陸自はドールズフロントライン、海自は艦これとアズールレーン、空自はアッシュアームズ三つの世界でバラバラになりながらでも生き残る   作:素人小説書き

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3か月空いてしもた


第22話 仲間は過去の弾丸を知る

屋敷内部

 

長い廊下

 

パパパパパパカチャ

AK-15「…チッ」

 

AN-94「数が多いですね…弾倉交換」

 

AK-12「RPK」ガチャ!

 

RPK-15「はーい」スッ…ダダダダダダダダダダ

 

撃ち合いでAK15とAN94が弾切れするが、深度演算モードになっているAK12とRPKがすかさずフォローに入り、

兵士相手に絶え間なく牽制をする

 

「相手かなりの手練ですね」

 

「あぁ、まともに顔も出せんな」

 

AK12達の牽制に兵士達は隠れているが、制圧射撃に臆さず冷静にAK達を分析している

 

「どうします?司令部に無線で呼んでも反応無いですし、このままじゃあ、撃ち殺されますよ?」

 

「うーん…どうしようか」

 

10人の分隊を指揮している分隊長は、顎に手を当てながらどう動くのか考える

 

「…ふむ、ドローンの増援も見込めんし司令部も反応なし、他の部隊も連絡が取れないことを考えるに……逃げるしかないな!バッ!パリーン!!!!

 

ここから反撃しても勝てる未来が見えないと感じた分隊長は、遮蔽物から窓に向かって走りそのまま飛び込んで逃げる

 

「さすが分隊長逃げ足が速いね」

 

「我々も逃げますか?」

 

「俺はここで少しだけ足止めすっから、お前らは先に逃げな」ガチャ!

 

「了解…森林で偵察しているブラボーチームは回収します?」

 

「いや、定期連絡がないし多分死んでるからそのまま放置で」

 

「了解、ではご武運を……行くぞ」バババッ!

 

副分隊長を残して兵士達は全員窓から逃げる

 

「ふぅー…んじゃ、給料分の仕事をしますか…」カチャ…

 

メガネをかけた副分隊長は、軽口を叩きながらも一人でAK達を相手する

 

AK15「…」

 

RPK「逃げた?」

 

AK12「いや、まだ一人残って(パパパァン!!!)ッ!?」バッ!!

 

深度演算モードで確認した敵の数と窓に逃げた数が合っていないことに気付いたAKは、まだ居ることを言おうとした瞬間、顔の横に銃弾が通る。

 

AN-94「!? AK12!!」バッ!!

 

AK12「大丈夫、少し掠っただけよ…くっ……片目が…」ドクドク…

 

こめかみに血が流れて片目が塞がれてしまう

 

AN-94「ガ、ガーゼで防がないと………」ワタワタ……

 

AKが軽く負傷しただけでAN-94は慌ててガーゼを取り出そうとするがAKは止める

 

AK12「手当する必要はないわ……それよりも目の前のアイツを何とかするわよ……ふぅ」キィィン…………

 

深度演算モードを停止し、脳の負荷を抑える

 

AK12「RPK、AK、ANタイミングを合わせるわよ」

 

RPK「はぁ~い」

 

AK15「了解」

 

 

 

「……おっ?銃声が止んだ?いやー、感で打てば当たるもんだなー」

 

銃撃の中では発砲炎と声で予測して撃ったのでまさか当たるとは、彼は思っていなかったのである

 

「さてさて~…相手が手当している間にさっさと退さ…(ババババババババババババババババ!!!!!!!!!)うおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉ!!??」バッ!!

 

少しだけ時間稼ぎができたのでさっさと退散しようとした瞬間、とんでもない火力が襲かかり慌てて身を隠す

 

「あっぶねぇ………危うくミンチにされるところだったぜ……たくっ…しつけー女は嫌われるぞー」スッ…

 

軽口を言いながらも銃を持って時間を稼ぐ……

 

 

屋敷内

 

蓮「………」コツコツ……

 

スプリング「静かですね」

 

蓮「あぁ、さっきの騒ぎが嘘のように思えるな」

 

AK達と合流するために長い廊下を静かに警戒しながら進んでいた

 

スプリング「…あの……蓮さん」

 

蓮「はいはい蓮さんですよー」

 

スプリング「…腕は大丈夫なのですか?」

 

蓮「腕?」

 

スプリング「えぇ、先ほどの戦闘で50口径の衝撃をまともに食らっていたので…」

 

蓮「ああ、あれくらい何ともない…と、言いたいところだけど…ぶっちゃけちょっと腕の感覚がおかしいな」

 

スプリング「え!?」

 

蓮「反応がちょっと鈍い」グッパッグッパッ…

 

右手を開いたり閉じたりして動かすが、微かに動きが遅れている

 

スプリング「でしたら、蓮さんは先にてっt(ダメだ)…え」

 

普通は負傷者がいた場合は撤退するのが妥当だ

 

指揮権限ある人形は優先的に撤退させるのが常識だ、

特に今回は人間でS09基地では№2の人物

 

そんな人物が本来、基地から後方支援するはずが特殊任務で指揮している

 

更には、身体に異常が発生している状態

 

撤退するのが普通だろう、だが蓮はそれに待ったをかける

 

蓮「少しだけ感覚が鈍いだけだ、こんなことで撤退はできん」

 

スプリング「ですが…」

 

蓮「安心しろ、少し反応が遅れるぐらいでは私は死なないさ!」ニコッ!

 

スプリング「うーん…」

 

満遍の笑みで、大丈夫だと言い聞かせる蓮にスプリングは撤退をするか、そのまま友軍と合流するか考えていると…

 

「たくっ…なんだってこんな停電が長いんだか…」

 

「全くだ…!!コンタクト!!!」ガチャ!

 

蓮「おっ、やべっ」

 

たまたま警戒をしていた敵の兵士にばったりと遭遇してしまう

 

蓮「隠れるぞー」グイッ!!

 

スプリング「キャッ!?」

 

敵に銃口を向けられても、蓮は冷静に反撃せずスプリングと一緒に遮蔽物に隠れる

 

スプリング「いたた…」

 

蓮「悪いね急に襟を引っ張って」

 

スプリング「だ、大丈夫です」

 

蓮「うむ、その意気だ…ふむ…」チラッ…

 

スプリングに傷が無い事を確認した蓮は、ゆっくりと敵方に顔を出し様子を窺うと…

 

「撃ち殺せ!!」タタタタタタ!!!

 

蓮「あっぶね」バシュ!!バシュ!!

 

撃たれた蓮は慌てて遮蔽物に隠れると…

 

「よし!進め!」

 

「了解!!move!」コツッコツッ…

 

3人のうち一人が射撃し、残りの二人は構えながら蓮の元に進む

 

蓮「近づいてくるか…」

 

スプリング「どうします?」

 

蓮「なぁに、簡単さ」スッ…

 

そう言って蓮は89式の脚を出し、その場に置く

 

蓮「相手の動きは悪くないが…まだまだ練度が十分じゃないな」

 

スプリング「それはどういう…」

 

蓮「なに、あんだけバカスカ撃ったらいずれ…」

 

ババババ…シーン…

 

「!?し、しまった」

 

蓮「弾切れを起こす」カチャ…

 

「ッ!?」サッ…

 

蓮「構えが遅いな、ド素人」ドンッ!!

 

ベネリM4を既に構え狙っている蓮に対して、相手は銃を肩に付けているもののスリリングが適切に調整していないのか、腕に絡まってしまい構えられない状態だった

 

「ガッ!?」ドサッ…

 

「ちくs(ドンッ!)パ…」バシャァ!!!

 

蓮「バディーを組んでるのに全く構えずに進むとはな…俺も舐められたものだな」

 

もう片方の敵は発砲炎が相方に当たるのを恐れていたのか全く銃を構えていなかった

 

蓮「…」チラッ

 

「!くそっ!!」バッ!!

 

蓮「不利になったら逃げる…悪くないが…背中を向けるのはいかんね…スプリング!!

 

スプリング「は、はい!」

 

蓮「撃ち殺せ」

 

スプリング「で、ですが、相手は逃げt(敵に情けをかけんな、見敵必殺でやれ)……はい」カチャ…

 

逃げる相手の背中をスプリングは狙いを定め…

 

スプリング「…」カチャ…

 

パァン…

 

引き金を引く…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

S09基地

 

ヘリポート

 

416「…」カチャ…カチャカチャ…パチンッ

 

89式「フンフ~ン♪」カコッ…バチッ!

 

基地から蓮たちを回収する為にヘリポートで出撃準備をしている416と89式がいた

 

ハル「お、いたいた」

 

89式「あ!指揮官様!こんばんわ!」

 

ハル「はーい、こんばんわー相変わらず元気ね」ナデナデ

 

89式「むふー‼」ニコニコ

 

416「…(柴犬…)」

 

褒められてフンスしている姿が柴犬に見えたのか心の中で思っていると…

 

ハル「…今回の任務は一応分かっているね?」

 

416「はい、敵指揮官の回収および蓮達の回収ですね」

 

ハル「うん、一応LZに蓮達が居なかった場合は敵の指揮官を先に引き上げて、

その後蓮達と合流した後に陸路で回収する事も覚えておいて」

 

416「了解」

 

89式「了解です!」

 

ハル「よし!じゃあ、二人共怪我せず帰ってきてね!」

 

416「はい、行くわよ89式」ガタッ

 

89式「はーい!」ガタン…バタン…

 

ドアガンの付いたブラックホークに二人は乗る

 

416「…そういえば、89式」

 

89式「はい?」

 

416「6日前のあれ…あの機械は自作なの?」

 

89式「あれ?…ああ!あの特殊合金の壁を破ったあれですか?」

 

416「ええ」

 

89式「もちろん自作ですよ!作るのに一週間ぐらいかかりましたけど!」

 

416「え…あれが一週間で…えぇ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

6日前

 

アザミとキキョウとの戦闘が終わった時

 

壁の向こう

 

416「くそっ!!くそっ!!」ガッ!!ガッ!!

 

特殊合金で出来た壁を416は、銃のストックでぶつけているが傷一つ付かない

 

45「416」

 

416「何よ!!!」

 

45「出来ない事をやっても時間の無駄よ…今は体力の温z(黙れ!!!)…」

 

416「またあの時みたいにさせるか!!くそが!!!」ガチャ!

 

S09で起きた襲撃事件、前指揮官のように殺されるのを恐れた416は、死に物狂いで壁を破壊しようと銃を構える

 

VSK「なっ!?待った!!」ガッ!!

 

9「うわわ!?ストップ!!ストップ!!」グッ!!

 

銃で撃とうとする416をVSKと9が止める

 

416「離せ!!!」

 

9「跳弾で怪我したらどうするの!!」

 

416「蓮を救えるくらいならこんな怪我どうだっt(416)ッ!?」

 

45「少し落ち着いた方がいいわよ」ギロッ…

 

416「……ごめんなさい」スッ…

 

45の睨みに冷静になった416は銃を降ろす

 

45「救いたいと言う、気持ちは分かるけど焦ってはいけないわよ」

 

416「…」

 

VSK「…でも、どうすればこの壁を壊せるのでしょうか」

 

45「うーん…」

 

合金を破るほどの工具を持っていない45達は壁を破壊するにはどうすればいいか唸っていると…

 

89式「ひ、ひぃー…な、何とか追いついたー…」

 

VSK「貴方は…ハル指揮官の隣にいた…」

 

息を切らした89式が走って来た

 

89式「あ、ど、どうもハァハァ…は、89式…です…ふぅ…」

 

9「大丈夫?水いる?」スッ…

 

89式「あ、ありがとうございます…(カチャ)」ゴクゴク…

 

9から水筒をもらい水を飲んだ89式は、すぐに元気になる

 

89式「ふぅー…」

 

9「落ち着いた?」

 

89式「はい!ありがとうございます!」

 

45「元気がいいわね…で、何しにここへ?まさか走りに来ただけとか、言わないわよね?」

 

落ち着いたところで、45が89式になぜここに来たのか問う

 

89式「いや実は…」

 

 

 


 

蓮「…」タタタタタタタタタタ!!!!!!!!

 

89式「ハッ…ハッ…は、早い…」

 

臨時指令室から、45達の元に走っていく蓮を追いかけていたのだが…

 

蓮「…」タタタタタタタタタタ!!!!!!!!

 

89式「あ、あんなに装備持っているのになんであんなに…ハァ…ハァ…」

 

小銃に弾薬、更には水筒に応急キットやガスマスク極め付きはボディアーマーなど、

 

|大体30㎏の装備を汗を一つも出さず、ずっと走り続けているのだ《※自身も訓練でフル装備30㎏で走ったがものの数分でぶっ倒れました》

 

そんな蓮に89式は追い続ける事も出来ず…

 

89式「はぁー…はぁー…」ピタッ…

 

息切れして足が止まる

 

蓮「…先に行っているぞ」

 

89式「は、はい…」

 


 

 

 

 

89式「と、まぁ…少し息を整えて何とか蓮さんの元に来たんですけど…」

 

45「もはや、人であるか考えものね」

 

9「化け物だね~」

 

改めて蓮の常人離れを実感している45達

 

89式「…で、この壁は一体?」

 

416「…蓮が相手しているアバズレが即席で作った壁よ…ちなみに殴っても叩いても傷は全くつかないわ」

 

89式「…これだけの物を即席で…材質は…」スッ…

 

何か方法があるのか持っていた手提げのスクールバッグから、大型のスキャナーの様な物を取り出す

 

G11「…(あんだけ重たいもの持ってたから息が切れたのでは?)」

 

416「…(あんなでかいスキャナーどこから出したの?)」

 

色々と突っ込み所があるが、89式が調べ終わるのを待つ

 

89式「…特殊合金…なら…」スッ…

 

VSK「?それは?」

 

89式「特殊レーザーチャージャーです!」バチッ!!グッ…ガゴンッ!!

 

416「え」

 

45「え」

 

9「え」

 

VSK「え」

 

G11「え」

 

四角い小さな箱を壁に設置し、真ん中にあるトリガーを引っ張った瞬間箱が一気に展開、人が入れるサイズの大きさになりそして…

 

ジジジジジジジジジジジジジジジジッ……バタン…

 

レーザーの様な物が一瞬で壁を切断する

 

89式「よし!これで、扉が出来ましたよ!」

 

9「すごぉい…」

 

45「日本ってやばい奴しかいないのかしらね」

 

VSK「かもしれませんね」

 

 

 

 

 

 

 

 

ヘリ内

 

89式「いや~、まさかもしもの時に備えて作っておいて正解でしたよ~」

 

416「あの時は特殊な気がするけどね…」

 

89式「でも、まさか蓮さんが負傷しているとは思いませんでした…」

 

416「ええ…でも、2日で腕以外体が直っているのもおかしいけどね」

 

和気あいあいと話していると89式はある事を聞く

 

89式「…あの」

 

416「ん?」

 

89式「蓮さんって、一体どんな人なのでしょうか?」

 

この世界にとって純血の日本人は、物は神話で存在する様な者だ

 

そんな人物が、軍人でさらにはS09基地の代理指揮官である

 

素性は全く分からない、唯一知っているのはクルーガー、ドブルイニャ·ハル指揮官そして、蓮の手帳を呼んだ416のみだ

 

416「…」

 

彼の素性を教える

 

416「…(どうせ遅かれ早かれ、彼の素性はばれるし…今教えても問題ないか…)」

 

89式「?」

 

416「いいわ、彼の事教えてあげる」

 

89式「!本当ですか!」

 

416「ええ…と言っても私が知っているのはごく一部だけどね」

 

89式「一部でもありがたいです!」

 

416「ふふっ…じゃあ、まず彼の過去を話すわね」

 

基地から蓮たちの元に向かうまでの間、416と89式は蓮の過去について色々と話中を深めてゆくのだった…




はい、どうもー

素人小説書きです~

3か月空いてしもたな…

理由はまぁ…なんとなく察しがついていると思いますが

現在作者は特別国家公務員になっておりまして…

主人公の蓮と同じような感じになってます

ので、訓練で忙しいのと中々執筆する時間が無くてここまで開いてしまいました…

出来たら早めに投稿したいですが、環境の変化によって中々うまくいかないです…

本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。

ですが、小説自体はやめる気は毛頭ありません

出来るだけ長く、やっていきたいと自身は思っております。

間隔はかなり開くと思いますが、次回はできるだけ早く出してみたいと思います。



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