陸自はドールズフロントライン、海自は艦これとアズールレーン、空自はアッシュアームズ三つの世界でバラバラになりながらでも生き残る   作:素人小説書き

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第3話 作戦開始...安全第一でね。

第3話 作戦開始...安全第一でね

 

03:00

 

崩れた家屋の内部

 

蓮「……」

 

416「すぅ……すぅ……」

 

月明かりが静かに射し込み、眠る416の顔を優しく照らしていた

 

蓮(怪我の具合はだいぶ良くなっているな)

 

416の腕を見つめ、蓮は包帯の下にある銃創が回復しているのを確認してほっと息をつくしかし、ふと頭をよぎるのは——

 

蓮(それにしても……俺の相棒だったあいつの名前が、どうしても思い出せない)

 

416に以前聞かれた“仲間”のことを思い返す蓮

 

蓮「……仲間のことすら思い出せないなんて、小隊長失格だな…そう思わないか、隼人大尉」チラッ…

 

蓮は無意識に話しかけながら、すぐに横を振り返る

 

だがそこには誰もいない、ただ静かに眠る416だけがいた

 

蓮「ハハッ…そう言えばいなかったな……はぁ、何か気を紛らわせるものでも……」

 

バックパックの中を探る、しばらくして指先に触れた懐かしい感触

 

蓮「お、見つけた!キセルを使うのはいつぶりだろうな……」

 

懐かしそうに細長いパイプを手に取り、火を灯す

 

蓮「(ジュボ……チリチリ……)スゥー……ふぅ……」

 

深く煙を吸い肺に浸透し、そして、ゆっくりと肺に入っている煙を吐き出す

 

蓮「…(…久々に吸ったが結構刺激が強いな)」

 

ちょっとピリピリした刺激が喉に刺さりながらも、体と脳がちょっとずつ軽くなる感覚を体全体で味わう

 

蓮「…スゥー……ふぅ……(やっぱり兵士に煙草は切っても切れんな)」

 

銃声も爆発の音もない夜の戦場の静寂

 

胸が張り裂けそうな不安を煙草が全て流してくれた

 

蓮「…(今のうちに、地形をもう少し頭に叩き込んで作戦の整理でもしとくか)」カンッ…

 

頭がすっきりとしている内にキセルに入っている灰を全て叩き落し、胸にあるポーチに丁寧に仕舞う

 

蓮「…」チラッ…

 

416「…んぅ」グッ…

 

ふと、416が目に入り少しじっと見ると少しだけ手を強く握る様子が見えた

 

蓮「…(鎮痛剤が切れたか…流石に痛みは残るか)」

 

痛みが続いて睡眠を阻害するなら鎮痛剤を渡そうと考えるが…

 

416「すぅ……すぅ……」

 

蓮「ふっ…要らない心配だったか」

 

すぐに痛みが引いたのか小さな寝息が聞こえ、安心した蓮は、そのままマークが書かれた地図や小石が置いてあるテーブル前に立つ

 

蓮「…(さて、彼女の心配もするのもいいが、こっちもやる事はやらんとな…切り替え切り替えっと…)」スッスッ…コトッ…

 

頭を切り替え、素早く自分達の場所に白石を置き敵が居ると思われる場所には黒石、障害物や地雷などは小枝を置く

 

蓮「…よし」

 

配置が終わり、改めて地図上の戦局を見て見るが…

 

蓮「……まっ、正面突破の線は無いな」

 

事前に416から聞いた情報と市街地戦を幾度となく戦った俺の勘で作った敵の予想される防御陣地を見て見れば…

 

市役所の正面は2、3重の防御陣地と分厚い有刺鉄線に対人地雷、恐らく土嚢で作られた簡易トーチカにFPL(有刺鉄線に近づいた敵を撃破する為の掩蔽された機関銃陣地)

 

どう見ても正面で行くのは無謀だ

 

蓮「…こんなに頑強な防衛線を見たのは北京以来だな」

 

第三次世界大戦を経験した自分でもここまで要塞化された防御線は片手で数えるほどしか見たことがない……

 

正面だけだったらの話だが

 

蓮「側面がガラガラならその陣地は意味がないがな」

 

重要拠点である市役所の側面を見ると防衛戦は無くあるのは簡易的な土嚢で作られた歩哨に、数名の巡回歩哨が大通りを監視している

 

蓮「…これ位なら秘密裏に侵入して内部からの奇襲で破壊できるが…問題は…」スッ…

 

少人数の潜入には経験があり、これ位の監視網と防衛線は軽々と乗り越えれるが…一つ障害があった

 

蓮「敵狙撃手…」コトッ…

 

空薬莢を市役所の上に置く…事前に416から聞いた情報には屋上で狙撃手とスポッター二人体制で見張っていると

 

蓮「……(狙撃銃があれば対抗はできるが…打てば増援も呼ばれるし、相手の規模で考えれば迫撃砲も一つや二つあるだろうな)」

 

射撃の腕には自信があるものの、狙撃手を排除して自分達を危機的状況にさせるのは割に合わず他の方法を考える他無かった

 

蓮「…(…かといって排除せず進めば大通りを越える最中に二人仲良く脳天をぶち抜かれるのは間違いない…さて、どうしたものか…)」

 

他に何か方法が無いか思考を巡らせながら、市役所周辺をゆっくりと見回す

 

蓮「…」トントントン…

 

人差し指で頭を叩いていると…

 

蓮「…ん?」

 

一つ大きな区画に目に入る

 

蓮「…Парк Победы(パルク・ポビェディ)…自然公園か」

 

かなり広い大きさの自然公園に目を付けた蓮が市役所までの距離を確認する

 

蓮「…公園の端から市街地までの距離はほぼない…何なら市役所の側面と背後を覆っているな」

 

側面と背面から秘密裏に侵入できるルートが増えた瞬間、蓮の脳内に二つの作戦が立案する

 

蓮「…(二手で敵を分断するか、同時に入って内部を掃討するか…)」

 

二つの行動

 

これらには長所と短所があった

 

二手に分断する場合、不確定要素であった市役所内部の敵を外に誘い出し、もう一方が安全に捕虜の救出が出来るがその際、陽動の味方が危険的な状況になる

 

同時に入って侵入する場合、迅速に捕虜の救出と離脱が可能であり素早く動けるものの、消音機能のない武器で使えば外の敵をおびき寄せてしまい包囲される可能性が高い

 

蓮「…ふむ」

 

ハイリスクハイリターンの二つ

 

どちらを選ぶか…

 

蓮「…」チラッ…

 

416「くぅ…くぅ…」

 

蓮「…」

 

ふと、416の事が気になったのか416の方に顔を向ける

 

416「…G3…待ってて…」

 

蓮「…ふっ、仲間想いのいい子じゃないか」

 

夢の中でも仲間を思う416に蓮は感心すると同時に決めた

 

蓮「しっかりと見つけてやるよ…お仲間さんをな」

 

 

 

 

 

 

04:00

 

416「…ん」パチッ…

 

深い眠りから自然と目が覚めゆっくりと瞼を開くと…

 

蓮「…」ゴソゴソ…ペタペタ…

 

416「…何してるの?」

 

何やら粘土の様な物で細工している蓮が目に入る

 

蓮「お、起きたか!怪我の調子はどうだ?」

 

416から声をかけられ気付いた蓮が怪我の様子を確認する

 

416「え…(チラッ)あぁ、問題ないわ痛みも感じないし問題なく動くわ」

 

いきなり怪我の事を聞かれ少し動揺するが、チラッと見て見ると包帯は綺麗なままで痛みも感じない

 

蓮「そりゃよかった!」

 

順調に直って喜ぶ蓮に416はもう一度蓮の手元にある粘土の様な物を聞く

 

416「…ねぇ」

 

蓮「ん?」ペタペタ

 

416「それ何?」

 

蓮「C4」ペタペタ

 

416「C4」

 

蓮「そ」ペタペタ

 

416「…」

 

C4

 

米軍が主に使っている可塑剤の爆薬

 

粘土の様に加工が容易であり、量を少なくすれば限定的な範囲での爆破が可能であり、逆に多くすればコンクリート製のトーチカも容易に破壊できる程

 

しかし、一般の部隊が持てる程配られておらず一部の上級部隊や特殊部隊のみしか配備されていない

 

416「…(…本当に蓮は普通の兵士なの?)」

 

ましてや、そんな物を量を調整して個人で所持している蓮がただの兵士ではない事を証明していた

 

爆破物の知識もある蓮が本当にただの兵士か疑うが…

 

蓮「うーん…もう少し量増やしとこっと」ぺたぺた

 

416「…はぁ…それで何するつもりなの?」

 

信頼している彼を疑うのが馬鹿らしく感じた416はC4をどうするのか聞くと蓮が笑顔で答える

 

蓮「これで市役所近くにある電波塔を派手にぶっ壊すのさ」ニコッ

 

416「正気?」

 

蓮「俺はいたって正気だ」スッ…

 

そう言って彼は、C4が入ったバックパックを416に渡す

 

416「…(スッ…)爆弾魔の真似してどうするつもり?」

 

蓮「それを今から説明するのさ……こっち来な」

 

416「……」

 

蓮に手招きされた416はずっしりと重いバックパックを肩に背負って後ろについていく

 

蓮「これを見な」

 

416「…これは」

 

蓮の隣に立ちテーブルの上に広げられた地図を見てみると、小さな小石や木の枝に空薬莢が所々に置いており敵の配置や細い紐でルートが作られていた

 

蓮「君が眠っている間に作戦計画を立案しておいた…敵の配置はもらった情報を元に俺の経験を混ぜて予測してある」

 

416「…手際がいいわね、参謀でもしてたの?」

 

蓮「戦略はからっきしさ…だが、戦術なら負けんさ」

 

416「自信たっぷりなことね……蓮」

 

蓮「何だ」

 

416「この地図にある紐…これって侵攻ルートなの?」

 

青い紐が気になった416は指をさして聞く

 

蓮「ああ、その通り市街地にある自然公園の草木を利用して市役所に接近する」

 

416「かなり慎重ね……原因はなんとなくわかるけど」

 

そう言って416は市役所にある空薬莢に目を向ける

 

蓮「その狙撃手はかなり厄介だ、スポッターもついていたらすぐに捕捉されて、そのまま道路上で仲良くおねんねしてしまうな」

 

416「だから、このルートを考えたのね」

 

蓮「ああ、元は同時に市役所に侵入しVIPの確保を考えたが如何せん内部の中の数が未知数だ……数が分からん状態での戦闘は基本したくない、だからC4を使うことにした」

 

416「だからこんなに大量のC4を…いや、いくら何でも数が多いんじゃない?この量を一気に爆破すれば分厚いトーチカ位丸ごと吹き飛ぶわよ?」ずっしり

 

C4だけ入ったバックパックを肩に感じる416

 

蓮「鉄塔の大きさもわからんし、敵も爆破音には慣れているかもしれん、ならデカい花火で客を寄せ付ければいいさ」

 

416「客ねぇ…ちなみに爆破後はどう動くの?」

 

蓮「爆破後に関しては少し離れた位置に集結してもらう、その時に無線機で君の組織に移動用のヘリを要請したい」

 

416「…ヘリで移動を?」

 

蓮「ああ、陸路での移動はアンブッシュと移動ルートの制限がある……それなら空路で迅速に移動すれば奇襲も捕虜の安全性が取れる」

 

416「…(確かに蓮の言っていることは理にはかなっている……だけど、指揮官がそれを承諾してくれるか…過去にヘリがこの場所で3機墜落しているし)」

 

作戦としては納得できるが彼女の組織が簡単にヘリを要請できるのか、本当の上手く仲間を救えるのか、不確定要素に416は静かに考えるが…

 

蓮「…今ある中で装備も人も少ない中での最善策はこれだけだ」

 

416「…」

 

416の考えている事はもちろん蓮にも感じていた

 

蓮「だが、もしもの時はお前たちを無事に絶対に基地に帰す、それだけは約束する」

 

それでも、蓮は兵士として小隊長の決意を416の目を真っ直ぐ見て伝える

 

416「…ふふっ、かっこいいわね」

 

蓮「そりゃどうも」

 

416「でも、一つ私から言っておくわ」

 

蓮「何だ?」

 

416「私達だけじゃなく貴方も基地について来てもらうわよ…恩はしっかりと返したいからね」

 

蓮「ハッ、大したことしてねぇのに恩返しなんて100年早いと言いたいが……まぁ、なんだ、嬉しいよ416」ニコッ

 

人の好意を何年ぶりに感じた蓮は優しい笑顔になる

 

416「いい笑顔ね」

 

蓮「あんまり笑顔は作らない性格だがな……まぁいい、とりあえずこの作戦で質問は?」スッ

 

作戦を一通り説明し89式を手に持つ

 

416「一応途中で二手に分かれるけど爆破の時の合図は?」スッ

 

416も銃を持って爆破のタイミングを聞く

 

蓮「合図はニイタカヤマノボレだ、一応不可能と判断した場合はトネガワクダレをその無線機で伝えてくれ」

 

416「了解……じゃあ行きましょう」カコッ、ガチャ!

 

416に89式の弾倉を装填し弾を薬室に装填し戦闘可能状態になる

 

蓮「行くか……状況開始」ガチャ

 

蓮も89式に弾を装填する

 

416「ジェロニモ行動開始」

 

二人は暗い闇の中に進んで行く…




はい。
かなり感情的なセリフ書いたりと結構難しかったです。
次回もがんばります。
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※2025年06月20日 リメイクしました

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