生放送されちゃった。
お祭りは大盛況のうちに終わった。
でちゅね遊びの報酬としてクリークからも覇気をもらって大満足。
ネイチャ、ターボ、イクノ、タンホイザ、オグリ、タマ、クリークと大漁だったな。
別れを惜しみつつ旅を続ける俺たちでした。
ご縁があればまた会えるよな、みんなお元気で!
「ご飯できたよー」
「メシの時間じゃぁーーー!」
「これだけが楽しみで」
「何それ黒魔術の材料?」
「ゴルシちゃんが釣ったよくわかんないお魚の鍋だよ」
「それ以外にも浮いてるぞ」
なんだろう、何かの目玉?気にしたら負け。
ヒトデらしきものも入ってるがこの際我慢。
「隠し味だね」
「隠れてないけどな」
「それじゃあ手を合わせて・・・いただきます」
「「いただきます」」
「ええー、それ食べるんだwww」
「「「・・・・」」」
「思念体の私にもわかるようにコメントください」
「「「ボォォォノォォォーーー!!!」」」
「ウマいの?マズいの?どっちだよ!」
絶賛サバイバル中ですけど何か?
3日前
気づいた時、俺たちは見知らぬ島にいました。
なぜこんな所に?あらやだ昨日の記憶がない。
バイクはどこにも無いわ、荷物は無いわ、青い海と砂浜だわで大混乱。
「ゴルシ!何がどうしてこうなったか言え!」
「アレだよ、きっと私たちは島に呼ばれたのさ」
「この状況、最終回まで見たら「は?」ってなった海外ドラマに似てる!」
「空想でもいいからもっと科学的な説明が欲しかったよなアレ」
「まだ日本領海だから安心して.・・・なんだ、私たち以外の人間がいるじゃん」
「とりあえずその人たちと合流だな」
「「ラジャー!」」(`・ω・´)ゞ
人がいる場所を目指して歩く。
ミオのナビと何かと詳しいゴルシがいるのでこんな時でもポジティブです。
ちょっとしたハイキングだと思うことにしよう、そのほうが楽しいし。
歩きながらポケットに入ってたスマホをチェック、大丈夫だ壊れてない。
購入する時にとにかく頑丈なのを選んで良かった。
それをシュウが暇つぶしに魔改造した一品なのでとにかく壊れない!ありがてぇ。
待ち受け画面がシュウの変顔シリーズ(削除不可)に設定されていたのは嫌だったけど。
見えてきた、あれは野営地か?人がいるぞ助かったー。
駆け寄ろうとした俺をゴルシが手で制する。何よ?え、わかったよ。
急にうつ伏せになったゴルシにならって俺もうつ伏せ。
物影に隠れつつ
「どしたの?」
「あいつらバカンスに来たって風には見えないぞ」
「言われてみれば確かに」
複数人の男女、ウマ娘はいない。
陽キャの学生集団などではない、ちゃんと訓練を受けた人間の動き。
野営地では丈夫そうなテントや、謎の機材がきちんと配置されている。
船を降りてここまではトラックで来たのか、オフロードもバッチリな軍用トラックが止まっている。
奥にあるのはPTか、結構な数が揃えてある。
「軍人さんたちが訓練キャンプ中とか?」
「正規軍じゃないね、バッジ見て」
「DC・・・いや、それは外しとけよ、所属諸バレしてるけどいいのか」
「正確にはノイエDC。指導者を失って迷走中のテロリストだな」
ビアン博士とリューネの後始末はまだ終わってないみたいだ。
「話したら助けてくれるかな?」
「お前はともかく私は無理だな、あいつらウマ娘超嫌いだし」
「ほう・・・それなら俺の敵だな」
家族がウマ娘だらけな俺にとっては完全に相容れない。
アーチボルドのようにウマ娘を商品などと抜かす輩は許さないわよ!
ん?誰かがやって来る。
銃を突き付けてられたウマ娘が連行されている!?
覇気を集中、いつでも飛び出せるように準備をしておく。
「ええーなんで意地悪するの~、お腹すいてるのかな~?」
「黙って歩け、無駄な高身長しやがって」
「何だそのウマ娘は!」
「はっ!島の探索中に発見しました。食材を探しに来たなどと言っておりますが」
「怪しい奴だな、御三家の騎神じゃないのか」
「この島には幻のにんじんがあるって噂を聞いてね~」
「勝手に喋るな!荷物は大きなカバンのみ、覇気は平均以下ですので危険はないかと」
「図体だけのウマ娘か、悪いが我々の潜伏先を知った以上は消えてもらおう」
「潜伏?おじさんたち何か悪い事したの?それともこれからするつもりなのかな?」
「御三家が大人しい今が好機なのだ、人間の世界を取り戻す戦いは終わっておらん」
「わぁ!大儀に酔ってる~。目を覚ました方がいいよ、それとも~」
「運が無かったなウマ娘、今度は人間に生まれて来い」
銃口を向けるリーダー格の男にウマ娘は告げる。
「永眠したいのかな」
途端に膨れ上がる覇気、驚異的なスピード、見た目以上のパワー。
声を出す暇もなく殴られた男がこちらに飛んで来た。危なっ!
木にぶつかってようやく停止する男、あちゃー顔が「前が見えねぇ」状態だわ。
一応生きてるから放置。
「こいつやはり敵か!」
「応援を呼べ!」
「は~い無駄だから大人しくしようね~」
「ぐぁああああ!」
「げへっ」
戦闘が始まってしまった。どうしよう出るタイミングを失ったぞ。
ケツとタッパのでかいウマ娘が強すぎる、これなら俺の出番はないかも。
ウマ娘が素手で人間を薙ぎ払う。圧倒的な種族差、DCが危惧した通りの光景。
ウマ娘の殆んどは人間に友好的だ、もしその関係が壊れてしまったら?
DCの思想は極端だったけど、強大な存在を前に恐怖を抱くのは当たり前の感情だとも思う。
強い女の子好きな俺はムラムラします。
「たぶん真面目なDC兵はウマ娘に何かトラウマがあるんだろうな」
「真面目じゃない奴は?」
「ただの嫉妬、憂さ晴らし、被害者面、下から上に文句を垂れてる自分が大好きなゲス」
「くだらねぇーそんなの知ったこっちゃない。俺は、俺が好きな奴らの味方をするだけだ」
「お、PTが動くぞ。そろそろ行くか」
「ミッションの説明するよー。ウマ娘に加勢、DC兵の制圧、死人は出さないように努力すること」
「「了解!!」」
ゴルシと一緒に草むらから飛び出す!
ウマ娘(大)の背後から攻撃しようとした兵士にラリアットをぶちかまして昏倒させる。
タイミングバッチリ!ちゃんと合わせてくれるゴルシはできる子です。
「ヒューー!!俺参上!!!」
「祭りの場所はここかぁ~」
「わっ!誰かな?君たちも敵?」
口で説明するより近くのDC兵を殴り飛ばすことで味方アピール。
「通りすがりのウマ娘ゴルシちゃんだよ!こっちはマサキって言うロリコンだ」
「余計な情報を入れるな!ただ俺は小さな女の子を愛でたいだけの紳士だ!」
「その自己紹介だと通報されてもおかしくないからな」
「面白い人たちだね~私はヒシアケボノだよ~」
「ボノだな。楽しそうなので参戦希望しますがよろしくて?」
「大歓迎~。一応、不殺でお願いねぇ」
「ほーい」
DC兵たちは混乱していた、大きなウマ娘を捕まえたと思ったら陣地が壊滅寸前。
後からやって来た奴らは何だ?武装したこちらを素手で制圧していく。
「なんだこいつらヤベェぞ!」
「PT部隊は?早く来てくれ!」
「バカな、一人は人間だぞ・・・ちょっと待て、あの男が一番暴れてやがる!」
PTがやって来る、ゲジュじゃないな。ミオ解説頼む。
「量産型ヒュッケバインだね。基礎フレームはMk-IIのものを使ってる、ブラックホールエンジンと重力制御システムは無しだと!?なんだコレ?凶鳥の個性を全部捨ててる、何がしたいかわからん!」
量産機あるある、使いやすくした結果、凡庸に成り下がっちゃう。
そういう機体で活躍するのが腕のいいパイロットなんだよね~(ロボ好きネオさん談)
「二人とも覇気を回す、さっさと終わらせよう」
接続開始、ゴルシとは既に調整済み、ボノはぶっつけなのでちょっと控えめにしておこう。
テスラ研で教えてもらったけど、覇気で繋がってることをリンク状態と言うらしい。
本来は操者と愛バ間の繋がりを差しており、覇気の補充、思考の伝達と共有、その他を可能にする。
クロとシロが復活した時のためにリンクの修練もやらないとな。
もちろん了承を得てからだ、そもそも俺を拒絶する相手には上手くリンクできないのよコレ。
ボノは文句も言わず受け入れてくれたみたい、いける。
「ボーノ!凄いねこれ、元気もりもりだよ」
「よっしゃ!今の私はスーパーゴルシ様って所だな、オラぁ!かかって来いやぁ!」
「えーと、ノルマは一人三体ね」
「今の声誰?もう一人いるの?」
「それは後で説明する、先に個性を無くした凶鳥をもてなしてやろう」
「注意!有人機だからね!四肢をもいだりしちゃダメだよ」
「「「あ、そっかぁダメなのかー」」」
「うわ、こいつら千切る気満々だったよ!」
えっと、手加減って結構難しいな。
どこを狙えば、ゴルシとボノは・・・ああ、そうか装甲の厚い所をやればいいのね。理解した。
「調子に乗りやがって!我らは義によって立っているのだ!貴様らごときに」
「ウマ娘に味方する者は人間でも容赦はせん」
「おそらく男が操者だ、奴を狙えばいい」
三体のヒュッケ(無個性)が隊列を組んで迫る。ゴルシとボノは別方向で暴れてる。
射撃される、実弾とビーム、着弾箇所をガードして弾く、その程度は効かない。
プラズマカッター抜刀、なんかゆっくりに見える、思考が引き延ばされたかのようだ。
あいつらを思い出す余裕すらある。
「マサキさん、こうだよ!こう!」
いつぞやクロが見せてくれた正拳。小さな拳が空気を裂きシュッ!と音を立てる。
「おお、なんかカッコイイぞ。さすが俺の愛バだな」
「アレぐらい私でも出来ますよ。あ、私の空円脚見ます?今日の下着はちょっと大人」
「せいっ!」
「ぐぼぉ!・・・いきなり
「クロ、やりすぎだぞ」
「痴女サトイモは放置して、マサキさんも一緒にやろうよ~ねぇいいでしょ」
「じゃあ教えてもらおうかな、お願いしますよクロ先生」
「任せて、じゃあ最初は騎神拳の基本から・・・」
ヒリュウの甲板で騎神拳をほんの少しだけ教えてくれたクロ。
それでやっと母さんたちやシュウもそれとなく体術を教えてくれていたことに気づいた。
グラさんに、姉さんに、ヤンロンに、沢山の人たちの教えが俺を導いてくれる。
0.3秒にも満たない刹那の思考。
棒立ちの俺に迫る三体のPTが一列に重なった瞬間を見逃さない。
騎神拳・・・
「無双!正拳突きぃいいい!!!」
「「「ぎゃああああああああ!!!」」」
小細工はいらない、ただ真っ直ぐに拳を打ち込む。
最小限の覇気、最小限の動き、俺の拳が先頭のPT胸部中心を打ち砕く。
先頭のPTは後続の二体を巻き込んでぶっ飛んでいった。
「やるぅ!ワンパンマサキだね」
「全然ダメ」
「え?今ので満足してないの」
「グラさんならもっと速く、姉さんならもっと強く、ヤンロンならもっと鋭く出来たはずだ」
「比較対象がねぇ」
「クロやシロだってこれぐらいやってのける。まだまだ修練あるのみ!」
「なるほど、サイに育てられた人間はこうなるのか」
「何?悪いことか」
「超常的な力を見せつけておきながら、子供の可能性を否定せず大事に育てたんだね~」
「えっと、母さんを褒めてる?」
「サイはマサキのことを心から愛しているよ」
「それは知ってる」
なぜか母親を褒められた、うちの母さんが最高なのは言うまでもなく当然だ。
「そっち終わったか?」
「こっちは完了したよ~」
「俺が最後だったか、接続解除するよっと。二人ともどう?体は問題ないか」
「無問題だぜ」
「うん平気平気」
「一応、中枢をチェックするぞ。それと、いきなりだがボノよ、覇気を分けてくれないか?」
「何に使う気か教えてくれる」
「愛バのためだ」( ー`дー´)キリッ
「ならオッケー!」
アフターケアも怠らない、二人の覇気をチェック問題なし。
いやはや、思わぬ所でドレインできるもんですな。
ヒシアケボノ
体格のいい茶色の毛並みのウマ娘。ほのぼのとした雰囲気でなんか和む。
大きな体から繰り出される攻撃力は本物、パワー特化型と思いきや覇気の制御は繊細。
戦い慣れしているように感じる。
「覇気制御上手だな、計測器を欺いてDC兵を油断させたとは」
「体が大きい分、覇気を小さく見せないと直ぐに警戒されちゃうからね~」
「俺よりちょい下、175cmって所か」
「まだ成長期だからね~180はいけると思うよ~」
「私は170だぞ」(`・∀・´)エッヘン!!
「ゴルシ、お前何歳だ?1stの記憶でも同じ姿だったと思うが」
「ひ・み・ちゅ!」
「アッハイ」
女性で身長170cm以上は高めなんだな。
ゴルシは年齢不詳ってことでいいよ。そこまで興味ないし、564歳とか言われても「ふーん」だわ。
ウマ娘はサイヤ人みたいに若い肉体のまま年齢を重ねる。
母さんたち見てたらわかるだろ、あんなんだから未だに命しらずが求婚してくるんだぜ。
ボノの覇気をドレイン中・・・???・・・。
「なあ、もしかして操者がいるのか?」
「いないよ?どうしてそう思ったの」
「いや・・・悪い気のせいだったわ」
「気のせいなら仕方ないね~」
微かな違和感があったような気がしたけど無事完了。
ボノとお互いの情報交換をすることにした。
テロを企てるノイエDCを捜索し潰すのが目的だったと話してくれた。
「御三家の騎神だったのか、どこ?メジロ、サトノ、ファイン」
「こんな奴ファイン家で見たことないぞ」
「御三家は関係ないかな・・・今の所はだけど」
「じゃあ民間の軍事企業か自警組織ってヤツか」
「まあ、そんな所だね~。とりあえずDCは敵対勢力だよ」
「なら俺たちとは仲良くできるってことで」
「うん。それでいいと思う」
握手した手をブンブン振ってくるボノ。
嘘は言って無い、わかるこの子はいい奴だ。
「マサキ、もう一人来るよ」
「凄いスピードだ、騎神か」
「アーケーボーノーさーん!!!」
なんか近づいて来るんだけど!?土煙を上げてこっちに向かって来る。
「バクシーン!!!」
「おわっ!」
妙な叫び声を上げたウマ娘がキキッーー!!!と急ブレーキをかけて停止する。
茶色の毛並み、おでこを出し、髪を後ろで括ったウマ娘。
元気が有り余っているのを全身で物語っている、覇気も隠そうとしてないし。
特徴的なピンク色の瞳に花弁のような模様がある。
「お疲れ様です!委員長な私はアケボノさんが気になりまして参上した次第です!」
「ありがとうバクちゃん。DC兵は制圧したから運んでくれる~」
「はい!お任せください!バクシーン!!!」
バクちゃん?が気絶したDC兵を次から次へとトラックに押し込む。
いや、無理やりすぎんだろ、はみ出てるぞ。何とか全員詰め込んだみたいだ。
「ではお先に失礼します!!バクシーン!!!」
ええー、運転しないのかよ!極太ワイヤーをトラックにセットして引っ張っていったぞ、何てパワーだ。
牽引可能にしたワイヤーの強度より、バクちゃん?の力に驚くわ!
落ち着きの無い奴だったな、何をそんなに生き急いでいるのかね。
「俺たち、眼中に無かったな」
「バクちゃんは真っ直ぐな子だからね~猪突猛進で周りが見えくなっちゃうんだ」
「DC兵をどうするの?」
「彼らの乗ってきた船を奪ったから、それで陸地まで行くんだと思うよ~」
「へぇー」
後で気づいた。この時、一緒に行けばよかったんだよな。
「それで、マサキさんたちはどうしてこの島に?」
「記憶がねぇんですよ」
「右に同じゴルシちゃんだ」
「二人ともマジで覚えてないの?」
「ミオさんや、知ってるなら言えよな」
「思い出してくれるの待ってたんだけど仕方ないな」
「ミオ?その腕時計が喋ってるの~」
「紹介遅れました、ミオ・サスガだよ。マサキのアドバイザーやってます」
「まあ、超高性能AIだと思ってくれ」
「わかったよ~、よろしくミオちゃん」
「それで、俺とゴルシに何があった?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
それは昨日のことだった。
「マサキってもう成人してるんだよな」
「立派じゃないけど社会人ですぞ・・・あわわ、もしかして俺ってば二十歳越えニートなのか!」
「操者だろ?登録すれば仕事もらえるはずだぞ」
「愛バがあの状態なのに、どうやって登録するんだよ!こうなったら新理事長(やよい)のコネに賭けるしか」
「お前の職業はどうでもいいよ。それよりこんなものがあるんだが」
「それって酒か?お前、一応未成年って設定だろうが」
「商店街の連中にもらったんだよ、勿体ないからここで飲もうぜ」
「俺は下戸だぞ、高校生の時ジュースと間違えて飲んだチューハイでゲロ地獄よ」
「今なら平気だろ?ほれ、ちょっとだけだからさぁ~」
「お前が飲みたいだけじゃん!目を瞑ってやるから一人で飲めよ」
「ええー、一人飲みなんてつまんねぇよ~。なあ、いいだろう酌してやるからさぁ」
「アルハラ止めてくれます?酌とか言う意味不明なシステム大嫌いなんだが」
なんで他人に注がせる?自分で入れて飲めよ!何が楽しいの?ホントあれ嫌い!
あ、でも気心知れた仲間たちとならちょっとだけやってみたいかも。
嫌いな上司にやれとか命令されたら「は?キレそう」ってなっちゃうかもよ。
「何事も経験だぞ~。大きくなった愛バたちが酒豪だったらどうすんだよ」
「ぐっ!あいつらがそんな・・・なんか酒強そうな気がする」
「練習だ練習!ほら、つまみもあるぞ」
商店街の皆さんが沢山お土産をくれたんだっけ。
夕暮れの中、潮風の匂いがする海の見える公園のテラス席で酒を交わす。
どこからかぐい呑みを二つ取り出して酒を注ぐゴルシ。
う、匂いがもう・・・う。
「ほどほどにしときなよ。明日はまた移動するからね」
「おう、飲酒運転ダメ!絶対!」
「飲んだら乗るな!乗るなら飲むな!」
「てなわけで今日はここで野宿だ!カンパーイ!」
「カンパイ、じゃあ一杯だけ・・・いただきます・・・うぇ」
「おいおい!これ結構いい酒だぞ!せめて美味そうに飲めよ、酒蔵に失礼だろ」
「だって、う、ホントだめなんだよ・・・ああ、製造者さんには申し訳ないが無理ー」
「早い!マサキもう真っ赤だよ。肝蔵の分解酵素が弱いのかな」
「もう・・・ちょっとだけ頑張る・・・せめてこの一杯ぐらいは」
「おい、無理すんな」
1時間後
「おぼぇ・・・オロロロロロ!」
「ちょ、大丈夫?マサキのゲロが止まらないんだけど!」
「ぎゃはははははは!ゲロのナイアガラやーーー!!!」
「アルコール度数結構高めだったか。ねぇ二人とも、もう止めよう」
「きぼじわるい・・・うぇ・・・やめとけば・・・よかった」
「マサキ顔色が悪りぃぞ!さてはお前ガミラス人だな!しょうがねぇなぁ母星に連れていってやるよ」
「やめて・・・揺らさないで・・・波動砲が出ちゃう・・・うぇ」
「お、都合よくヤマトがあったぞ!乗り込めーーー!!!」
「どう見てもアヒルボートだよね、なんで浜辺に打ち上げられてんの?あんなので海上に出たらヤバいって」
「私を誰だと思っている?ゴールドシップ様だぞ!アヒルをヤマトにするだけの馬力を見せてやんよ!」
ぐったりしたマサキをアヒルボートに押し込みペダルを漕ぎだすゴルシ。
騎神の脚力はアヒルボートを快調に進撃させた、アヒル頑丈だなおい!
「バイク置いて来ちゃった・・・もう気が済んだでしょ?戻ろう」
「まだガミラス星に着いてねーだろ!行くっきゃねーんだよ!俺達はなぁ!」
「スパロボV・・・ヤマト強すぎ・・・ロボ?・・・参戦作品・・・何でもありか」
「SDガンダムやアイアンリーガー参戦ってなかなか意味不明だよな」
「え?何この反応、私が気がづかなかった?と、止まって!前方にステルス状態の何かがいる!」
「え?」
「・・・ほぇ?」
姿が見えない何かにぶつかった!その物体は大きく、アヒルボートを簡単に転覆させた。
アヒルは犠牲となったのだ。
「ぎゃはははははははははははははははこのまま大破進軍だぞゴルァ!!!」
「うぇええあぁぁぁぁぁぁぁオロロロロロロッ!!!」
「あーあーもう・・・マサキの生命維持だけはやったげるよ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「てなことがあったわけよ。どう?思い出した」
「ゴルシ、お前禁酒な」
「すんません、ほんとマジで反省します」
「よく生きてたね~。お酒の事故はダメだよ絶対!」
「「申し訳ないです」」
アヒルボートは飲酒運転になるのか?そもそも免許がいるのか謎だ。
特に何もしてないが飲むと決めたのは俺だからな、ゴルシだけに責任は無いだろう。
みんなもお酒には注意してね。遭難してからじゃ遅いからな。
「この島から出るにはどうしたら」
「しまったな、さっきの猪娘について行くべきだったぜ」
「DCの船はバクちゃんが乗っていったね~」
「じゃあボノはどうやってここに来て、どんな手段で帰るつもりだったのよ」
「仲間が送ってくれたんだよ~ちゃんと迎えにも来てくれる予定なの~」
「それに乗せてくれませんかねぇ」
「いいよ~。マサキさんたちならみんなも喜ぶと思うから~」
「やったね!」
「ああ、ついてるな」
「それで何時ごろ迎えに来てくれるんだ?」
「えーと3日後だね」
「おーい、食料とか宿泊施設とかあるわけ?」
「無いね!予想以上に早く片付いたから、ここからはサバイバルの時間だね~」
「マジかー・・・俺キャンプ初めて!ゆるキャンでお願いします!」
「よぉーし、まずはDCの物資を漁ろうぜ。何かアイテムがあるだろう」
「さっきの戦闘で結構破壊しちゃってるけどね~」
テントとサバイバルキットは使える。銃器や弾薬はいらん。
食料・・・むぅ・・・ガムしかないぞ。レーションぐらい置いとけや。
「雨露しのげるけど食いもんは現地調達だな」
「良かったな、ゴルシちゃんはサバイバルの経験者だぞ」
「そもそも、お前が飲酒を進めなければサバイバルする必要なかったけどな」
「もういいだろ~そのおかげでボノにも会えたから結果オーライにしてくれよ~」
「食材の知識と調理は得意分野だよ~最悪毒があっても食べれるようにしてあげる」
「私にも遠慮なく聞いてね、生き字引のミオです」
何とかなりそうじゃないの、俺一人だったらゆるキャンどころじゃなかったな。
開始されたサバイバルは案外楽しかった。
いろんなことを三人から教えてもらった、火起しは俺のサラマンダーアクセルでやりました。
この島は狭い!猛獣はいないし、謎の古代遺跡や秘密基地も存在しない、ロマンが無い!つまんねぇー!
野草って食べれんのな・・・味は、うん・・・美味しくはないけど。
滝の流れる湖を発見したのはラッキーだった。風呂あるじゃん!やったね。
ゴルシとボノが俺を気にせず
俺はそのですね・・・ロリなんで・・・特に何も。
「おい、見たなら感想ぐらい言えよ!」
「スタイルいいですね!水も滴るイイ女!メジロ魂を感じるぞ!」
「メジロ?ゴルシちゃんはお嬢様?」
「ちげーよ。私はただのゴールドシップだ」
「よくわかんないな~」
「本当にあんまり反応してない、これがロリコンか」
「ミオさんや、どこを計測した?マジでやめてくれない」
「なんかムカつくぜ!オラァ!反応しろやぁ!」
「ひぃ!俺はクロとシロに操を立ててるんです!堪忍してくんなはれー」
「あははは、楽しいね~」
クロ、シロ、俺は耐えたぞ。褒めてくれるよな。
「なあミオ」
「何?」
「今のお前ってエネルギーどこから調達してんの?」
「マサキの覇気とターミナスエナジーを少々」
「俺って結構吸われてる?」
「私は省エネだよ。マサキの覇気弾一発分で10日は持つ」
「そりゃ凄いや」
「凄いのはマサキの覇気質だけどね」
「一般的な操者だとしたら」
「私を装着して3日もつかな、もたないだろうな」
「結局、俺があの時ヘルメットを被ったのは最良の結果だったでおk?」
「おkだよ」
「食事の手間が省けるってのは便利だな」
「みんなが美味しそうなもの食べてるのに、参加できないのは辛いけどね」
「体が手に入ったら飯行くぞ、約束だ」
「そうだね。今から食べたいものリストを作っておくよ」
その日が楽しみだな。
「この地図なんだ?」
「DCのテロ目標地点かな~詳しくは知らないけど」
「テスラ研、トレセン学園、シラカワ重工本社、それにラ・ギアスにも×印ついてるんだが」
「アホだろ自殺志願者か?どの施設でも返り討ちが決定コースだ」
「何か後ろ盾でも手に入れたのかな~怖いね~」
俺にちょっかいをかける何者か、代役と俺を呼ぶ奴・・・全部繋がってたらめんどいな。
「珍しく考え事か?」
「世界の破壊者(仮)が関わってたらウゼェなーと思って」
「ああ、そりゃあ本気でウザいな」
「なになに?何の話してるの~」
「今日の飯についてだ」
「さっきヤドカリ捕まえたよ~」
そんなこんなで楽しいサバイバル生活は順調に進み。
迎えの船が来ましたとさ。
「どこにいるってばよ?」
「もう来てるよ~目の前だって」
「海しか見えん!」
「・・・私のセンサーにも反応なし?あ、まさかコレって!」
ミオが何かに気づいた時、に何も無いはずの海上から声が聞こえた。
「お~ほっほっほっ!ごきげんようアケボノさん!このキングが直々に迎えに来て差し上げましたわ!」
高らかな笑い声の後、海上に姿を現したのは大きな輸送機だった。
海上すれすれの低空飛行でここまで来たらしい。
「大型戦略戦術輸送機レイディバード。騎神やAMたちを戦場へ届けるポピュラーな奴だね、目視にも対応したステルス機能付き、私のセンサーに引っかからないとはやるね」
「甲板上にいるのがさっきの「お~ほっほっ」か?風が結構強くてスカートめくれそうなんだけど」
「髪もボッサボサになってるな、何がしたいんだアイツ」
「キングちゃんは目立ちたがり屋さんだからね~登場シーンをバッチリ決めたかったんだよ」
「フッ・・・勝ったな」
「そこの人間!私を見て何を勝ち誇っているのかしら?」
「いや、俺の愛バの勝ちだなと」
「あなたの愛バ?何の勝負で私が敗北したと言うの」
「下着の大人っぽさですかねwww」
「勝手に見てんじゃないわよ!!!変態!!!」
「見せつけた癖に何言ってんの?被害者こっちなんですけど~、変態はそっちですけどwww」
「キィーーー!!!アケボノさん!この失礼な男は何ですの!」
「まあまあ、キングちゃん落ち着いて」
「なんかアレだな、いじっていいんだよな」
「ああ、アレは存分にいじってやらないと失礼だ」
「手加減してあげなよ、あの子律儀に相手しそうで不憫」