俺と愛バのマイソロジー   作:青紫

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かわいいはせいぎ

 クロとシロに出会ってからというもの、犯罪係数を着実に積み上げてしまっている。

 俺の未来はどうなってしまうのだろう?

 

 二人が風呂に入っている間に、奴らの荷物を改めて確認する。

 

「金の延棒‥‥‥本物かこれ?」

 

 札束は帯つきが100万としてえーと、あらー30束以上あるのね、ざっと3000万オーバー!?

 金塊の相場は分からないけど、本物ならかなりの値打があるだろう。

 通帳はどうだ‥‥‥はい、数字の桁がおかしいですね。

 この黒いカード何だ?アレか、何でも買える魔法のカードか。

 

 ヤベェよ。今ここに警察が踏み込んだら一発でアウトだよ。

 

 ニューステロップはこんな感じか。

【誘拐に成功したクズ!人質の女児二名を風呂に入れお楽しみを画策!】

 若しくはこうだ。

【ウマ娘の子供を洗脳し強盗をさせる鬼畜外道現る!極刑を望む声多数!】

 

 おごごご、なんか胃がキリキリして来た。

 ダメダメ、弱気になったらダメよ。

 まだこの状況をひっくり返すいい手立てが‥‥‥希望はまだあるはず。

 

「上がったよー」

「お先です。ふぅ、いいお湯でした」

 

 クロシロの入浴が終わったようだ。

 

「おい、ちゃんと拭いとけよ」

 

 風呂上がりの二人を捕まえて、タオルで頭をわしゃわゃ拭いてやる。

 

「わぷ、えへへーわしゃわしゃー」

「強引ですね////もっと優しくして下さい////」

 

 二人の寝巻は俺の私服を貸した。

 クロはTシャツをシロはワイシャツを選んだ。

 下着姿の上に羽織っただけの姿だ。ズボン?もちろんはいてないよ。

 

「シャツありがとうね。ぶかぶかだー」

「どうですかこの格好?生足ですよ!ブラチラですよ!私には萌え袖も付いてます」

 

 うん、シュウが見たら卒倒するね。

 

 俺か?俺は別に何とも‥‥‥クソっ!可愛い!はい、俺の負け―。

 あー、これは卑怯だわー。殺しに来てるわー。

 風呂上がりのウマ娘女児!メンズのだぼだぼぶかぶかシャツ装備中だぞ。

 何?どんだけ男殺したいの、この生き物は!

 目の保養になるぜ!ありがとうございます!!!

 

「ピザまだ?」

「ああ。まだみてーだし、俺も入ってくるわ」

「女性が入浴した直後の風呂へ突撃する。そんなあなたでも私は受け入れます」

「シロ」

「何ですか?告白する気なら、もっと好感度上をげてからにしましょう」

「その‥‥‥乳首は無事か?」

「再生したかどうかは、数年後に直接確かめてくださると幸いです」

「そうか‥‥‥お大事に」

「悪いのはシロちゃんだよー」

 

 風呂に入る俺。そして上がる俺。

 

「はやーい!」

「カラスの行水ですか?ちゃんと洗った方がいいですよ」

 

 男の風呂なんてこんなもんだろ、シャワーだけで済ませたし。

 

「エロ本とかは、机の引き出し二段目奥の参考書の下にまとめてある」

「なんで探す楽しみを奪うんですか!男の部屋でする必須イベント『エロ本探し』期待してたのに!」

「それでキョロキョロしてたんだね、シロちゃん」

 

 クローゼットの奥からドライヤーと、ウマ娘用のブラシセットを取り出す。

 俺は自然乾燥派なので、偶にしか使わないドライヤー。

 ブラシセットは未来の愛バ用に購入したとっておきで、結構お高いブランド製の物だ。

 母さんやシュウも、これなら間違いないと太鼓判を押してくれた一品。

 まさか、コレをこいつらに使うことになるとは。

 

「おいシロ、こっちに来い」

「まだ隠されたエロ本があるのですか?」

「ちげーよ。お前髪乾かしてないだろ?気が付かなくて悪かったな。ブラッシングもしてやるから来いよ」

「え、いやいや、いいですよ。そこまでして頂くわけには‥‥‥」

「いいから来いよ」

 

 遠慮するシロを無理やり俺の前に座らせる。

 タオルで髪の水分を取り、ドライヤーで丁寧に乾かしてゆく。

 亜麻色の長い髪は手触りよくサラサラで天然の光沢を持っている。美しいな。

 途中、背筋を伸ばして無言のまま固まる、シロが気になった。

 まさかこいつ、緊張してんのか。

 

「どうした?急に大人しくなって」

「いや~、父以外の男性にこんなに良くしてもらうの初めてで////えっと、その、ガラにもなく緊張してます////」

「何だよそれ」

「シロちゃん照れすぎ~キンモーwww」

「うるさいです」

 

 ドライヤーはこんなもんでいいだろう。今度はブラシを手に取る。

 ウマ娘たちは皆、ブラッシングというものを大切にしている。

 髪の毛の他にウマ耳と尻尾の毛もあるし、人間にはないチャームポイントだから大事なのだ。

 デリケートかつ、自身の品格や生活態度が出る部位なので、毎日のお手入れは欠かせません。

 その大事な所を握りしめたり、乱暴に引っ張た奴がいるって?ついカッとなってやった、後悔はしてない。

 ブラッシングは基本自分でやるのだが、仲間同士でやる事で絆が深まるんだそうだ。

 トレーナーが担当バにブラッシングしているところは、良い信頼関係を築けている証でもある。

 ウマ娘にモテる為にブラッシングテクニックをマスターするのは基本中の基本!ここテストに出まーす。

 

「あ~マサキさん上手です。癖になったらどうするんですか?いいですよ、もっとやってください!!」

「シロちゃんいいなー」

 

 壊れ物を扱うように、丁寧に丁寧に心を込めてブラシをかける。

 耳や尻尾も部位に合わせてやり方や力加減を変え、必要なら専用のオイルで毛先の修復と艶出しも行う。

 ついでにマッサージと簡単な健康チェックする。これでもトレーナー志望だからな、一通りのやり方は熟知している。

 リラックスして身を預けてくるシロに苦笑しながら、優しく頭を撫でてやる。

 雨の中、顔面から転倒したらしいが大丈夫みたいだな。

 流石ウマ娘、この子の体躯は見た目以上に強靭に出来ている。

 よし!こんなもんかな。

 

「ありがとうございます。最高に幸せでした」

「おう。お疲れさん」

「次私!私もやって!!」

 

 シロからクロに交代。

 シロより短く肩口で切り揃えられた、きれいな黒髪。

 濡羽色と言うのかな?艶やかな黒髪はそれだけで美しい!!!失礼興奮しました。

 同じように丁寧に乾燥とブラッシングをしてゆく。

 クロは時折こちらを振り返っては笑顔を浮かべ、尻尾も落ち着きなく動かしている。

 ならばと、こちらもやや強めにマッサージしたり頭を撫でたりすると、そのたびに「きゃー」と嬉しそうに笑う。

 性格の違いが出てるな、クロはちょっと乱暴にされるのが好みらしい。

 

 しばらくして、クロのブラッシングも完了した。我ながら中々の仕事ぶりだと思う。

 

「ありがとう。とっても気持ち良かったよー」

「満足したみたいだな」

「私たちを手玉に取るなんて、やりますね~マサキさん」

 

 ふぅ、ウマ娘の子供にブラッシングできる機会など滅多にないから、勉強になったぜ。

 

 手入れを済ませ、綺麗になった二人が目の前にいる。

 俺はこの時やっと、本当のクロとシロをしっかり見ることが出来た。

 

「サッパリして、お手入れもしていただいました。後は、空腹が満たされれば完璧ですね」

「ピザ遅くない?そろそろ来てもいいと思うけど」

「今の内に大事なことを済ませておきましょう」

「そうだね。完全にタイミングを逃したよねー。よーし!やりますか」

 

 ここで唐突に二人のウマ娘をを分析してみようと思う。

 俺の審美眼(しんびがん)よ、その力を今こそ示すがいい!!

 

【クロ】

 推定年齢10歳前後。

 肩口で切り揃えた美しい黒髪に前髪の一房に白のメッシュが入っている。

 小ぶりのウマ耳、長めの尻尾がせわしなく動き、常に周囲を警戒しているかのよう。

 笑顔を絶やさない愛嬌のある整った顔立ち。

 意思の強さと、人懐っこさを感じさせる澄んだ緋色の瞳。

 暴力性と黒い内面がチラチラ見え隠れする時もあるが、基本はいい子なウマ娘。

 ちょっとアホだ。

 

【シロ】

 こちらも10歳前後だと思う。

 腰まで伸びた長い亜麻色の髪、額にかかる前髪の中央にひし形の白メッシュ。

 やや大きいウマ耳に、髪同様に美しい尻尾は緩やかで落ち着いた余裕のある動きをする。

 黙っていれば、ある種の儚さと気品を感じさせる深窓の令嬢そのものだ。

 全てを見通すかのような知性を感じさせる、深い琥珀色の瞳。

 感情表現が豊かでよく笑いよく泣く。残念な方向に大人びているが、おもしれーウマ娘。

 かなりアホだ。

 

 如何ですかな?俺の見立てはこんな感じです。二人とも‥か、か、か‥‥‥

 可愛いィィーーーー!!!超カワイイぃぃーーーー!!!

 いや、性格はアレだったり闇を感じる部分もあるけどさぁ。

 ほら、俺って元々ウマ娘大好き男なんですよ。

 二人にハートを撃ち抜かれても仕方がないってことよ!おわかりかな諸君?

 え?何?ロリコンだと?この俺が、まっさかぁー!そんな事ある訳‥‥‥

 ロリコンで何が悪いか!!

 好きなモノを好きと言えない、そんな世の中は間違ってると思いますね!

 あのさぁ、わっかんねぇかなー!さっきのブラッシング中なんてマジ凄いのよ。

 こうね、もう甘えてくるわけよ!こっちに体重預けて微笑んでくれるのよ!

 髪の毛サラッサラのフワッフワッで体温高めであったけーしやわらけーし、もう大変よ!

 体は小っちゃくて細くて、肌綺麗だし、なんかすげぇいい匂いするし!!

 撫でてやると、ものすっっごく喜ぶの!あー、クソ可愛いぃぃ!

 尊い、尊すぎて尊死するわ!!!あばばばばばばばば!!げぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼ!!

 

 ハアハア‥‥‥ゲホッ、ゲホ‥‥‥ハアハア‥‥‥

 すまない取り乱しました。大変申し訳ないと思っている。

 キモチワルイだと?おいおい、よしてくれよwwこの程度で何言ってんの?

 俺の幼馴染、シュウなんかもっと凄いからね!あのイケメン中身ドロッドロ!だからね。

「私の縮退砲(チ〇コ)がずきゅん!ばきゅん!走り出し~♪」と歌っちゃうような男だからな。

 メッチャ笑ったわ!一緒に歌ったわ!女性陣にドン引きされて吊るされたわ!

 学生時代の良い思い出だ。

 

 話が逸れた。

 とにかく!俺は確かにキモイかもしれないけど、上には上がいるってことよ。

 口に出して無いから、セーフだよセーフ!!

 心の中で存分にハッチャケておけば、普段は紳士でいられるから、今だけはキモイ俺を許してくれ。

 俺は悪くねぇ!俺は悪くねぇ!ウマ娘が、ロリが可愛過ぎるのが悪いんや‥‥‥だから俺は悪くねぇ!!

 

「はっ!俺は何を‥‥‥」

「大丈夫ですか?私たちを視姦した直後に意識を失いましたけど」

「ずっとブツブツ言ってたけど、戻って来れて良かったね」

「どのくらいたった」

「10秒くらいだよ」

「縮退砲って何ですか?私、気になります!」

「とても危険な物さ」

「教えてくれないんだ、下品で面白そうだったのに残念」

「忘れた方がいい」

「「はーい」」

 

 クロシロすまない、こんな俺を許してくれ。

 シュウ‥‥‥いつかまた一緒に歌おうぜ、替え歌の新作待ってます。

 

「ピザが到着する前に、野暮用を済ませてしまいますよ」

「よーし、頑張るぞー」

「いったい何が始まるんです?」

「自己紹介ですよ。やはり、ちゃんと名前を聞いて頂きたく思います」

「今度こそだね」

「もう、好きにしてくれ」

 

 ロリに興奮するあまり、心のエネルギーを使い過ぎて抵抗する気も起きない。

 この二人の本名か‥‥‥ウンコタレゾウとかハナクソマルメルだったらどうしようww

 笑い死にするからやめてね。

 

 

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