俺と愛バのマイソロジー   作:青紫

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誤字報告及び感想いつもありがとうございます。


ここ

 ファインモーション過去を語る。

 なんと二人のモーションがフュージョンしていた。

 

「それからは、頭首の責務と仕事の忙しさに心身をすり減らしつつ、ようやく見つけた操者に契約を拒否されてしまうのでした・・・(´Д⊂グスン」

「こちらの良心に訴えかけるのやめてね」

「あーあー、どこかにいないかな~すんごい覇気の持ち主で血液をくれるような優しい人が」|д゚)チラッ

「こっち見んな」

「もう、テレやさん♪好きな子に意地悪したくなるお年頃かな?」

「意地悪なんかしない、幸せになってほしいと思ってる」

「あなたと一緒なら幸せだよ」

「その気持ちは嬉しい・・・けど、ホントマジどうしよう!まずはクロとシロを起こしてアルダンにも話さないと、それからメジロ家とサトノ家に報告と謝罪をして、ああくそ一人じゃ心もとないシュウや母さんたちに弁護を、悲劇の結末を逃れるルートをなんとか探さないと。止めるしかない!俺がもっと強くなって愛バたちの激突を止めなければ!ぐあぁぁこの俺が女性関係で悩む日が来るなんてーーー!!!」」

「もしもの時は私が皆に説明してあげるよ「マサキが本当に好きなのはファインモーションだけだ」ってね」

「火に油どころか爆弾投げ込んで楽しいか?」

「意地悪したくなるお年頃ですからw」

「ハハッ!コイツ~」

「いひゃいいひゃい!ほっぺたひっひゃらないべーーー!!!」

 

 柔らかい頬っぺたを引っ張っていると多少溜飲が下がった。

 赤くなった頬を撫でながらもどこか嬉しそうなモーさん。

 結構重い過去話をした後なのに暗い雰囲気を感じさせない、この子強い。

 

「ご両親と1stモーさんのこと、お悔やみ申し上げます」

「気にしないで、いろいろあったけど大事なのはこれからだからね」

「なあ、結局お前はどっちのファインモーションなんだ」

「どっちでも本当の私だよ。強いていうなら4:6で2ndよりかな」

「どんな形でもお前が生きててくれて嬉しいよ。本当によくやったな」ヾ(・ω・*)なでなで

「そういうとこだよ!!!」

「なぜキレる?」

「そのナデナデと甘い言葉でどれだけのメスウマを落として来たんだ!知ってるかもだけど私はもう落ちてるよ!!!」

「そ、そうか」

 

 急にキレ出したよ、情緒不安定なのは魂継の副作用?母さんたちに診てもらったほうがいいかも。

 

「余計な心配しないで、それよりお願いがあるんだけど」

「まだ出血しとらんよ」

「そうじゃなくて、呼び方の変更を希望します」

「モーさん嫌だったか?じゃあインモ・・・よせよせ、首を絞めるほど喜ぶなよ」

「その汚名、ファイン家では禁句だよ!なんであなたまでサトちゃんと同じこと言うかな!」

「やれやれシロと被ってしまったか、フッ、さすがマイ愛バだ」

「「インモ―?陰毛ですかwww卑猥っスねwww」てバカにされた気持ちがわかるか!」

「ブハッwwwシロwwwお前って奴はwwwもう陰毛にしか聞こえないwww」

「もう!起きたらちゃんと叱っておいてよ。罰としてたった今から私を"ココ"と呼ぶことだね」

「いいのか?それは両親の思いが詰まった大切な名前だろ」

「大切な名前だからこそ呼んでほしい愛バ心をわかれ!」

「さっきから怒られてばっかだ、わかったよココ」

「ふぉぉぉ、今ゾクッと来たァーーー!いいね!特別な感じがするよ」

「クロにシロにココか。こりゃアルダンにも何かつけてやらないと、二文字で統一して"アル"かなやっぱ」

「おーい、今は目の前の愛バに集中してよね」

「ココはまだ正式な愛バになってないでしょ」

「時間の問題だと思うけどね」

「ニヤニヤしないでくださる、コラッ!お尻触らない!」

 

 なんという自然なボディタッチ、なんなの?みんな俺の尻メッチャ触りたがるやん!

 アルダンの呼び方はアルに仮決定。

 

 愛バの増員には最初こそ驚いたが、いつの間にかアルとココを受け入れている自分がいる。

 この二人ならばきっとクロとシロも・・・ダメかな?全裸で土下寝してもダメ?

 これは誰かに相談した方がよさそうだ。

 

「スマホとにらめっこして何やってるの?」

「ちょっとネットの住人たちに相談してみようかと思って」

 

 つい先日、ネットに操者専用サイトや掲示板が存在するのを発見した。

 愛バの自慢をしたり、ちょっと弱音や愚痴を吐いたり、あるあるネタで盛り上がったりして大変興味深い。

 あるサイトのお悩み相談機能は充実しており、相談内容を入力すると暇人が回答を寄こしてくれる。

 『愛バの食費がエグイ』 『マーキングを消す方法』『ブラッシングのススメ』

 『俺の愛バ年上なんだが』『にんじん飽きたって言われた』『温泉旅行はいいぞ』

 今日も沢山の相談で賑わっているな。

 

「へぇ~こんなのあるんだ、書き込んでいるのが本当に操者だって保証はなさそうだけど」

「そこを気にしたら負けだ。不特定多数から何かお知恵を拝借できればそれでいい」

 

 相談内容をポチポチ打ち込む。

 

『緊急事態!愛バに許してもらえる方法を教えて下さい(なお全面的に俺が悪い模様)』

 

「お、もう書き込みが来たぞ」

 

 早い!ずっと張り付いてる奴がいるのか。

 

『何をやらかしたか言え』

『愛バが二人から四人に増えそう』

『貴様嫌味か!』

『愛バはどんな子たちだ、教えてクレメンス』

『全員年下で良家のお嬢様、メッチャ可愛くて俺には勿体ない。一緒にお風呂と添い寝は当たり前、今日は愛バ未満の子に逆ぴょいされそうになった。やれやれだぜ』

 

 これでいいかな、いいアドバイスを頼むぜ。

 さあて、どんな回答が・・・おっふ。

 

『もげろ』

『もげろ』

『もげろ』

『もげろ』 以下同分が続いている。

 

 これは酷い、一瞬スマホがバグったのかと思った。

 怖いな~みんな俺が"うまだっち"とお別れすることを望んでいる。

 

「もげてたまるか!罵倒ばっかりでアドバイスが一つもねぇ!」

「示し合わせたかのように「もげろ」で埋め尽くされたね」

「こんな所に相談したのが間違いだった!やっぱり知り合いに聞くのが一番」

 

 ネットはそっ閉じして終了。

 今度はメッセージアプリを開き、母さんたちのグループラインに相談投下!

 グループメンバーの数字がなんか多い気がしたが、まあいいか。

 

「早速返信がじゃんじゃん来てる。みんな暇なのか?」

「私にも見せて~」

 

『帰ったらお説教をします』

『マサ君ったら色男ね』

『ええのう、若いのぅ』

『マサキ今どこにいるの?・・・ホテル!?私が目を離した隙に何してんの!』

『羨ましい羨ましい羨ましい恨めしい恨めしい恨めしい、ウマ娘ちゃんたちのハーレムゥゥゥ!!』

『姫か!姫に手を出したんだね!やっちまったねぇカピバラ君ンンンンッ!』

『ペドフィリアの犠牲者が増えたか、べ、別に羨ましなんかないんだからね!さっさと逝け小僧!』

『アハハハハハッ!下手なバラエティ番組より面白いぞ☆ブラックとダイヤのことも忘れんな☆』

『君は本当に期待を裏切らないな、娘たちが暴走してもパパはスルーするのであしからず』

『立派なプレイボーイに成長したのね。お姉ちゃん複雑だけど嬉しい』

『見事ッ!君の愛バたちも是非学園に』

『何をやっているんだお前は!母上たちが泣くぞ』

『トロンべはトロンべはいるのか?』

 

「お説教いやぁーーー!グループの人数が増えてる・・・ミオの仕業だな」

 

 あいつなら俺のスマホをハッキングしてグループを追加していてもおかしくない。

 勝手に何やってんのよもう!

 メジロ家のばば様やウォルターさんがいなくてよかった、アルダンのことを言うの怖いし。

 

『まずは素直に非を認めて謝りましょう。言い訳をすると更に怒りを買います』実体験

『あなたのことです、どうせ後続の二人もさぞぶっ飛んでるでしょう』

 

「さすがだぜシュウ、ホント頼りになるの男だぜ」

「ぶっ飛んでて悪かったね」

 

『ぶっとび娘四人が本気で争えば甚大な被害が予測されます、四人を守るためにも全面戦争は回避しなければなりません。ですから、マサキは四人を纏めて面倒をみる気概と根性、何よりも大きな愛を持つ男になってください。愛バが何人増えようとどっしり構えて「全員俺について来い」と言える男にね』

 

「恥ずかし気もなく愛!」

「殆どは罵倒と冷やかしと煽り。まともなアドバイス(精神論)をしてくれたのはシラカワシュウだけ、資料で読んだけどかなり優秀なんでしょ、おまけに心までイケメンだなんて」

「騙されんな中身結構ネバネバでドロドロよ。今からでもシュウに乗り換えるか?」

「まさか、私はあなたと違って浮気なんかしないよ」

「させてる元凶が何を言う」

「怒らないでよ、はい尻尾」

「うむ。いい触り心地だ」

 

 精神安定にココの尻尾を触る。うひょサラサラやんけ!

 

『操者としての真価が問われますよ、あなたが愛バたちを導いてあげなさい。頑張れとしか言いようがありませんが応援しています』

『あなたを巻き込んだ張本人、どうせ隣にいるのでしょう。どこのどなたかは存じませんが、マサキのことをよろしくお願いします』

 

「おおっと、どこかで見てるんじゃないかってぐらいのバレバレ、わかっていたけど相当なやり手だ」

「シュウは本物の天才だからな、仕方ない」

 

『最初こそブルボンとライスは少しだけピリピリしていましたが、今では私を差し置いて二人でイチャコラと』

『仲がいいのは嬉しいのですが、これって放置プレイなんでしょうか?』

『最近は母と三人で出かけたりして・・・私はどうしたらよいのでしょう』

 

「どっしり構えてないじゃん!何でお前が相談する側になってんのよwww」

「ATMになったお父さんみたい、ちょっとかわいそうかな」

「えっと「二人が入浴中に突撃しろ」「布団の中にも突撃しろ」これでいいか」

 

『マサキは単純でいいですね。さっそく実行してみます』

 

「実行しちゃうんだwwwバカと天才は紙一重だね」

「後はこれをやっとけ「ボンさんはワシャワシャ頭を撫でられるのが好き」「ライスは耳をむぎゅむぎゅされると照れて喜ぶ」スキンシップ大事よ」

 

『なんでうちの子の弱点を知ってるんですか!寝取られですか!そこんとこ詳しくぅ!!!』

 

 めんどくさいのでアプリ終了。

 シュウや他の皆にお礼の返信して、罵声だけの奴には『おならぷう』とだけ送っておいた。

 

「要は俺次第ってことか・・・( ´Д`)=3 フゥ」

「一緒に土下座しようね、不倫が奥さんにバレた下衆カップルのように!」

「嬉しそうっスね、こっちは今から気が重いってのによ」

 

 クロとシロはまだ起きないか、アルとココの存在を嗅ぎ付けたらすぐにでも飛び出してきそうなんだが。

 

「もういい時間だし、お風呂入って寝た方がいいよ」

「そうだな、じゃあ帰るわ。いろいろありがとなココ、縁があったらまた会おうぜ」

「どこへ行こうというのかね?」

「出入口を塞ぐな。ミオと合流して旅を続けるんだよ、水の天級騎神を探さないといけないからな」

「ミオちゃんはシャカが預かってくれるよ。今夜はここで私とお泊りするんだ!」

「そっか、じゃあ俺がベッドを使うからココはベランダで寝てくれる」

「サラッと締め出そうとしないで!それが愛バ予定の子にする態度なの」

「夜景が綺麗だから気を利かせたつもりなのに、フロントに頼んだら寝袋ぐらい用意してくれるだろう」

「スイートルームに宿泊したつもりがベランダで野宿なんて嫌だよ!」

「さすが高級ホテルのスイートだな備え付けの風呂もでっかいぞ、じゃあお先に~」

「一緒に入ろうって誘えよ!背中流してよ」

「愛バじゃない奴はダメです」

「キタサトの二人とは既にご一緒しているのに!ズルいぞロリちくしょう!」

 

 鍵がかかるドアもウマ娘の力の前では無意味って所が多いんだけど、このホテルはしっかりしてる。

 各部屋のドアは超合金製の生体認証、無理にこじ開けようとすると即通報される特注品。

 風呂場の鍵は・・・残念一応あるけど出入口ほど堅牢なものじゃなかった。

 

「いつまで脱衣所にいるつもりだ?怖いんですけど、ゆっくりお風呂に入りたいんですけど」

「ちょっと裸見せあうだけだから、男性の体に興味があるだけだから」

「浴室に一歩でも侵入してみろ、襲われたって母さんにあること無いこと喋るぞ」

「お母さんにチクるとか成人男性のすることか!マサキのマザコン!ロリ!ヘタレ!」

「どうせロリコン、マザコン、シスコン、そしてヘタレだ・・・あれ、おかしいな、まだシャワー浴びてないのに目から水が」

「負の四冠王でも大好きだよ」

「あんまり嬉しくない四冠ですね」

 

 脱衣所で騒ぐココを放置してお風呂タイム、ガラス張りなのでこっちメッチャガン見してくるのが怖い。

 

「残り湯は捨てないで・・・アッーーー!!!勿体ない」

 

 気持ち悪いこと言い出したので風呂釜に張ったお湯は抜いておいた。

 

 俺と入れ替わりにココが入浴、その間に高級そうなソファーに寝ころんで大きなテレビのリモコンをポチポチする。

 最近テレビ見てないな、umatubeばっかり見てたから今どんな番組が流行っているかわかんねぇ。

 部屋を暗くしてテレビを見ながら寝落ち、明日が休日だったらやってしまうことあるある。

 寝冷えしないように毛布に包まってと、おお、この毛布も高級感があっていい感じだ。

 バラエティ番組で知らない芸人がウケている・・・あ、ハートさん出てる。このママさん、さっきシレっと返信して来たから驚いたぞ、いやダメ元で相談送ったの俺だけどさ、まさか返信が来るとは。

 

 ウトウトして来た・・・音からすると、ココが風呂から上がったな。

 

「あれ、ベッドで寝るんじゃなかったの?」

「俺はソファー・・・ココは・・・ベッド使え・・・ベランダは冗談だ」

「もう寝落ち寸前だね。ベッドにおいでよ、そこじゃ狭いでしょ」

「いや・・ここでいい・・このソファー割といい感じ・・・動くのめんどい・・し」

「しっかり休まないと明日に響くよ、よいしょっと」

「うわぁ・・・ココってば・・・力持ち」

「ウマ娘ならこれぐらい当然。ここの辺でいか、しまったな風呂上りにブラッシングしてもらえば良かった」

「明日・・・また・・・して・・やる」

「ならいいか。それにしても無防備だね、添い寝ぐらいは満喫させてもらうよ」

 

 体が宙に浮く感じがするが眠いので無抵抗。

 ココに運ばれてベッドの上に優しく寝かされる。

 成人男性ぐらい軽々運ぶウマ娘パワー、わかってるけど改めて凄いよな。

 

「明日は決戦だからぐっすり休んでね」

「なにそれ・・知らない・・ない・・・」

 

 遠くからドライヤーの音がする、ココが俺を気遣って別の部屋で毛を乾かしているのだろう。

 なんか不穏なことを言われた気が・・・まあいいか・・・眠いし。

 

 なんだ・・・テレビ音・・消えた・・・すぐ隣に柔らかくて温かい何かが・・・いい匂いだ。

 何かが引っ付いて来た・・・凄く落ち着く、これなら朝までぐっすり眠れる。

 

「あなたはどんな刺激をくれるの?期待してるね、私の操者様」

「インモ―」

「寝言で禁句をほざくな」

 

 翌日・・・

 

 目覚めた時はなぜかベッドの上で、ココに抱きつかれていた。

 気持ちよさそうに眠るココを起こすのは気が引けたので、そのまま二度寝した。

 二人して寝坊した。

 

 朝、朝食もそこそこにホテル屋上のヘリポートに移動、待機していた大型の軍用ヘリに乗り込み今はお空の上。

 この間、説明まったく無し!ココに誘導されるままに連れて来られた。

 先に乗り込んでいたミオ&エアシャカ―ルと合流。

 

「昨日は随分とお楽しみだったようだね、朝帰りマサキ」

「そっちこそシャカと遅くまでどこで何をしていた、朝帰りミオ」

「お前の珍プレー集で盛り上がってただけだ、ホテルで夜の運動会してた奴に文句言われる筋合いはねぇよ」

「プロレスごっこしてただけですー!おぱーい見たのはワザとじゃないですー!」

「いやらしい!愛バにチクってやる」

「やってみろや!もうそんな段階じゃねぇんだよ!俺が愛バたちに土下座すんのは確定してるんだからなっ!」

「開き直ってる、ファインモーションに何かされたようだ」

「過去と未来について語り合っただけだよ。それより支給された装備はどうかな」

「問題ない、サイズぴったりだ」

「私の体で計測した甲斐があったよ」

 

 昨日のドタバタ中に俺のサイズを測定していただと。ココってば侮れない。

 

 突然ですが今日のファッションチェック。

 ファイン家で用意してもらった戦闘服一式の上に、全身をすっぽり覆うフード付きローブを着ている。

 どこから見ても怪しい奴です。

 ココにシャカ、ヘリのパイロットや他のファイン家部隊員も似たような恰好をしている。

 仮装パーティーかな?

 

「こんな格好をさせて一体何をするつもりだ?」

「サプライズだよ。今からマサキたちをファイン家主催のイベントにご招待するね」

 

 おお、やっぱり仮装パーティーだったみたいだ。歓迎してもらって悪いね。

 

「今日はファイン家の宿敵、ヴォルクルス教団のアジトに殴り込みをしまーす!」

「「「「しゃーっ腕が鳴るぜ!!!」」」」

「「聞いとらん!!」」

 

 俺とミオの叫びはスルーされた、ヘリからダイブして逃げた方がいいのかしら。

 やばいな、ココが俺の腕をガッチリ掴んで離さない!

 寝耳に水の俺とミオを放置して盛り上がってるファイン家一同。

 いつの間にかファイン家VSヴォルクルス教団の戦いに巻き込まれてる!

 

「おいボス、説明してやれよ。マサキが凄く嫌な顔してんぞ」

「マサキたちにも戦う理由はあるんだよ。だって、今から行く場所には・・・」

「溜めんな、はよ言え」

「水の天級騎神"ガッデス"が囚われているんだからね」

「・・・マジで?」

「マジだよ」

「ガッちゃん!遂に見つけた」

 

 探し続けていたガッデスが遂に・・・ミオとガッデス、二人の天級から覇気を貰えればクロとシロは目覚めてくれる!そうなるという確信がある。やった、やったぞ。

 

「どう?やる気出たでしょ」

「ああバッチリな。教団だかなんだか知らんが決めたぞ、邪魔する奴は全て滅ぼす、ガッデスは必ず助ける」

「朗報なんだけど、ちょっと困った事になったかな」

「どうしたミオ、嬉しくないのか?久しぶりの再会が叶うぞ」

「教団には天級騎神を捕らえて監禁できる何かがあるってことだよ。それが酷く不気味に思えて仕方がないんだ」

「確かにそうだけど、クロシロのためにはガッデスの救出は必須だ。それに、母さんたちやお前の友達を見捨てるなんて俺にはできん!ココやファイン家の皆さんも協力してくれるんだ、やってやろうぜ!」

「うん。不確定要素はあるけれどその分精一杯サポートするよ、頑張ろうマサキ!」

「話は纏まったみたいだね。それでどう、一緒に戦ってくれる?」

「もちろんだ、喜んで参戦させてもらう。みんな、どうかよろしくお願いします」

「今の聞いたね、ファイン家頭首のファインモーションの名において命令します。今後、マサキの命令は私の命令と同義だからそのつもりで。彼に最大限の忠義を尽くしてあげて」

「「「「御意!!!!」」」」

「ぎょい!じゃないが!何、無茶苦茶言ってんだよ。みんな困ってるでしょーが」

「ん?みんなノリノリだよ。マサキは私の操者、伴侶になるんだから当然だよね」

「シャカさん、お前さんのボスが乱心したぞ」

「それはいつものことだな。こんなんでもボスの判断は信頼できるし、している。期待を裏切るんじゃねーぞマサキ様」

「こんなんって言うな」

「様付やめて」

 

 インカム越しに行われたココの命令はヘリに乗っていないファイン家の人たちにも伝達されたらしい。

 ポッと出の俺に従う気満々ってなんなの?こういう所はサトノ家に似ているな。

 命令なんかしないし、権力もらってもどうすればいいのかわかんね。

 

 ヘリが到着したのは廃工場に偽装した中継基地だった。

 俺たちをお出迎えする人たちの中に見知った顔を見つける。

 生きとったんかいワレ!

 

「よう、元気にしてたかマサキ。イナゴ食べた?」

「元気だし、イナゴは好評だったぞ。急に居なくなったから寂しかったぜゴルシ」

「すまんすまん、あの時は急な仕事が入っちまってよ。それより聞いたぞ、見事UCの連中を落としたらしいな」

「結構大変だったんだぞ、超級騎神にボコボコにされたりとか」

「お前の珍道中と武勇伝は後でじっくり聞かせてくれよ、またよろしく頼むぜ」

「ああ、頼りにしてる」

「私もいるよ」

「いたのかえーと・・・ミ・・ミ・・めそ?」

「めそってなにさ!ミオだよミオ・サスガ」

「あ、そうだったな・・・(ヤベェ本気で忘れてた)」

 

 拳と拳をコツンと合わせて再会の挨拶とする。

 ゴルシの無邪気な笑顔に釣られて、自然と笑みがこぼれる。

 そうしていると、ぐいっとココに腕を引っ張られた。

 

「ゴルシちゃん、マサキは私のだからね」

「お、いっちょ前に嫉妬してんのか?まだ契約してない癖にwww」

「上司をバカにしたな!もう少しだったんだよ、マサキがヘタレだから・・・」

「ヘタレでよかったな、マサキが肉食系でグイグイ来たらビビッて逃げたんじゃねーの?」

「そ、そんなことないもん!一晩中アレがコレしてグッチャグチャにエロいことする予定だったよ!]

「ココ、妙なことを口走るな。周りの皆が困ってるから、恥ずかしいから」

「ココね・・・その名前を呼ばせるぐらいには仲良くなったか。まあ、いいんじゃね」

「意地悪ゴルシは放置だ!行こうマサキ、ハジケリストに関わると碌な事ないよ」

「待ってくれよ~」

「相変わらずウゼェなゴルシ」

「誰だこのインテリヤンキーは?」

「エアシャカ―ルだ!ワザと言ってるだろ!」 

 

 俺の手を引いて歩き出すココ、言い合いをしながら後に続くゴルシとシャカ。

 ここにいるファイン家の人たちもフード付きのローブを見に着けている。ファイン家の制服?

 ココを見て挨拶する者、報告と指示を仰ぐ者、「頭首様」と呼ばれて笑顔で答えるココ。

 年上や強面の人達を従えてる姿は俺に逆ぴょい未遂をした時とは別、上に立つ者の顔だ。

 頭首様か、やっぱり偉い立場の子なんだな。そんな凄い奴がどうして俺なんか選ぶかね。

 

「なんかじゃなくて、だからだよ」

「心を読まれるのにもう抵抗を感じなくなってきた」

「もっと自信を持って、私や他の三人があなたと共にありたいと願ったのは事実なんだから」

「思いが重い」

「重いけど落とさないでね、しっかり受け止めてくれるって信じてるから」

「善処します」

「「「イチャついてんじゃねーよ」」」

「邪魔しないでくれるかな」

 

 ココと喋っているとミオたちが割り込んで来るんだよな。

 廃工場跡の地下には簡素な部屋がいくつかあり、その内の会議室っぽい所で作戦会議です。

 

「教団を攻めるのに何かいい案があるのか?馬鹿正直に正面突破とか?」

「それについては彼女が説明するよ、よろしくねテュッティ」

「はい」

 

 先に部屋にいた人たちの一人が立ち上がりフードを脱ぎ顔を見せる。

 

「その顔・・・テュッティ・・・そんな」

「マサキどうしたの?バイタルが乱れてるよ、あ、痙攣し始めた」

「久しぶりねマサキ、よく来てくれたわ」

「どど、どうもっス」

 

 スラっとした長身、スタイルのいい金髪美女、柔和な笑みはあの頃と変わっていない。

 

「あーーわかった!ミュステリオンだ!マサキが言ってた金髪巨乳の元ネタはこの子だ!」

「ミオォォォ!!!黙れぇぇぇぇ!!!」

「みゅすて?何?」

 

 こんな所で再会するとは思わなかった。

 

「何々?二人は知り合いなの、どういう関係?」

「学生時代の先輩と後輩よ、そうよねマサキ」

「そうっスね。はは、いやテュッティ先輩もお変わりなく」

「本当にそれだけ?マサキが変な汗かいてるのは何で?」

「ちょっとこの部屋暑いから、ローブなんて来てるから仕方ないよね」

「愛バの直感!こいつは臭せぇ!ゲロ以下の臭いがプンプンしやがる」

「ラ・ギアスで暮らしていた時に親しかっただけよ、勉強教えてあげたりとか」

「青春してんのかよ!マサキの癖に生意気」

「その辺にしといてやれ、ロリコンにも黒歴史があるんだよ」

 

 あの頃は俺も若かった、勢い余ってネクロノミコン(笑)に妄想を書きなぐってしまう程に。

 そうです白状します、ミュステリオンの元ネタはテュッティ先輩です。

 この人、テュッティ・ノールバックは学生時代の先輩で中高とお世話になったのだ。

 そして、高校生になった俺はこの人に・・・ヤッベ恥ずかしい(/ω\)

 

「クネクネしながら赤くなってる。気持ち悪いよマサキ」

「フフッ、相変わらずね。シュウやおば様たちはお元気かしら」

「今は何があったか聞かないでおくよ。後で絶対に教えてもらうからね」

「さ、作戦会議に戻ろうじゃないか・・・あはは」

 

 ココの尻尾が俺をペシペシする。なんだよ、何もしてないだろ。

 

「教団はお師匠様を、天級騎神ガッデスの生贄にして異界から邪神を降臨させようとしているの」

「これまたヤバそうな案件だな」

「神の名はサーヴァ・ヴォルクルス。この世界にあってはならない存在よ」

「ガッちゃん・・・早く助けないと、時間は?後どのくらいの猶予があるの」

「邪神降臨の儀式は今夜、奴らのアジトに潜入してガッデスを救出、その後に教団を叩き潰す。以上!」

「それで皆それっぽいローブ装備なのね、よっしゃやるしかないか」

「儀式の邪魔をして、くそワカメおやじの泣きっ面を拝むよ!みんな頑張ろうね」

「「「「おおーーーー!!!」」」」

「くそワカメって誰のこと?」

「神官のルオゾールだな。ボスのことを名指しで誹謗中傷したから根に持ってるんだよ」

「「脳みそまでラーメンに侵された小娘ww」だと!上等だよ、そのウザったい髪をツルッ禿げにしてやんよ!」

「憎しみ半端ないな」

「突入メンバーはマサキとミオ、私とゴルシちゃんにテュッティで行くよ。残りは周辺の警戒とプランBの準備をお願いね」

 

 作戦決行は今夜、ガッデスを生贄にして邪神降臨などさせてたまるか。

 

「立派になったわね。あのやんちゃ坊主が今じゃ操者か」

「先輩も変わらずご立派ですね」

「どこ見て言ってるの!キタちゃんサトちゃんにアルちゃん!!マサキがぁ!私たちの操者が年上女のおっぱい見ながらクネクネしてるよ!!」

「叫ばないでくれます」

 

 マジでやめろ。

 




クロ「年上には興味ないんじゃなかったの」
シロ「信じてますよあなたは真性のロリコンだって」
アル「ヒト耳の分際でよくも」
ココ「要注意だね、油断してると間違いが起こりそう」

クロ「お前が言うな」
シロ「お前が言うな」
アル「お前が・・いえ、寝すぎなのも悪いと思います」
ココ「だよね冬眠しすぎだよね」

クロ「やるか」
シロ「ああ」
アル「ケンカはやめましょうよ」
ココ「そう言いながら拳を固めるアルちゃん素敵」
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