陸自はドールズフロントライン、海自は艦これとアズールレーン、空自はアッシュアームズ三つの世界でバラバラになりながらでも生き残る   作:ゴーストライターとかした、素人小説書き

28 / 74
注意

この小説は、シリアスとギャグが少し入っています。
それがいやな方は、上にある矢印ボタンでブラウザバックを推奨します。

もし、この作品の元ネタアッシュアームズが分からない方は、ぜひブラウザバックの後。
グーグル先生にお聞きください。

それでも、大丈夫な方はご覧ください。


Act.7 皆が行き着く場所

Act.7 皆が行き着く場所

 

 風が吹いていた。

 

 冷たくはない。

 

 湿り気もない。

 

 高い空を飛んでいる時に、機体の外板を流れていく風に似ていた。

 

 だが、エンジンの音は聞こえない。

 

 計器もない。

 

 身体を支える射出座席も、操縦桿もなかった。

 

 暗闇の中で、勇翔の意識だけが風に浮かんでいる。

 

「起きろ」

 

 男の声が聞こえた。

 

「勇翔。起きるんだ」

 

 聞き間違えるはずがない。

 

 父の声だった。

 

 渡邉信。

 

 第一次北京戦で捕らえられ、洗脳された父。

 

 同じ部隊の仲間へ銃口を向けた男。

 

 蓮の心を壊し、凛の命を奪った男。

 

 あれが父自身の意思ではなかったことを、勇翔は知っている。

 

 理屈では理解していた。

 

 だが、声を聞いた瞬間、身体の奥から湧き上がったものは理解でも同情でもなかった。

 

 怒り。

 

 憎悪。

 

 復讐心。

 

 どの言葉でも足りない。

 

 胸の奥へ十年間押し込めてきた黒い塊が、父の声だけで形を取り戻した。

 

勇翔「……殺してやる」

 

 瞼を開く。

 

     *

 

 空は、夜明けとも夕暮れともつかない赤色だった。

 

 勇翔は、一面の彼岸花の中に置かれた椅子へ座っていた。

 

 正面には、小さな折り畳み机。

 

 その向こう側にも、同じ椅子が一脚置かれている。

 

 自分の身体を見る。

 

 着ているのは、航空自衛隊の飛行服ではない。

 

 泥と煤の染みついた陸上自衛隊の戦闘服。

 

 襟元には、少尉だった頃の階級章がついていた。

 

勇翔「ここは……」

 

 彼岸花の先には、低い山々が連なっている。

 

 鳥もいない。

 

 虫の声も聞こえない。

 

 赤い花だけが風に揺れていた。

 

「勇ちゃん」

 

 正面から、柔らかな声がした。

 

 勇翔の呼吸が止まる。

 

 机の向こう側に、いつの間にか一人の女性が座っていた。

 

 肩へ掛かる黒い髪。

 

 記憶にある陸上自衛隊の戦闘服。

 

 何度思い出しても、最後に見た時の傷だけは再現できなかった顔。

 

 凛が、勇翔を見て笑っていた。

 

勇翔「……凛」

 

凛「久しぶり」

 

 勇翔は立ち上がろうとした。

 

 だが、足へ力を入れた瞬間、椅子の脚が彼岸花の根に絡まっていることに気づく。

 

 動けない。

 

 凛の側へ行くこともできなかった。

 

勇翔「本当に、凛なのか?」

 

凛「そう見える?」

 

勇翔「質問に質問で返さないでくれ」

 

凛「その言い方も、変わってないね」

 

 凛は懐かしそうに目を細めた。

 

 その仕草まで、勇翔の記憶に残る彼女と同じだった。

 

勇翔「これは夢か?」

 

凛「夢だと思う?」

 

勇翔「また、それか」

 

凛「ごめんね。でも、私たちにも、ここが何なのか正確には分からないの」

 

 私たち。

 

 凛がそう言った直後、勇翔の背後で草を踏む音がした。

 

 振り返る。

 

 二人の男が、彼岸花の間を歩いてくる。

 

 一人は、年季の入った戦闘服を着た男。

 

 訓練生だった三兄弟を、何度も泥の中へ叩き込んだ教官。

 

 もう一人は、分隊支援火器の負い紐を肩へ掛けた若い隊員。

 

 北京で背中から撃たれ、声を上げる間もなく倒れた同期。

 

勇翔「竜教官……斎藤……」

 

斎藤「お久しぶりです、勇翔大尉」

 

勇翔「大尉だと分かるのか?」

 

斎藤「襟には少尉の階級章がついてますけどね。ここでは、そういうのはあまり関係ないみたいです」

 

竜「随分と時間が掛かったな」

 

勇翔「十年です」

 

竜「こちらでは、十年が長いのか短いのかも分からん」

 

 竜教官と斎藤が、机の横に現れた椅子へ腰を下ろす。

 

 斎藤の手には、赤い林檎が一つ握られていた。

 

斎藤「食べます?」

 

勇翔「どこから出した?」

 

斎藤「気づいたら持ってました」

 

勇翔「要らない」

 

斎藤「夢の中でも警戒心が強いですね」

 

勇翔「夢だと決まったわけじゃない」

 

斎藤「それもそうですね」

 

 斎藤は林檎を自分の戦闘服で拭き、一口齧った。

 

 咀嚼する音だけは、不自然なほど鮮明に聞こえる。

 

勇翔「ここは、死後の世界なのか?」

 

 凛たちは、すぐには答えなかった。

 

 代わりに、竜教官が彼岸花の向こうを指す。

 

 赤い花の間に、三本の細い流れが見えた。

 

 一つは、土と硝煙の匂いを運んでくる。

 

 一つは、塩と油の匂いを運んでくる。

 

 最後の一つには、冷たい空気と航空燃料の匂いが混じっていた。

 

 三本の流れは机の近くで交わり、花の下へ消えている。

 

竜「三つの流れが、一度だけ同じ岸へ触れる場所だ」

 

勇翔「三つ……」

 

竜「死んだ者は、こちら側へ残る」

 

斎藤「まだ戻る場所がある人は、鐘が鳴ると追い返される」

 

勇翔「それなら、僕はまだ生きている?」

 

凛「うん」

 

 凛が、はっきりと頷いた。

 

凛「今の身体が、勇ちゃんの知っていた人間の身体と同じかは分からない。でも、まだ生きる側にいる」

 

勇翔「蓮兄さんと隼人兄さんは?」

 

 勇翔は身を乗り出す。

 

 椅子の脚へ絡む根が、僅かに軋んだ。

 

勇翔「二人も、別の流れの先にいるのか?」

 

凛「行き先は見えないの」

 

勇翔「さっき、三つの流れと言った」

 

竜「見えるのは、ここへ触れた時だけだ。その先にある世界までは、俺たちにも分からん」

 

斎藤「でも、三人とも、こちらへ残ってはいません」

 

 勇翔は斎藤を見る。

 

斎藤「蓮中尉も、隼人大尉も、一度はこの岸へ触れました。それでも鐘が鳴って、向こうへ戻された」

 

勇翔「生きているのか?」

 

凛「少なくとも、ここへは来ていない」

 

 生存を証明する言葉ではない。

 

 だが、二人が死者の側に留まっていないというだけで、勇翔には十分だった。

 

勇翔「隼人兄さんと話したのか?」

 

凛「少しだけ」

 

勇翔「どこにいる?」

 

凛「分からない」

 

勇翔「何を話した?」

 

凛「生きて、また皆と会おうって」

 

 凛は寂しそうに笑う。

 

凛「勇ちゃんにも、同じことを言うつもりだった」

 

 その時。

 

「勇翔」

 

 再び、父の声が聞こえた。

 

 彼岸花の向こう。

 

 三本の流れから外れた場所に、人影が立っている。

 

 渡邉信。

 

 記憶にある父の姿だった。

 

 だが、顔は影に隠れ、表情が見えない。

 

 両手には、乾くことのない黒い血が付着していた。

 

 勇翔の右手が、反射的に腰へ動く。

 

 拳銃はない。

 

 それでも、身体は父へ飛びかかろうとした。

 

勇翔「そこで待っていろ」

 

 声が低くなる。

 

勇翔「今度こそ、僕が粛清してやる」

 

 椅子を引き抜こうとする。

 

 彼岸花の根が、勇翔の両脚へ絡みついた。

 

凛「勇ちゃん」

 

 凛が、机越しに勇翔の右腕を掴む。

 

勇翔「離してくれ」

 

凛「離さない」

 

勇翔「あの男が、君を殺した!」

 

凛「うん」

 

勇翔「蓮兄さんを壊した! 斎藤も、仲間も、あいつに殺された!」

 

凛「それも、知ってる」

 

勇翔「なら、どうして止めるんだ!」

 

 凛は勇翔の腕を掴んだまま、父の影を見る。

 

凛「許してあげて、なんて言わないよ」

 

 穏やかな声だった。

 

 だが、曖昧な慰めではなかった。

 

凛「私を殺したのは、信さんの手だった。信さんの意思が壊されていたことと、その手で私たちが死んだことは、どちらも本当だから」

 

勇翔「だったら――」

 

凛「でも、勇ちゃんまで、その憎しみに命令されないで」

 

 勇翔の言葉が止まる。

 

凛「信さんの声を聞いただけで、殺すことしか考えられなくなったでしょう?」

 

勇翔「……当然だ」

 

凛「それは、信さんを罰しているんじゃない。今も勇ちゃんが、あの日に支配されているだけだよ」

 

 勇翔は、凛の手を振り払えなかった。

 

 理屈ではない。

 

 父を許せと言われれば、拒絶できた。

 

 忘れろと言われても、否定できた。

 

 だが、憎しみに命令されているという言葉だけは、否定できなかった。

 

信「勇翔」

 

 父の影が、もう一度名を呼ぶ。

 

勇翔「僕に命令するな」

 

信「……生きろ」

 

 それだけだった。

 

 言い訳もない。

 

 謝罪もない。

 

 父の影は、一歩下がる。

 

 彼岸花が揺れ、その姿を覆い隠した。

 

勇翔「待て!」

 

 呼び止めた理由を、自分でも説明できない。

 

 殺すためだったのか。

 

 問い質すためだったのか。

 

 謝罪を聞きたかったのか。

 

 父の姿は、もう見えなかった。

 

 凛が勇翔の腕から手を離す。

 

凛「答えを出さなくていいよ」

 

勇翔「……何?」

 

凛「今日、許せなくてもいい。ずっと許せないままでもいい。でも、その答えは生きている勇ちゃんが決めるものだから」

 

 勇翔は椅子へ座り直した。

 

 両手が震えている。

 

 凛は、その震えを見ても話題を変えなかった。

 

凛「それから、雷電ちゃんのこと」

 

 勇翔が顔を上げる。

 

勇翔「どうして、その名を知っている?」

 

凛「この岸へ流れ着くのは、記憶だけじゃないみたい。強く心に残ったものも、時々ここへ届くの」

 

勇翔「凛に似ているから、気になっているだけではない」

 

凛「うん。今の勇ちゃんを見れば分かるよ」

 

勇翔「本人にも、そう話した」

 

凛「それなら、約束を守って」

 

勇翔「約束?」

 

凛「雷電ちゃんを、私の代わりにしないこと」

 

 凛は、自分の顔を指す。

 

凛「同じように見えるところがあっても、あの子は私じゃない。私の許可があるから近づくのも、私に悪いから離れるのも、どちらも違うよ」

 

勇翔「……分かっている」

 

凛「本当に?」

 

 勇翔は、すぐには答えられなかった。

 

 雷電を見た時、凛を思い出すことは今もある。

 

 凛への罪悪感がなければ、もっと早く雷電へ近づいていた可能性もある。

 

 どちらの感情にも、凛が影を落としていた。

 

勇翔「分かろうとしている」

 

凛「うん。それでいい」

 

 凛は笑う。

 

凛「急がないで。あの子に、私のお墓まで背負わせないで。勇ちゃんが生きている場所で、二人で決めて」

 

勇翔「君は、それでいいのか?」

 

凛「私の気持ちを理由にしないで、って言ったばかりだよ」

 

勇翔「そうだったな」

 

凛「でも、勇ちゃんが誰かと笑えるなら、私は嬉しい」

 

 赤い空へ、三つの輪が現れた。

 

 巨大な時計のようにも見える。

 

 数字はなく、三本の針だけが異なる速さで動いている。

 

 やがて、三本すべてが天頂を指した。

 

 遠くで、鐘が鳴る。

 

 一度。

 

 二度。

 

 三度。

 

 彼岸花の輪郭が、黒く崩れ始めた。

 

斎藤「時間みたいですね」

 

勇翔「まだ聞きたいことがある!」

 

竜「なら、忘れないうちに記録しておけ。軍人の基本だ」

 

勇翔「また、ここへ来られるのですか?」

 

竜「来ることを急ぐな」

 

斎藤「次は、ちゃんと爺さんになってからにしてください」

 

 斎藤が、食べかけの林檎を持った手で敬礼する。

 

 勇翔も反射的に敬礼を返した。

 

凛「またね、勇ちゃん」

 

勇翔「凛!」

 

凛「生きて、皆を見つけて」

 

 最後に、凛が微笑む。

 

 その姿も、三つの流れも、彼岸花も、暗闇へ呑み込まれた。

 

     *

 

 飛行船ツェッペリン。

 

 来客用居住区。

 

 時刻、午前五時五十八分。

 

勇翔「ッ!」

 

 勇翔はベッドの上で目を開いた。

 

 右手が、枕元へ伸びる。

 

 拳銃はない。

 

 代わりに、腰部へ接続された生体監視装置が警告音を発した。

 

『心拍数の上昇を確認しました』

 

勇翔「警告を止めてくれ。夢を見ただけだ」

 

『呼吸を整えてください。異常が継続する場合、医療区へ通報します』

 

 勇翔は息を吸う。

 

 ゆっくり吐く。

 

 もう一度繰り返す。

 

 心拍数が少しずつ下がり、警告音が止まった。

 

 天井灯は、夜間用の淡い光を保っている。

 

 窓はない。

 

 赤い空も、彼岸花も見えなかった。

 

 手首には、昨夜、雷電から受け取った携帯翻訳端末が装着されている。

 

 あれは夢だった。

 

 そう考えれば、すべて説明できる。

 

 父への憎しみ。

 

 凛への未練。

 

 兄たちの安否。

 

 昨日会った雷電。

 

 勇翔の記憶と願望が、眠っている間に一つの風景を作っただけかもしれない。

 

 だが、隼人が先に同じ岸へ来たという言葉だけは、自分の記憶から作り出せるものではなかった。

 

 勇翔はベッド脇の卓上へ手を伸ばす。

 

 貸与された記録用紙と筆記具を取った。

 

 竜教官の言葉どおり、覚えていることを順番に書き始める。

 

 彼岸花。

 

 三本の流れ。

 

 土と硝煙。

 

 海の塩と油。

 

 空と航空燃料。

 

 凛、竜教官、斎藤。

 

 隼人は一度この場所へ来て、戻された。

 

 蓮も、こちら側には残っていない。

 

 父の言葉。

 

 ――生きろ。

 

 最後の一行を書いた時、居室の扉が三度叩かれた。

 

雷電「勇翔さん。起きていらっしゃいますか?」

 

 勇翔は時計を見る。

 

 六時二十九分。

 

 昨夜、食堂を案内すると約束した時刻の一分前だった。

 

勇翔「起きています。どうぞ」

 

 扉が開く。

 

 雷電が顔を覗かせた。

 

 既に制服を整え、黒い髪も結び直している。

 

 手には、車椅子用の補助具と薄い上着を持っていた。

 

雷電「おはようございます」

 

勇翔「おはようございます、雷電さん」

 

 雷電は勇翔の顔を見る。

 

 すぐに、卓上の記録用紙へ視線を移した。

 

雷電「昨夜は、眠れましたか?」

 

勇翔「眠りはしました」

 

雷電「休めたか、とは別の答えですね」

 

勇翔「……妙な夢を見ました」

 

 雷電は、勝手に室内へ入り込まない。

 

 開いた扉の前で待っている。

 

雷電「お話ししたくない夢ですか?」

 

勇翔「いえ。むしろ、聞いてもらいたい」

 

雷電「では、お邪魔します」

 

 雷電が入室し、扉を閉じる。

 

 勇翔は、夢の内容を順番に話した。

 

 死んだ仲間たち。

 

 三つの流れ。

 

 兄たちが死者の側へ残っていないこと。

 

 父の声を聞いた瞬間、自分の中へ殺意が戻ったこと。

 

 そして、凛から雷電の名を聞いたこと。

 

 雷電は途中で口を挟まなかった。

 

 勇翔が話し終えるまで、ベッド脇の椅子へ座って聞いていた。

 

雷電「その夢が、本当に別の場所へ触れたものなのかは、私には分かりません」

 

勇翔「はい」

 

雷電「ですが、夢の中で感じたことまで、無かったことにする必要はないと思います」

 

勇翔「父を殺したいと思ったことも?」

 

雷電「思ったことと、実際に行うことは同じではありません」

 

 雷電は穏やかに答える。

 

雷電「勇翔さんのお父様が、洗脳されていたことも事実。勇翔さんの大切な方々が、その手で亡くなったことも事実なのでしょう?」

 

勇翔「そうです」

 

雷電「でしたら、簡単に許せなくても不思議ではありません」

 

 許しを強制しない。

 

 凛と同じ答えだった。

 

雷電「ただ、目を覚ましている時にも声が聞こえたり、自分の意思を抑えられなくなったりした場合は、私か医療要員へ教えてください」

 

勇翔「僕が危険だからですか?」

 

雷電「勇翔さんを、一人でその声と戦わせないためです」

 

 勇翔は、雷電を見る。

 

 顔は凛に似ている。

 

 だが、その言葉は凛のものではない。

 

 目の前にいる雷電自身が考え、選んで口にしたものだった。

 

勇翔「もう一つ、凛から言われました」

 

雷電「私のことですか?」

 

勇翔「貴方へ、凛の墓まで背負わせるな、と」

 

 雷電が、僅かに目を見開く。

 

勇翔「同じ顔を見て思い出してしまうことは、すぐには止められません。それでも、貴方を凛の代わりにはしない」

 

雷電「昨夜も、そう言ってくださいましたね」

 

勇翔「夢の中で凛に言われたからではありません」

 

 勇翔は、言葉を選ぶ。

 

勇翔「目を覚まして、最初に話したいと思ったのが、貴方だったからです」

 

 雷電は何も言わなかった。

 

 ただ、膝の上で重ねていた両手へ、僅かに力が入る。

 

勇翔「重いと思ったら、離れてください。僕の過去まで、貴方が引き受ける義務はありません」

 

雷電「それを決めるのは、私です」

 

 穏やかな口調は変わらない。

 

 だが、その声にははっきりとした意思があった。

 

雷電「私は凛さんではありません。勇翔さんの過去を消すこともできません。でも、その話を聞くかどうかは、自分で選べます」

 

勇翔「……はい」

 

雷電「今朝は、聞きたいと思いました」

 

 雷電が立ち上がる。

 

雷電「そして今は、勇翔さんと朝食を取りたいと思っています」

 

勇翔「それも、貴方自身の選択ですか?」

 

雷電「はい」

 

 雷電は、ほんの少し笑った。

 

雷電「昨夜から、楽しみにしていました」

 

 勇翔の表情も、僅かに緩む。

 

勇翔「では、案内をお願いします」

 

 雷電は車椅子をベッドの横へ寄せる。

 

 ブレーキを掛け、足台を上げた。

 

雷電「お手伝いしても?」

 

勇翔「お願いします」

 

 雷電の肩を借り、勇翔は車椅子へ移る。

 

 痛みは残っている。

 

 足へ力を入れた時の感覚も、まだ完全ではない。

 

 それでも、昨日よりは僅かに動かしやすかった。

 

 雷電が勇翔の膝へ上着を掛ける。

 

 卓上の記録用紙を見た。

 

雷電「こちらは?」

 

勇翔「代理人さんへ見せます。夢で終わらせてよい内容か、判断してもらいたい」

 

雷電「分かりました。食事のあと、一緒に参りましょう」

 

 雷電が車椅子の取っ手へ手を添える。

 

 二人は、来客用居住区を出た。

 

     *

 

 同時刻。

 

 来客用居住区、別室。

 

 小貝は、天井灯が朝の明るさへ切り替わるより先に目を覚ましていた。

 

 ベッドから起き上がる。

 

 頭痛はない。

 

 吐き気もない。

 

 昨夜飲んだ酒は一杯だけだった。

 

 誰と何を話したのかも、はっきり覚えている。

 

 スカイレイダーが、自分を気にしていると言ったこと。

 

 自分も同じだと答えたこと。

 

 部屋へ戻るまで、手をつないだこと。

 

 そして、互いに素面でも答えが変わらなければ、今夜もう一度会うと約束したこと。

 

 酒の勢いで忘れたことは、何一つなかった。

 

 小貝は貸与された洗面具で顔を洗う。

 

 制服を整え、居室を出た。

 

 廊下の反対側。

 

 壁へ背を預けていた青髪の女性が、小貝を見つけて姿勢を正す。

 

スカイレイダー「おはよう、小貝」

 

小貝「おはよう。待っていたのか?」

 

スカイレイダー「五分くらい」

 

小貝「昨夜は十五分だったな」

 

スカイレイダー「今日は成長したでしょ?」

 

 いつもの明るい笑顔。

 

 だが、両手には何も持っていない。

 

 落ち着かない様子で、上着の裾を指先で触っている。

 

小貝「どうした?」

 

スカイレイダー「確認しに来たの」

 

小貝「昨夜の答えか?」

 

スカイレイダー「うん」

 

 スカイレイダーが、小貝を正面から見る。

 

スカイレイダー「今は酔ってない。頭も、ちゃんとはっきりしてる」

 

小貝「俺もだ」

 

スカイレイダー「それでも、私は小貝のことが気になってる。もっと知りたい」

 

 小貝は迷わなかった。

 

小貝「俺も変わらん」

 

 スカイレイダーの肩から力が抜ける。

 

スカイレイダー「よかったぁ……」

 

小貝「俺が朝になったら忘れていると思ったのか?」

 

スカイレイダー「少しだけ」

 

小貝「信用がないな」

 

スカイレイダー「違うよ。自分の方が、勢いだけだったらどうしようって思ったの」

 

小貝「違ったのか?」

 

スカイレイダー「違った」

 

 スカイレイダーは胸元へ手を当てる。

 

スカイレイダー「ちゃんと、昨日より緊張してる」

 

小貝「それは、判断材料になるのか?」

 

スカイレイダー「少なくとも、酒のせいじゃないって分かるよ」

 

 小貝は僅かに笑う。

 

小貝「今夜の約束は、そのままでいいか?」

 

スカイレイダー「もちろん。飛行記録と、音楽と、たくさん話す」

 

小貝「その先は?」

 

スカイレイダー「今夜の私たちが決める」

 

小貝「覚えていたか」

 

スカイレイダー「一言も忘れてないよ」

 

 小貝が右手を差し出す。

 

 昨夜は、スカイレイダーから尋ねた。

 

 今朝は、小貝からだった。

 

小貝「食堂まで、どうだ?」

 

 スカイレイダーは差し出された手を見る。

 

 すぐに、その手を取った。

 

スカイレイダー「喜んで」

 

 二人は並んで歩き始める。

 

スカイレイダー「これって、朝食のお誘い?」

 

小貝「そうだ」

 

スカイレイダー「もしかして、デート?」

 

小貝「食堂へ行くだけだ」

 

スカイレイダー「否定しないんだね」

 

小貝「朝食を取ってから考える」

 

スカイレイダー「じゃあ、朝食の次も予約していい?」

 

小貝「今日は代理人から呼び出しが入るはずだ。予定を確認してからにしろ」

 

スカイレイダー「真面目だなぁ」

 

小貝「飛行機乗りは予定と燃料を確認するものだ」

 

スカイレイダー「私も飛ぶ側なんだけど?」

 

小貝「なら、分かるだろう」

 

 スカイレイダーは反論できず、代わりに握った手へ少しだけ力を込めた。

 

     *

 

 ツェッペリン、居住区画食堂。

 

 朝の食堂には、夜勤を終えた乗員と、これから勤務に入る者が混在していた。

 

 食事を載せた盆が行き交い、壁際では任務予定を確認する声が聞こえる。

 

 雷電は勇翔へ料理を一つずつ説明した。

 

 穀物を煮た温かい粥。

 

 薄く焼いた卵。

 

 柔らかく煮た野菜。

 

 医療区から指定された献立の中から、勇翔が食べられる物だけを選ぶ。

 

勇翔「雷電さんは?」

 

雷電「私は、こちらを」

 

 雷電は焼いた魚と、少し多めの米を選んだ。

 

勇翔「もっと少ない物を選ぶのかと思っていました」

 

雷電「このあと、出発前の機体点検があります。空腹のままでは、集中できませんから」

 

勇翔「合理的ですね」

 

雷電「食べることは好きですよ」

 

 雷電が、ごく自然に付け加える。

 

 勇翔は、昨日まで知らなかった彼女のことを一つ覚えた。

 

 二人が卓へ着いた直後、入口付近の乗員たちが僅かにざわついた。

 

 小貝とスカイレイダーが、手をつないだまま入ってきたからだった。

 

勇翔「……早かったですね」

 

小貝「何がだ?」

 

勇翔「いえ。何でもありません」

 

スカイレイダー「昨夜の答えが、朝になっても変わらなかっただけだよ」

 

小貝「お前は、少し黙っていろ」

 

スカイレイダー「どうして? 悪いことじゃないでしょ?」

 

小貝「食堂中へ説明する必要はない」

 

 小貝は空いている椅子を引く。

 

 スカイレイダーと並んで座った。

 

 雷電は二人の手元を見て、静かに微笑む。

 

雷電「お二人とも、昨夜はよく休めましたか?」

 

スカイレイダー「私はぐっすり!」

 

小貝「一杯で止めたからな」

 

勇翔「小貝さんが約束を守るとは」

 

小貝「俺を何だと思っている?」

 

勇翔「酒と近接航空支援が好きな元教官です」

 

小貝「否定しにくい言い方をするな」

 

 短い笑いが起きる。

 

 だが、小貝は勇翔の顔色を見て、すぐに表情を戻した。

 

小貝「眠れなかったのか?」

 

勇翔「夢を見ました」

 

小貝「凛の夢か?」

 

勇翔「凛だけではありません」

 

 勇翔は声を落とす。

 

勇翔「竜教官と斎藤、それから父もいました。蓮兄さんと隼人兄さんに繋がっているような、三つの流れも」

 

 小貝の表情から、残っていた軽さが消える。

 

小貝「内容は記録したか?」

 

勇翔「はい」

 

小貝「代理人へ報告する。単なる夢でも構わん。俺たちの転移には、説明できていない部分が多すぎる」

 

雷電「食事のあと、一緒に伺う予定です」

 

小貝「俺も行く」

 

スカイレイダー「私も?」

 

小貝「関係者を増やしすぎる必要はない。まずは代理人の判断を聞く」

 

 スカイレイダーは一瞬だけ口を尖らせた。

 

 だが、すぐに頷く。

 

スカイレイダー「分かった。聞かれないことまで知ろうとはしない」

 

小貝「助かる」

 

 それは拒絶ではない。

 

 勇翔の個人的な記憶へ、本人の許可なく踏み込まないための線引きだった。

 

 四人は食事を続ける。

 

 勇翔が凛の話をしたことで、雷電の姿が凛へ変わることはなかった。

 

 目の前にいるのは、焼いた魚を丁寧に箸で分け、出発前の点検予定を気にしている雷電だった。

 

     *

 

 朝食後。

 

 ツェッペリン、作戦会議室。

 

 代理人は、勇翔が書いた記録へ最初から最後まで目を通した。

 

 卓を囲んでいるのは、代理人、勇翔、小貝、雷電の四人。

 

 扉の外には警備員が立っている。

 

 会議内容は記録されるが、閲覧権限は代理人と当事者へ限定されていた。

 

代理人「彼岸花の咲く場所……三つの流れ……」

 

 代理人が、記録用紙を卓へ置く。

 

代理人「夢だけを根拠に、お二人の兄が生存しているとは断定できません」

 

勇翔「分かっています」

 

代理人「ですが、調査の端緒にはできます」

 

小貝「何を調べる?」

 

代理人「まず、二人がこの世界へ出現した時の空間反応を再解析します。単一の転移ではなく、複数の方向へ分岐した痕跡がないか確認します」

 

勇翔「夢に合わせて、結果を歪める危険は?」

 

代理人「あります。ですから、解析担当者には夢の内容を知らせません。先に観測記録だけを再検証させ、結果が一致するかを見ます」

 

 勇翔は頷く。

 

 夢を証拠として扱わず、検証可能な仮説へ変える。

 

 その方法なら納得できた。

 

代理人「もう一つ。TARDISによって再構築されたお二人の人格情報に、同じ夢を誘発する異常がないか確認できます」

 

小貝「記憶へ接触するのか?」

 

代理人「本人の同意がない限り行いません。まずは睡眠中の生体記録と、通常検査の範囲だけです」

 

勇翔「深い記憶への接触は、今は拒否します」

 

代理人「承知しました」

 

 代理人は、すぐに記録端末へ拒否の意思を入力する。

 

 説得しようとはしなかった。

 

代理人「お父様の声についても、医療区へ共有してよろしいですか?」

 

勇翔「内容は限定してください。夢の中で強い殺意を覚えたことと、覚醒後は自制できていること。個人名と詳しい経緯は、担当医だけに」

 

代理人「その条件で共有します」

 

 代理人は記録範囲を設定し、勇翔へ画面を向けた。

 

 勇翔が内容を確認する。

 

 その時、卓上端末へ新しい通知が届いた。

 

 黒い十字を中心に、銀色の翼を組み合わせた印章。

 

 代理人が通知を開く。

 

 数行を読み、僅かに眉を上げた。

 

小貝「何かあったか?」

 

代理人「黒十字帝国学連――シュバルツクロスライヒからです」

 

勇翔「以前、話に出た五つの学連の一つですね」

 

代理人「はい。申請していた飛行場と隔離格納庫の使用許可が下りました」

 

小貝「F-3とA-10のためか?」

 

代理人「その二機と、お二人の運用試験のためです」

 

 作戦卓へ、City西部の地図が表示される。

 

 黒十字帝国学連の管理区域。

 

 その外縁に、長い滑走路を備えた試験飛行場が示された。

 

代理人「現在のツェッペリンの格納庫でも、日常点検はできます。しかし、機体構造の精密検査、高速飛行時の遠隔計測、推進装置の地上試験を同時に行える設備はありません」

 

小貝「黒十字側には揃っている?」

 

代理人「大型航空ARMSの試験設備があります。F-3とA-10を安全に再運用するには、今ある情報だけでは足りません」

 

勇翔「条件は?」

 

 代理人が、許可書を拡大する。

 

代理人「第一に、移動中と地上試験中、二機の兵装は封印状態を維持すること」

 

小貝「妥当だ」

 

代理人「第二に、試験飛行は黒十字側と僕の双方が承認した空域に限定。第三に、技術資料と人格情報は本人の同意なく提供しない」

 

勇翔「こちらが閲覧できる記録は?」

 

代理人「すべて同時に共有されます。黒十字側だけが保有する生体情報や機体情報は認めません」

 

小貝「第四の条件もある顔だな」

 

代理人「お二人だけで学連区域を移動しないこと。僕、あるいは指定されたDOLLSが同行します」

 

小貝「監視兼護衛か」

 

代理人「はい。黒十字側も、お二人をどう扱うべきか判断できていません」

 

勇翔「飛行許可は、すぐに出るのですか?」

 

代理人「いいえ」

 

 代理人は即答した。

 

代理人「特に勇翔大尉は、医療区の許可が出るまで操縦席へ座ることも制限します」

 

勇翔「昨日は座りました」

 

代理人「二十分の許可を十二分超過した記録も届いています」

 

 勇翔が小貝を見る。

 

小貝「俺ではない。生体監視装置の記録だ」

 

勇翔「信用されていますね、あの装置は」

 

雷電「勇翔さんよりは」

 

 雷電が静かに言う。

 

 代理人は咳払いをして、僅かに笑いを隠した。

 

代理人「目的は、今すぐ飛ぶことではありません。安全に、もう一度飛べる状態を作ることです」

 

 勇翔は反論を止める。

 

 機体だけが飛べても意味はない。

 

 操縦者が耐えられなければ、同じ空へ戻ることはできない。

 

勇翔「分かりました」

 

小貝「出発は?」

 

代理人「本日八時。ツェッペリンは、黒十字帝国学連の試験飛行場へ向けて進路を変更します」

 

小貝「同行するDOLLSは決まっているのか?」

 

代理人「二名が志願しています」

 

 代理人が、雷電を見る。

 

代理人「雷電一一型」

 

雷電「はい」

 

 続いて、会議室の扉が二度叩かれた。

 

代理人「どうぞ」

 

 扉が開く。

 

 スカイレイダーが、顔だけを覗かせる。

 

スカイレイダー「もう一名、入っていい?」

 

代理人「どうぞ、AD-1」

 

 スカイレイダーが入室する。

 

 小貝の隣へ来たが、会議中であることを意識して、姿勢を正したまま立つ。

 

スカイレイダー「低空試験と地上部隊との連携確認なら、私がいた方がいいでしょ?」

 

代理人「本人は、そう申請しています」

 

小貝「昨夜の話とは別だな?」

 

スカイレイダー「別だよ」

 

 スカイレイダーは、真剣な表情で答える。

 

スカイレイダー「小貝と話したいから近くにいたい。でも、それだけで任務を選んだわけじゃない。A-10と同じ任務を飛べるDOLLSとして、試験に参加したいの」

 

小貝「分かった」

 

スカイレイダー「反対しないの?」

 

小貝「任務を選ぶのは、あんただ。理由も説明された。それ以上、俺が止めることではない」

 

 スカイレイダーが嬉しそうに笑う。

 

代理人「ただし、二人とも護衛任務が優先です。私的な約束は、勤務時間外にしてください」

 

スカイレイダー「分かってるよ」

 

雷電「承知しました」

 

 雷電は平静に答えた。

 

 勇翔は、僅かに視線を逸らした。

 

小貝「お前は何を気まずそうにしている?」

 

勇翔「別に、何も」

 

代理人「それでは、移動準備を開始します」

 

 作戦卓の地図に、新しい航路が表示された。

 

 ツェッペリンから西へ延びる一本の線。

 

 その先に、黒十字帝国学連の印章がある。

 

     *

 

 午前八時。

 

 ツェッペリン、前部観測区画。

 

 係留索が外される。

 

 複数に分割された気嚢の圧力が調整され、巨大な船体がゆっくりと上昇を始めた。

 

 下部推進器が回転する。

 

 窓の外で、City東部の建造物が少しずつ遠ざかっていく。

 

 格納庫では、F-3とA-10が輸送固定具へ接続されていた。

 

 兵装回路は遮断。

 

 機関砲と誘導兵器には封印記録が付されている。

 

 再び使用できるようになるかは、これからの検査次第だった。

 

 勇翔は車椅子で観測窓の前にいた。

 

 膝には、夢の内容を書いた記録用紙が置かれている。

 

 その隣には雷電が立っていた。

 

 少し離れた場所では、小貝とスカイレイダーが出発時刻と今夜の予定を確認している。

 

スカイレイダー「二十時。忘れないでね」

 

小貝「任務が延びなければな」

 

スカイレイダー「延びたら?」

 

小貝「終わったあとに変更する」

 

スカイレイダー「中止じゃなくて、変更なんだ」

 

小貝「約束したからな」

 

 スカイレイダーは満足そうに頷いた。

 

 勇翔は窓の外へ視線を戻す。

 

 朝の空は明るい。

 

 夢で見た赤い空とは、まるで違っていた。

 

雷電「彼岸花は、見えますか?」

 

勇翔「いいえ」

 

雷電「三つの流れは?」

 

勇翔「それも」

 

 勇翔は記録用紙へ目を落とす。

 

勇翔「夢の中で、竜教官は、あそこを三つの流れが同じ岸へ触れる場所だと言いました」

 

雷電「皆が、いつか行き着く場所なのでしょうか」

 

勇翔「そうかもしれません」

 

 死者が残り、生者が追い返される岸。

 

 いつかは、勇翔もそこへ行く。

 

 その時には、父へ答えを出せているのか。

 

 凛へ胸を張って会えるのか。

 

 蓮と隼人も、同じ岸へ辿り着くのか。

 

 今は、何一つ分からない。

 

勇翔「ですが、まだ行くつもりはありません」

 

 雷電が勇翔を見る。

 

勇翔「蓮兄さんと隼人兄さんを、生きている側で見つけます」

 

雷電「はい」

 

勇翔「それから、貴方との約束もありますから」

 

雷電「朝食は、もう終わりましたよ?」

 

勇翔「互いを知る方です」

 

 雷電は一度だけ瞬きをする。

 

 やがて、穏やかに笑った。

 

雷電「それなら、まだ始まったばかりですね」

 

勇翔「ええ」

 

 ツェッペリンが進路を西へ変える。

 

 地上。

 

 海上。

 

 そして空。

 

 三兄弟は、それぞれ異なる世界の異なる道を進んでいた。

 

 道がどこで交わるのかは、誰にも分からない。

 

 それでも、終着点へ急ぐ必要はなかった。

 

 生きている限り、進路は自分たちで選べる。

 

 巨大な飛行船は、黒十字帝国学連の空へ向かって進んでいった。




はい。

自分のイメージとして三途の川ってなんかヒガンバナで埋まってそうなイメージを抱えている素人小説書きです。

次回は多分空を自由に飛ぶのではないかなっと思っています。

後、ここすき機能を使って好きなところにここすきをお願いします。

コメントや評価お気に入りもお願いします。

それでは

※2026年8月29日リメイク完了

好きな子がいたら適当に投票どうぞ!

  • HK416
  • VSK-94
  • AK-12
  • AR-15
  • アズールレーン 赤城
  • アズールレーン 加賀
  • 艦これ 赤城
  • 艦これ 加賀
  • 雷電
  • スカイレイダー
  • シュバァルベ
  • 渡邉 蓮
  • 渡邉 隼人
  • 渡邉 勇翔
  • 小貝 高虎
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。