陸自はドールズフロントライン、海自は艦これとアズールレーン、空自はアッシュアームズ三つの世界でバラバラになりながらでも生き残る   作:素人小説書き

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艦これはCアズレンはAと表記させていただきますのでお願いします。

クロスオーバーなので悪しからず

それではどうぞ



4-5 元帥二人と少尉の隼人と少佐の剣子

車内

 

近藤「いやぁ~、やっぱり広島はいつ来ても飽きないですねぇ~そうは思いませんか?山本長官?」

 

山本「ああ…全くだ…美しい街並みに賑わう市場…これこそ我々軍人が求める景色だな…おっと!私らしくなかったかな?」

 

広島の中心地を車の窓で見ていた二人は、賑やかな景色に自然と笑みをこぼしながら話す

 

近藤「ええ、初めてあった時とは全然違う顔でしたね!これは酒のおつまみにちょうど良さそうだ…」

 

山本「おいおい、それは勘弁してくれ!これでも長官の立場があるから…」

 

近藤「アハハ!冗談ですよ冗談!…それは、それとして…」

 

軽い冗談は一旦終わらせると突然近藤が険しい顔になり山本長官に聞く。

 

近藤「貴方…アメリカから帰ってきて早々大本営内部で何か秘密裏に何かやっているみたいですね?」

 

山本「はて?何の事かな?」

 

近藤の質問にすっとぼけで答える山本五十六

 

近藤「すっとぼけても無駄だ山本…情報部から怪しい動きありと疑惑がかかってんだよ」

 

山本「あらら…うまく隠したつもりなんだけど…やはりバレるか…」

 

中身はわからないが何かをしていると言う確信は取れている事を山本に突き付けると彼女はこう答える

 

山本「…できれば今ここで言いたいが…残念ながら話せないな」

 

近藤「…元帥権限でまた豚箱にぶち込まれたい?」

 

山本「それは、勘弁してもらいたいな…だが、ここではどうしても話せない…話すならあの場所だ」

 

近藤「…鎮守府…あの二人に関係が?」

 

山本「それは、この後のお楽しみだよ…あっ!揚げ紅葉饅頭がある!ちょっと止まってくれない?」

 

運転手「はい」キキッーー!!

 

山本「ありがとね!おーい!そこの店員さーん!!」

 

ガチャ!!タタタタタタ!!

 

近藤「自由すぎんだろ…」

 

車が止まった瞬間自分で扉を開けてダッシュで揚げ紅葉饅頭の屋台に向かう山本に呆れる近藤元帥だった…

 

 

 

呉鎮守府

 

隼人と武蔵の自室

 

チュンチュン…

 

隼人「…ん」パチッ…

 

眠っていた(仲間にフロントチョークをかまされて気絶していた)隼人が外の光を顔に浴びて目を開ける

 

隼人「あれ、ここは…部屋?」ムクッ…

 

起きて周りを見てみるとどうやら自分は誰かに運ばれて部屋に寝かされていたと気づく

 

隼人「…誰が運んだんだ…お礼しないと…首痛た…」

 

仲間の馬鹿力にまだ首が痛みながらも立ち上がる

 

隼人「…(二人部屋か…ん?これは…)」スッ…

 

向こう側にあるテーブルを見てみると写真があり手に取って見る

 

隼人「集合写真か……」

 

写真には複数の女性が並んで撮れていた

 

隼人「…みんな」

 

集合写真を見ていて仲間と一緒に取っていたのを思い出しのかぼそりと独り言を呟くと…

 

ガチャ…

 

隼人「?」クルッ…

 

後ろから扉が開く音がしてクルリと後ろを振り向くと…

 

武蔵C「ふぅ…」

 

褐色美人が風呂から出てくる

 

隼人「…」

 

武蔵C「ん?起きたか…随分眠っていたな…」ゴシゴシ…

 

素っ裸で頭を拭きながら隼人に話しかけてくる彼女に隼人は落ち着いて聞く

 

隼人「貴方が私をここに?」

 

武蔵C「ああ…せっかく同室だから挨拶をしようと思って探しててな…蒼龍から間宮にいると聞いて入ってみれば気絶していてな…何で伸びていたんだ?」スルスル…

 

隼人「あー…」

 

どう答えたらいいか悩む

 

隼人「…足を滑らして頭を打った?」

 

武蔵C「なぜ疑問形なんだ?……まぁ、あまり言いたくない事なんだな…」スルスル…

 

隼人の答えにまだ疑問を持つが気にせず服を着る

 

隼人「…そういえば、同室と言っていたが…もしかして貴方は…武蔵さんですか?」

 

武蔵C「ああ、そうだ…にしても、提督の言う通り男だとはな…」ジー…

 

提督から聞いた通り高身長細身な隼人をジーと見る

 

隼人「…何か?」

 

武蔵C「いや、なに、あの大鳳が惚れるのも少しわかる気がしてな」

 

隼人「お知り合いなのですか?」

 

武蔵C「まぁ、そんな所だな…む?もう時間か…」カチャ…

 

上にある時計を見て何か用事があるのか眼鏡をかけた武蔵はそのまま部屋を出ようとする

 

隼人「どこかに?」

 

武蔵C「少し明石の所にな…後、隼人の持っていた物はそのロッカーに入っているぞ」

 

隼人「ありがとうございます」

 

武蔵C「うむ…では、またな」ガチャ…

 

バタン…

 

隼人「…ふぅ」ギィ…

 

武蔵が出て一人になり一息ついてベッドに座る

 

隼人「…」

 

気絶する前死んでいたはずの桜の言葉を思い出す

 

 

桜「にゃはは!ダメっすよ!いつまでたってもそんなに抱え込んじゃ!いつもの大尉らしくないっす!」

 

 

隼人「…俺らしくないか…フッ…部下に心配されるほど落ちぶれてたか…やっぱりまだまだ未熟だな…」

 

まだ至らぬ所が多いと自覚する自分に自傷していると…

 

ドンドン!!!!!!!!

 

隼人「ん?誰だ?」

 

突然勢いよく誰かがドアをたたくのでのこのことドアに近づいて開けると…

 

ガチャ…

 

隼人「おや…雲龍さんでしたか、お久しぶりですね」

 

雲龍C「ん、久しぶり」

 

眠たそうな雲龍が立っていた

 

隼人「何か御用で?」

 

雲龍C「提督が応接室に来てだってー」

 

隼人「剣子提督が?」

 

雲龍C「うん」

 

隼人「…分かりました少々お待ちください」バタン…

 

雲龍C「…ふぁ~…ねむ…」

 

今日は哨戒任務のはずだが、急に変更ということは何か重要な事が起きたと予測した隼人は慌てて部屋に戻る…

 

 

 

 

 

 

呉鎮守府正門

 

剣子提督「…」チラッ…

 

正門で山本長官と近藤元帥を迎える為に正門で待つ剣子提督と憲兵

 

憲兵「遅いですね」

 

剣子提督「なに、いつもの事よ…いてて…」

 

憲兵「また二日酔いですか?」

 

剣子提督「うぅ…飲みすぎた…」

 

憲兵「もう少し控えた方がよろしいかと思いますが…」

 

剣子提督「そうしようかしら……来たわね」

 

ブルルル…

 

キキッ!!

 

黒い車が目の前に止まり憲兵が車のドアを開ける

 

ガチャ…

 

山元「ここが呉鎮守府か…」

 

近藤「いい場所でしょ?」

 

剣子提督「大本営からのご足労お疲れ様です」バッ!

 

降りてきた高官二人に敬礼すると二人も軽く敬礼する

 

山元「どうも」サッ…

 

近藤「そっちも待たせてごめんねぇ~突然山本さんが揚げ紅葉饅頭食べたいって言って

車止めちゃったから少し遅れたわ~」サッ…

 

剣子提督「そ、そうですか…(意外に甘味が好きなのかな?)

とりあえず応接室に案内しますね」

 

山元「お願いするよ」

 

 

 

 

 

 

鎮守府内

 

隼人「んー…」

 

雲龍C「初めてそれを着るのを見たけど、あまりよくなさそうね」

 

いつもの自衛隊の迷彩服から白い提督服を着た隼人はあまりいい顔をしていなかった

 

隼人「一応何度か礼服とかが着ていますが…やっぱりちょっと堅苦しくてあまり好きじゃないですね」

 

雲龍C「そう?私的には結構似合うと思うんだけど?」

 

隼人「ハハ、そう言ってくれると嬉しいですね…そういえば新しい航空隊の訓練は順調ですか?

一応必要な装備と機体は全て皆さんに渡しましたが…」

 

雲龍C「ああ、あれね、隼人が必要な物を全部出してくれたおかげでうまくいってるわ…

提督以外に空の重要性を知っている人間がいるとやっぱりうまくいきやすいわね~」

 

隼人「まぁ、この時代は航空機が戦局を握る物ですからね…できるだけの支援はさせてもらいます」

 

提督から聞いた話だと、この時代のほとんどの海軍は大艦巨砲主義の思想がまだ残っているらしく、

本来自分たちの時代ではワシントン海軍軍縮条約で大艦巨砲主義の時代は終わりを告げ

航空主兵論が台頭するが…

この世界、艦娘とKAN-SEN世界では

ワシントン海軍軍縮条約というそのもの自体が存在しておらず

航空主兵論を現状理解しているのは剣子提督を除いて極僅かであり、

他の鎮守府や高官は戦艦中心の編成ばかりで、航空機は霧払いとしか見ていないそうだ

 

隼人「流された場所がここでよかった…」

 

雲龍C「? どうゆうこと?」

 

隼人「気にしないでください、独り言です」

 

雲龍C「あそ」

 

隼人「…それにしても、今日は静かですね」

 

雲龍C「そうだね~、こういう日はのんびり昼寝したいねぇ~」

 

隼人「ええ、太陽も出ていますし、きっと気持ちいいでしょうね…ん?」クルッ…

 

雲龍C「どうしたの?」

 

突然隼人が後ろを振り向きじっと何かを見る

 

隼人「…いえ、なにも…少し人の気配を感じたような気がしただけです…

さ、それより、応接室に行きましょう提督が待っているかも知れません」テクテク…

 

雲龍C「そうね」テクテク…

 

 

 

???「…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

応接室前

 

隼人「着きましたね」

 

雲龍C「そうだね~、じゃ、私の仕事は終わったから帰るね~」

 

隼人「案内ご苦労様です…お礼です」スッ…

 

仕事が終わって帰ろうとする雲龍に間宮券を渡す

 

雲龍C「ありがとー後で食べるね~」フラフラ~

 

貰った雲龍は嬉しそうにフラフラとどこかに歩いて行く…

 

隼人「…さて、一体何の用だろうか…めんどくさい事じゃなければいいけど…」コンコン…

 

先ほどからイヤーな予感を感じる隼人は

何かあった時に対応できるように警戒しながらドアをノックする

 

剣子「どなたで?」

 

隼人「隼人です」

 

剣子「どうぞ入って」

 

隼人「失礼します…」ガチャ…

 

剣子の許可で扉を開けてはいると、黒色の軍服と白色の軍服を着た女性二人いた…

そのうちの一人は長剣を持っており長官レベルの人だと予測する

 

剣子「案内させたはずだけど…少し遅かったわね」

 

隼人「ハッ、少し着替えに手間取ってしまいました」

 

剣子「まぁ、いいわ…紹介するわ左にいる方は大本営海軍元帥近藤佐美子よ」

 

近藤「どうも~」

 

隼人「ハッ!」ビシッ!

 

気楽に挨拶する近藤に隼人は敬礼で返す

 

剣子「右にいるのは海軍連合艦隊司令長官山本中将よ」

 

山元「初めまして…山本五十六といいます…一応名前を聞いていいかな?」

 

隼人「ハッ!渡邉 隼人であります!」

 

山元「そうかそうか、立派な名前だ…ささっ、そこに座りたまえ」

 

隼人「失礼します…」スッ…

 

山本五十六の言う通りに隼人は剣子の隣に座る

 

剣子「さて…役者が揃いましたが…わざわざここに来た理由は何ですか?山本中将?」

 

近藤「答えによっては、大本営に居られなくなるわよ?」

 

隼人「…(二人の空気が変わった…)」

 

隼人が座るや否や剣子と近藤の目つきが変わり山本に睨みをかけて、この訪問の意味を聞く

 

山元「すぅー…ふぅー……」

 

二人の圧に山本は一旦深呼吸する

 

山元「…まず、私がここに訪問した目的は…ある計画を君たちに伝えるためだ…」

 

隼人「計画…」

 

近藤「やっぱりか…」

 

近藤は山本の行動を知っていたのか頭を抱える様子を山本は見ながら計画の名前を言う

 

山元「ある計画…その名は、第二次IJ作戦だ」

 

剣子「IJ…3年前に計画中止になった硫黄島奪還作戦をまた始動させるってわけですか?」

 

山元の作戦に聞いたことのある剣子が神妙な顔で言葉を出す

 

山元「そうさ」

 

隼人「…Iwo Jima(硫黄島)頭文字二つを付けた計画ですか…」

 

山元「ああ、一応この作戦は近藤が一番知っているからな…説明頼むよ」

 

そういうと山本は近藤に説明を求めるしぐさをする

 

近藤「はぁ…教え子の剣子ちゃんを除いて隼人君には情報統制で知らないと思うけど…

3年前私と山本が本土に飛来する爆撃機を阻止する為に計画したものでね…

当時は、第一世代の子たちがまだ少なかった頃でほとんどが人員で動かす船が存在していた時だったの」

 

隼人「…戦艦に重巡洋艦などを人員で動かしていた時代ですか…」

 

近藤「そう…当時大本営は太平洋に突然現れた深海棲艦達を止める為に大規模な艦隊をサンゴ海で迎え撃ったのだけど…

これが、ものの見事に跳ね返されちゃってね…艦隊の約7割が沈んだのよ…」

 

近藤「ちなみに、私の右手半分が無いのはこの海戦で戦ってできた物よ」スルッ…

 

手袋を外した近藤は隼人に義指を付けた痛々しい手を見せる

 

隼人「…」

 

近藤「それで、勢いをつけた深海棲艦はドンドン北上して数か月には本土目前まで迫ってたわ…

どうすればいいが攻めあぐねている大本営をよそに、

敵はとうとう硫黄島の占領に乗り出したのよ…」

 

隼人「たった数か月ですか…ちなみにアメリカ海軍にオーストラリア海軍は動かなかったのですか?」

 

山元「当時のアメリカ海軍は深海棲艦の襲撃で真珠湾とパナマ運河が破壊されたから修復と防衛で手一杯…

オーストラリア海軍はシドニー湾で全艦隊待機中に…空•海上•海中の3点攻撃ですべて文字通り海の底に沈んだ…

海軍戦力をすべて失ったオーストラリアは制海権を失い深海棲艦に傷を与えられず上陸…

たった3日でキャンベラ、シドニーが陥落し…オーストラリアは降伏…今はアメリカに亡命政府が建てられている」

 

隼人「たった3日ですか?」

 

たった3日で首都を占領された事に隼人は驚く

 

近藤「ええ…いくら制海権取られているとは言え、こんな簡単に占領されるのもおかしな話よ…」

 

山元「まぁ、この占領速度のせいで、もし本土に上陸されたら?

なんて、当時の海軍は相当慌てていたのか艦隊の修復をせず急いで動ける船と士官をかき集めた…」

 

近藤「そして、サンゴ海戦で唯一階級が高く、深海棲艦の動きを知っている私と

当時アメリカ留学から帰ってきた天才山本五十六二人で戦闘計画を立案したのよ」

 

隼人「それがIJ作戦ですか…」

 

近藤「そうよ…ちなみに、中身は潜水艦による先制攻撃で混乱している間に

多数の空母から発艦した大規模の航空機で追撃、駆逐艦や軽巡レベルの艦数が8割削ったら

戦艦と巡洋戦艦を中心に敵の陣形を破壊し

駆逐と軽重巡洋艦は左右に回り突撃隊を援護する形にして、

完全に敵が混乱したらまた潜水艦で攻撃…こんな感じね」

 

隼人「…確かに、効果的な攻撃が期待できますが…寄せ集めの艦隊でその動きができるのですか?」

 

近藤「まぁ、正直言うと無理だね…8割は卒業して間もない新人だし…そもそも、空母自体そんな数無いからね…

正直この計画を実行しなかったのは不幸中の幸いってやつだね……

とはいえ、そんな計画をまた実行するってことについて説明してくれません?山本さん?」

 

一通り話し終えた近藤は山本に目を向ける

 

山元「ふぅ…事の始まりは私がアメリカに行った時の事だ」

 

一息ついて山本は語り始める

 

山元「元々アメリカに行った理由はペンタゴンから招待をもらったのが始まりだ…」

 

近藤「え!?ペンタゴン!?でも、最初ラスベガスでカジノで楽しんでたって…」

 

山元「ああ、それは嘘だよ…ペンタゴンに言ってたって堂々と言ったら…

この作戦が誰かに簡単にバレちゃうからね…偽装だよ」

 

剣子「…大本営の中に誰かいると?」

 

山元「そうだ…近藤も諜報部から聞いているだろう?」

 

近藤「もちろん…アメリカのOSSにアメリカとイギリスの合同組織BSC…

ソ連が指揮するNKVDやナチス諜報部国家保安本部第VI局…

その他にも多数…セイレーンと深海棲艦もいる可能性が高いわね」

 

隼人「…防諜できてます?」

 

あまりにも内部に入られているので隼人が情報を抜き取られてないか心配するが…

 

近藤「大丈夫よ、そんな派手な作戦行動もしてないし…

一応大本営で大体話に出てくるのは飯と旦那さんの話ばかりよ」

 

剣子「…仕事してます?」

 

近藤「言ったでしょ?金が無いって」

 

剣子「あっ…」

 

近藤「まぁ、一応あいつらの顔は割れているから、

もし大きい事を起こすなら内部にいる寄生虫は全員諜報部で処理するわ」

 

隼人「そこまで、対策すれば問題なさそうですね…

で、話は戻りますが山本さんはペンタゴンに向かって何を話していたのですか?」

 

山元「ああ、あそこで…話した内容…それは簡単に言えば日米の合同作戦を展開したいとの話だ」

 

近藤「アメリカが?」

 

山元「ああ…どうやら、ペンタゴンは最近フィリピンの奪還に力を入れていてね…

その橋頭保に敵に占領されている硫黄島を攻略して利用したと言い出したのさ」

 

近藤「…随分大胆ね…それで?利用する見返りは?」

 

山元「技術支援の検討だそうだ」

 

隼人「…舐められてますね」

 

山元「ああ、しかも検討だからね…確定でもらえるわけでもない…悲しいものだなここまで舐められるとは…」

 

近藤「でもあなたの事でしょ…何か策は?」

 

山元「なに、簡単だよ私達帝国海軍と帝国陸軍で先に硫黄島を奪取すればいいのさ…

こうすれば、アメリカに港を利用する代わりの条件を自由に突き付けれる…

だから、かえって早々第二次IJ計画を提案したわけさ…」

 

隼人「…確かに、そうすれば我々が有利なのは確定ですが…陸軍の協力は?」

 

山元「まだだが…当てはある…後は、作戦攻略の要である艦隊の確保と…君の力を貸して貰いたい事だが…」

 

そういって山元は隼人の顔を見るが…剣子があることを聞く

 

剣子「ちょっと待ってください…一応もし本気でその作戦を実行するのでしたら…実行はいつですか?」

 

山元「そうだなぁ…ひと月だな」

 

剣子「一か月ですか」

 

山元「ああ、アメリカが行動する前にやらないといけないからな…長くは待てないな…」

 

剣子「…一応答えはいつ出せばいいですか?」

 

山元「一週間待つ…それ以上たったら…代わりの案を探すよ」

 

剣子「………」

 

自身の艦隊は完全に修復が出来ていない状況で一か月後に硫黄島を攻める…

この計画に剣子は神妙な顔つきになる…

 

山元「…とりあえず、言いたい事は全て終えた…後は二人の答えを待つことにするよ…

では、我々は大本営に戻る…いい答えが出ることを期待している…」スッ…

 

言いたい事を言い終えた山本はそのまま立ち応接室を出ていく

 

近藤「…すまない剣子」

 

剣子「いえ、構いません…一応近藤元帥的にはどうですか?」

 

近藤「…正直今初めて全貌を聞いて少し驚いているが…一応私は彼の計画に賛成するつもりだ…

現状一進一退の戦局に打開できるのは彼の計画以外ないからな…大本営としては参加してほしいと言っておこう…」

 

剣子「…分かりました…ですが、まだ答えは出せません…一週間待ってください…そうしたら答えを出します」

 

近藤「わかった…では、大本営で返答を待つよ…それじゃ…」スッ…

 

ソファから立ち上がった近藤は扉の前まで行くと何か思い出したのか足を止めて隼人の方に振り向く

 

近藤「あ、そうだ隼人君」

 

隼人「はい」

 

近藤「言い忘れてたけど、副提督就任おめでとう!元帥としてこれからも応援するからね!」

 

隼人「ハッ!」

 

近藤「それと…剣子の事頼むよ?彼女色々と頑張っているせいで自信をコントロールできないの…

だから彼女をできるだけサポートしてね?」

 

隼人「はい、全力で当たらさせていただきます」

 

近藤「うん!それくらいの元気があればなんとかなるね!じゃあ、また会いましょ!」ガチャ…

 

バタン…

 

祝いの言葉と剣子のサポートを隼人に頼んだ近藤はそのまま部屋を出ていくのだった…

 

剣子「…はぁ」

 

隼人「しばらく一週間は苦悩の日々になりそうですね」

 

剣子「まぁね……隼人君」

 

隼人「はい」

 

剣子「タバコ一緒に吸う?」スッ…

 

そういって懐からタバコを取り出して一本箱から出す

 

隼人「いいですよ…と言っても私持ってないんですけど…」

 

剣子「いいのいいの、一本あげるから」

 

隼人「では、失礼して…」スッ…

 

剣子「ん」カチンッ…ボッ…

 

隼人「どうも…」ヂリヂリ…

 

剣子「…」ヂリヂリ…

 

「「ふぅ…」」

 

応接室の窓に二人で並んでタバコを吸う二人…

 

この計画に果たして剣子はどう答えるのか…

 

それはまた少し先のお話…




久しぶりですぅ~

素人小説書きですぅ~

ワクチン打って結構気分悪い状態で書いたからきついっす…

これでとりあえず海自は終わりですねー…長い戦いだった…

次回は空自です!

では、また!

ヒロイン

  • 416
  • VSK-94
  • 大鳳A
  • 蒼龍C
  • 雷電
  • スカイレイダー

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