俺と愛バのマイソロジー   作:青紫

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なべぱ

 リブに負けた、BNWと仲良くなった。

 姐御に案内された寝床でウンスを抱き枕にした。

 

 仮眠をとって回復。

 姐御が来る前に起きて喋る抱き枕と会話を試みる。

 

「結構な抱き枕でした。どうもありがとうセイちゃん」

「お気に召していただきどうもです。お支払いはどうされます?」

「しまった有料だったか」

「今ならキャンペーン中で覇気吸収もできるお得なプランもございます」

「これは買うしかないね、マサキ早く支払って」

「じゃあこれで」

「毎度あり~って何ですかコレ?」

「さっきヒデさんにもらった飴玉(はちみつにんじん味)」

「わーいこれ好きなんですよって違う!」

 

 ノリツッコミした後に飴玉を口に入れるセイちゃん。

 食べるんだ・・・ブラッシング中にヒデさんの剛毛から出てきたことは内緒にしておこう。

 個別包装で良かった。

 

 セイウンスカイ

 緑がかった毛並みに青い瞳のウマ娘。

 のんびりフワフワ、気怠い感じの雰囲気を持っているが真意は如何に。

 この子は本当に怠けているのか、それともポーズなのかわからんな。

 頭の回転は良さそうなので策士タイプか。

 線香の匂いはしない、それよりもっといい匂いがした。

 

「お支払いは体でお願いします」

「うまぴょいは勘弁して、俺にはクロとシロが」

「ちがーう!私のお仕事を手伝ってほしいだけだよ」

 

 UC基地でのお仕事は当番制。

 サボり魔のセイちゃんはペナルティを含めて数々のお仕事が溜まっているのだとか。

 

「業務内容は?」

「お掃除や基地の修繕作業、倉庫整理、食事当番、セイちゃんと釣りに行くってのもあるよ」

「最後のは遊んでいるだけじゃないか。それぐらいなら全然いいぞ」

「交渉成立、では覇気をどうぞ。どうやって吸収するのかな見せてもらおうかな」

「まず頭を撫でます。はいリラックスして~、俺に覇気をあげてもいいと念じてくれると尚良し」

「ほうほう」

「はい来ました来ました。いいですね~その調子でお願いします」

「あ、今持っていかれてる。そしてこっちにもなんか来てる」

「俺の覇気がちょっと移るけど心配ないよ、そういう仕様です」

「馴染む!実に馴染むぞ!ってほどでもないね」

 

 セイウンスカイの覇気を手に入れた。

 

「吸収した覇気はどうなるんです?」

「殆どは俺の愛バへ送ってご飯になる。残りは俺の覇気中枢に溶け込むらしいぞ」

「ふーん。これまでいっぱい覇気を取り込んだ結果、強くなった実感はある?」

「ちょっとづつ強くなってるとは思うけどな。覇気もらって即劇的強化ってことは無いな」

 

 その後もいくつか質問をしてくるセイちゃんに、わかる範囲で答えていく俺。

 

「なるほど~だいたいわかった」

「何がよ」

「マサキさんの愛バは正真正銘の大物だってこと」

「知ってる、あいつらは俺には勿体ないぐらいのいい子たちで自慢の愛バだ」

「最初からハイリスクだってわかった上での契約、命を賭けてマサキさんを操者にした。愛されてるね」

「・・・やべ、泣きそう」

 

 そうまでして俺のことを・・・。あの子たちってば!起きたらちょっとだけ説教と沢山の感謝をせねば。

 ああ、早く会いたい。

 

「マサキさんの規格外な覇気を常時食らっておきながまだ飢えているってどんな化物なの」

「ホント腹ペコな愛バで困っちゃうわ、しかぁし!手がかかる子ほど可愛いってなもんよ」

「自分が何を育てているか理解してる?してないよね」

「超可愛いウマ娘二人を育成中さ」

「ダメだこりゃ、いや~怖い怖い、ハハハ・・・マジで寒気がする」

「風邪でもひいたか、毛布いる?」

「そういう意味じゃないよ。マサキさん、愛バに最優先で教育してほしいことがあるから聞いて」

「教育も何も頭の良さはあいつら方が上だぞ」

「何があってもセイウンスカイを攻撃対象にしないってキッチリ教えておくこと!いいね!」

「お、おう?」

 

 必死な様子で迫るセイちゃんに思わず頷いてしまった。

 何故だかクロとシロを怖がっている?最高にカワイイ俺の天使たちに失礼な。

 

「結論!マサキさんたちはセイちゃんの手に負える存在じゃない。こういう相手には友好関係を結ぶのが得策」

「セイちゃんマイフレンド」

「そうですフレンドです。添い寝した仲ですし、もうマブダチってことでよろしく」

 

 それから、お友達記念でセイちゃんにブラッシングしてたら姐御がやって来た。

 

「メシだよマサ公って、ああ、お邪魔だったかい」

「姐御、ちょっと待って後は尻尾だけだから」

「う~ん誰かにやってもらうのは久しぶり~最高~」

「はーっはっはっは!スカイ君を手懐けるとは、その手腕あっぱれだ!」

「はうう・・・私なんかがお呼ばれしていいんでしょうか」

 

 姐御に続いて二人のウマ娘が部屋に入って来る。新顔か。

 

「手懐けたのはセイちゃんの方です。ですよねマサキさん」

「ああ、そうだなっと。よし綺麗になったぞ」

「ありがとうです。風呂上がりに毎回やってくれるとうれしいな」

「初回はサービス、次回から有料になります」

「1回ブラッシングにつき1回添い寝」

「仕方ないなぁ~」

「今、いかがわしい取引が展開されたのは気のせいかい」

「なんのことですかな。ところでそちらのお二人は?」

 

 不遜なポーズを決めているウマ娘と終始オドオドしているウマ娘が俺の問いに答える。

 

「この僕こそがテイエムオペラオーさ!君との出会いを祝してディナーをご一緒しようじゃないか」

「メイショウドトウです~。よろしくお願いします・・・無理に覚えなくていいです」

「オペにドトだな。アンドウマサキ、人間、操者、そして子供に優しい特級紳士だ」

「正しくはマザコン、シスコン、そして限界突破ロリコンだね」

「黙ってろノーボディ!」

「ノーボディのミオ・サスガです。高性能AIにしてマサキのアドバイザーって設定」

「三つの十字架を背負いし勇者に、体無き高潔な魂!ああ、なんとも心躍る配役だ」

「ひぃぃ!三重苦の変態さんと幽霊さんです~。ごめんなさいごめんなさいゆるして」

「ミオ、お前のせいで二人が混乱してる」

「私は本当のことを言っただけなのに」

「三重苦のマサ公、ちょっとテーブルを片付けておくれ」

「姐御、ここで食べるんですか?」

「アケボノから食材を預かっていてね。今夜は鍋パーティーさ」

「おお!鍋キターーー!」

「それはセイちゃんも参加していいのかな」

「勿論さ、ただし手伝いと後片付けはしてもらうよ」

 

 ガスコンロや大きな鍋をも持ち込み皆で夕餉の準備をする。

 ウマ娘は健啖家が多いので鍋もコンロもでかい!どこで売ってんの?てぐらいの大きさだ。

 コンロと鍋が三つもあるし、三種類の鍋できるじゃんよ贅沢~。

 

 キングたちは急な仕事が入って遅れて来るそうなので先に始めていいってさ。

 

「すっかり忘れてたけどゴルシはどこへ行った?」

「そうだった、奴からマサ公に渡してくれって頼まれたんだった。はいよ」

「手紙?達筆なのがムカつく」

 

 姐御から手紙をを受け取る、どれどれ・・・。

 

 アンドウマサキ様へ

 

 お元気ですか?相変わらずド変態のロリコンでしょうか。

 こちらはセミの抜け殻が暴落してハジケリストたちの間で紐無しバンジーが流行中です。

 

 本題です。

 ラーメン狂いの上司が脱走しそうな気配がしたので一度帰ります。

 短い間でしたが大きなお世話になりました。

 100年後暇でしたら無限のフロンティアでお会いしましょう。

 

 追伸

 

 冷蔵庫にイナゴの佃煮が入ってます。全部食べてね、ぜってー食えよ!!!

 

 黄金の浮沈艦、ゴールドシップ様より

 

「それ」

「あ、凄い一発で入った」

 

 ゴルシからの手紙を適当に丸めてゴミ箱へシュート!

 いろいろツッコミ所があるけど、文章の最後にキスマークがつけてあったのが最高にイラっとした。

 

「あいつ、あんまり役に立たなかったな」

「ヒドイ!ご飯美味かったし、なんだかんだで頼りになるって言ってたじゃん」

「ウマウタ―<ゴルシ<ミオなんだよな」

「おお、私の評価高い!マサキの相棒の座は私ってことで」

「ミオ<<<絶対超えられない壁<<<クロシロだから」

「ちくしょーめ」

 

 たまーに修練に付き合ってくれたりはしたけど、結局あいつの本気は見れなかったな。

 1stの回想で見たゴルシは、目下苦戦中のリブよりも強かったはずなのに。

 いつか本気のゴルシを見せてほしい。

 

 一応、冷蔵庫を確認・・・うわ、本当に佃煮が入ってる。いつの間に用意したんだ。

 

「それはなんだいマサ公?」

「イナゴです。ゴルシが姐御にって」

「う、食べ物を粗末にはできないね。マサ公、付き合ってくれるかい」

「お供します姐御」

「うえ~それ食べる気?セイちゃんはパスで」

「フフッ、イナゴに怯むような僕ではないよ」

「え、皆さん未経験?美味しいのに~」

 

 イナゴ経験者がいたわ。無理だったらドトに任せよう。

 鍋の準備をみんなでします、姐御はもちろんセイちゃんとぺラオも器用で助かる。

 ドトちゃんは・・・うん、包丁は危ないからやめとこうか、お皿もこれ以上割ると無くなるからごめんね。

 ドジっ子属性恐ろしいぞ!そして慣れっこなのか、俺以外のウマ娘が後始末をサッと行うのが凄い。

 

 テイエムオペラオー

 鮮やかな薄茶色の毛並み、王冠を頭に乗せたナルシストなウマ娘。

 尊大な態度と演技過剰な挙動だが、どこかコミカルで憎めない。

 自己愛と同時に周囲への愛を持ち合わせており、懐深くある意味大物。

 ただのいい人じゃないか。

 

 メイショウドトウ

 茶色の毛並み、アホ毛と前髪中央に大きな白メッシュのあるウマ娘。

 自分に自信がなく弱気な垂れ耳、典型的なドジっ子。

 それ故か、底抜けな自信と前向きさを持つぺラオを尊敬しているのだとか。

 自信を持てい!お前にはあるじゃないか!説明不要なほどたわわに実ったお胸がよぉ!

 すげぇな、姐御も結構あるがそれ以上だ。タイキより、そしてクリークよりも上だと。

 巨乳じゃねぇアレは爆乳だ。

 

「はぅぅ・・・マサキさん、見すぎです~」

「見ないのは逆に失礼でしょうが!!!」

「なぜキレたのか不明だが、世の男性諸君はそういうものなのかい姐御?」

「アタシに聞かれても困るね」

「いや、アレは女でも見ちゃうよ」

「ですよね~。最初はふざけてボール入れてるのかと思ったし」

「ごめんなさい、無駄な脂肪をぶら下げてごめんなさい」

「それ嫌味に聞こえるから注意な」

 

 なぜかあるウマ娘を思い出してしまった、元気にしてますか逃亡者さん。

 あれから空気抵抗はどうなりましたか?少しは成長しましたか?

 俺は貧乳巨乳なんでもバッチコーイなので安心してください。ではまたいつか。

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「・・・チッ」

「スズカさん?急に舌打ちしてどうしたんですか」

「なんでもないわフクキタル、ロリコンにバカにされた気がしただけよ」

「元気だしてクダサイ、ワタシと一緒にハッピーになりましショウ!」おっぱいブルンブルン

「バストドレイン!!!」

「NOッッッ!!痛い!痛いデス!やめてクダサイ、スズカ!もげる!もげてしまいマス!」

「ああータイキさんの胸が鷲掴みに!スズカさんが遂に巨乳狩りを開始しおった!」

「こんなものもげてしまえ!ていうかくれ!寄こせってんだよ!」

「ワタシのバストを狩ってもスズカのバストは変わりマセン」

「ならば全ての巨乳を狩り尽くすのみ!でか乳などこの世にあってはならん!」

「なんという覇気!?シラオキ様どうかこの憐れなまな板をお救いください」

「誰がまな板だ!ぬりかべって言った奴もコロス」

「そこまでは言ってませんよ、ぬりかべwww自虐にも程がある」

「うるせーよ!イカれたスピリチュアルジャンキー風情が!」

「私だけじゃなく、シラオキ様もバカにしましたね!今日中に天罰が下りますよ!」

「やってみろや、具体的にどんな目にあうんですか!」

「えーと、白目むいて地面にめり込むとか?」

「ハイ嘘乙でーす」

「あだだだだ!なんでもいいから離してクダサイ!」

 

 とある街で悲しきモンスターが誕生しかける事件発生。

 たまたま現場に居合わせた操者と騎神らしき女性が食い止め事なきを得た。

 

「なかなかイキのいい子でしたね。スカウトってことでお持ち帰りします、いいですよね?」

「許可ッ!優秀な騎神を学園にご招待だ」

「おのれ・・・巨乳族め・・・これで勝ったと・・・思うなよ」ガクッ

「バカな!ぬりかべが1分持たなかっただと!」

「ワォ!地面にめり込んだスズカ、とてもシュールですネ」

「適当に言った予言がまさかの大当たり!ざまぁwww」

「ワタシのバストもどうにか無事デス、あー怖かった」

「測定ッ!ふむふむ、なかなかの覇気だな。たづな、そこの二人もついでに連行しろ」

「「え?」」

「はーい、ようこそトレセン学園に。拒否権?あるわけないでしょ。ほら、気絶しているスレンダーさんを運ぶの手伝ってください」

「あ、コレ逆らったら殺されますね」

「いいじゃないデスカ、ワタシたち学園にスカウトされマシタ、受験の手間が省けマス」

「ついでですけどね」

「収穫ッ!生徒会長が戻るまでに生徒(手駒)をもっと集めるぞ」

「スカウト旅行、思いつきで始めましたが結構楽しいですね。マサキ、お姉ちゃんは安い給料で今日もこき使われてるよ」

「文句があるなら学園を壊さないように!たづなの給料が安いのは修繕費を天引きしているからだ」

「学園が脆すぎなんですよ・・・トホホ」

「弟に良い所を見せたいのだろう、ここで頑張ればマサキ君も「自慢の姉です」って褒めてくれるぞ」

「やる気が上がった。テスラ研と御三家にも突撃しましょう!あそこには絶対ヤベェのがいるはず」

「歓迎ッ!ヤバいウマ娘、大いに結構!学園の未来は明るいな」

「起きてくださいスズカ、トレセン学園行きが決定しましたヨ」

「白目むいてますね、なんてヒデェ顔だ。ご両親泣きますよコレ」

 

 トレセン学園は将来有望なウマ娘を随時募集中(強制連行あり)

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 お仕事中の姉が無茶苦茶やってる気がした。

 一生懸命働く姉さんはカッコイイのです。

 

「お待たせ~間に合ったみたいだね」

「あら、まだ始めてなかったのね。これエンプレスからの差し入れよ」

「お菓子いっぱいもって来たよ。みんなで食べようね」

「お、来たか」

 

 大量のお菓子や飲み物を持ってボノ、キング、ウララも合流した。

 

 よっしゃ、準備完了!飲み物を入れたグラスを片手に全員起立。

 

「姐御、開始の宣言をお願いします」

「アタシかい、こういうのは目立ちたがり屋のオペが適任だよ」

「フッ、任せたまえ。今宵、この鍋パに集まり同志諸君!まずは人間、マサキ君の来訪を歓迎しようではないか。我々は各々人間に対し思う所はあれど、僕の尊さを理解する美意識はどんな生命にも宿ると信じている。つきましては我が栄光の歌劇第一章序説をここで・・・」

 

「もういい!!長い!!かんぱーい!」

 

 姐御が痺れを切らして強行突破した。

「かんぱーい!!!」とみんなが声を上げる。鍋パ開始です。

 

「ああ、スピーチをカットされてしまった憐れな僕もまた美しい」

「オペラオーさんのメンタルは超合金Z製です~。尊敬します~」

「ウララちゃんあーん」

「あーん」

「ちょっと!なんでバッタを食べさせようとしてるの」

「イナゴだ」

「違いがわからないわ、イナゴの佃煮?なんでこんなものがあるのよ」

「おいしい!もっとちょうだい」

「おう、好きなだけ食べなさい。キングもどうぞ」

「・・・スカイさん、お先にどうぞ」

「いや~セイちゃん、イナゴだけは食べるなってご先祖様に言われてるから」

「ボ~ノ~。これ作ったの誰?ゴルシちゃんかぁ、今度作り方教えてもらおう」

「うん、見た目はアレだが。意外といけるね」

「イナゴ人気すぎじゃね。鍋食おうぜ鍋」

 

 鍋は三種類、俺のリクエストのきりたんぽ、もつが入ったちゃんこ鍋、洋風のトマト鍋なんてのもある。

 どれもめちゃくちゃ美味い。

 材料はどっさりあるので、具材をどんどん追加する。マジでパクパクですわ。

 配膳役をしている姐御とボノにも食べてほしいので交代する。

 

「二人も食べて下さいよ。ほら、俺が代わりますんで」

「悪いねマサ公、どうもこういった場じゃ世話を焼いちまう質でね」

「みんなが美味しそうに食べてるのを見るとこっちも幸せだからね~」

「は~い交代交代、全員しっかり食べましょうね」

「シメは雑炊、それともうどん?」

「トマト鍋は雑炊にしてチーズを入れたらどうだろう、トマトリゾットinチーズの完成だ」

「うは!めっちゃ美味しそうなんだけど」

「ねーねーイナゴも入れようよ」

「「「「それはやめとけ」」」」

 

 イナゴリゾットを回避しつつ、鍋パーティーは進む。

 ちょっと落ち着いたので、姐御に話を振ってみる。

 

「姐御、先程の話なんですが覇気を分けてほしいです、対価として何か俺にできることがあれば言ってください」

「事情は聞いてるよ。アタシの条件はそうさねぇ、やっぱりタイマンだね。これしかないよ」

「タイマン?既にリブとやってる最中なのですが」

「察しなさいよ、姐御はマサキの修練に付き合ってくれるつもりなのよ」

「え!いいんですか姐御。それは凄くありがたい」

「あのブライアンに真っ向勝負する奴を黙って見ていられるかい、それにタイマンってのは本気だよ。修練だろうが手加減するつもりはないから覚悟しな」

「姐御~感謝です~」

「おやおや、アンタ年上だろうに、まったく・・・」

 

 姐御の寛容さに感動したのでちょっと涙ぐむ。操者になってから涙腺がどんどん緩くなる俺です。

 修練に付き合ってくれて覇気までくれるとは太っ腹っス。

 よしよしは、するのもされるのも好き。

 

「ふぅん、マサキ君は覇気を求めているんだね。ならばこの僕も協力しようではないか」

「わ、私のでよければ、いくらでもあげちゃいます~」

「オペにドトもありがとう。俺に何かしてほしいことはあるか?」

「君には僕と一緒に舞台に立ってもらおう」

「どういう意味だ?」

「オペラオーさんは気が向いた時にゲリラ歌劇を開催するんです~」

「ああ、あの一人芝居ね」

「観客ゼロなのに半日演じてたこともあったね~」

「内容が8割がた自画自賛だからね、飽きる」

「場所も時間も不定期だから余計に人が集まらないし」

「私特別出演したことあるよ、木の役で」

「それ必要か」

 

 散々な言われようの寸劇に出演しろと、それでオペが満足するならいいのか。

 自慢じゃないが台本を覚えるなんて無理なんだけど。

 

「僕の直感はハズレないさ、君はよい演者となる」

「わかった。どこまでできるかわからないが日時が決まったら教えてくれ」

「新たな登場人物を得て舞台は更に進化する。ああ、楽しみだな」

 

 オペの条件はこれでよし。

 

「ドトは何かあるか、遠慮しないで言ってくれ」

「えっと、えっと・・・」

「尻にパンを挟み右手の指を鼻の穴に入れ左手でボクシングしながら「いのちをだいじに」って叫べばいいのか」

「何よそれ」

「キングちゃん知らないの、ブタになるおまじないだよ」

「ち、違います。あの・・・ってもいいですか」

「よく聞こえない、さあ、恥ずかしがらずに言ってごらんなさい」

 

「さ、触ってもいいですか!!!」

 

 今何と仰いましたか。みんなもシーンとなっちゃったよ。

 

「そうか、意外と大胆なんだな。そんなに俺の"うまだっち"に触りたいか」

「ドトウ、君って奴は・・・素晴らしいよ!この僕ですらドン引きだ」

「ねえキングちゃん、うまだっちって何?」

「スカイさんが良くご存じよ」

「こっちに振らないでよ!姐御が一番詳しいからね」

「ば、ば、バカ言ってんじゃないよ!何でアタシがそんな」

「私見たことあるよマサキさんのうまだっちはね~これぐらいの大きさで」

「具体的な説明やめろ!え?ボノはマサ公のアレを見たことあるのかい」

「無人島生活での嬉し恥ずかしハプニングだな」

「裸見たぐらいで一々騒いでたらサバイバルできないよ~」

「あの、あの、うまだっちは別に触りたくないです」

「なんだと・・・クロとシロはめっちゃ触りたがったのに、隙あらばタッチしようとするから参ったぜ」

「操者がロリで愛バが痴女、いろいろ終わってるね」

「最近毒舌ですねミオさん」

「ふんだ、皆で美味しそうなもの食べやがって。体が手に入ったら私のために鍋パしてよね!」

「わかったわかった、拗ねるなよ」

 

 ミオが疎外感を感じて拗ねてしまった。ノーボディは辛いんだと。

 

「私こんな性格だから人間、特に男の子が怖いんです。でもそれじゃダメだと思って、マサキさんなら大丈夫か持って、はぅ~すみません」

「まあ、その乳ではジロジロ見られて余計に怖かったろうな。心中お察しします」

「マサキのアホ!デリカシー無しのガチロリ!」

「いいんです。その通りですから~、変なこと言ってごめんなさい」

「全然変じゃないさ、さあ、思う存分触ってくれ!さあ!今すぐ!」

「え、え~本当によろしいのですか?でもでも」

「ドトウ、僕からのアドバイスだ。いいからさっさとやれ」

「オペラオーさん、わかりました。私、マサキさんを触ります」

「バッチコーイ!」

「い、いきます!」

「何これ?」

「ほっとけほっとけ、アタシらは夕飯の続きをすればいいさ」

「ウララさん、野菜も食べなさいな」

「キングちゃんはイナゴ食べてよ」

 

 恐る恐るドトが俺の頬に触れてくる。ちょっとひんやりした手の平がくすぐったいっス。

 少しずつペタペタと全身を触っていく、うまだっちは避けてる、遠慮すんなよ。

 

「わ、わ、凄いです。温かい、脈がある、ちゃんと生きてます~」

「そりゃそうだ。ほら、今度は握手だ。щ(゚Д゚щ)カモーン」

「は、はい!」

 

 しっかり握手、俺の手は温かいと愛バには好評なのだがどうかな。

 にぎにぎと握り返す。微笑むドトが可愛い。

 公開ボディタッチ、なんだか興奮してきた。

 

「なんで飯食いながらイチャついてる男女を見なければいけないのかな」

「すーぐ浮気するんだからマサキってば」

「まあまあ、あのドトウが男と触れ合ってる奇跡の光景を目に焼き付けようではないか」

「よーし、今度はハグだ」

「はい」

「はっ!こ、これは」

 

 あーーーー!!!当たってる!すんごいのが当たってる!うひょーーー!!!

 なんというビッグバンおぱーい!!!

 耐えろ!耐えるんだ俺!クロシロ俺に力を貸してくれ!やば、これやばばばばば。

 ちょっとこの子、今何歳だ?発育凄すぎてもうあーーー!!!

 

「おーいマサキ自重しなよ~。愛バが起きたらチクるからね」

「ミオさん待って!これは不可抗力だから」

「は、恥ずかしいです~」

「おっと?ドトさんや、このまま覇気をもらってもいいかな」

「どうぞどうぞ~。なぜでしょうかマサキさんは男の人なのに全然怖くないです」

 

 タッちゃんの時のようにリラックスしてくれたのか、ドトの覇気もドレイン可能状態になった。

 フワフワの髪の毛と垂れ耳のある頭を優しくなでてドレイン。

 いい感じ、メイショウドトウの覇気を手に入れた。

 

「ありがとうございました~。今日の事は忘れません」

「こちらこそだ。ドレインあざーす」

「ドトウ、今日のはあくまで特例だ、不用意に男に触ってはいけないよ。勘違いされるからね」

「過度なスキンシップで勘助を量産するんじゃないよ」

「え、は、はい?」

「わかってないねこりゃ」

「こういうのが無自覚サークルクラッシャーになったりするんだね」

「ウララさん、あなたの偏った知識は何なの?」

 

 人間嫌いのウマ娘集団UC?話せはわかってくれる奴らばかりじゃないか。

 友人になってくれて、覇気も順調にドレインできてるし。

 

「UCが過激思想だったのは昔のことさ、皇帝たちが来てからはここも随分と変わったよ」

「ここを出ていった奴らが言ってたね「腑抜けたお前たちには用はない!我々こそが真のUCだって」」

「残ったウマ娘たちは、本当は人間を信じたいのよ」

「素直になれない子が多くてね~まあ、気持ちはわかるから無理強いもできないし」

 

 人間は敵!と思っているウマ娘はとっくの昔に離反しているらしい。

 今残っているウマ娘はきっかけさえあれば人間と仲良くしてもいいって思ってくれているんだ、良かった。

 

 話を聞いていろいろ判明した。

 シンボリルドルフ、エアグルーブを含む何名かの騎神はトレセン学園が派遣したらしい。

 組織として分解しかけた所を来訪した皇帝たちが代表になってUCをまとめたんだと。

 トレセン学園の上層部が絡んでる。やよいや姉さんはこの事を知ってたのかな。

 

「皇帝たちは、表向きには留学ってことでUCに派遣されて来たのよ」

「私たちを学園にスカウトって打算もあるんじゃないのかな」

「じゃあ、みんなトレセン学園に行くのか。俺も雇ってほしいぞ」

「進路はまだ考え中よ、あなた教官志望なの?ライセンス持ってるようには見えないけど」

「俺が持ってる資格は自動車、大型二輪、危険物取扱者と毒劇物取扱者にフォークリフトそれから」

「トレーナーライセンス、教員免許は無いのね」

「とりあえず愛バを起こしてからかな、勉強は苦手だけど頑張る」

「私、宅建持ってるよ」

「ウララさん、いつの間に」

 

 俺がトレセン学園の教官か、元々トレーナー志望の俺としてはかなり理想的な進路だ。

 クロとシロが生徒で、姉さんやヤンロンが同僚な職場環境。なかなか幸せだと思う。

 ハードルは高そうだけど、そんな未来が実現できるように頑張るぞー。

 

 楽しい鍋パは大盛況の内に終了した。こういう思いでを愛バたちとも作っていきたい。

 後片付けをしっかりやった後に皆寝床に戻っていった。

 ゴルシ、イナゴ大人気だったぞ。キレイに完食しました。

 

「明日はまたリブとの手合わせだ、早く寝て備えよう」

「戦況分析は私に任せて思う存分やられてね」

「負ける前提なのやめてくれませんかねぇ」

 

 今日はあいつらの夢が見られるといいな。

 

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