中学バスケ界の炎上王が花咲川で頑張る話   作:A.may

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はじめまして。
これから頑張って投稿していきます。


01商店街に家が近いと便利な反面、祭りとかあるとめっちゃうるさい

「昔々、青年とひまりという婦人がいました。

青年はひまりの事をいつもブタと呼び、ひまりを大いに怒らせていました。

ある時ひまりはとうとうカンカンに怒り、その青年を訴訟しました。裁判官が青年に命じます。

これから先、一度でもひまり婦人のことをブタと呼んだらお前を禁固刑にする。

青年は裁判官に問いかけます。裁判官、ひまり婦人をブタ呼ばわりするのはいけないのは分かりました。では、ブタにひまりという名前を付けるのはよろしいでしょうか?と。

裁判官はフンと鼻を鳴らしこう答えました。それは被告の好きにするとよい。これで裁判を終わりとする。

青年はとても清々しい笑顔でひまり婦人を横切るときにこう言いました。

「それではごきげんよう、ひまり婦人」」

 

 

「いきなり店にやってきて、いきなりケンカ売るんじゃないよこの炎上芸人!」

 

 

俺の場を温めるトークが羽沢珈琲店、いや、つぐみさんの店に炸裂する。

ひまりは花咲川の生徒ではないが、学校が近いためすぐに仲良くなれた子の1人だ。

俺のあだ名が炎上芸人なのは完全にSNSのせいである。

まず最初に丸山さんが俺に気付いてパスパレはアウト。

パスパレからロゼリア、そこからどんどん感染していき俺はたった数日で花咲川、羽丘で有名人となった。

いやぁ、有名人は辛いっすわ……辛いっすわ……。

その所為もあってか、部活の方も即スタメンを勝ち取った、「炎上芸人」の名前と引き換えに……。

ユニフォームを配られるときに監督に半笑いで7番、ぶふっ、東山とか言われたのは一生根に持つことだろう。

 

ついでに話しておくと、花咲川は数年前まで伝統ある女子高だったらしいが経営難?とか色々あって共学になったらしい。

共学になって間もないので、まだ男子の数は少ない分、すぐに仲良くなれた。

 

 

「大体知ってるんだからね!東山くんが私の胸ばかり見てくるのは」

 

 

女性は視線に敏感だそうだ。

これは俺が悪いんじゃない。本能的にそうなるんだ。

皆さんにも経験があると思うが、電車の中で女子大生とかがスカートが短かったり、白い足を放り出していたらつい見てしまうものだ。

ちなみに、おばさんでも時々凄く際どい恰好で電車に乗り、若い女の子とは違う意味で視線を独り占めするケースもある。

見たい見たくないじゃなく、見てしまう、が正しい。

 

 

「まぁ、本当に不細工だなって人にこんなからかい方はしないわな」

 

「……お、おう」

 

 

ひまりはちょっとだけ顔を赤くすると途端に大人しくなって椅子に座り込んだ。

 

 

「私が可愛いからそういう事言うの?」

 

「当然だろ。見た目が悪い人は男女問わずコンプレックスを持ってるもんだ。そんな人にそういう事言うのはいけないことなんだよ?

ひまりがアフロ?で一番可愛いから出来る俺なりの愛情表現つぐみさんおはよう!」

 

「ちょっと!せめて最後まで弁明してっ!その笑顔を私にも向けてみろー!」

 

「おはよう、東山くん」

 

 

このお店の看板娘の登場である。

俺は東京に引っ越してきて最初に立ち寄ったのがこの店で、この子が注文を取りに来てくれた。

スティールが得意な俺は彼女にハートをスティールされてしまったのである。

流石関西人だけあってボケもツッコミも上手であろうことは皆さん周知のことではあると思うが、力は魅せないと分かってもらえないからね。

ちなみに関西弁はひまりに「なんか喧嘩売ってるみたい」とか凄く失礼な事を言われたので必死の努力で直した。

……そんなんやと、広島人は更に酷いぞ。

俺もあの人たちと会話するのはちょっと日和るし……。

 

 

「つぐみさん、明日練習試合なんだ。明日、キミのために何が何でも勝ってくる。」

 

 

大声で喚くひまりを押しやり、俺は精一杯の声質で彼女に言った。

彼女の応援だけで俺はア○バーソンのようなクロスオーバーを見せ、カリ〇のようなスリーポイントを沈め、シャ〇クのようなダンクが出来ると確信する。

愛情とは最強のバフだと思った。つぐみさんが俺に全能感を与えてくれた!

 

 

「うん!みんなで応援に行くね!」

 

 

あかん……。可愛い。

世界中のかわいいを寄せ集めてもまだつぐみさんの10分の1にも及ばない。

これほどまでに可愛い子は俺の知る限り他に1人しかいない。

 

 

「つぐみさん、あなたが淹れたブラックコーヒーをいただけませんか?飲んだら勝てる気がするんです!」

 

「うん、東山くんが明日勝てるようにお願いしながら淹れてくるね」

 

 

つぐみさんはころころとした笑顔を浮かべると厨房に消えていった。

俺の知ってる高校生はもっと悪い意味で現実的なんだけど、彼女は違う。

好き!

 

俺が本人には決して見せられない顔をしながらテーブルに置かれた注文票で花占いをしていると、ひまりは意地の悪い笑顔で俺を見た。

ここから先は彼女のターンであろう。

 

 

「かっこいいねー。つぐのために飲めもしないブラック頼んでさー」

 

「ミルクと砂糖のないコーヒーなんかコーヒーちゃうねん」

 

「いやそれカフェオレだから」

 

 

そんなん知らん分からん。

えぇ、大好きなつぐみさんの前で爆弾岩みたいな顔しながら苦いコーヒー飲みましたよ!

つぐみさんがさり気なく砂糖とミルクを俺のそばに置いてくれたのが嬉しくて、俺はここに来るのがやめられない。

 

蘭はよぉこんなん飲めますわ!

今日は来ていないみたいだけど、いつもは5人でここに集まって駄弁っているらしい。

最初に巴を見てレディースのヘッドかな?とか思った俺は悪くないと思う。

喋ってみたら超いい奴だったけど、初見では引きますよ、あれは。

 

ちなみに応援はアフロとハロー、ハッピーワールド?の人が来てくれた。

つぐみさんには負けるけどあの鼓笛隊?マーチングバンドっていうの?あの格好は……ずるい。

そんな格好をしている花音さんを見たら誰だって、何だってやろうと思う。

 

 

試合は77-61で勝ったけど、シュート決める度に名指しで歌ったり太鼓鳴らしたりするの恥ずいからやめて!

応援されるのはあんまり慣れてないんや……。

 




これからよろしくお願いします。
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