俺と愛バのマイソロジー   作:青紫

95 / 150
事件は会議室で起こる

 愛バ会議ようやく始まる。

 

 場所はラーメンのフルコースを食べたフードコートから会議室(仮)へ移動しました。

 どう見ても団体客用の宴会場なのだが、インモーが会議室だと言い張るのです。

 このスーパー銭湯は老朽化したホテルをリフォームして運用しているって所なんでしょうね。

 手際のいいファイン家のスタッフによって会議室の準備は万端。

 ホワイトボードや資料閲覧用のプロジェクター、インモーも傍には小型のノートPCもある。

 丸いちゃぶ台と人数分の座布団、嬉しいことにお茶とお菓子も完備だ。 

 

「おー"白い恋人"あるじゃん。誰か北海道行った?」

「だからあなたはアホなのですよクロ。よく見なさい、それは"面白い恋人"大阪のお菓子です」

「パチもんかよ!どれどれ・・・うん、これはこれで美味しいから許す」

「こっちは"ちんすこう"ですね。沖縄土産かしら」

「今なんか「エッッッッロ」と思った私の心は汚れているのでしょうか?」

「ゴリさんだからね。仕方ないよ」

「エロスがさぁ、滲み出ているんだよな」

「皆さんが何をおっしゃっているのか理解したくないです」

 

 言い出しっぺのファインモーションが議長を務める中、他三名のやる気は低下していた。

 眠いのと、いろいろあって疲れたのと、お菓子が美味しいのと、無自覚ドスケベと、面倒くさいのである。

 

「それでは~第一回!愛バ会議を始めたいと思います!」

「「「おー」」」不調

「テンション低っ!元気出してよ」

「「「はぁ」」」絶不調

「・・・マサキ曰く「ノリが良くて元気な娘がタイプかも」だってさ」適当

「しゃーっ!やるぞ!やあぁぁっってやるぜぇ!」絶好調

「ヒャッハー!上げ上げで行きますよ!お前ら全員ついてこいやぁー!」絶好調

「何をしたらいいですか?誰をやったらいいですか?全て消し去ればいいんですか!」混乱

「やだw超ウザいww」

 

 すみません、取り乱しました。

 急激にやる気を上げた結果、慣れない言葉で異常なテンションになってしまった。反省します。

 やれ、やるんだインモー、全員のテンションが下がらない内に司会進行しなさいな。

 

「定番だけど、改めて自己紹介始めるよ」

「「「いえーい!」」」

「真名とマサキが付けた愛称を名乗ってね。所属と級位に、後は好きなものを言うのはどうかな」

「「「かしこまり!」」」

「トップバッターは・・・黒髪のキミに決めた」

「決められた」

 

 ご指名されたクロが元気よく起立する。

 今日も切り込み隊長に持って来いの元気娘っぷりだ。

 

「キタサンブラックです!マサキさんがくれた名前はクロ。みんな、よろしくぅ!」

「「「はい、よろしくぅ!」」」

「そこのダイヤモンドとは義理の姉妹で親友で主従でもあるの。でっかくなる前はサトノ家従者部隊に所属していたけど、今はどうなってるのかパパに聞いてみないとわからない。烈級騎神の試験には受かってまーす」

 

 私専属だからな、通常任務より私に密着24時が優先されるのがクロのお仕事です。

 従者部隊の再編成も父や皆と相談しないといけませんね。

 それもこれも、マサキさん次第ではありますが。

 

「確か13番でしたね。イルムさんや先輩方が褒めていましたわ」

「ドウゲンさんがダイヤちゃんに用意した究極の生体へい・・じゃなくて、プレゼントだね」

「生体兵器で間違ってないですよ」

「好きなものは、体を使った遊び(暴力)とお祭り、ジジイの影響で時代劇や演歌も嗜むよ。それから、ママとジージとパパとダイヤとサトノ家のみんな、家族と呼べる人たちが大好き」

「「ええ子やね」」

「あざとい!このブラックあざとい!」

「でも、一番大大大好きなのは~もちろん!アンドウマサキさんです!」キリッ

「元気いっぱいでよろしい。はい、みんな拍手~」

 

 少し照れながらクロが着席。

 パチパチパチ~と拍手してアイコンタクト、どうします?次いっちゃう?私いっちゃっていいですか。

 了承を得たので私のターンです。

 

「サトノダイヤモンドです。操者からはシロと呼ばれています、先代のカナブンから受け継いだ大切な名です」

「「カナブンとは何ぞや!?」」

「あーそうだった。せっかく忘れていたのに何でほじくり返すかなぁ」

 

 初耳の二人が驚いていたけどスルー。詳細はマサキさんに聞いてください。

 

「サトノ家次期頭首で級位無し。マサキさんという至高の存在を最初に見出し契約したのはこの私です。したがって一番の愛バは私で決定ということで異論は認めません」

「「意義あり!」」

「その時、私もいたじゃん!一番は私だよ」

「「それも異議あり!」」

「好きなものは面白いもの、笑えるもの、好奇心を満たしてくれるもの。漫画・ラノベ・ゲーム全般と機械工作や設計も好きですね」

「陣地作成EX持ちだもんね。放っておくとマイルームが秘密基地になるって、ドウゲンさんが嘆いていたよ」

「クレーンゲームの筐体をパパにねだってるの見た!翌日、シロの部屋がゲーセンになってて引いた」

「どんな漫画がお好みかしら、元引き籠りの私とじっくりお話しましょう」

「最後に大事なこと、私は操者のアンドウマサキさんを心から愛しております」威風堂々

「「「ひゅー言ってくれる」」」

 

 家族が好きってのは当然なので割愛しました。

 私の愛よ、マサキさんに届けー!

 たっぷり念を送った所で、さあ次いってみよう。

 

「超級騎神、メジロアルダンと申します。少し前までテスラ研にて絶賛引き籠り中でしたが、今は訳あってサトノ家従者部隊0番に席を置く身であります」

「メジロ家の秘蔵っ子がサトノ家入りとはね」

「その件は父とメジロのばば様が話し合いの末に決着したみたいですよ。うちに来たのはマサキさんへの恩返しでしたか?」

「はい、お嬢様たちの帰る場所を守ることが、そうなると信じた故の行動です」

 

 お嬢様ね・・うーん堅いなぁ。

 

「超級騎神だって、凄いなぁ流石ゴリさんだなぁ」

「マサキさんから頂いた雷の覇気あってのことです。私自身はまだまだ未熟ですから」

「それをまともに使えている時点で十分強者ですよ。で、マサキさんからはどんなあだ名を?」

「普通にアルダンと呼ばれていましたから、特に愛称などは付けられていません」

「アルだよ」

 

 インモーが突然エセ中国人みたいになった。

 ラーメンの食いすぎでついに壊れたか?

 

「マサキからの伝言「アルダンのあだ名か、全員二文字統一でアルだな。アルに決定」と言っておりました」

「アル、あの時呼んで下さったのはやっぱり・・・わかりました。たった今この時より、私はアルです」

「ゴリさんがアルさんになってしまいました」

「ゴリさんも面白可愛くていいと思うんだけどな」

「はいはーい、アルさん続きをどうぞ」

「好きなものは、読書と映画鑑賞にネットサーフィン。インドア生活が長かったので家事はそれなりに得意です。最近は放電を少々」

「映画好きなんだね、私とB級サメ映画の沼にハマってもらおうかな」

「家事スキル修得済みか~手強いな」

「放電を少々って何ですか?ツッコミ待ちですか」

「以上です」

「まだだよ。マサキのことどう思ってるか言え!てか叫べ!」

「私はその、マサキさんのことを・・・お、お慕いしております////」

「マジですか?」

「マジです」

「ガチで?」

「ガチです」

「ドスケベだよね?」

「違います」

 

 そこは「ドスケベです!」と言ってほしかった。

 三人終了~ラストは。

 

「最後は私だね。ファインモーションだよ、マサキからはココって呼んでもらってる」

「「「ココ?」」」

「私の幼名みたいなものかな。みんなもココって呼んでくれていいんだよ」

「これからもインモーでお願いします」

「却下!」

 

 クロ、シロ、アル、ココ、それで二文字統一ということですか。

 

「好きなものはラーメン。食べるのも作るものもお店を新規開拓するのも大好き!」

「「「知ってるよ」」」

「四葉のクローバーを見つけるのも得意。滅びた並行世界1st出身の自分と融合した経緯があって、その時に半身の記憶と力も継承してるから知識と経験は意外と豊富だったりするかもね」

「「「それは知らんかった!」」」

 

 重要な情報をサラッと流すな!こいつの人生思った以上にハードだったみたいだな。

 

「この世界で轟級の試験には受かったかな。マサキという操者を得た今なら、超級クラスは行けると思う」

「ねえねえ、この中で級位持ってない奴がいるらしいよ?」

「嘘!そんな無級野郎がマサキの愛バ名乗ってるの?ないわーありえないわー」

「悪うございましたね!級位が何だって言うのですか、ちくしょーめ」

「心配いりません。お嬢様ならどんな試験でも問題なくクリアできます」

「アルさんの優しさが沁みるぜ」

 

 烈、轟、超、その上はお義母様たち天ですか、この括りもそろそろ見直しが必要なのではと思う今日この頃。

 

「好きな男性はもちろんマサキ。ルクスやその他の迷惑連中を片付けたら、結婚して沢山子供をつくって幸せに暮らすんだ。これ決定事項だから」

「なんだと!」

「ですが、まあ」

「ええ」

「「「なんて素晴らしい未来だ!!!」」」

「でしょう!マサキには精力つけて頑張ってもらってさ、私だけじゃなく、みんなの所も子沢山!てな感じでどうよ?」

「いいね!私の子供たちとサッカー勝負だ」

「フフ、受けて立つよ。うちの子たちは補欠もうじゃうじゃいる予定だからね」

「11人オーバーだなんてそんな!お盛ん過ぎます。でも、マサキさんが望むなら////」

「まあ気色悪い、このメスウマたちネズミみたいに繁殖する気ですよ。吐き気がします」

 

 気が早すぎますね、体の準備はともかく心の準備が出来ていません。

 今の私に子育てはあまりにも無謀ですが、いづれはね。

 その時はマサキさん(旦那様)と相談して決めましょう。

 

 自己紹介後にはそれぞれの事情について話し合い。

 生い立ちからマサキさんと出会った時のことなんかを中心に話していく。

 インモーの過去が結構衝撃だったが、本人が気に病んだら負けってスタンスなので気にしないことにする。

 そして別世界1stのことやベーオウルフとルシファーについても、しっかりと話しておく。

 その過程で世間を騒がせている仮面のクソ野郎の名が度々上がる。

 

「多くの罪を重ねた上にマサキさんにも手を出すとは・・・ルクス、絶対に許せません!」

「元凶であろう奴が、今ものうのうとしているなんて悔しいな」

「もう一人の私の無念と怒り、熨斗を付けて返してやりますよ。必ずね」

「アルさんの神核に悪さをしたのもルクスなの?」

「その可能性は高いでしょうね。本人、若しくは協力者を使ったのかも」

「あの時会った研究員風の方・・女性?いや男性だったかも、すみません記憶がおぼろげで」

 

 顔や性別、背格好などを覚えていても意味がないかも知れない。

 そんなもの変装や隠形術で認識阻害すれば、いくらでも誤魔化せる。

 その研究員自体を洗脳して操るぐらいはやってのけそうだし。

 業腹だが今奴の正体については保留にしておく。

 

 話は続く、追加のお菓子とお茶をお願いします。

 

「女神、カティアとフェステニアね」

「真名はクストウェルにべルゼルートとおっしゃいます」

「三女神のもう一柱、メルア様はマサキさんを担当なされているのですね」

「そのはず、だから何かあってもマサキを守ってくれている・・といいんだけど」

「そこは女神様を信じましょう。直に体感しましたが、ゴッドパワーは頼りになります」

「それよりさ、オルゴナイトをルクスも使ってきたのって本当?」

「確かに見たよ。憎たらしいほどの赤い結晶だった」

 

 それだとルクスは神に匹敵する力の持ち主ということになるのでは?厄介な。

 

「それでも緑のオルゴナイトは負けない。女神様とマサキさんの思いがこもってるんだから」

「そうです。私たちとマサキさんで奴の野望ごと食い破ってみせますとも」

「あれれー私たちもいるよー」

「オルゴナイトが使えない人はちょっと」

「く、雷だけじゃダメでしょうか」

「心配ないよアルさん。それについてはちゃんと考えてあるからね」

「インモーさん、頼りにしております」

 

 インモー何かを企む。嫌だな、あの顔をは良からぬことを考えているとみたぞ。

 

「サイママたちはどうするんだろう」

「助力はしてくれるでしょうが、メイン戦力としてアテにはできません」

「ルクスも言っていたけど、弱点が露呈した上にラ・ギアスからは動けない。下手に動いてその力を悪用されることが最悪のケースだと本人たちも理解しているだろうからね」

「天級騎神の抑止力が届かぬ世界ですか、心配ですね」

 

 サイさんは「これからの時代は若い子にお願いするわ」なんて言っていましたけど、本心では歯がゆい思いをしていることでしょう。彼女たちを安心させる意味でも頑張らないといけませんね。

 

「眠れる竜を起こす必要があるね」

「それは何の例え話ですか?」

「例えじゃないよ。四人目の女神ともいわれる機甲竜を味方に出来ればいいなって」

「機甲竜、何ですかそのワクワクする響きは」

「四人目?四人目の女神様はウマじゃなくてドラゴンなの?かっけーな!」

「もしかして、シャナ=ミア様」

「「知っているのか雷電」」

「アルダンです。あれはいつだったか、幼い頃にばば様が―――」

「なるほどね、思った通り本体はメジロ家が・・・足りない欠片はうちが回収して、サトノ家と共同管理すれば」

「インモー?」

「うん了解了解。どちらにしろ竜を目覚めさせる鍵はマサキだから今は放置で、頭の片隅にでも置いといて」

 

 インモーはこれ以上話す気はないようだ。

 機甲竜シャナ=ミア、心に刻み込んで置きましょう。

 

「ディーン・レヴ・・・これもいっか、持ってるのはどうせ」

 

 やめろぉ!また不穏な単語を出すな。インモーちょっと秘密多くね?いつか全てゲロってもらうからな。

 

 そろそろいいか、聞かせてもらおう。

 クロとアルさんも頷く。

 

「結局マサキさんはどうなった?今どこにいるのですか?」

 

 これが聞きたくてここに集まったのだ。

 一息入れてインモーは話し出す。

 

「ルクスとの戦闘でマサキはクロスゲートのある場所へ残ったの、私たちが戻った時にはルクスもマサキもいなかった」

 

 まさかルクスに捕まったとか、最悪なケースを考えてしまい不安が募る。

 

「ゲートを調べた結果、転移した痕跡があった。恐らくルクスがゲートを起動してマサキを」

「ゲートに放り込んだというのですね」

「そんな、じゃあ今マサキさんはどこに」

「転移先の座標はこの世界ではありえない数値を示してた。これらのことから」

 

 ならばマサキさんはやっぱり。

 

「異世界に飛ばされたと思う。マサキは今この世界にいないんだよ」

「「「・・・・」」」

 

 消失したってそういうことか、異世界転移ってそりゃないでしょう。

 ミオさんたちから事前に聞いていたけど、インモーの口から断定された真実に気が滅入る。

 言葉もない、でもなぜだろうか、生きているってことだけは確信できる自分がいる。

 他のみんなもそれだけはわかっている。

 

「それで?どうやって連れ戻す気ですか」

「何も考えていないとは言いませんよね、ね」

「ファイン家の人やインモーは1stから転移して来たんだよね。だったら何かいい案を出してくれるはず」

「任せなさい、マサキのサルベージ計画は着々と進行中だよ」

「「「やるじゃねぇかインモーーー!!!」」」

 

 見直したぞインモー!後でカレーヌードルの謎肉を分けてやろう。

 

「邪神ヴォルクルスを呼び出す手順を踏んで、マサキを異世界から召喚する計画を進めてるよ。でもな~今のままじゃちょっとな~」

「何か協力できることは」

「できることなら何でもするよ」

「ええ、言ってくだされば何なりと」

「今何でもって言ったね?」

 

 インモーの目が輝いた。ヤバイ、早まったか。

 

「できる範囲でお願いします」

「わかってるよ。できる範囲で協力してもらう。まずクロシロの二人は~、クソ邪魔だから別行動で」

「「はい?」」

「回収したクロスゲートはマサキとルクスの覇気を諸に浴びたお陰で超不安定なの。同じオルゴナイト使いの二人がいたら混線して召喚の儀式に失敗しちゃう恐れがある」

「うげ、それでは」

「現場に立ち会うことはできないのですね」

「現場にはファイン家のハゲ率いる元教団員たちと私とアルさんで対処するよ」

「よかった、私は大丈夫なのですね」

「アルさんには邪神をぶちのめすって大仕事があるからね。決して楽な役目じゃないよ」

「それでマサキさんが救われるなら、相手にとって不足無しです」

「「いいな~」」

「一応保険として助っ人も呼ぶ予定だからお楽しみに」

 

 お留守番!こんな重大イベント中にお留守番かい。

 

「おっと、仕事を割り振らないとは言ってないよ。二人にはやってもらうことがあるからね」

「それを早く言ってよ」

「嫌な予感がします」

「二人には今後の生活基盤を整えてもらう。即ち、まともな社会的ステータスを手に入れるべし!」

「どういうこと?」

「具体的に何をどうしろと」

「二人とも自分の進路がどうなってるか理解してる、小学校卒業した記憶ある?」

「「あ」」

「してないよね、小卒ですらないよね」

「わ、私は次期頭首ですから学校など行かなくても」

「従者部隊でお仕事はしてるし別にいいかな」

「うん、それはわかってる。でもね、ドウゲンさんは学歴も大事にしてほしいってさ」

「パパ~」

「父様ってば、変な所でクソ真面目」

「小学校には話をつけてるらしいから、溜まりに溜まった補習と課題をこなしてまずは小卒を目指そう。いいね」

「「は、はい~」」

 

 補習って課題って・・・マサキさんのピンチに計算ドリルや作文やれってか!泣けるぜ。

 

「大事なことだよ。「え、お宅の愛バ小卒ですらないの?ウケるww」って笑われるのはマサキなんだからね!」

「「それは絶対に嫌だ!!」」

「たかが学歴、されど学歴。あって困るものじゃなし頑張ろう」

「仕方ない、これもマサキさんとの未来のため」

「こうなれば、さっさと片付けますよ」

「お二人とも頑張ってください、心から応援します」

「あれ?アルさんの学歴は」

「私はずっと通信制の学校で履修しておりましたから、中卒まではクリアしておりました。頭首様の計らいで数ヶ月前からとある学舎に編入させて頂きました」

「因みに私は中学生だよ」

「アルさん高校生だったのか、JKだね」

「じぇーけー?」

「インモーは中坊でしたか、道理で厨二臭いですね」

「ぶっ飛ばすぞ里芋!」

「JSにケンカ売るJCは見苦しいです」

「年上、高校生のお姉さん・・・いい事思いついた!相談なんだけど、アル姉って呼んでいい?」

「アル姉・・・何だか妹たちを思い出してしまいますね」

「嫌かな?」

「そんなことはありません。ですが、お嬢様に姉と呼ばれるのは畏れ多くて」

「そのお嬢様って言うのやめません?というかやめましょう。堅いですよ」

「そうそう、私もずっと思ってた」

「丁度いい、それぞれの呼び方を決めた方がいいですね」

 

 学歴問題からの呼称決めに発展。

 話し合いの結果、愛称であるクロ、シロ、アル、ココで呼び合うことに決まった。

 "さん"や"ちゃん"はその時の気分次第でお好みにアレンジする予定。

 サトイモ、インモー、ゴリラ等の蔑称も気分次第で使用可、クロだけ無いのが腹立つからその内なんか考えてやるぞ。

 年功序列だと、アル→ココ→クロシロってことになる。

 

「アル姉~」

「ア、アル姉さん///」

「はいはい。フフッ、可愛い妹が増えてしまいました」

「手慣れてるね。そっか、メジロ家にも妹分がいたんだね。私は対等ってことで、タメ口いいかなアル?」

「はい、よろしくお願いします。ココさん」

「マブダチゲットだぜ」

「マブダチ、よい響きですね」

「クロシロちゃーん、私のこともお姉ちゃん扱いしていいんだよ」

「うるせーよインモー」

「調子に乗んなインモー」

「もうヤダこいつら、マジクソ可愛くない」

 

 ココってなんだよ。最近ご無沙汰のカレー屋しか連想できねぇよ!お前はラーメンだろうが。

 ラーメン"ココ"って探せばありそうだな。

 

 話は進路に戻ります。

 

「えっと、アル姉とココはどこ高?どこ中?」

「よくぞ聞いてくれました」

「実は私たち同じ所に通っています」

「おお、凄い偶然」

「中高一貫校?御三家が通うレベル・・・なるほど」

「二人が寝てる間に驚く程改革が進んでね。今じゃ日本中から騎神とその卵が集う魔窟と化したよ」

「レース選手科と騎神科を完全分校化して新校舎を建てましたからね。御三家や各種企業団体も出資しているとか」

「天級騎神に変わる新たな象徴を欲しているんだよ。そのために"才ある人材"を片っ端からスカウトしたとか何とか、いやぁ、現理事長とその愛バはアグレッシブな人たちだね」

「頭首様からはクロさとシロさんもそこへ入学予定と聞いておりますよ」

「「私たちは聞いとらん!」」

「待ってるよ後輩たち、早く追いついておいで」

「全員揃って登校できる日が待ち遠しいですね」

 

 進路既に決まってたー!

 でも当たり前か、どうせ行くならそこしか思いつかないし。

 

 かつては天級騎神も通った伝統と格式ある学舎。

 ウマ娘に生まれた者が己の夢を賭け、ライバルたちと青春の日々を駆け抜けるその場所の名を人々は・・・

 

 日本ウマ娘トレーニングセンター学園と呼んだ。

 

「私のキシンアカデミア始まった!」

「まだ始まってねーですよJSめが」

「お前もな」

「トレセン学園騎神科は、特別なカリキュラムや普通じゃありえない単位制を採用しているから、期待していいよ」

「お仕事にも理解がありますしね、殆どの生徒はギルドに所属して日夜クエストに励んでいます」

「へぇーそれは楽しみだね」

「ただちょっとばかし問題があって、まあこれはある意味ではそうなって当然の結果というか」

「UCの二の舞化現象ですか」

「鋭いねシロちゃん。生徒の半分以上はアレだ、人間慣れしてないってのが現状かな」

「完全に嫌っている訳では無いと思うのですが」

「選民思想?」

「でしょうね。トレセン学園に来るほどの猛者なら、さぞや人間が矮小かつ非力に見えて仕方ないでしょう」

 

 ウマ娘至上主義に傾倒する輩が出て来てもおかしくない。

 私もマサキさんに出会ってなかったら「人間=下等生物」という考えを改めなかったでしょうし。

 

「それを危惧してか、操者養成校との交流イベントなどは積極的に行っています。ここで契約者や将来の伴侶を見つける方も大勢います」

「「やはりトレセン学園は婚活会場だった!!」」

 

 ほう、操者不要論が蔓延るこのご時世に操者を目指す人間と学校があるとはね。

 良い契約者と出会えるかは運も必要ですから、学校に行ったら即愛バをゲットだぜとはならんでしょうに。

 まあ、運も実力の内ってことですね。

 マサキさんと出会えた私は運の値も高レベルだったと思います。

 

「それと教官にはメッチャ強い人間を採用しているの。これがもうホント笑っちゃうぐらい強くてね、下手な騎神じゃ手も足も出ない。ベギラゴン撃ってくるんだよあのチャイナ男!」

「やば、面白そう」

「是非拝見したいですね」

「学園内にいる人間さん、特に男性の方を侮ってはいけません」

 

 魔窟のトレセン学園を自由に闊歩できる人間は、騎神と対等以上に渡り合える実力者ってことでおk。

 

「二人は小学校を卒業してトレセン学園に入ること、いいね」

「「はーい」」

「編入試験落ちないでよ」

「頑張るよ」

「何とかなるでしょう」

「家業の方も頑張ってね。ルクスのアホがやらかしたせいで、テロリストや要注意団体が調子に乗ってるから潰しておいてくれると助かるよ」

「デモンや所属不明機の活動も増加傾向にあるらしいです。油断なさらぬように」

 

 マサキさんが帰って来る前に、掃除をしておいた方がよさそうですね。

 

「マサキさんのサルベージ、結構の日は何時ですか?」

「予定は未定、日取りが決まっても二人には教えないよ」

「ひどくね」

「教えたら絶対乗り込んで来ちゃうでしょ!こっちは任せて学園生活に備えてよ」

「ぐぬぬ」

「言う通りにしましょう。悔しいですがこ、ココの邪魔をしてはいけません」

「ココって言った!今ココって呼んでくれた。何これ超嬉しいんだけど、シロちゃんもう一回言ってみそ」

「やっぱインモーでよくないですか、こいつ」

「よかったですねココさん」

 

 ここまでの話をホワイトボードに書き出していく。

 ふむふむ、今後の方針が見えてきましたよっと。

 

「まとめるよ~」

「「「うえーい」」」ダラダラ

「みんな、お疲れだけどもう少し頑張って」

 

 ■マサキのサルベージ計画

  

  ファイン家主導の下、ココとアルが担当。外部から助っ人を依頼する予定。

  クロシロは不参加、結構日時は通達しないのであしからず。

 

 ■トレセン学園への入学

 

  クロ、シロは小学校を卒業し、トレセン学園へ編入せよ。

  その間にお仕事(悪党の掃除)もやっておく。

  今後の生活基盤を整え操者を迎える準備をしろ。

 

 ■ルクスについて

 

  どう考えても要注意!正体不明の仮面野郎、全ての元凶はこいつか?

  世界とマサキさんの敵であり倒すべき相手。

  マサキさんだけでなく、私たちにも執着しているらしいが詳細不明。

  赤いオルゴナイトを使い、他者の神核を操作できる異常者(キモイ)

  協力者いるらしく組織だった活動もしている模様、愛バがいる・・・ならば人間か?

  現状、こちらから手出してはいけない。引き続き情報収集に勤しむこと。

 

 ■お掃除対象

  

  各地で不穏な動きをみせる有象無象が発生中(ルクスのせい)

  DC及びUCの残党軍、妖機人(デモン)、チンピラ崩れ、未確認の敵対勢力が出現したとの報告もあり。

  放置しておくと調子に乗って湧いて来るので定期的に潰すこと。

  事と次第によってはメジロ家との協同作業になる場合有り。※要相談

  ルクス関係の輩と接敵した場合は特に注意すること(勇み足や深追い厳禁)

 

 ■戦力増強

 

  愛バ間での共有化(シェアリング)を実行する。

  オルゴナイトを使いこなせるよう各自修練に励むこと。

  天級騎神に教えを乞うのもアリ。

  ファイン家からサトノ家に技術提供、シラカワ重工とのコネもフル活用。

  新型デバイスの開発も視野に入れる。

  機甲龍とディーン・レブについてはマサキが戻ってから考えよう。

 

 ■その他

 

  愛バ会議は今後も不定期開催。

  お揃いの制服が欲しい!デザインやオプションの要望があればご意見を受付けます。

  花嫁修業ってした方がいいの?→鋭意努力しましょう。

  英雄色を好むという格言を忘れない、マサキに近づく女人にはくれぐれも注意して!

  操者の性癖であるロリコンを矯正したい→ロリコニア滅ぶべし!→ロリコニアって何?

 

「こんな感じかな」

「「「おー」」」

「マサキがいないからってダラダラし過ぎ!シャキッとしろや!」

「アル姉、ココが怒ってくるよ~」

「アル姉さん、あいつウザいから電撃お見舞いしちゃってください」

「二人ともダメですよ。ココさんは至極真っ当な事を言ってますから、ちゃんと聞きましょう」

「「はーい」」

「アルの言うことは素直に聞きくんだね」

 

 クロがすぐに懐いたように、アルさんの"姉力"は大したものです。私も飲まれてしまいました。

 一人っ子が長かったし、クロは姉妹というより相棒でしたから"姉"という存在が出来て嬉しいのです。

 マサキさんに甘えられない分をアル姉さんにぶつけちゃってる私とクロ。

 膝枕最高~もっと甘やかして下さい。服装が乱れるのも構わず絶賛ごろ寝中です。

 アレですよね、男子の目が無い所で女子ってどこまでもだらけちゃいますよ。

 コラコラ、スマホをこっちに向けるな。シャッター切っちゃダメです。

 

「やめなさい!写真はやめなさい!」

「やめない、だらしない姿と本性をマサキに見てもらおう、そして幻滅されてしまえ」

「謝るからやめ、ダメ、今のパンツ見えちゃってるから」

「私ばかりでは不公平ですね。お二人ともココさんにも甘えてあげて下さい」

「やきもち?」

「構ってほしいお年頃ですか?」

「違うし、陰ながら面倒見ていたつもりの二人が速攻で寝取られた気分になんてなってねーし。大体私は二人を殺そうと思ってた訳だし、そんな資格無いのわかってるけどさ・・むー」ブツブツ

「仕方ねぇな、アル姉さんの膝を貸してやろう」

「はいです。ココさん、どうぞいらしてください」

「いいってば、膝枕ぐらいで私のストレスがぁぁぁーー、何じゃこれ?物凄く落ち着くぅ」

 

 ココ、アル姉さんの膝枕に完敗。メジロアルダン恐ろしい子!

 

「はあはあ、もう十分だよ。これ以上は戻ってこれなくなりそう」

「堪能したようだね」

「それはもうバッチリと、至高の膝枕でした」

「至高?甘い、甘いな~ココは」

「私とクロはアル姉さんを超える膝枕を知っています」

「なん・・だと・・」

「それはまさか!」

 

 気付いたな、そうだよ。

 

「「マサキさんの膝枕だよ!!」」

 

「「いやぁぁぁーーー!!超羨ましいぃぃぃーーー!!」」

 

 ヒリュウにいた頃にせがんで何度かしてもらいました。最高に幸せでした。

 帰って来たらまたしてくれますか?今度は私がしてあげるのもいいですね。

 ライバルが増えたので、マサキさんの体力が心配になってきた。

 

 ホワイトボードに書き出された項目について気になる点があったので聞いておこう。

 

「ココ、質問いいですか?」

「どうぞどうぞ」

「共有化(シェアリング)とは一体何のことでしょう」

「いい質問だよ、今日は会議と一緒にシェアリングもやっておこうと思ってだんだ。マサキに仲介してもらうのが一番なんだけど、今は仕方がない。私たち四人で覇気循環(リンク)しちゃおーぜ」

「流行りの、ウマ娘だけでリンク状態になるヤツですか」

 

 UCが考案し、テスラ研でも研究されていたものが形になったのは去年のことらしい。

 手の平サイズの機器を使用して、操者要らずの戦術リンクをするのが当たり前の時代が来ていました。

 私たちがグースカ寝ている間に、そのような技が世間に広まっているのだから困ったものです。

 聞けばトレセン学園でも半数以上が生徒間で契約している状態で、操者と共に戦うことを時代遅れの遺物だと称する者も増えているのだとか。

 勘違いも甚だしい!真の強者と契約した事が無いからそんな妄言を吐けるのですよ。

 あの麻薬にも似た高揚感と万能感はデバイス(笑)で代用できるものか。

 

「ただのリンクと一緒だと思わないでね。私たちがやるシェアリングはその名の通り能力を共有化するの。他者のスキルを使えるようになるって凄いと思わない?」

 

 アルさんの雷を私が使えるようになったり、オルゴナイトをアルとココも出せるようなるのか。

 

「それが本当なら頼もしい限りだけど、上手くいくかな」

「ルクスに対抗するには上手くいかせるしかない、マサキの愛バである私たちならきっとやれる」

「やるだけやってみましょう。成功すれば良し、失敗した時はまた別の策を考えればいいだけです」

「わかりました。デバイスはどうします?」

「今はとりあえず無しでやってみよう」

 

 リンクのやり方、マサキさんなら無線接続可能なのですが。

 まずは手を繋いで覇気を流してみる。

 

「どう?」

「循環は出来ていると思う。うん、これぐらいで」

 

 手を離したココが右手を前に突き出して叫ぶ。

 

「オルゴンマテリアライゼーション!」

 

 静まり返る会議室。

 しかし、何も起こらなかった。

 

「うん失敗」

「なんか恥ずかしいw」

「うるさいな、そっちも何かやってみてよ」

「じゃあ私がやる」

 

 クロが天に向けた指先をこちらに向けて叫ぶ。

 

「必殺パワー、サンダーブレーク!」

 

 しかし、何も起こらなかった。

 ちょっと赤くなってプルプルするクロに同情の目を向けてしまう。

 

「出ないよ!戦闘のプロになりたかったのに」

「もし成功していたら私は黒焦げでしたね」

「やっぱりマサキさんがいないとダメなのでしょうか」

「うーん、繋がりが弱いのかな・・・そうだ!チューでもしてみる?」

「「「ちゅー???」」」

「何でも試してみないと始まらないよね。よーし、キスするぞ!キッスの時間だオラッ!」

「「「・・・・( ゚д゚ )」」」

 

 キス、口づけ、接吻、マウストゥマウス?

 本気か?いや正気か?こいつマジで狂ってやがる。

 

「それでは第一回愛バ会議これにて閉幕といたします。ありがとうございました」

「「ありがとうございました」」

 

 約一名重篤なエラーが発生したので強制終了。

 はい解散解散~帰って寝ましょうね~。マサキさんの夢が見れますように。

 

「しかしまわりこまれてしまった!」

「離せぇぇぇ!やだーーー!クロ!アル姉さん!お助けーーー!!」

「ひぃ!チュー魔人がシロを襲ってる」

「チュー魔人!なって恐ろしいのかしら」

「逃がさんぞ!ちょっとだけ、ちょっとだけだから!ベロチューまではしないから!」

「臭っ!お前ニンニクマシマシ食ってたろう!そんなんでよくもまあオエッ!近づくなーー!」

「誰かブレスケアを!」

「ケアしても嫌なもんは嫌だよ」

 

 チュー魔人を引き剥がすのに苦労した。三人がかりなのになんてパワーだ。

 

「もう照れなくてもいいのに、愛バ同士なんだからマサキも認めてくれるよ」

「いや、マサキさん多分ドン引きするよ」

「はぁはぁ・・・よかった、私のセカンドキッスは死守できました」

「セカンド?ファーストじゃなくて」

「まあ!シロさんは既にご経験者でしたのね」

「嘘!マサキ以外の人と経験済みだったの、相手は誰なの~このこの~」

「教えてもいいですが、あなたたちのファースト相手も暴露してください」

 

 妙な確信があったので聞いてみる。目を逸らしても無駄だ。

 ここに集った全員ファーストキッス経験者だろう、わかるんだよ白状しろ。

 顔を見合わせた後、観念したのかココが挙手する。

 

「はい!相手はマサキです!ホテルに連れ込んだ日に寝顔を見てたら我慢できんかった!」

「「「だろうと思った!」」」

 

 ちゃっかり寝込みを襲われているマサキさん。

 こいつは本当に・・・もう諦めたわ、インモーならそれぐらいやってるよね。

 

「アル姉さんも、ゲロっちまってください」

「私も、その・・・マサキさんです////」

「いつどこで?」

「頬っぺたの血を舐めたついでにですね・・こう、その場の勢いでといいますか・・・はう、面目ないです///」

「「「ドスケベが!!!」」」

「ひどい!」

 

 マサキさん!無防備過ぎますよ!どんだけ寝込み襲われているんですか!

 

「はいはい!私もマサキさんだよ。例に漏れず寝ている隙にやってしまいました!」

「考えることは皆同じだね~」

「はい、これが絆というヤツですね」

「そんな絆捨ててしまえ!というか、クロのファーストはマサキさんじゃないですよ」

「そんなことある訳ないよ。だったら私の初回限定版を奪ったのは何処の誰だっていうの?」

「私です」

「は?え?はぁ?」

「あなたのファーストキッス相手は私です。私のファーストもあげたからあおいこですね」

「マジで言ってるの?」

「・・・・ポッ////」コクンッ

「はぁぁぁぁぁぁぁぁ!ふざけんなよお前!変態!何でそんなことしたのか言え!」

「アレはまだマサキさんに会う前のこと、暑い夏の夜です。ふと目覚めた私は隣で眠る汗ばんだクロを見ていたらその・・・ムラムラしちゃいましてね」

「ぎゃああああああ!聞きたくない聞きたくないぃぃぃ!」

「気付いた時にはブッチュっとしていましたとさ」テヘッ

「ああもう!最悪!さいあく!サイアクだよ!」

「本物のチュー魔人はシロさんでしたね」

「うんうん。こうやって皆、少女から大人の女に成長していくんだね」

 

 ですからセカンドキッスはマサキさん用に確保してあるのです。お分かりかな。

 

「あなたたちと違って、私はバッチリ意識がある状態でチューしたいのですよ。寝込みを襲うなんて汚らわしい」

「私を襲っておいて何を抜かすかこのチュー魔人は!」

「済んだことはもういいじゃないですか、心がせま・・・ちょっとなんで羽交い絞めするのです?」

「許さん!お前だけは・・・やれぇーーー!チュー魔人二号!」

「私が来た!」

「来るな帰れ!」

「私はどうすれば、そうだ!この事を記録してマサキさんにお伝えしなければ」

「動画撮影!?アル姉さんやめてくださいぃぃぃ!」

 

 物凄い力で動きを封じて来るクロ、迫りくるココ(チュー魔人二号)、嬉々として録画するアル。

 もう滅茶苦茶だよ!

 

「いいです!皆さんとってもいい表情です!まさにカオスw」

「断罪の時間だ、さあ報いを受けろぉぉぉ!」

「フフフ、貴様のセカンドキッス貰い受ける!そぉーれーぶちゅーーーーーーーーーーーー」

 

「いやぁぁぁぁぁぁぁぁーーーー!!!マサキさん助けてぇぇぇぇーーーーーーーー!!!」

 

 そんなことがあったにも関わらずシェアリングは上手くいかなかった。

 なんだこれ新しいトラウマが増えただけじゃねーか!

 

 こうして第一回愛バ会議は私の心と体に深い傷を残したまま終わりました。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。