、嬉しいぞ。開いてるから勝手に入ってくれ」
「はい、お邪魔します」
「「「お邪魔します」」」
「ちょwwwお前らいたのかw」
玄関からアルが、ベランダ側の窓からクロ、シロ、ココの三人が入って来た。
アル一人だと思って油断した。全員気配遮断上手くなってるー!
「ここ三階なんだが」
「ジャンプした」
「楽勝です」
「ベランダから突入した方が新鮮だと思って」
「うん。でも今度からは玄関から普通にお願い」
「善処します」
「よくここがわかったな。覇気は漏らしてないつもりだったが失敗したか」
「シュウ社長とミオ教官が裏取引の結果暴露してくださいました」
「あいつらったら!」
「繁華街までは匂いと感で辿り着いたんだよ。褒めて褒めて~」
「おう、警察犬もビックリだな。よしよし」
「えへへ」
セットが乱れない程度にクロをわしゃわしゃしてやる。
リンクアウトした状態でも操者の大まかな位置はわかると思っていいみたいだな。
絆の強さがなせる技?操者を求める愛バの帰巣本能みたいなもんかね。
俺の場合はどうだろう?愛バたちにかくれんぼしてもらって制限時間内に発見できるか、やってみるのも面白そう。
「荷解きは済んだのですか、インテリアが少ない気がするのですが?」
「はは、広いが寂しい部屋だろう。恥ずかしいからあまり見ないで」
「欲しい家具があれば相談してね、それ以外でも困ったことがあったら何でも言って」
「ありがとう。何かあれば頼らせてもらう」
「そんなマサキさんに、サトノブランドおすすめのサブスクを紹介します」
「ほう、詳しく」
「ダイヤモンドという名の専属メイドを使用する権利がありまして。家事に護衛、身の回りのお世話から夜のご奉仕まで完璧にこなせます。今この瞬間から永年無料で使用できますがどうします?」
「あ、それ四種類から選べるよ」
「そうです。シロさんで満足できないようなら即刻チェンジ可能ですから」
「言うようになりましたねアル姉さん」
「そのサブスクは既に入会してる。四種類全部くれよ」
「この欲張りさん!超好き!」
お泊りしたいとか、私物を持ち込んでいいかとか話している内にいい時間になったので家を出る。
エレベーターはあるが三階程度で使ったら負けた気がするので階段で一階に下りる。
コラコラ飛び降りてショートカットするのはやめなさい。スカートめくれちゃうわよ。
入口付近を掃除中のリューネと遭遇。今日も朝から元気だな。
昨日も深夜までバーにいたはずだが、この女はいつ寝ているのか?ショートスリーパーなの?
「おはようマサキ。へぇ、その子たちが・・」
「おう、自慢の愛バたちだ」
「フフ、愛されてるねぇ。私はリューネ・ゾルダーク、マサキとは子供の頃からの知り合いだよ。よろしくね」
「出た!お、幼馴染!?」
「そして当たり前のように美人、強敵ですね」
「また金髪巨乳かよ!」
「人間のようですね、かなりの実力者とお見受けします」
自然な動きでさり気なく俺を守るように位置取りする四人。
その警戒をとくように目配せして、自己紹介をさせる。
「ブラックにダイヤ、ファインにアルダンだね、うん覚えたよ。マサキのことよろしく頼むよ、学園でヘマしないように注意してあげて」
「言われなくてもそのつもりです」
「リューネさん鬼強いね、今度手合わせして欲しいな」
「ははは、アンタとじゃこっちの身が持たないねぇ」
竹を割ったような性格のリューネに早くも打ち解けた愛バたちに一安心。
俺の周りにいる女性陣全てに噛みつくようでは、この子たちのためにもよくない。
四人には俺だけに固執せず沢山の人と良い関係を築いてほしいものだ。
挨拶もそこそこに出発、遅刻厳禁ですぞ。
「ねえ見て、あれって」
「本当だったんだ」
「うわショック・・・あの気高きアルダン様が」
「ファイン、ラーメンより男を選んだのね」
「あがががが、キタちゃんがメスの顔を」
「ダイヤ様ダイヤ様ダイヤ様ダイヤ様ダイヤさまぁぁぁぁ~」
学園に近づくにつれて登校中の学園生も増えてくる。
揃って登校する俺たちを発見した者の反応は様々だ。
中にはヤベェ奴がいるが、愛バたちは気にした様子もなくスルーしているので放っておく。
学園生だけではなくここに来るまでにすれ違った人々もジロジロと奇異の視線と感情を向けて来たな。
愛バたちには興味に崇拝や思慕等の好意的な感情が多め、そして俺には・・・
(いい女を侍らせやがってちくしょめー!)
(ハーレム気取りか、ふざけんな!)
(もげろもげろもげろもげろもげろもげろ)
(どれだけの徳を積めばこうなるのだ。弟子入りしたい!)
(ウホッ!いい男。ハアハア(*´Д`))
(ウマ娘たちに彼は勿体ない!やらないか?公園のトイレでスタンバってます)
うん!こうなるってわかってた!
嫉妬や恨みがましいのが8割残りの2割が羨望と尊敬ってところか。
ものすごく嫌な視線を尻の辺りに感じたのは気のせいだよね?やめてくださいよ!
「照れるしちょっと恥ずかしいが、それ以上に鼻高々!俺の愛バだぞとドヤってやりたい」
「私たちもだよ。いいでしょ私の操者だぞ!」
「お前たちファンが多いんだな。なんか俺、刺されたりしない?」
「マサキさんを刺すような愚か者は、その前に摘み取るのでご安心を」
「昨日も言いましたが、周囲を気にする必要はありません」
「モブが騒がしいのは今だけだってね。私たちが普通にしてれば遠からず飽きるでしょ」
「そうだといいがな」
この状況が仕事に影響しなければいいんだがな。
生徒たちの信頼を勝ち取るのも教官の務めだと思って頑張ることにしよう。
胸を張って愛バの隣に立てる。そんな自分になりたい、なるんだよ!
(マサキさん狙われてますよ)
(ホモ?)
(それも大変ですが!操者不要論を信奉するデバイス信者たち)
(私たちに契約を迫った教官に学園生、他校や某企業にギルドのスカウト)
(御三家の権力を欲する下郎連中もいますね)
(敵が多いなあ)
(こちらで出来うる限り対処しますが、マサキさんもご注意なさってください)
(心配するな。何があってもお前たちを手放す気はない!)
ちょっと格好つけてみたのがいけなかったのか、愛バたちのボルテージが唐突に上昇し過ぎた。
薄っすら頬を染め、上目遣いで俺を見ながら(死ぬほど可愛い)叫んじゃうんだもんなぁ。
「「「「好きぃ!!!!」」」」
シンプルでわかりやすい告白の四重奏。ハートを撃ち抜かれました。
しかし待ちたまえよ、正門前でそんな発言をしたらどうなるか、お分かりですかな。
「きゅ、急に告白したぁ!」
「4人同時だど?」
「え、朝っぱらから正門前で・・どんなプレイなのよ」
「命令?命令されてるの!?あの鬼畜操者め」
「登校中にわざわざ言わせることで、自分の所有物だと私たちに宣言したのか、やるな!」
「操者と愛バ、教官と生徒、捗るわぁ~」
ほらぁ、こうなるでしょうが。
俺が命令してやらせたみたいになってるじゃん。
待て待て、引っ付くな!皆見てるのよ、マーキングしたらだめぇ!せめて人目がないところでオナシャス。
「何やってるのよ。立ち止まってないで、早く教室に行きなさい」
「ね、たづなさん!お、おはようございます」
正門前であいさつ運動に励んでいた姉さんにバッチリ目撃されてしまった。
「はい、おはようございます。朝からお盛んですねマサキ教官?」
「いや~ははは・・・面目ないです」
「あなたたちも、学園生として節度ある振る舞いをしなさい。いいですね?」
「うるせぇよ小姑が」
「おい、今の誰だ?そこになおれ、切り捨ててくれる」
「操者命令!各自教室までダッシュしろ」
「「「「イエス!マイマスター!」」」」
「コラ!待ちなさーい!ちょ、マサキ放しなさい!」
「逃げて!超逃げてー!」
抜刀した姉に朝から追われる身になった愛バたちを体を張って逃がす。
朝から暴れる姉を羽交い絞めにして疲れちゃったぞ!
躾がなっていないと俺が説教食らうハメになったんだからね。
不用意な発言をしたのは一体誰だったのかは、ご想像にお任せします。
俺の教官人生は前途多難なようだが挫けないぞ。