よく晴れたある日のトレセン学園。
体操着姿のウマ娘たちがグラウンドに集合し授業開始を待っていた。
そこに一人の男が現れると、お喋りに興じていた生徒たちは皆、一様に「なんで?」という顔をした。
「はい、みんな集まって~」
「あの、どうしてアンドウ教官が?体育の授業では」
「ちゃんと説明するから、とりあえず並んでちょーだい」
このクラスは中等部か、体操着姿のさわやか健康美が素敵ね。
「何を企んでいるんですか?」という目を向けてくる生徒が数人いるがスルーしておく。
まあまあ、そう警戒しなさんな。
「授業を担当する予定だったゲンナジー教官ですが「ドーバー海峡が俺を呼んでいる」という電波を受信して長期休暇に入りました。そういう訳で、本日の授業はこの俺、アンドウマサキが代理で担当することになりました。どうぞよろしく」
「「「「どういう訳ですか!?」」」」
「さあ?元水泳選手の血が騒いだんじゃないかな、詳しくは知らぬ」
生徒たちは動揺しているが、俺にとってはいい機会だ。
フリーダムなゲンナジー教官(愛称・ゲンさんorゲンちゃん)に感謝するぜ。
学園ニートまっしぐらな状況を打開すべく積極的に動くことを決めた、今日はその第一歩だ。
もちろん、理事長たちに相談して許可を得た上での行動している。
まずは生徒たちとの接点を増やし、俺に対する警戒心を解いてもらい信頼を勝ち取る。
少しでも仲良くなれるように頑張るぞ。
さて、記念すべき初授業というわけだがどうするか。
授業内容は理事長の「うむ。任命ッ!」の一言で俺に一任されている。
「えーと"倒れるまでひたすらグラウンドを走り続ける"と"楽しいレクリエーション"どっちがいい?」
「「「「レクリエーションでお願いします!!」」」」
「了解だ。ではでは、誰もが一度は経験者、基本にして至高の遊び"尻尾鬼"をやってみようか」
「し、尻尾鬼ですか」
「授業で尻尾鬼って、ちょっと恥ずかしい」
「いいじゃん!面白そう」
「懐かしいなぁ。昔はよくやったっけか」
子供っぽい遊びだと戸惑う生徒もいたが、全員やることに同意してくれた。
まずは5、6人位で一組の班を作ってもらって・・よしよし、ちょうどいい具合に分かれてくれたな。
複数人用のルールを設定してと。
制限時間は5分、鬼を一人決めて時間いっぱいまで逃げ切るか、鬼が全員捕まえるかで勝敗が決定する。
鬼は相手を攻撃してもよい(近接格闘のみ)逃げる側は防御と回避に専念すること。
決められた戦闘フィールドから出た場合は失格となる。
もっと細かく設定できるけど基本はこんなところか。
「準備ができた班から始めていいぞ。配ったタイマーをセットするのを忘れないように」
「教官、ちょっといいですかぁ?」
「はいはい、何かな」
勝気な感じがする生徒の一人が話しかけて来た。
男にはツンツンした態度をとりそう(勝手な推測)なので、脳内でツン子と呼ぶことにしよう。
その顔には薄い笑みが張り付いている。この表情・・なるほど。
「うちらの班4人しかいないですよぉ。だから~教官もご一緒にどうですか?」
「ふむ。俺も参加した方がいいのか」
「是非!
彼女の取り巻きあろう同班の生徒たちも「うんうん」と深く頷いている。
うーん、ニヤニヤ顔が止まりませんなぁ。
これは彼女たちなりの歓迎というか洗礼かな、ハハッ、カワイイじゃないのよ。
明らかにこちらを軽視した言動の彼女たちを止めようとするものは・・・いたんだが目で合図して我慢してもらった。
お気遣いすまんね、俺は大丈夫だからここは抑えてくれ。
噂の養護教官?噂ってなんだか嫌な感じだなぁ、裏掲示板とかで散々叩かれているんだとしたら辛い。
『突然現れて御三家の子たちを愛バだと抜かす男がいるじゃん、超ふざけてるよねー☆』
『大した覇気でもない癖に調子に乗ってて痛いわー』
『ていうか、あの人さぁ。仕事してなくね?医務室で学園ニートしてるだけじゃん』
『マジいらねーーーwww』
ヤバい、想像しただけで泣きそう。
誹謗中傷で受けた心の傷を癒すには愛バたちに慰めてもらうのが一番だ。
そう例えばこんな風に・・・
「は?マサキさんをいじめるウマなんて生きる価値ないよ。この世から消えろ」
「アカウントは全て特定しました。現代風の地獄を見せてやるから覚悟しろよクズども」
「嫌ですね、ゴミは放っておくとすぐに増えます。チリ一つ残さないよう徹底的に掃除しないと」
「面白こと言うね、貴様~。貴様、貴様、貴様貴様貴様貴様貴様貴様・・・バ刺しにするぞ」
「「「「戦争じゃぁぁぁーーーー!!!!」」」」トレセン\(^o^)/オワタ
これはアカン!
大惨事スーパーウマ娘大戦!!第1話『トレセン学園最後の日』が始まってしまう。
愛バにそんなことをさせないためにも、意思を強く持たなくては。
考えを巡らせていた俺が尻尾鬼への参加をビビッているように見えたのか、小バカにした感じを隠そうともせず参加を促してくるツン子たち。
「あ、もちろん手加減はするので安心してください。どうしてもお嫌でしたら無理強いはしませんけどw」
「ちょwトレセンの教官ともあろう人がそんな情けないww」
「1ターンで学園を焦土に変えるなんていくらなんでも・・・お、すまんすまん。じゃあ始めようか」
「え?ああ、はい・・??」
最初からどこかの班に入れてもらう気だったので手間が省けたな。
煽ったつもりが、全く動じない俺に少々面食らうツン子たち。
班へ合流して配分されたフィールドを確認、アラームセット。
覇気チェックのお時間です。パッと見4人ともギリギリ烈級ってところか、これは俺が鬼をやるべきだな。
「俺が鬼をやる。しっかり逃げてくれよ」
「ほ、ホントにやるんですか。いや、私らは全然OKなんですけどね」
「いいから準備して、せめて1分は頑張ろうな!」
「「「「は?」」」」(# ゚Д゚)
今度は俺から煽ってみる。「1分以内に全員捕まえるけど?まあ、頑張ってねw」という意味だ。
おう、軽く一撫でしたつもりが敏感に反応したようだ。
4人の顔は引き締まり「なめんな!絶対に逃げ切ってやる」と気概に溢れている。
いいよいいよ!やる気がある生徒は大きな成長が望めるからね。もっと熱くなれよー!
それでは~マサキ行きまーす!!
・・・・ごめん、もうちょっと頑張ってほしかったぞ。
「15秒・・これはちょっと・・・えー・・」
開始1秒で2人キャッチ、余りにも簡単すぎたので5秒固まってしまう俺「嘘でしょ」こんなザコ・・ンンン!何でもない。
状況を理解した残りが慌てて逃げ出すも、その動きは愛バたちと比べひどくお粗末なものだった。
もしかしたら、何かの罠?と警戒したが特に何もなかったので15秒で全員捕まえて終了。
「う、嘘だ」
「間違い、これは何かの間違いよ」
「そう、油断していただけで」
「もう一本!もう一本お願いします!!」
「お、おう。もう一度やるか」
油断してたなら仕方ないよ。うん、今のはリハーサルだからノーカンだよ!
今度は最初からしっかり距離をとり、俺の挙動に注視している。覇気もいい感じに出てるぞ。
さてさて、頑張ってよー!
・・・・・32秒、さっきの倍じゃないか。よ、よくやったよ。
「・・・ありえない」
「そんな、なんで」
「目の前から消える。あの加速は何なのよ?」
「まさかのヤンロン教官並み!?甘く見てた」
膝から崩れ落ちた4人に申し訳ない気持ちになる。
ケガしてない?ヒーリングいる?ど、どうすれば、なんて声をかけたらいいのか。
いや、ここは下手な慰めや同情をしてはいけない。
まだ心は折れていないはず、だって俺を見る目が覇気が「悔しい!勝ちたい」と言ってるからな。
「もう一本いくか?それとももうやめ・・」
「「「「やります!!」」」」
「うむ、いい顔してる」
俺を試そうとニヤニヤしていたときの生徒たちは最早存在しなかった。
果敢に挑戦してくる彼女たちは闘争心に溢れ、尻尾鬼という遊戯兼修練に本気で取り組んでいた。
生徒の熱にあてられてこっちも指導に熱くなる。
「危ない!ぶつかりそうだったぞ。移動先に仲間や障害物がないかよく確認しろ」
「は、はい」
「最後まで諦めるな!尻尾で俺の手を払ってもいいんだからな」
「くっ、まだまだ」
「今の動きいいよ。その感覚を忘れないで」
「わかりました」
最終的に彼女たちは1分30秒程逃げ切れるようになった。
予想外に盛り上がる俺たちのやり取りを周囲の生徒たちも興味深そうに見ている。
「よく頑張った。最初の時と今じゃ見違えたぞ」
「はあ・・はぁ・・・息一つ・・はぁ・・切らさないんですね」
「これは・・本物ですぅ・・・」
「ちょっと休憩しよう。俺は抜けるから、今度は4人でやってみてくれ」
「あ、あの!」
「ん?どうした。ケガでもしたか」
その場を後にしようとする俺を呼び止めたのは、最初に声をかけてきたツン子だった。
「生意気言ってすみません!正直、教官のこと嘗めてました」
「かまわんよ」
「それなのに、こんなに丁寧に・・ご指導ありがとうございました!」
「「「ありがとうございました」」」
ちゃんとお礼ができるなんて、ええ子たちやないかい。
この短期間で彼女たちの心に火が灯った気がする。
休憩しろって言ったのに、すぐ4人で次の試合始める様子は晴れ晴れとして楽しそうだった。
青春!これが若さか・・・眩しいよぅ。
「アンドウ教官!次は私たちの班をお願いします」
「ズルい!教官はこっちに来てくださいますよね?」
「じゃんけん、ここはじゃんけんで決めよう」
「待て待て。順番で回るから落ち着きなさい、ちょ、ズボン引っ張ったらダメ!脱げちゃう」
若い力に感心していたら、生徒たちから引っ張りだこや!
モテ期?いやいや、愛バが4人もいる俺は現在進行形でモテ期真っ只中ですよ。
そこの覆面さん、こっち見んな。
各チームを回りながら尻尾鬼を続けていく、基本俺が鬼を担当するので逃げる生徒を追いかけ回し放題だ。
ウマ娘を追いかけて給料貰えるってすげぇなと、余計なことを考えるぐらい楽しかった。
1試合ごとに生徒の特長や癖、大まかな身体能力を把握していく。
データ収集は大事、一緒に遊びながら教官として生徒の状態を真面目にチェックや。
そうすることで質問にも答えられるし、的確なアドバイスもできるってもんよ。
さすがトレセン生だな、どの子も向上心が高く上達するスピードが早いので教え甲斐がある。
えー、他とレベルが違う動きをみせる班が1つ存在していることには、最初から気付いてますよ。
教えることがないくらい君たちは十分強い。だから俺のことは気にせず、そっとしておいてね。
やめて「なんでこっちに来ない?来いよ!」て覇気出しながら目で訴えるの禁止よ!
お、そろそろいい時間だな。
「はい、一旦終了だ。どうだった?本気でやると結構白熱するだろう」
「いい運動になったかも、案外楽しかったし」
「だよねー。いや奥が深いわ、尻尾鬼」
「でも悔しい~」
「結局、教官からは逃げ切れませんでした」
「このままでは騎神の沽券にかかわります」
「アンドウ教官!最後にもう一度だけ勝負してください。もちろんハンデをたっぷりつけて!」
「そうだ、私たち全員VSアンドウ教官ならちょうどいいと思います」
「嫌ですけど。教官を袋叩きにしたいとか、何を考えているのかね。生徒会と理事長にチクって吊るし上げてもらうよ」
「「「「そこをなんとか!!」」」」
「しょうがないなぁ。チャイムが鳴るまでだぞ」
土下座しそうな勢いで頼み込むものだから、つい了承してしまった。
フィールドはグラウンド全部使う、今度は生徒たちが鬼で俺が1人で逃げ続ける(俺の尻尾はタオルで代用)
俺からの攻撃は基本不可だが、鬼からの攻撃に際しカウンター(軽い投げ技)をしてもいい事とする。
今から1クラス分のウマ娘たち(40人弱)に追いかけ回されることに、これは早まっただろうか?
へへ、マックたちに会ったハガネでの逃走劇を思い出しますぜ。あれはあれで楽しかった。
「うんしょっと、ちゃんとストレッチをしてー・・みんな準備はいいかな?」
「「「「いつでもいけます!」」」」
目がギラギラして来ましたね。その闘争心に応えてあげましょう。
「よし、かかってきなさ・・・キャッ!思ったより圧が強くて怖いわー、ヒュー―逃げるんだよぉぉぉ」
「「「「一気に追い込む!待てぇーーー!!」」」」
「あはははは、私はここよ~捕まえてごらんなさい~ウフフフフフフ」(´∀`*)
「「「「なめやがって!絶対逃がすな」」」」
怠惰ですねぇ、数頼みで何とかなると思いましたか?
血気盛んなのはいいですが、追加ルールをお忘れかな。不用意に攻撃するとどうなるか、身をもって知るがいい。
「捕まえ・・・たっ、へ?」
「ほいっと」
「え、ちょ、なああああ」
「キャッチ急いで!」
伸ばされた手を躱し、仕掛けて来た相手を追跡中の集団にやんわりと投げ飛ばす。
うん偉い偉い、ちゃんと仲間を受け止めたな。チームワークは大切よ。
カウンターを警戒してか、追跡の勢いが緩む。いいのか?時間はドンドン経過するぞ。
「チラッ、チラチラッ」|д゚)ねぇマダー?
「あー、教官が立ち止まってこっちを見てますー」
「くっそぉ、完全になめられれる~」
「覚悟を決めて行くしかないよ。全方位から突っ込めば!」
とぉぉぉ、でやぁはぁぁぁ、なんとぉー!
迫りくる生徒たちを次々に捌きながら、スクワットをしたり、バク宙に失敗して頭を打ったり。
無駄に見える無駄な動きで相手を翻弄する奇策は無理だよ。アシェンの嘘つき!信じて試した俺はアホです。
躱す防ぐ逃げる時々反撃を繰り返していると、グラウンドにへたり込みリタイアする人数が増えて来た。
「こ、ここまでやってもダメだなんて」
「ホントに・・・何者なの?・・・ヤバすぎる」
「まだだ、まだ終わりじゃないよ」
「そうだ、このクラスににはまだ、あの子たちがいる!!」
風が変わった。
今まで息を潜めていた何かがもの凄い勢いで迫って来る。
やっと来たかぁ。ははは、こやつめ。さては人数が減るのを待ってたな。
「やあぁぁぁぁっーーー!!」
愚直な突進嫌いじゃないわよ。難なく避ける、向こうもそれはわかってる。
俺を追い越したスピードに片足だけで急制動をかけ、正面から相対する。
「待っていました!この瞬間を!!」
「元気だなぺスは」
「スぺですってば!マサキさん勝負です!」
「いいぜ。あの時みたいに遊んでやる」
「甘く見ないでください」
うひょーすげぇすげぇ!
拳に肘に膝に手刀、足刀、回し蹴り、流れるような連撃が俺を襲う。
しっかり一撃一撃に覇気が込められているので、当たると痛てぇぞ!
真面目に修練を積み鍛え上げたことがわかる動き、ヤバい、なんか凄く嬉しい。
そういえば、スぺは俺の生徒第一号でもあるんだ。そんな子がこんなに強く・・・自分、涙いいっスか?
「大きくなって・・ううっ・・子供の成長ってのは嬉しくもあり寂しくも」( ;∀;)
「ちょ、勝負の最中に落涙するのやめてください!気が散ります」
「北海道のお母様、スぺは立派な騎神になりましたよ」
「まだこれからですよ。私もっともっと強くなるんですから」
「ま、眩しい。とりあえず、抱きしめていい?」
「愛バがいる癖に何を言ってるんですか!あ、後にしてください///」
「後ならいいんだ」
スぺの拳撃を右手を使って止める、カウンター投げを狙おうとする俺に追加の拳。
もう片方、左手で止めた事により、ガッチリ組み合う体勢になってしまう。
それでどうする?この状態で俺のタオル尻尾は掴めんぞ!
「あなたのおかげです」
「急に何?」
「あなたのおかげで・・・今の私はもう、1人じゃないんですよ」
「っ!?」
殺気!左右から新手かい。
来ない来ないと思っていたら、隠形に歩法の組技で一般生徒の中に潜伏していやがった!
ここまで体力を温存していたか、ちゃんと考えてるな。
「そこぉ!もらいましたデース」
「参ります。動かないでくださいね」
大和撫子のグラスと、覆面のコンドーさんでしたっけ?コンビプレーはお手のものですかな。
ふーん、スぺが俺を封じている内に二人が仕留めにかかる手はずか、甘めぇんだよ!
「飛びます」
「いぃぃ!?」
「上っ!」
「どんだけ飛ぶんデスカ!」
スぺの手を掴んだまま上空に逃げる。地に逃げ場がないなら空に行けばいい。
EFではナチュラルに空を飛ぶ敵がいるのでね、ある程度の空中戦闘は経験済みだ。
「高い!そして怖い、あわわわ」
「おいおいスぺ、しがみつくからいろいろ当たってるぞ。ありがとうございます!」
成長したな・・・感触が「むにゅん」だもんなぁ。中々のものをお持ちですね。
ラッキースケベは不可抗力なのでセーフです。
「そこまでよ変態!」
「ジャンプ力が予想以上だったけど、ここまでは予想通りなんですよ」
「キングにセイちゃん、やっはろー」
そうなんです。スぺ、グラス、コンドー、キング、セイちゃんの5人は同じクラスなんだよ。
今日の授業開始からずっと覇気を飛ばしてくるからヒヤヒヤしたぜ。
スルーしてごめんね。顔見知りばかりとコミュするのもいけないかなと思ったのよ、許してや。
何かしらやってくると思ったが、ついに勝負に出たか。
俺が上空に退避するところまでは読んでいたのはさすがだ。
ここで俺を仕留めるために、キングとセイちゃんはモブ生徒たちの力を借りて大跳躍をやってのけた。
あれだよ、数人のウマ娘が組んだ腕を踏み台にしてカッ飛んで来たわけよ。
クラスまとめて挑んで来たのは破れかぶれではなく、全員の力を集約して勝負するためだったか。
ワンフォーオール・オールフォーワンの精神だな感心感心。
「これでっ!」
「終わりよ!」
タオル尻尾に二人の手が伸びる。
みんな頑張ったし今日のところは勝たせてやってもいいか・・・なんて嘘ぴょーん!
「のぴょーん!!」
「またぁ!?」
「もう!存在ふざけてるわ」
「うわぁ、まさかの2段ジャンプww」
ノーチャージで更に上へ飛ぶ。
ジャンプが1回で終わると、いつから錯覚していた?
ご無沙汰している属性加速技(アクセル)を使えばこの程度はやれる。今のは風、シルフィードだ。
まあ、できるようになったのは最近なんですけどね。愛バがいれば新たなスキルだって生み出すのが操者です。
ミオからもらった、地のアクセル、ガッちゃんからの、水のアクセルも使えるぜよ。
「うわ、うわわ、見てください。人がゴミのようです」
「いや、そんなに高く飛んでないだろ」
「着地、ちゃんとできるんですよね?墜落死なんてごめんですよ」
「覇気でガードすりゃ余裕だ余裕。万が一失敗しても骨折ぐらいで済むはず、なるべく足から落ちような」
「いやぁぁ!マサキさんの耐久力を基準に考えないでーー!」
「ああもう、ほれ、掴まってろ」
「うひゃ」
スぺの体を空中でお姫様抱っこ。だからなんで、どいつもこいつも首を絞めるんだよ!
ウマ娘ってさあ、抱っこすると高確率で首絞めて来るんだぜ、これホントな。操者交流掲示板に書き込むネタいただきました。
着地と同時に狙われても困るので、今度は下に向かってアクセル発動!
「チャンスデース。降りて来たところをワタシがガシッと捕まえマース」
「何をバカなことを、逃げますよ」
「えー、チャンスなのに~」
「あのおバカ、こっちに突っ込んでくるわ。逃げないとヤバいわよ」
「スぺちゃん大丈夫かな」
どいてどいてー、俺とスぺが落ちてくるぞー。
グラスがコンドーさんを引きずって行くのが見える、他の皆も避難してくれたようだ。
足に覇気を集中、アクセルの属性は地を選択だ。
「どっこいしょっ!ノーマアクセルッッ!!」
「「「「やりすぎだろぉぉぉ!!!」」」」
着地点が爆心地と化した。
殺しきれなかった衝撃が大地が軽く揺らす、グラウンドちょっと破壊しちゃった。
地割れに陥没、砂埃が少々立ち込めたけど、まあ大丈夫だろう。
これ位じゃ怒られないよね?・・・よし!怒り心頭の姉さんが飛んで来ないのでセーフだ!
トレセン学園では突発的な爆発ぐらい慣れたもんですよ。
この前、巨大な火柱が上がった時も「なんだヤンロン教官か」で何事もなく終わったからな。
「スぺ、大丈夫か」
「は、はい。やっぱり地に足をつけて生きるのが一番です」
「いい仲間ができたみたいだな」
「みんな大切なお友達です。私、ここに来れてよかった」
「おめでとう、ぼっち卒業おめでとう」
スぺを地面に下ろすと他のメンバーも寄って来る。これにて終了かな。
「いや~負けた負けた。セイちゃん完敗ですよ」
「むぅ。エルはまだ負けてまセン!また今度、勝負してくだサイ」
「どうするのよコレ。授業中にグラウンド破壊とか・・・はぁ」
「まあまあ、授業でこんなにも熱くなれたのです。これからも楽しみですね」
初めて会った時よりちょっぴり大人になった彼女たち、順調に成長しているようで何より。
愛バたちに集中していたが、こうして見るとやはり・・ふむ・・・ふむふむふむ。
「視線がやらしいデス」
「うるせぇ、お前らが可愛いのが悪いんじゃい!」
「褒められて怒られました」
「この意味不明な理不尽さww」
「妙に落ち着く自分が恥ずかしい」
覇気を分け合った仲だからだろうか、顔見知り(ネームド)たちとの交流は楽しい。
「そんなぁ、我がクラスの黄金世代が手玉に取られるなんて」
「御三家の騎神が選んだ操者は伊達じゃないっての」
「なんで養護教官?バリバリの戦闘タイプじゃん」
終わった終わった。
反省会は後にするとして残り時間でグランドを整備してから撤収・・・ん?
「ここで真打登場です!」
なぜ気付かなかったのか。
いつの間にか、元気いっぱいのウマ娘が朝礼台の上でふんぞり返っていた。
なんでガイナ立ちなんだろう?
体操着を着てるから、このクラスの生徒だよな。
「君、そんなところで一体何を?」
「黄金世代の最終兵器、私こそがツルマルツヨシです!マサキ教官、覚悟してください」
「初めて聞いた」
「「「「「・・・・・」」」」」
「おい、アレお前たちの連れだろ、黙ってないでなんか言えよ」
「とりゃぁぁぁぁ!・・・へぶシッッ!」
「あ、痛そう」
「「「「「・・・・」」」」」
勝手に登場して勝手に転倒した。顔からモロにいったから心配、後でヒーリングしてあげよう。
スぺたちはズッコケた子を冷ややかな目で見て無言である。あ、今グラスが舌打ちした!?
「ま、まだです。最後まで諦めない。ネバーギブアップ、そうネバーギブ」
キンコンカンコーン・・・終業のチャイムが鳴った。
「あああ!終わってしまったぁ」
「ギブするまでもなかったな。これにてエクストリーム尻尾鬼は終了とする」
な、何がしたかったんだろう。少々残念な匂いがする子だな。
「なあスぺ、この子は・・・」
「「「「「なにやってんだぁ!ツヨシィィィ!!」」」」」
5人一斉にキレんなよ。ブチギレても可愛いのズルい。
え、なになに、これもお前たちの作戦だったの。
ほうほう、最後の最後で油断したところを隠形を使ったツヨシが見事に尻尾をキャッチ!
スぺたちが勝利する予定だったと、どおりで終盤アッサリ引き下がったと思ったぜ。危ない危ない。
「いい感じだったのに!マサキさん完璧終わった気になって油断して・・今の絶対いけたのにぃ!」
「テヘッ、白熱した覇気にあてられて我慢できませんでした」
「これは切腹ものデース」
「そうですね。エル、腹を斬りなさい。介錯はしてあげます」
「なんでワタシが!?」
「ごめんなさい~。私もみんなと一緒に連携プレーがしたかったんですよぉ。よよよよ」
「うーん、人選ミスったか。割と影薄いからいけると踏んだのにな」
「もういいじゃないの。元々成功確率は低かったんだし」
やれやれ、これで本当に終了だ。
着替える時間も必要なので、切腹するかどうかで揉めているスぺたちを仲裁して授業を終わりにする。
「またやりましょう」「今度は絶対負けませんから」「次こそは私が」「ツヨシうるさい」「サーセン」
なんだかんだで皆楽しんでくれたようだ。
グラウンドは・・・おう、常駐している作業員の方々が既に修復作業に入ってらっしゃる。
見事なお手並み感服いたします。ホントマジでご迷惑をおかけします!
おや、俺を他のクラスの生徒たちがジロジロ見ているぞ。知らず知らずのうちにギャラリーが集まっていたか。
次の授業もあるだろうし、ここは俺も退散するとしましょう。
と、思ったらガシッと肩を掴まれた。細い指先にはかなりの覇気が籠っている。
誰やねん?振り返るとそこにはスラッしたボディの逃亡者が。
「次、私のクラスがグラウンドを使うんです」
「そうなん。じゃあ俺はこれで」
「ちょうど体育の教官が急な腹痛で自習になったんですよ」
「よかったな。倒れるまでずっと先頭を走っていられるぞ」
「スぺちゃんたちとは随分お楽しみでしたね」
「か、肩に爪が食い込んで痛い!は、放せぇぇ」
「私とも遊んでくれますよね?マサキ教官」
有無を言わさぬスズカさんによって、高等部の生徒たちとも尻尾鬼することになった。
超スピードの彼女は逃げている最中、もの凄く満足そうでした。めっちゃ笑顔やん。
なるほど先頭は譲りたくないが、追いかけてはほしいんだね。わがまま!
「もう1回です。もう1回だけ!」
「もう疲れたからやだよ~。バスカーできないんじゃお前には追いつけん。次、スズカが鬼やるならいいぞ」
「私、逃げウマなので」
「知らんがな」
「マサキさん、マサキさん。今日の占いどうですか?お安くしておきますよ」
「商魂たくましい、どっかの駄猫みたいにならないでくれよ」
「ワタシとも遊んでクダサイ、マサキさん~」
「相変わらずご立派なおーぱいだこと」
フクとタイキもいたのかい。
ヤバいな、ウマ娘と本気で遊ぶと体力気力共にもたんぞ。
トレセン学園の教官は並みの人材では務まらないとはよく言ったもんだ。
愛バと修練するだけの余力は何とか残しておこう。
初授業は成功といっていいと思う。
その後、休憩時間に尻尾鬼で遊ぶ生徒たちが増えたのであった。
また別の日。
社会人たるもの真面目にデスクワークもこなします。
コンコンッ。
医務室にて書類整理に励んでいると、不意に窓を叩く音が聞こえた。
愛バの誰かだろうか?しかし、今は授業中のはず。
姿は見えない、一応外を確認しておこうと窓を開けると小さな物体が入り込んで来た。
「ピー、ピー」
「鳥?」
ヨロヨロと宙を舞うそれは俺の周囲を何度か旋回した後、力尽きたようで墜落しそうになる。
「ととっ、危ないな」
「ピー・・・」
慌ててキャッチする。
両手の平にスッポリ収まるサイズの小鳥みたいな何か、グッタリとしたまま時折か細い声でピーピー鳴いている。
銀色の体に頭部と翼の部分に青い宝石のようなものが埋め込まれてる。目らしき部位が見当たらないのも不思議だ。ロボットの鳥?
よく見ると翼の部分が深い傷があり、所々焦げ跡のようなものまである。
事故にでもあったのかこの鳥は満身創痍だ。そもそもこいつは一体なんだ?
出血はしていない、それもそのはず傷口から覗くのは肉ではなく、見たこともない複雑な機械部品。
この感じは青龍と同じ超機人か?それとも誰かの新型デバイス?
とにかくこのままにはしておけない。
「タキオンに修理してもらうか、まてよ、超機人の同類だっていうなら俺の覇気とヒーリングでも」
ヒーリングを試してみよう。
お、いいぞ、ゆっくりだが覇気を吸っている。いける!この治療法で間違いないようだ。
頑張れよ、絶対によくなるからな。
10分後。
そこには元気に羽ばたく小鳥の姿があった。思いのほかアッサリ治ったな。
ヒーリング中にみるみる回復していき傷口も完全に修復されて、今は全身がキラキラツヤツヤしている。
治療を終えた後、俺は仕事を手早く片付ける。復活した小鳥を連れて中庭を散歩中です。
「元気になってよかったな。おいで」
「ピー!ピー!」
「こっちの言葉がわかるのか、えらいぞぉ」
呼んだらちゃんと応えてくれるし、差し出した腕に停まってくれる。
随分と懐いてくれたみたいだ、体に障っても嫌がったりしない。むしろ、もっと触れといって身を寄せてくる。
外装は陶器のような質感だが駆動は有機生命のように柔軟、疑似神核に当たる部位からは鼓動のようなもすら聞こえてくる。
この不思議な小鳥にはちゃんとした意識、自我を感じる。やはり超機人に似てる、青龍たちの合わせてみるのも手か。
誰か造った?どうして俺のところに?主人はいるのだろうか?ペット?それともデバイス?
何とか情報を引き出したいが、まずは名前をどうにかしよう。
「俺はマサキって言うんだ。お前は、えーと、なんて呼ぼうかな」
「ピー?」
「ピヨ彦、ササミ、砂肝、どれもしっくりこないか・・え・・カ・・・ナ・・・フ?」
「ピーピーピー!」
「なんか知らんがわかったぞ。そうか、カナフ。お前の名前はカナフだな」
「ピ~♪」
「可愛いヤツめ、あはははは、カナフ~」
追いかけっこしたり、ご飯に覇気をあげたりして楽しく過ごした。
ペットセラピーのようなものだろうか、なんだが日頃のストレスが緩和された気がする。
あはははは~うふふふふ~。
「・・・さん・・・サキさん」
「コラ、やめ・・耳たぶをつついたら・・ダメ・・フフフ」
「マサキさんってば!」
「お・・・おあ?・・・クロか。あれ、カナフは?」
「カナフ?何それ。それよりも、ねぇ、大丈夫なの?」
「何がだ?」
「えっと、マサキさんが中庭でラリってるから何とかしろって連絡があってね。ヤバいお薬でもやったんじゃないかと」
「ち、違う。俺はカナフ、これ位の小鳥さんと遊んでいただけで」
「鳥?鳥なんてどこにもいないよ」
「あれぇ~???」
カナフの姿はサッパリ消えていた。
中庭で俺を目撃した生徒たちによると、1人で喋り空中にいる見えない何かと戯れだした俺を「こいつヤベェ!」と判断し愛バたちに連絡がいったのだと、もうすぐ他の3人も来るみたいだ。
夢だったのか?確かに俺はカナフに会ったんだけど。
現実だとすれば、元気になったから家へ帰ったのだろうか。うーん。
「きっと疲れているんだよ。今日の修練は早めに切り上げて休んだ方がいいね。うん、そうしよう」
「幻覚?あんなにリアルだったのに」
「お疲れのマサキさんには、一緒にお風呂入ってマッサージしてあげるね」
「やったぜ!」
魅惑のお風呂タイムが楽しみすぎて、俺の疑問は掻き消えていった。
♢♢♢
「どういうことか説明してもらおうか」
「何をだ」
「神僕を許可なく解き放ったことだろう」
「ああ、あの三体か」
「これは明らかな協定違反だぞ、ルクス」
「いつもの余裕はどうした孫光龍(ソン・ガンロン)?まあ落ち着け」
夜景の映える大都会のビル屋上で二人の人物が対峙していた。
一人は全身白スーツで身を固めた長身の男、もう一人は仮面をつけた正体不明の人物。
協力関係にあるはずの両者の間には今、険悪な空気が流れていた。
「神僕はきっと巫女を探しに行ったのだよ。我々はまた一歩、神の覚醒に近づいた。それはバラルの信徒である君の望むところではないか?」
「あの三体を攻撃し無理やり起こしたと聞いているぞ。大方自分の手駒にでもしようとして、逃げられたんじゃないのかい」
「アンドウマサキが戻って来た。こちらも戦力強化をしておかなくてはな、無駄足に終わったようだが」
「またマサキ君か、確かに彼は強力な操者だが目くじらを立てるほどのものか?」
「奴の危険性について私以上に理解している者はいない!今まで通り協定は結んでおいてやる、だが覚えておけ、マサキを倒すのはこの私だ」
「その執着が身を滅ぼす結果にならないことを祈るよ。こっちは巫女に手を出さないでくれたら、それでいい」
白いスーツ姿が屋上から消える。転移術によってこの場を去ったようだ。
「フン、執着しているのはお前もだろう」
虚空に向けて放った言葉に応える者は既にいない。
代わりに屋上へ降り立つ複数の影、全員が目元を覆うバイザーで顔を隠したウマ娘だ。
彼女たちは、隣のビルからルクスのいる屋上に飛び移り難なくこの場に辿り着いたのだ。
ルクスを含め全員が顔を隠した怪しい集団は、ただ者ではない覇気を醸し出している。
そして、その異様に反して和やかな雰囲気、覇気を循環し合う者たち特有の絆から生じる空気を持っている。
「よろしいのですか?」
「ああ、何も問題はない。バラルにはマサキの糧にでもなってもらうさ」
「クスクスッwあの白い人、何も知らないんでしょ。かわいそかわいそww」
「大事な大事な旧い神様はぁ、とっくの昔にルクス様のものですのに~」
「それにしてもムカつきますわー!あのクソ鳥、よくも私の体に傷を・・うがー!今度会ったら焼き鳥の刑にしてやりますの!」
「あらあら。怒ると傷口が開きますよ~」ヾ(・ω・*)なでなで
「まさか"イーグル"が体を張って"シャーク"と"パンサー"を逃がすとは、合理性で動く人工知能的判断ではない、奴らには自我のようなものを感じました」
「鳥さん、お魚さん、猫さん、どこに行ったんだろうね?」
「さあね、巫女って奴のところじゃないの」
雑談に興じる愛バたちを見回しながらルクスは思考する。
自分たちの力が人造神にも通用することは証明できた。
残りの因子収集も時間の問題だ。
マサキ!我が宿敵よ、力をつけているのは自分だけと思うなよ。
お前が何をしようとも結末は変わらない。
最高の舞台で奈落の底に落ちるのは貴様なのだからな!
「ウェール」
「はい!元気元気なんだよ」
「ベルス」
「はーい、今夜も可愛いベルスです」
「クラルス」
「ここにいま~す。ふわぁ・・ねむねむ」
「アエル」
「はっ!」
「フルーメン」
「何なりとご命令を、私が全てぶちのめしてやりますの!」
「マーテル」
「フフ、ルクスさんもたまには甘えてくださいね」
6人の愛バを前にルクスは宣言する。
「我らは選ばれず、はじき出され、世界から敗者の烙印を押された者たちだ。それが私には我慢ならない!」
どうして?なぜ?何がいけなかったの?何で何で何で!あいつばかりが・・・私が選ばれるべきだったのに!
「故に証明してみせようではないか!間違っているのは世界の、あいつらの方だと」
ああ、食いちぎられた右腕の傷が今日も疼く。
高度な治療術により以前より強化を施し再生した腕、傷も痛みもあるはずがない。
だというのに!今もあの時の幻痛が響く。この痛みは戒めだ、奴相手に油断してはならないという戒め。
焦ってはならない、今はまだ舞台の準備段階だ。
あらゆる障害を取り除き、奴を完膚なきまでに叩き潰すその時まで耐えるのだ。
「世界の歪み、その元凶、全ての始まりと終わり、アンドウマサキを滅ぼすのだ!!」
「「「「「「はい!アンドウマサキ滅ぶべし!!」」」」」」
感情の高ぶりと同時に赤い粒子が拡散される。
膨大な力を秘めた赤い覇気は夜空を赤く染め上げるが、そのことに気づいた一般人はいなかった。
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「へっくしっ!」
「どうしたの?風邪」
「いや、誰かが噂しているような。なんか、めっちゃムカついてきたわ」
「シロたちがマサキさん談議でもしているんじゃないかな」
「だといいんだがな。はぁ・・・まさか、カナフの件で薬中疑惑をかけられるとは思わんかった・・・桐生院先輩にお説教されちゃったよ、トホホ」
「あのヒトミミ、マサキさんに因縁つけたいだけだよ。マジムカつく」
「最終的に「タキオンに変な薬盛られた」と言って許してもらえたぜ」
「あはははw満場一致で「それなら仕方ない!」だもんねwwタキオンさん生徒会に連行されて、ちょっと涙目だったよ」
「日頃の行いの結果だな。前に一服盛られて七色発光させられた時の恨みじゃぁぁ」
「そんなこともあったねww」
お風呂から上がって、クロの懇切丁寧なマッサージを受けた。
後は寝るだけなのでお布団にインしてます。
もちろん布団は1つ枕は2つ状態ですよ、相思相愛の愛バと添い寝するのなんて当たり前でしょ。
「明日も早いし、そろそろ寝るか」
「うん。もっとくっついてもいい?」
「おう、遠慮すんな」
「えへへ、あったかいね」
あったかいし柔らかいっス。俺からもくっついちゃおう。
「クロ~」
「きゃっ、マサキさん。おぱーい好き?」
「大好き」
「誰のが一番好き?」
「ノーコメントで。だが今はクロのがいい」
「かわしたなぁ。まあいいや、今は私のターンだからね・・・おやすみ、マサキさん」
「おやすみ、クロ・・・ノーブラ?」
「イエスノーブラ。ギュッてしてあげるね」
「ナイスノーブラぁぁぁぁぁ・・・・はふん///」
最近は愛バの胸に顔を埋めて寝るのがマイブームですが何か?
こう、ぱふぱふっとね。これが本当によく眠れるんですよ。
うひょぉぉぉー今夜も最高じゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!