これは夢、きっと夢だ。
それでもあいつらに会えるなら夢でもかまわない。
「「マサキさん」」
「ああクロ!シロ!良かった起きたんだな」
「「あなたのお蔭です」」
「そうかそうか。お前達も頑張ったな。そうだ今まで寝ていた分、いっぱいわがままを聞いてやる。何かして欲しい事は無いか?」
「じゃあお願いがあるよ」
「あなたにしか出来ない事です」
「うんうん。遠慮せずに言ってみろ」
「「契約を解除して下さい」」
「え?ちょっと、待って、もうその必要はないんだ。これからはそんな事をしなくてもずっと」
「本来の操者が待っているのごめんね」
「私達の事は忘れてください」
「何を言っているんだ・・・嘘だろ・・・ドッキリか何かだよな」
「ここにいたか、ブラック!ダイヤ!」
誰だ?この男は誰だ?どうして二人の名前を呼ぶ。
「待て!行くなクロ!シロ!」
「僕の愛バを妙な名前で呼ばないでもらおうか」
「てめぇのじゃねえよ!そいつらは俺の」
「もう行こうよヤンロン。あの人なんか気持ち悪い」
「ヤンロンさん帰ったらいっぱい撫でて下さいね」
「ああもちろんだ。そこのお前!二度と僕たちに近づくな!精々1人寂しく"そろぴょい"でもしてろ!」
「「「あははははははははははwwwwww」」」
「そ、そんな・・・俺は・・・なんのために・・・」
去って行く3人、追いかける事すらできない。
なんでだよ。クロ、シロ、あんな男が良かったのか・・・。
そうだあの男、知ってるぞ、お前を知ってるぞ、ヤンロン。
よし!殺そう!
「ぶっ殺してやるぞ!!!ヤンロォオオオオオオンンンンン!!!」
「「きゃ!!」」
きゃ?って何よ、なぜ俺のお布団が声を出す。
さっきのは夢?最悪過ぎる!人生№1の悪夢だ!内容をハッキリ覚えている。
2人が奴に見せたメスの顔、そして野郎がこちらを見下すニヤけ面。
あームカムカする。もう一度寝直すかクソが!!
「いたたた、もう急に叫ばないでよ。ベッドから落ちちゃった」
「大丈夫ですか?随分うなされていましたが?」
「誰?そしてここはどこ?」
「覚えていないのですか?それはいけません、ささ、もう一度寝てください」
「ぐっすり眠れば元気になるからねー」
「ベッドが1つしかないぞ、俺はどこで寝ればいい」
「え?今まで一緒に寝ていたじゃないですか」
「ん?何?嫌ならファル子、床でいいよ」
「女を床で寝かせるわけにいくか、ああ~ダメだ思考が纏まらん」
「だから早く寝ましょう。まだ深夜ですよ」
「明日また元気に活動するためにも、今は寝た方がいいよ」
「いや、しかしだね」
「「ほら、来てください」」
「はい!失礼します!」
横になると両側からサンドされる。何このサービス!金払っていい!
ちょっと思い出してきた・・・・。
黒髪の礼儀正しい方がエイシンフラッシュ。生真面目な秀才タイプそして妙にエロい。
ウマドルがどうとか言う方がスマートファルコン。仕草がいちいちあざといな君は、もっとやれ。
なんかよくわからんけど2人のお蔭ですぐまた眠りに落ちそうだ。
悪夢で負った心の傷が癒えていく。
やわらけぇ・・・あったけぇ・・・ふぁーいい匂いがする。
ごめんクロシロ今は許して・・・。
翌朝
「申し訳ない!二人を肉布団にして眠るなどと、大それた事をしでかしました!反省してます!」
「なぜ謝るのか理解できません。私がしたくてしたんです」
「命令なんてされてないからね。あ、命令してくれてもいいよ」
「あの~夕食の後から記憶が無いのですが」
「お酒など召し上がっていないのに、相当ショックを受けたのですね」
「ずっと殺す殺すって呟いていたからね。誰かを憎むのは疲れるもんだよ」
覚えているのは3人で居酒屋に行ってご飯を食べた所まで。
俺は下戸なので酒は飲まないが飲み屋の飯って美味いよね。
ヤンロンへの憎しみが限界突破した俺は呪詛の言葉を吐き続けた後、気を失ったらしい。
みっともない姿をお見せしましたね。
「ここはどこよ?」
「サトノ家が所有する宿泊施設の1つですよ。こういった拠点になる場所は全国各所にあります」
「ここまで連れて来てくれたのか、お手数をおかけしました」
今日の行動開始じゃ!さっさと準備してここを出よう。
身に覚えのないパジャマを着ている俺・・・こいつら勝手に着替えさせたな。
「俺の服はどこに・・・」
「こちらをご用意しました。サイズもバッチリだと思います」
サトノ家のユニフォームか。あ、着替えは自分で出来ますから。
「良くお似合いですよ。そのうちマサキさん専用のカスタマイズを施した物も用意させますね」
「ただの服じゃないんだよ。耐衝撃、対刃、対弾はもちろん覇気を通しやすい特殊繊維で出来ていて、技の発動を邪魔しない。季節や任務、個人的趣味にを対応した数多くのバリエーションがあるのから要望があれば言ってね」
用意してもらったのはフード付きのパーカーをはじめ、若々しいカジュアルなコーデのセット。
ズボンとブーツもお揃いでいい感じ、所々蛍光ブルーの配色がカッコイイじゃないの。
準備を整えて部屋を後にする。
寂れたホテルの一室みたいだな、1階受付に職員らしきおじさんを発見。
「昨日はお楽しみでしたね」
「そのセリフを言われる日が来るとはな」
「チェックアウトをなさる方には、このセリフを言うのがお約束でございます」
「俺達はお楽しみはしてないけどね」
「なんと!・・・添い寝止まりですか。本番でヘタレましたかな、それとも不能でしたか」
「失礼な!ちなみにホモでもないからね」
「美女2人を侍らせて何もしないとか、それでも男ですかお客様」
「おいおい、この2人まだ未成年だろ。そういう関係でもないし・・・・ねぇ」
「私は別にかまいませんよ。お望みとあらばいつでも」
「ファル子もあなただったらいいかな」
「女にここまで言わせておいて貴様ぁ!・・・・ちっ、またのお越しをお待ちしております」
なんだあのおやじは!無駄に疲れたわ。
舌打ちされた挙句に憎しみの籠った目で睨まれたし。
ここってあれだ大人のお店が立ち並ぶピンク通りだわ、夜になると大層賑やかになるんだろ。
真っ昼間から何やってんだろうか、人目に付く前に素早く移動しよう。
「それでは会議を始めます。皆さんよろしいですか」
「朝からカフェでダベるのって凄い贅沢だよな、何頼もうか」
「モーニングあるよ。でもでもこっちのピザトーストも捨てがたい」
「食べながらでいいから聞いて下さい。私はミックスサンドとアイスコーヒーたっぷりサイズで」
「フラッシュは計画立てたり作戦会議するのが趣味なんだよ。付き合ってあげて」
「夏休みの計画、結局上手くいかないんだよな。考えている時が一番楽しいし」
「「わかる~」」
注文した品をつまみながら会議、今後の作戦をねる。
「どうやったらヤンロンを消せるの?」
「従者部隊と頭首様への報告は済んでおります。お嬢様達の操者はマサキさんに満場一致で決定です」
「だからもうヤンロンを目の敵にしなくていいんだよ」
「従者部隊の連中は俺の事嫌いじゃなかったのかよ」
「私達をいとも簡単に制圧したお手並み、昨日の報告にてしっかりお伝えしました。さらに頭首様があなたと異世界から異形の戦闘記録映像をサトノ家全職員に公開しました」
「反対していた皆土下座したみたいだよ。どうか殺さないで下さいだって」
「そんなに怖がらなくても・・・」(´・ω・`)
「まあ仮にマサキさんを契約解除させた場合は、お嬢様達の手によってサトノ家は滅んでいたでしょうね」
「だよねーやっと見つけた唯一無二の存在を引き剥がしたとなれば殺されちゃうよねー」
「それがわかっていてなぜ俺を試した」
「皆それぞれサトノ家には恩があります。主に恨まれようと最善を模索して行動するのが我らの務めですので」
「それで滅んだら意味ないだろ」
「そうだね。だから今回はマサキが強くて助かったよ」
お仕事ご苦労様です。皆クロシロの事を思ってやった事なんだよな。
これでサトノ家は全面的に味方になってくれたから良しとするか。
「で、どうやったらヤンロンを消せるの?」
「お話がループしていますね。そんなに彼が憎いですか?」
「夢の内容が決定打だな。あいつの存在は俺の幸せを脅かす、なんとかしないと」
「相当怖い夢を見たんだね。でも無益な殺生は感心しないよ」
「わかってるよ。でもあいつ夢で俺にそろぴょいマイスターになれって見下しやがった、あのニヤけ面!」
「ひっどい内容だな。夢だよ夢、マサキが気にしすぎなんだって」
「そうですよマサキさん。もし赤の他人が「夢でお前に殴られたから殴らせろ!」と言ってきたらどうします」
「頭おかしい奴は返り討ちにする」
「その頭おかしい奴になってますからね。早まらないで下さいよ」
「わかった・・・我慢する」
「よしよし良い子だね。心配しなくてもお嬢様達はマサキを裏切らないよ」
「はい。今なら確信をもって言えます。あなた達の絆は決して切れはしないと」
奴の事はもう忘れよう。
どうせ特殊性癖を抱えながら中途半端なハーレム作って生活習慣病とかで苦しんで死ぬ事だろう。
俺は健康に気を付けて末永くクロシロとイチャついて最期まで幸せに暮らすんだ。
「じゃあ次、トレセン学園に侵入は可能か否か」
「「否で」」
「即答ですかい。考える余地も無し?」
「学園を覆う結界を見ましたか?あれはサトノ家はおろかメジロ家でも手を出しません」
「理事長の一族のがとんでもない人材を抱え込んだ噂は本当だったみたいだね」
「騎神?それとも操者なのか?デジタル殿は緑の悪魔と呼んでいたが」
「詳細は不明です。アレと単独で対峙するには超級騎神以上が望ましいでしょう」
「2人の級位は?」
「「轟級」」
「超級騎神はどれくらいの数がいる?」
「騎神の数が多いとされる日本でも20人前後ではないかと」
「その20人に会って協力してもらうのは無理だよな」
「ご存じかと思いますが超級以上の騎神は自身の力を隠す傾向にあります。不用意に力を振るって社会的制裁を受ける事を嫌っておりますから」
「まず見つける事が難しいか・・・母さん達も村の外では比較的大人しくしていたしな」
「マサキを含む複数人の騎神で攻めるのはどう?」
「十分な修練を積んだ愛バならともかく急ごしらえのパーティーでは攻略不可でしょう」
「今更だが俺は結構好き放題やってるがいいのかな」
「愛バ抜きで高い戦闘力を有する操者は極わずかですから、今の所は見逃されるでしょう。法整備等もまだ先の話でしょうし」
轟級騎神以上の戦力を持つ人間、シュウやリューネぐらいか。
2人も忙しそうだし危ない事に巻き込みたくないな。
会議のは行き詰まり、注文した品も綺麗に食べ終えた頃。
2人のスマホからけたたましい音が鳴り響いた。
「緊急招集?」
「従者部隊1~50番まですぐに帰って来いだって」
「何事?」
「政府から公式な依頼が入ったようです。ノイエDCに不穏な動きがみられるため先制攻撃で拠点を潰すそうです」
「メジロ家との共同戦線だって、こりゃ競争になるね」
「ノイエDCとはなんぞ?」
「ビアン・ゾルダークが提唱した理念を曲解し、新たな人間至上主義を掲げてテロ活動を行う迷惑集団です」
「潰しても潰しても湧いて来るんだよね。ゴキブリと一緒だよ」
「それと最近はウマ娘至上主義の要注意団体もいるそうです。どちらも人間とウマ娘の共存関係を揺るがす危険思想を持つ世を乱す存在」
「マサキも注意してね、関わったらダメだよ。ほとんどの人間とウマ娘は仲良くしたい人達だって事を忘れないで」
「そういう教育は母さん達から嫌と言うほど聞かされてる。ウマ娘好きの俺とそのふざけた奴らが相容れる事はない」
「申し訳ありません。マサキさんの旅にお力添えしたかったのですが」
「いいよ。仕事はしっかりやらないとな、サトノ家の皆によろしく」
「ごめんね。あ、そうだ!覇気をまだあげてなかったよね。どうかな私達の覇気は必要?」
「おお、願ってもない事だ。是非ください!」
会計を済ませて店外へ。
ちょっと人目につかない場所へ移動してドレイン開始。
サトノ家のウマ娘全員からドレインすればいいのではだと?
それは最初に考えたけどヒリュウにいた時はどの子もピンと来ませんでした。
俺は直感を信じている。従者部隊の内この2人が俺の所に派遣されたのは偶然ではないのかも。
強い覇気や相性の良い覇気を持つ者は惹かれあう運命なんよ。
「昨日は手荒な真似をして悪かったな。任務頑張って、ケガなんてするんじゃないぞ」
「ご心配頂きありがとうございます。もう少し撫でてもらっていいですか」
「あ~これは癖になるね。お嬢様達が虜になるわけだ」
これは俺の持論だがウマ娘ってどの子も甘えんぼなんだよな。
心を許した相手にはデレまくるんだよ、最高じゃないか!!!
「ほい、終了だ」
「宿泊施設に話をつけてます。しばらくの間、自由に使えるように手配しておきました」
「ありがてぇ」
「任務もこれで頑張れるよ!次はお嬢様達を含むサトノ家の皆でパーティーでもしようね」
「楽しみにしてる」
「では、私達はこれで」
「ああ、行って来い!気を付けてな、パパさん達によろしく」
「「はい!」」
おお、速い速い。もう見えなくなった。
しかし迷惑集団か・・・関わりたくねぇな。
「昨日はお楽しみでしたね」
「誰だ!そのセリフ今日は2回目だぞ!」
「私だよ同志マサキ」
「デジタル殿!脅かすなよ」
「も~マサキってば~。あんな可愛いウマ娘ちゃん達とモーニングなんてうらやましい!」
「今日も元気だな」
「ふぅ~ん、へぇ~、ほぉ~う」
「な、なんだよ」
「やりますな~。私以外のウマ娘ちゃんの匂いがするよ、さっき別れた2人とも違う」
「お前達の嗅覚どうなってんの?そんなんじゃ臭くて日常生活困難だろ」
「フフフ、私達の感覚器官は不利益な情報をある程度遮断できるんだよ。悪臭対策はバッチリ。そして人物を判断する匂いは嗅覚のみならず覇気の残滓を感じて判断している」
「とりあえず感覚が優れているって事はわかった。覇気を含めた残り香ね・・・」
「だいぶ薄れているけどマサキには愛バの匂いを確かに感じるよ。愛されてるね~」
「あいつら暇さえあればマーキングしていたからな」
「取られたくなかったんだろね。そして自分のものだって自慢したかったんだよ。健気すぎる!」
離れたからこそわかる。あいつらがどんなに俺を思っていてくれたのか。
起きたらまたマーキングされるのか、存分にやらせてやろうじゃないか。
「この後のご予定は?」
「もう次の街へ移動しようかなと」
「ええートレセン学園の侵入は諦めるの」
「デジタル殿が言ったんですよ。緑の悪魔がいるんでしょ、そんなんいちいち相手してらんねぇ」
「マサキの話を聞いて思ったんだけどさ。直感を信じているんだよね」
「ああ、今までのドレインは俺がいいなと思った相手にしてきた」
「この街に来てからあの結界を発生させている人物がずっと気になってるよね」
「そ、それはそうだな」
「愛バは強大な覇気を必要としているよね。つまりは」
「行くしかないのですか・・・」
「虎穴に入らずんば虎子を得ず」
「待っているのがただの虎ならどんなに楽か」
「キングギドラが待っていると思った方がいいね」
「映画まだ見て無いのに・・・死にたくない」
「戦うと決まった訳じゃない、何とか接触して交渉するんだよ」
「でも学園には入れない」
「そんなあなたに朗報です。明日はなんとトレセン学園のオープンキャンパスが開催されます」
「ほう。詳しく」
「もちろん入場制限はある。しかしご近所の入学希望者と来年度の入学と編入予定者は入れる」
「俺は入れないじゃん」
「ここからだよ。付き添いで保護者1名の入場もOKなんだ」
「なん・・・だと・・・」
これはいけそうか・・・。ちょっと希望が見えてきた。
「マサキがやる事は決まったね。オープンキャンパスに行くつもりのウマ娘にお願いする。付き添いとして連れてってもらうんだよ」
「そのプラン採用します!流石デジタル殿」
「喜ぶのはまだ早いよ。明日までに都合よくオープンキャンパスに行くウマ娘が見つかるか、そもそも見ず知らずの男を保護者として連れていくウマ娘なんているのか」
「そこなんだよなーそんな奴いるか、でもこのプランしかな・・・デジタル殿は行かないのか?」
「マサキ、申し訳ないが私の付き添いは母がやると言って聞かなくてね。これでも箱入り娘なんだ」
「謝る必要はないよ。ここまでの道を示してくれただけでも感謝する」
「明日は学園で会えるといいね。同志マサキに三女神様のご加護がありますようになんてね」
デジタルと別れて街中を歩いているとトレセン学園の生徒がビラを配っているのが見える。
一枚もらったので内容を確認。
オープンキャンパスの告知か、近所に住むウマ娘に少しでも興味を持って欲しいんだな。
トレセン学園の監視スポットであるビルの屋上へ辿り着く。
もう生徒の監視はしない、ターゲットは学園内にいるであろう結界の発生源のみ。
先程もらったチラシをなんなく紙飛行機にしてみた。
マヤはこれで俺を釣り上げたんだよな・・・俺も覇気を込めてみよう。
誰か、俺をオープンキャンパスに連れて行って下さい!
「そりゃ!」
紙飛行機を飛ばす。
風に煽られてひらひらと空を舞う飛行機。意外と飛ぶな、すぐ落下するかと思ったが。
「今日はいい天気だな。ちょっと寝不足だし・・・少し寝よう・・・」
果報は寝て待てとも言うし。
ちょっとだけ、起きたらすぐにオーキャンに行くウマ娘を探そう。
今度見る夢は悪夢じゃないといいな。そうだろうクロ、シロ。
「起きてー起きてよー」
「やめろクロ!そいつもう息してない・・・」
「なんか変な夢見てるね」
「シロよくやったぞ。まさかヤンロンをクロスゲートに放り込むとは」
「夢の中で誰かをこの世界から消し去ったみたい」
「これでもう・・・後は俺達3人で・・・・んあ?」
夢か、今回の夢は最高だった!まさか2人がヤンロンを裏切って始末するとは。
前回の夢は全て奴を罠にハメる演技だったとはな、流石俺の愛バ達だ!
死体の処理まで完璧!完全犯罪成立!
「と言う最高の夢から目覚めさせたのはお前達か、テイオー、マヤ」
「愛バと殺人事件を犯したのが最高の夢?どうかしてるよ」
「面白いねーマサキちゃんは」
「なんでここに来た。よく俺を見つけたな」
「これを見つけたからね」
そう言ってテイオーが取り出したのは俺が飛ばした紙飛行機。
「地図は書いてないはずだが」
「覇気はマサキちゃんのだってすぐわかったよ。後は飛んで来た方角、風向きで大体の目星をつけて、はい!見事発見だよ」
「すげぇなお前ら」
労いの意味を込めて2人の頭を撫でてやる。
ちょっとだけわしゃわしゃ、気持ちよさそうにしてくれるので俺も嬉しい。
「あれから大丈夫だった?」
「ああ戦闘になったが、和解したぞ。今ではもう味方だ」
「やっぱり戦ったんだ。いいなーマヤ達も一緒がよかったな」
「相手は一応プロだぞ。遊び半分で勝てるほど甘くない」
「じゃあ、マサキは僕らが負けると思うんだ」
正直昨夜にテイオーとマヤがいればかなり楽だったはずだ。
この2人のスペックはそれほどまでに高い。
ちょっと修練を積めばフラッシュやファルコンにも簡単には負けないと思う。
「カッコつけずに素直にお前らを頼れば良かったよ。たぶん俺達3人なら負けはしない」
「お、マヤ達褒められてる。もっと褒めてー」
「はいはい」
甘えんぼさんめ。よしよし。
「学園に入ったらもっと強くなれるよ。今から楽しみだな~」
「・・・お前達、もしかして明日のオープンキャンパス行くつもりか?」
「そうだよ。待ちに待った学園見学のチャンスだよワクワク」
「誰と行くか決めているか」
「パパとママはお仕事だからテイオーちゃんと2人で行くつもりだったよ」
「僕もマヤノと一緒にいけばいいと思ってたから付き添いはなしかな」
「俺、ちょっと興味あるんだが2人の保護者としてついて行ってもいいか?」
「え、一緒に来てくれるの。やったー!いいよねテイオーちゃん」
「仕方ないな~また遊んでくれるならいいよ。帝王様に感謝するのだぞ」
「よっしゃー!持つべきものはウマ娘の友達だ!2人ともありがとう!お前ら最高だ!」
「きゃ!あははは。良かったねーマサキちゃん」
「お、落ちる!ここビル屋上だよ!嬉しいのはわかったからはしゃぎ過ぎないで!」
嬉しさのあまり二人を抱っこして屋上を走り回る。
これで学園に入る事ができるぞ。さてさて、待っているのはどんな人物か。
平和的解決を望みます。どうかバーサーカーじゃありませんように・・・無理か。
マサキ スタバは未だに緊張する
フラッシュ コメダ珈琲派 フードメニューのボリュームが好き
ファルコン フラペチーノの新作は必ずチェック
デジタル ノートPCを持ち込んで意識高い系を演出する
テイオー ドトールとタリーズの違いがイマイチわからない
マヤ 皆の前では甘いカフェオレ、1人の時はブラック無糖