スズカ達と別れて2日経過した。
俺をストーキングしている奴がいるらしいので覇気を極力絞って行動中。
今いる街は結構な大都市、人混みに紛れていれば大丈夫だろう。
ストーカーか、嫌だな会いたくないな。
「おーいそこの好青年!」
「いきなり襲って来ない事を祈ろう。さて騎神はいるかな~」
「聞こえてないの?こっちこっちだよー」
「そろそろ定期連絡した方が・・・いやダメだこっちからは極力連絡しない。あいつらに会いたくなっちまうからな」
「おい!無視すんな☆今こっち見たろ!」
「うるさいな。全力でスルーしているんだから諦めてくれませんかね」
「やっぱり気づいていたね。もう意地悪だぞ☆」
「交番ってここから近いのかな。逃げ込む準備だけはしておこう」
「待って!私は君の味方!味方だからな」
「俺を田舎者だってバカにしてます?こっちも暇じゃないんですよ、怪しいビジネスの勧誘なら他を当たって下さい」
「そんなんじゃないからね。落ち着こうマサキ君☆」
「俺の名前を知ってる・・・アンタかストーカーめ!仕方がない・・・殺るか」
「人を殺す覚悟早っ!ちょ、ちょっと待って!やめてよ覇気を練らないで!私はママなの」
「は?何言ってんだ。俺の母さんはアンタじゃない。頭の病気か・・・どうする救急車呼ぼうか?」
「流石はパイセンの息子さん、一筋縄ではいかない。私はブラックとダイヤの母親。君の愛バ、クロちゃんとシロちゃんのママだぞ☆」
「へぇー・・・え!?」
変装のつもりなのか大き目のサングラスを外したその顔はテレビで良く見る人気芸能人。
佐藤心(サトウシン)その人だった。
「とりあえず。車に乗っちゃって、ドライブデートとしゃれこもうぜ☆」
「え、は、はい」
高そうなセダンタイプの車に乗り込む。
運転席に座ったサトウシンは慣れた手つきで車を発進させた。
「初めましてだね。知っているかもしれないけど一応自己紹介、私はサトウシン真名はシュガーハートだぞ☆」
「アンドウマサキです。この度は娘さん達に大変申し訳ない事を」
「あはは硬い硬いぞ。もっと気軽にお話しよーぜ、ハートって呼んでね☆」
「よろしくお願いします。ハートさん」
「君の事はパパや娘ちゃん達から聞いてるよ。パパはともかくあの子達が惚れた男、ママは気になって1日8時間ぐらいしか眠れなかった☆」
「普通に適正な睡眠時間ですね。二人には会いましたか」
「うん、爆睡中だったよ。枕元で焼肉パーティーやっても起きないから、こりゃマジだと思ったね」
「なにやってるんですか・・・二人は俺が責任を持って起こしますので、信じて頂けませんか」」
「うちの家族は皆君を信じてるから安心したまえ。今日、君を見つけたのは本当に偶然、直接君とお話出来てハートは嬉しいぞ☆」
テレビに出演している時を変わらぬテンションで話すハートさん。
この人も騎神だったよな、それにしては覇気が弱すぎないか。
「あの、騎神なんですよね?」
「そうは見えないって言いたいんだね。だよね~私の覇気、全然大したことないからね~」
「一般人並みの覇気・・・でも耳と尻尾は綺麗に隠している」
「そこに全力を使っちゃてるからな!これでも昔は超級一歩手前までは行きそうだったんだぞ☆」
「いったいあなたに何が・・・更年期障害ですか?」
「ウマ娘には更年期なんて無い!と思いたい。こんなに弱体化したのはクロちゃんを産んだからだね」
「クロがハートさんの覇気を奪ったとでも」
「そうなんだよ、もうゴッソリもっていかれちゃってね。シロちゃんもそうだよ、実母は人間で優秀な操者候補だったらしいけど、出産を機にその道は断たれたと聞いたぞ☆」
「生まれた時、そして今の状態・・・二人は何になろうとしているんだか」
「あの子達の真意は本人達にしかわからんさ。きっかけは君、だけど選んだのはあの子達。気に病んじゃダメだぞ☆」
「ハートさん、俺は二人の操者として合格でしょうか」
「それを決めるのは私じゃないぞ。まあ、あの懐きっぷりを聞かされたら「もう好きにしてくれ」て感じ」
「パパさんにも言われましたよ」
俺に会う前のクロとシロの事は全然知らないな。
せっかくハートさんがいるんだから普段の二人の様子を聞いてみた。
「クロちゃんは明るく元気で素直な子。シロちゃんは物腰柔らかで気品のある賢い子」
「しかしその実態は?」
「クロは凶暴な所があるね、人や物に対して自分が勝てるか、壊せるかどうかで判断する癖がある。初対面のシロにケンカを売ってサトノ家の屋敷を半壊させた事もあるんだぞ。戦うのと壊すのが大好き!うちの子ヤッベ!」
「知ってますか?子供がおかしくなる原因はほとんど親のせいですよ」
「シロは未だに私をママと呼んでくれない・・・マジで凹むぜ☆」
「スルーしたな。きっと照れているんですよ、あいつ変な所で遠慮するから」
「シロは丁寧に接する相手ほど壁を作っている「私が礼儀正しい内に失せろよ」て警告しているのかも。出来過ぎた頭でいったい何を考えているのやら、判断基準は興味が「ある」か「ない」か。忘れた頃に大きなトラブルを起こすサトノ家の爆弾。めんどくさがりでぐーたら、迷ったら面白い方を選ぶ。この子もヤバいな」
「流石ですねハートさん。よくわかってらっしゃる」
「これでも母親ですから。その問題児がね~君にはデレデレだなんて、ママ嫉妬しちゃうぞ☆」
「なんでこんなに好かれているのか俺も不思議ですよ。覇気が強いだけじゃ説明つかない」
「誰かを好きになるのに理由なんてないぞ。二人とも君を見てビビッと来たんだよビビッとね」
クロシロから好意を寄せられているのは素直に嬉しい。
初対面の時はどうやって警察にパスするか悩んだものだ、今は二人に会いたくてしょうがない。
「本性はアレだけど、才色兼備な二人はまあモテたね。幼少期から男女問わず告られていたぞ」
「・・・・ソウデスカ」
「おや~嫉妬してるんだね。安心しな、二人とも速攻で断っていたから」
「デスヨネ・・・ハハ」
くっそ!もう済んだ事なのになんかイラッとした。独占欲発動!!
「とにかく、私のカワイイ娘達をコンゴトモヨロシクって事で頼むぞ☆」
「はい、こちらこそです。」
「上手くいけば君は私の息子に・・・まさかパイセンと親戚になるとは、人生わからんね」
「パイセン・・・母さんと知り合いなんですね」
「おうよ。私がガキンチョだった頃にお世話になってね、サイバスターは今も昔も憧れの先輩なのさ」
「母さん、テレビ見て応援していましたよ。落とし穴に落ちる瞬間何度もリピートしてました」
「あのドッキリ企画は二度とやりたくない、絶叫マシンと猛獣ハンターはまだイケるぞ☆」
一般人並みに弱体化したのならバラエティーのリアクションも本気なんだな。
仕事を選ばない女、佐藤心・・・プロ意識半端ねぇ。
芸能人だけど親しみやすい雰囲気で楽しく話せるな。
娘の操者が気になるのかいろいろ聞かれる。俺もクロシロやパパさんの事とか聞いてみる。
「そこでねパパは言ってくれたのさ、家族にならないかって!」
「ひゅー!パパさん、ロマンティックやん!お互いバツイチ同士のじれったい感じがたまらんな!ドラマ化しろ」
「照れるぜ。この話すると娘達が、もの凄く嫌そうな顔をするんだぞ☆」
話が弾んでいる間に車はどんどん進む。
ビルが多くなってきた都会だ。未だにでかいビルをつい見上げてしまう俺でした。
「どこに向かっているんですか?俺は騎神を探さないといけないので」
「わかってる、実は君に会わせたい子がいるんだよ」
「覇気をくれそうな子ですか?」
「それは君次第、私の見立てではいけそうなんだ」
「やってやりますよ!俺はこの旅でウマ娘ナデナデマイスターの称号を得るつもりです」
「あははは!頼もしいね、でもほどほどにな、娘に怒られるのは勘弁だぞ☆」
ついた場所はどこかのスタジオ、ちゃんと入場規制がかけられている。
今の俺は芸能人サトウシンの付き人と言う設定です。緊張しますね。
「みんなーお疲れー!どう撮影上手くいってる」
「あ、シンさん。今日はオフじゃなかったんですか」
「近くに寄ったからご挨拶だぞ。これ差し入れね、皆で食べて」
「いつもありがとうございます。えっと、こちらの方は」
「初めまして新しくサトウシンの付き人になりました、アンドウマサキです。以後お見知りおきを」
「今日は彼と一緒に少し見学させてもらってもいいかな」
「どうぞどうぞ。シンさんの付き人かぁ、君うらやましいな」
今日はファッション雑誌の撮影を行っているらしい。
カメラマンとモデル・・・美男美女ばっかりで気後れしそう。
皆真剣にお仕事中なのでハートさんと大人しく見学する。
「で、どの子なんです?」
「今ちょうど撮影中の・・・ほら、あの子」
「どれどれ、おお、なんつーかオーラ?が凄いなモデルオーラ」
「あの子の勢いは凄いわよ。まだ若いのにモデル業界では注目度№1のウマ娘、う~んクールビューティー」
カメラマンの注文に的確に答え望んだ表情とポーズを決めるウマ娘が目に入った。
まだ子供だけどプロだ。この場の誰よりも存在感が凄い。
カメラのフラッシュを浴びてキラキラと輝く艶やかな黄金の毛並み。
モデルに相応しいスタイルと端正な顔立ちはウマ娘のなかでも突出している。
さっきから、俺を見ていたイケメンモデルが取り巻きとひそひそ話してる。
俺は自分に向けられた悪口はしっかり聞き取り決して忘れない。
「誰だよあのダセェ奴・・・シンさんの付き人?嘘だろ、ないわーwww」だとよ。
「なんだてめぇ・・・あのイケメン俺を鼻で笑いやがった。不可視の覇気鞭でズボンをずり下げてやろうか」
「おい、騒ぎを起こすのは勘弁しろ。あいつはスタッフから嫌われている、そのうち干される予定だぞ☆」
「ざまぁwww」
「それよりターゲットが休憩に入ったぞ。行くなら今だ」
「都合よく1人になったな・・・行ってきます」
「よし!スマートに決めてこいよ」
ハートさんに見送られてターゲットの下に向かう。
「すみません。ここ座っていいですか?」
「・・・アタシの席じゃないし、好きにしたら」
「失礼します・・・さっきの撮影見てたよ、なんか凄かったな」
「・・・どうも」
「やっぱアレだな。キラキラしてるんだよな。別世界を垣間見た気分だぜ」
「・・・はぁ」
「・・・・」
やだ!会話してくれない、する気が無い!
スマホずっと弄って「アンタに興味ないですよウザいからどっか行け」アピール!!
あががが、俺の繊細なメンタルが削られていく。
ダメだ、クロシロに出会って勘違いしていた。
思い出せ、俺は別にモテ男ではない!今まで出会ったウマ娘が皆優しくしてくれただけだった。
そうだ、モデル相手にどーでもいい世間話なんぞ響くわけが無い!
用件だけさっさと言ってしまえ。
「すまない、少しで良いから話を聞いてくれ。実はお願いがあるんだ」
「・・・ハァ~」
「何よそのため息。まだ内容を話してないじゃない」
「仕事の依頼?それとも引き抜きの話?悪いけど半年先までスケジュールは埋まってる。今の事務所を辞めるつもりは無い。それ以外の交渉は事務所に直接連絡してくれる」
「違いますけど、個人的なお願いですけど」
「なに?アタシのファンか何か、応援どうも・・・これでいい?」
「今日初めて見たし、名前すら知らんし」
「どうせアンタも私の外見に釣られて声をかけて来たんでしょ。写真はNGだから。今休憩中なの1人にしてくれる。あんまりしつこいと大声出すよ」
「確かにお前の見てくれはいいがな、俺が釣られたの覇気だ」
「覇気?・・・私、騎神じゃないんだけど」
「え・・・マジで言ってる・・・調べてみるか」
「ちょっと、何する気?近づかないで!」
「大人しくろ!言う事を聞かないと、お前に襲われたって騒ぐぞ!」
「は?逆でしょ普通は」
「わかってないな、力に勝るウマ娘が人間の男を襲った・・・完璧な演技とシナリオでお前を痴女レイパーに仕立て上げる事など造作もないぞ」
「こいつ、イカれてやがる。今の発言は全ウマ娘を敵に回したよ」
「何とでも言え!大切な奴らを助けるためなら俺はクズになってもかまわない。あ、俺の身内に天級いるから争うつもりなら覚悟しろよ」
「そんなハッタリ・・・目がマジだ。ああもう好きにしなよ」
「それでいいのよ。怖がらせてゴメンね。本気じゃないから冗談だから安心して」
大人しくなったウマ娘の頭に手を当てて・・・ふむふむ。
「なんだよ良い覇気持ってんじゃんか。それ欲しいからちょっと分けてくれよ」
「いきなり何を・・・私の覇気なんてもらってどうする気」
「俺の愛バがピンチなんだわ。そいつらを助けるためなるべく多くの覇気を集めている最中だ」
「だからって私のは」
「お前の覇気が必要だ。ちゃんと修練をして鍛えられたお前の覇気が」
「修錬なんかしてないし」
「嘘をつくな、いろんな奴らの覇気をチェックしたから分かる。お前はもう騎神になってもおかしくない実力がある。そのために修練したんだぞって覇気が言ってるわ」
「わかるんだ・・・アンタはキレイな私じゃなくて、みっともなく足掻いてる私の覇気が必要なの?」
「キレイと言うよりカワイイかな。とにかくお前の良質な覇気が必要なの!ちょっとだけ、痛くしないからお願いします」
「・・・カワイイか、久しぶりに言われたな。最近はキレイばかっりだったし」
「ダメ?」
「・・・変な奴・・・いいよ持って行って」
「ありがとう。では、さっそく・・・」
「おい!お前そこで何をしている!」
覇気をドレインしようとした所で邪魔が入る。何奴!
さっきの干され予定のイケメン君じゃないかね。
「大丈夫だったかシチーちゃん!こいつに変な事されなかったかい」
「シチー?」
「ゴールドシチー、私の名前」
「俺はマサキだ。よろしくなシチー」
「無視すんなよ!なんなんだよお前は」
「シチーさんに仕事の依頼をしていただけですよ?あなたこそなんなのなの?」
「俺はシチーちゃんの・・・そう彼氏だよ彼氏」
「だそうですよ、マジか?」
「ないわー100%嘘」
「wwwだってよwww振られてるwwwイケメンがwww」
「ぷwww」
「こらこらシチーさんwww振ったあなたが吹き出しては失礼でしょwww」
「ごめんwww」
「あらやだ笑顔メッチャカワイイ!写真NGだったか・・・こっそり後で撮ってもいい」
「ええ~どうしようかなwww」
「だから無視すんなよ!」
「「誰?」」
「なっ・・・コケにしやがって」
イケメンが1人で真っ赤になっている。
シチーを俺から颯爽と助けて好感度をゲット作戦失敗ですか。
人のフラグへし折るの超楽しー!まあ俺を不審者として扱ったのは悪手だったな。
「シチーに用があるなら早くしてくれ。俺の用事がまだ済んでいないんだ」
「私に何か用ですか?」
「俺はただシチーちゃんが心配で、そうだこの後一緒に食事でもどうかな」
「あ、結構です」
「塩対応www」
「どうするマサキここでやる。それとも場所を変えようか」
「イケメンさんが固まってるぞ。先にフォローしておけ」
「あなた他のモデルの子にも声をかけてますよね。評判悪いですよ、少しは自重して下さい」
「くそっ!うるせぇな。ちょっと顔が良いからって調子に乗りやがって」
「頭に特大のブーメランが刺さってますよイケメンさんwww」
「さっきからウザいんだよ!お前さえいなければ」
「マサキは関係ないじゃん。アンタに何を言われてもアタシは誘いには乗らない」
「いいのかそんな態度で、この業界に居られなくしてやる」
「・・・なん・・・だと・・・」(あんまり興味ないけどノってみたマサキ)
「そんな・・・」(空気よんだシチー)
「今更気づいても遅いぜ。俺のパパは業界では名の知れたブランドのオーナーだ。その息子である俺がウマ娘に襲われたとなれば、お前もお前の所属する事務所もヤバいだろうな」
おっと・・・脅しのネタが被った。シチーが凄い目でこっちを見てる。
秘技!目で会話。
(アンタと同じ事言ってるよ)
(こんな三下とネタ被りするなんて一生の不覚!)
(でどうすんの?私が黙ってこのクズの言いなりになればいいの)
(まさか!演技とシナリオは準備してある。後は空気呼んで協力してちょうだいな)
(・・・しょうがない付き合ってあげる)
「お前の事は前から狙っていたんだ。今日から俺の女にしてやる、精々楽しませろよ」
「い、嫌!私の体が目当てなんて!助けてシチー!ホモに犯される!!!」
「お前じゃねぇよ!バカは引っ込んでろ!」
「よしよし怖かったねマサキ。イケメンさん・・・私は同性愛にも理解があるつもりですが、無理やりは」
「違うわ!俺が狙っていたのはシチーお前だよ」
「騙されるな、一種のカモフラージュだ。好きな女がいるアピールを事前にしておくことで、ホモである事を隠し続ける・・・プロだな。シチーはデコイとして使われたんだよ!」
「もう自分を偽るのはやめなよ。そうだここにいる全ての人にカミングアウトしたらいいじゃん」
「恐ろしい事を言うな!俺はホモじゃない!普通に女が好きなんだよ」
「「わかってる、わかってるよ」」
「微塵もわかってねぇだろうが!もういい!てめぇぶっ飛ばしてやる」
変なフォームで襲い掛かってきたイケメン改めホモ。
ぐるぐるパンチ?実際にやられるとビックリするな・・・。
俺の頬にホモの手が触れる直前に自ら後方へ吹っ飛ぶ。テーブルやイスを巻き込んで盛大に転がる。
「びひゃぁああああああああああああああうぇあぼあぇあ!!!!」
「は?え・・・は?」
「マサキ!?ちょっとやり過ぎじゃないですか!このホモ野郎!」
「ち、違う!俺じゃないこいつが勝手に」
「どうした!なんの騒ぎだ・・・これは」
「ちょっと私の付き人に何してくれてんだ☆」
「ああ、付き人さんが倒れてる!」
いい感じに人が集まって来たな。
ハートさんがなにやってんの?と目で言ってくる。
(これもクロとシロのためです!)
(おk!存分にやれい!)
「酷い・・・ヒドイわ・・・そんなに私の体が欲しいのホモさん!!!」
「一体何があったんだ、ホモ?」
「実は・・・かくかくしかじかホモで」
「「「な、なんだってー!イケメン君が実はホモで付き人君を襲っただと!」」」
「はい、私が全てを目撃しました。嫌がるマサキに力づくで"うまぴょい"しようとしたんです」
「シチーが見てる方が興奮するって言ってました。ホモの上級者です・・・怖かったよー」
「おい!大事な付き人に暴行働いてただで済むと思うなよ☆」
「違う・・・違うんだ・・・」
「警察呼んだ方が良いのでは?」
「う、うむ。マサキ君だったね・・・それでいいかい」
「待って下さい。ここで警察を呼んでしまっては皆さんのお仕事に支障がでます。俺なら大丈夫ですから・・・ははは」
「しかし・・・」
「お願いします!皆さんの頑張りを無駄にしたくないんです。モデル、カメラマンその他のスッタフさんが一生懸命だったのは今日見学してハッキリ伝わりました。それに・・・ホモさんに更生の機会をあげたいんです」
「ど、土下座までするのか・・・君って奴は」
「私達のためにここまで・・・」
(どうよ!決まっただろwww)
(こんなに悪い奴初めてだよwwwウケるwww)
(おや、いつの間に仲良くなったのかな君たち)
結局、今この場で警察を呼ばれる事は無かった。
ホモは最後まで否認をしていたが、モデル業界から追放処分となった。
なんでも余罪が多数あり、セクハラ、パワハラから暴行未遂まで親の権力を振りかざして好き放題していたらしい。警察のお世話になる事は確定。
俺が手を下すまでもなく近々被害者達から訴えられるのだとか。
ガチクズだったか、ホモの十字架を一生背負って反省しろ!
「じゃあ始めるよ。楽にしてね」
「ん。・・・なんか手つきがやらしい」
「我慢して!別に興奮してないから!金髪ふつくしい!とか思ってないから!」
シチーからドレイン完了。良い覇気を頂きました。
「終わったの?」
「ああ、無事完了だ。特に問題ないだろ」
「うん。大丈夫・・・でもwwwあははwwwダメwww思い出したらwww」
「クールなイメージだったが結構笑い上戸なんだな」
「誰のせいよwww」
「今度は笑ってる写真も撮ってもらえ、絶対仕事増えるぞ」
「これ以上仕事増えたら過労死するよ。でもまあ考えとく」
「騎神の修練も続けるんだろ。二足の草鞋は大変だな」
「・・・無理かなやっぱり・・・どっちもなんて」
「いいんじゃね?人生短いんだ、やりたい事はやっとけよ。騎神のモデルなんて超カッコイイ」
「アタシそんなに器用じゃないんだけど、まあやれる所までやってみるよ」
「陰ながら応援してる・・・じゃあシンさんを待てせてるんで」
「うん。元気でねマサキ」
「ありがとうな。ゴールドシチー」
シチーとスタジオの皆さんに挨拶をしてハートさんが待っている車へ乗り込む。
「流石娘ちゃん達の操者だ。あの気難しいシチーちゃんをあっさり攻略」
「ホモが良い仕事してくれましたね。ちょっとやり過ぎましたが」
「全然良いぞって。スタッフさんも空気読んでノッてくれたみたいだしね」
「やっぱりバレてましたか」
「でも誰もあいつを庇わなかったでしょ。相当嫌われていたんだろうぜ」
「日頃の行いって大事ね。俺も気を付けよう。・・・ハートさんの覇気はドレインしちゃダメですか?」
「おいおい、私の覇気はもうへなちょこだって知ってるだろ。そんなのあげったて」
「ちょっとだけでもくれませんか?あなたはクロとシロの母親だ、その人の覇気ならきっと二人も喜ぶと思うんです」
「そうかな、そうなのかな・・・よっし!このシュガーハートも覇気を提供しよう。死なない程度にお願いね☆」
その後、ハートさんからもドレイン完了。
クロ、シロ、お前達のママさんからの覇気だ、皆待っているぞ・・・。
ハートさんの車に乗って駅まで送ってもらった。
また必ず再会する事を約束して別れた。やっぱり母は偉大である、良い人だったな。
駅校内の広告にクールな決め顔をしたシチーの写真があった。
スマホに表示された写真の彼女とは全然違う・・・知ってるかあの子メッチャ笑うんだぜ。
マサキ カシューナッツなら無限に食える。
ハート ゆでピーナッツが晩酌のお供。
シチー 最近までピスタチオを殻ごと食べていた。