陸自はドールズフロントライン、海自は艦これとアズールレーン、空自はアッシュアームズ三つの世界でバラバラになりながらでも生き残る   作:素人小説書き

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この作品はアッシュアームズを元ネタに構成されています(例外あり)

もし、元ネタを知らない方は
Google先生にアッシュアームズをぶち込んで検索するように。

もう知っている方はどうぞ。

検索して一応なんとなくわかった方もご視聴ください。


Act.22 生きる為なら人を頼り救いを求めよ

辺境の大地

 

ザグザグ…

 

勇翔「ふぅ…やっと物資を見つけた」

 

小貝「ああ、これで少しは楽になるかもな…よし、外すぞ」ガチャガチャ…

 

勇翔「おう」カチャカチャ

 

冷たい雪の大地を少し歩いてやっと目的地に着いた自分達は、少し頑丈に縛ってある物資を解いて回収をする

 

カチャカチャ…バサッ…

 

小貝「お、開いた…装備はー……お、これは…M30ショットガンか」

 

包みを開けて中身を確認すると防寒着と食料そして、武器二つと弾薬が入っていた

 

勇翔「防寒着と食料はありがたい…お、もう一つの武器は…P38拳銃…ふっ、名銃だな」

 

M30ショットガンとP38拳銃…どれもパイロットが持っていても違和感のない武器だ

 

勇翔「これなら、墜落した機体から何とか回収したと言い訳できるな」パチッ…カチャ

 

小貝「だな」ガチャ、スッスッ…カランッ…ガチャ!

 

早速銃に弾を込め異常が無いか確認する

 

勇翔「…(スライドもしっかり動く…グリップや薬室もしっかり整備されている…)」

 

銃を隅々まで確認して故障や摩耗で壊れていないか確認し、動作もしっかりと動くことを確認する

 

勇翔「問題なく動くな…そっちは?」

 

小貝「こっちも異常ない」

 

勇翔「よし…じゃあ、バックパックに物資を入れて基地に向かって歩くか」

 

小貝「だな…一応少しだけ防寒着着てよ」もぞもぞ…

 

小貝が防寒着を着ている間に自分はバックパックを整頓して綺麗に物資を入れていると…

 

勇翔「…ん?」

 

何かを感じて後ろを振り返る

 

勇翔「…」

 

小貝「どうした?急に後ろに振り返って」

 

急に後ろに振り返った勇翔に声をかけ心配する小貝

 

だが、声をかけても後ろにある雪山をじっと見ている

 

勇翔「…(なんだ?このもやもや…)」

 

自分の心に感じるもやもやとキュッと心臓が掴まれているような感覚に嫌な予感を感じる

 

小貝「…何か感じるのか?」

 

流石勇翔の相棒、ずっと無言の勇翔に何かを感じ取ったと察する

 

勇翔「ああ、何故かいやな予感を感じる」

 

小貝「…なら、さっさと移動した方が良いんじゃないか?」

 

勇翔「……そうだな、急いで基地に向かおう」グイッ…

 

何かが起きる前に急いでバックパックを背負い基地に向かって歩む

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

辺境の基地

 

司令室

 

セルゲイ「……」プカプカ…

 

大規模な基地の割に質素な司令室に、一人ゆったりとパイプ煙草をプカプカ吹かすセルゲイ

 

セルゲイ「……」ピラッ…

 

書類を見て何か気になっているのかパイプ煙草を咥えながらじっと見る

 

セルゲイ「…(整備協会傘下飛行船猟兵連隊の駐屯命令か…とんでもない部隊じゃな)」

 

中央司令部からの命令書には代理人の部隊が駐屯をするとの命令だった

 

セルゲイ「…整備協会傘下第1傘下猟兵連隊か…しばらくぶりに彼と会うのぉ…」

 

代理人との面識があるセルゲイが懐かしんでいると…

 

コンコンコン…

 

セルゲイ「む?どなたで?」

 

扉からノックが聞こえ誰か聞くと…

 

IL-2「セルゲイ大佐、私だ」

 

セルゲイ「おぉ、IL-2か!入っていいぞぉ~」

 

IL-2「失礼する…」ガチャ

 

IL-2が扉を開け入って来ると…

 

セルゲイ「…物凄く汚れておるな」

 

顔や手、至る所にオイルの汚れが付いていた

 

IL-2「いつもの事だ…」

 

セルゲイ「そうか?まぁいい…要件はなんじゃ?」

 

IL-2「これを渡しに」パサッ…

 

そう言って机の上に何かデータが書かれた書類を置く

 

セルゲイ「これは…気象データか」

 

IL-2「…さっき気象予報観測でもうすぐ猛吹雪が来るとの情報が来た…あんたの言う通り過去最高の猛吹雪だ」

 

セルゲイ「やはりか…」

 

IL-2「…この猛吹雪で何が起きるか分からん、その為各航空隊と航空型DOLLZはスクランブルの準備が出来ている」

 

セルゲイ「流石だな…だが、猛吹雪の中で飛べるのか?」

 

IL-2「一応オイルと除氷用のアルコールを準備している」

 

用意周到なIL-2に思わず拍手をする

 

セルゲイ「流石IL-2ここまで用意周到だとは思わなんだ」パチパチ

 

IL-2「これ位は当たり前だ…ん?その書類は?」

 

ふと机の端に置かれている知らない紙に気付いたIL-2

 

セルゲイ「え?あぁ、これか?中央からの命令書じゃよ」ピラッ…

 

特に見られても気にしないのか中央司令部の命令書をIL-2に渡す

 

IL-2「………あいつの部隊か」

 

セルゲイ「まさか数日経ってまた会えるとは思わなかったろうに」

 

IL-2「……良いやつだが底が知れん……気味の悪いやつさ」

 

セルゲイ「えぇ?そうかなぁ?」

 

代理人のことを知っているセルゲイは頭を傾げる

 

IL-2「……(そういえば、あの部隊にはあいつがいたな……会って礼を言わんとな)」

 

黒十字帝国学連での戦闘で勇翔に救われた事を思い出す

 

IL-2「…」

 

セルゲイ「お?どした?そんなに黙って…何か思っているのか?」

 

IL-2「ある意味そうかもしれんな…じゃあ、用件は済んだ私は少し寝る」ガチャ…

 

セルゲイ「あそう、おやすみー」

 

セルゲイの言葉を聞いて手をぶらぶらしてそのまま出ていく

 

セルゲイ「相も変わらずぶっきらぼうじゃの~…(ガタッ…)ん?」

 

少し寒さを感じ温かい紅茶をいれようと立ち上がると、窓の方から音がなり見てみると…

 

ヒュォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ・・・・・・・・

 

セルゲイ「…」

 

強力な猛吹雪が窓の外から見えており、あまりの強さに窓がガタガタと揺れる

 

セルゲイ「…想像以上の吹雪じゃな」

 

初めて経験する強力な吹雪に思わず窓の外を見るも数Mも先も見えないほどに吹雪が強く降っていた

 

セルゲイ「二人とも大丈夫かの…」

 

二人を心配するセルゲイ

 

今はただ二人が無事に戻ってくる事を祈るしかなかった…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

辺境の大地

 

勇翔「…」ザックザック…

 

小貝「ふー…さみー…」ザックザック…

 

視界の悪い森林に足が冷たく感じる程積もった雪を耐えながら足を進める二人

 

そんな中勇翔の後ろについてきている小貝が声をかける

 

小貝「…なぁ、勇翔」

 

勇翔「ん?何?」

 

小貝「なんでこんな視界の悪くて足場の悪い森林に入ったんだ?迂回した方が早いと思うが…」

 

少し前に持ってきた地図を見て頭の中に記憶していた小貝がなぜわざわざ遠回りで、進んでいるのか不思議に思って勇翔に声をかけたのだ

 

勇翔「あぁ、確かに迂回した方が早いな」

 

小貝「なら、今でも少し右に進んで開いたところに行った方が…」

 

勇翔「だが…」ぴたっ…

 

小貝「おん?」

 

歩みを止め振り向いて小貝にあることを教える

 

勇翔「この大地に敵がいないと確定していない…なら、俺たちのやることは出来るだけ露出を避けてもしもの時に動けるように動くことだ」

 

小貝「まぁ、確かにリセッターが壁の中にいたからなぁ…いないって可能性はないな…さすが元陸自の兵士だな」

 

地上戦のプロフェッショナルである勇翔に感心する小貝だが、勇翔は呆れる

 

勇翔「はぁ…元陸自関係なくそもそも僕たちは特選の人間なんだからそこらへんはしっかりしとけって…はぁ…」

 

小貝「ワハハハ!!!!」

 

空自と陸自の意識の違いに頭が痛くなる

 

勇翔「はぁ…とりあえず、理由が分かったのならさっさと移動するよ」

 

小貝「はーい…よっと」

 

説明が終わり勇翔たちは前に進もうと準備していると…

 

ザクッ…

 

勇翔「ん?(ブワッ!!)ッ!?!?!?しゃがめ!」スッ…

 

どこからか足音が聞こえ、音のする方に振り向いた瞬間とんでもない圧と恐怖が勇翔に襲い掛かり、思わず反射神経で伏せて隠れる

 

小貝「え?」

 

勇翔「いいからしゃがむんだ!!」グイッ!!!

 

小貝「ちょっ!?」ドサッ!!

 

急に隠れる勇翔に困惑していると足を引っ張られ無理やり伏せる

 

小貝「な、なんだよ…急に…」

 

勇翔「静かにしろ…やばい奴がいる」

 

小貝「…何かいるのか?」カチャ…

 

冷静な勇翔が今までにないほど動揺している、これだけで何かとんでもないモノがいると感じ取り持っているM30の安全装置を解く

 

勇翔「…子供がいた」

 

小貝「は?子供?」

 

勇翔「あぁ…だが、あれは普通じゃない…」

 

小貝「…」チラッ…

 

一体どんな子供なのか…ゆっくりばれない様に顔を上げると…

 

「……」

 

少し遠い所に、大きな軍帽を被っている少女がいた

 

小貝「…」スッ…

 

姿を確認して小貝はゆっくりと頭を下げ隠れる

 

勇翔「…ばれたか?」

 

小貝「いや、ばれてはいない…が、確かにやばいな」

 

勇翔があれだけ動揺するのも納得した、あれはやばい

 

あの子供に襲われたら100%負ける未来しか見えない

 

小貝「…どうする? 移動するか?」

 

勇翔「…いや、無理だ、この地形だとバレる…ここで隠れるしかない」

 

小貝「まじかよ…」

 

出来ればこの場に離れたかったが、地形上隠れながら移動することは困難であり、相手が何処かに行くまでその場で隠れ続けるしか無かった

 

勇翔「あの子供…一体何者なんだ?人間味も感じないしDOLLZの様な感覚をも感じない…何なんだあれは…」じっ…

 

遠くにいる子供の様子を確認する為に、軍用の単眼鏡を覗く

 

小貝「お前が分からんならこっちも分からんわ」

 

勇翔「そりゃそうだろうな…うーむ」

 

単眼鏡の先に見える小さな子供…体の割に全て大きめの服と軍帽、かなりサイズの大きい靴…そして、腰に付いている短剣…

 

勇翔「…一見普通に見える子供が防寒処置も山岳の装備もせずこんな所にいるかっての…」

 

普通に都市に居れば違和感はないが…

 

今いる場所はネットなく道路もなく遥か北の雪原の大地だ、普通の子供があの格好でここにいるのはおかしい

 

小貝「それ、俺らも言える事じゃね?」

 

※ 二人はパイロットスーツの中に防寒処置したのみで、彼らの格好もこの場所にいるのはおかしいです

 

勇翔「…言われてみれば」

 

小貝の言う通りだなと思った瞬間…

 

「…?」チラッ

 

勇翔「ウッ!?」バッ!!!

 

長く監視して向こうが違和感に気付いたのか勇翔の方に顔を向け、慌てて隠れる

 

勇翔「…敵がこっちに気付いたかも」

 

小貝「うそだろ?」

 

勇翔「マジだ…こりゃ戦うしかないかもしれん」カチャ…

 

こちらの居場所が露呈し、あの子供が襲い掛かるかもしれない

 

持っていたP38拳銃のスライドを引き弾を装填する

 

小貝「あぁ…勝てる気しねぇって…」ガチャ…

 

勝てる未来が見えないのか愚痴がこぼれながらも、M30の弾を確認し臨戦態勢にする

 

勇翔「最善を尽くすのみ…と言っても僕がこの状態を引き起こしたんだけどね」

 

小貝「控えめに言って死ねよ」

 

勇翔「いやまぁ、下手したら死ぬね」

 

小貝「ギャグじゃねぇんだぞコラ」

 

勇翔「スミマセン」

 

命の危機に軽口言う勇翔にマジギレする小貝

 

そんな二人の元に足音が近づく

 

ザグッ、ザグッ、ザグッ…

 

勇翔「…」

 

小貝「…」

 

ゆっくりと、積もった雪を踏む音が段々と大きくなってくる

 

勇翔「…」カチャ…

 

小貝「…」カチッ…

 

P38拳銃のハンマーを降ろし、一秒でも早く射撃できるようにし

 

M30の切り替えスイッチを動かし威力の高いライフル弾を撃てるようにし一撃で仕留めるようにする

 

ザックザック……

 

勇翔「…」ゴクッ…

 

小貝「…」ギュ…

 

足音が止まり恐らく2mもない距離にいるのだろうか、相手の圧と気配がひしひしと二人に感じる

 

勇翔「…」

 

小貝「…」

 

こちらの様子を窺っているのか向こうは一切動かない

 

小貝「…(様子を窺っているのか?なら先手を…」スッ…

 

相手が止まってチャンスと思ったのか、銃を出そうとした瞬間…

 

勇翔「ッ!?(マジかよ!?)」サッ!!

 

小貝が銃を出そうとしている所に、横にいた勇翔が音を出さない様に急いで止める

 

小貝「ッ!?」

 

勇翔「!!!」ブンブンブン!!

 

止めた勇翔は必死に顔を左右に振って動かない様に必死に伝える

 

「…うむ」

 

ザックザック…

 

勇翔「!」

 

小貝「!」

 

相手は自分たちに気付かなかったのか、どこか離れていく…

 

ザックザックザック…

 

勇翔·小貝「「…ふぅ~」」

 

足音が段々遠くなり聞こえなくなると二人は溜まっていた息を吐きだす

 

勇翔「な、何とか生き残ったな…」

 

小貝「あぁ…だな…」

 

死の危機から脱した安心感が二人の体に伝わって来る

 

小貝「あんな死の恐怖を味わったのっていつぶりだ?」

 

勇翔「さぁね…とりあえず、荷物を持って基地に向かわないと…(ゴロゴロ)ん?」

 

小貝「あぁん?…雷?こんな雪原に雷なんておかしなもんだな」

 

丁度自分たちの進む方向の上空に巨大に真っ黒な雲が見え、雲の中から光が見え

 

物珍しく見る小貝だが…

 

勇翔は雷雪を見て気付いた

 

勇翔「あぁ…これか嫌な予感の原因は…」

 

小貝「? あれが嫌な予感の奴か?」

 

勇翔「あぁ…あれは吹雪の前兆だ…しかもかなり大規模な猛吹雪だぞ…」

 

小貝「冗談だろ?」

 

勇翔の言葉が信じられない小貝だが、それに対して空を見ている勇翔は笑って言う

 

勇翔「冗談? ハハッ…現実を受け入れるのが軍人の務めだぞ小貝」

 

目の前の現実を受け入れるのは慣れている勇翔らしい言葉に、小貝は頭を抱える

 

小貝「勘弁しろって…」

 

勇翔「文句を言う暇はない…出来るだけ吹雪の中に居る時間を少なくする為に前に進むぞ」グイッ…ザックザック…

 

小貝「うへぇ…やるしかねぇのかぁ…」グイッ…ザックザック…

 

バックパックを背負って歩み始める勇翔に乗り気のない小貝もバックパックを背負って付いて行く…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

辺境の基地

 

司令室

 

カチャ…ズズズッ…

 

セルゲイ「うーん…いい出来だ…」

 

ストーブで少し暖かい司令室の部屋で優雅に紅茶を飲んでリラックスをするセルゲイ

 

セルゲイ「祖国の紅茶もたまには悪くないな…うーん…(ジリリリ!!!)……おや、この電話は…」カチャ…

 

風味を楽しんでいる時に執務机の上に置いてあるアンティークな電話機のベルが鳴る

 

ジリリリ!!!

 

セルゲイ「あの方からの電話…かなり久々だな…(ガチャ)お久しぶりでございます…お嬢様」

 

受話器を取り向こう側にいる人にあいさつすると、女性の声が返って来る

 

(久しぶりだね、セルゲイ大佐…思っていたよりも元気でよかった)

 

セルゲイを知っている彼女は心配そうに声をかけるが…

 

セルゲイ「ホッホッホッ…ご心配には及びませんまだまだ現役で動けますよ」

 

(そうか、それだけ元気ならしばらくは安心できそうだな)

 

まだまだ現役で動ける元気を電話越しに感じ取った彼女は安心する

 

セルゲイ「ええ、いつでもこちらにお越し下さるまでお待ちしておりますよ?」

 

(流石にやめておくよ…今日は少し連絡をね)

 

セルゲイ「…人が迷い込んでいるので?」

 

(察しが良くて助かる…その通りそこから約4キロの森林で面白い人を二人見つけた)

 

セルゲイ「面白い二人?」

 

(ああ、見た所極東重綱系の顔をして黒十字のパイロットスーツを着ていた)

 

セルゲイ「…黒十字所属のですかな?」

 

黒十字が何か目的に来たのかと思っていたのだが、彼女は否定して別の組織の名を出す

 

(いや、恐らく整備協会の者が何か目的で着ているのだろう…まぁ、終始隠れていたから特に気にせずそのままだけどね)

 

セルゲイ「ふむ、でしたらこちらでその二名を回収いたしましょう」

 

(助かるよ…じゃあ、私はこれで…ダスビダーニャセルゲイ)

 

セルゲイ「ダスビダーニャ…またのご連絡をお待ちしております…」ガチャン…

 

別れの挨拶をし受話器を優しく元に戻す

 

セルゲイ「…四キロの森林」チラッ…

 

執務室の壁にでかでかとおいてある戦略図を見て確認する

 

セルゲイ「…む?彼女が目撃した森林がこれなら……巡回しているマルフーシャ達に当たるかもしれんな…」

 

巡回ルートと人がいると思われる森林との距離自体はかなり近く接触の可能性はあった

 

しかし、一つだけ懸念がある

 

セルゲイ「この猛吹雪の中で見つかるか否か…」

 

外の吹雪は依然として強く降っており、更に強くなって視界もほぼない状態

 

その中でマルフーシャ姉妹は彼らを見つけるのはほとんど賭けであった…

 

 

 

 

 

 

 

辺境の大地

 

マルフーシャ「…(セルゲイおじいちゃんの言う通り、急に吹雪が降ってきた…しかも結構強い…)」キュラキュラキュラ…

 

スネジンカ「うぅ…」キュラキュラキュラ…

 

強い吹雪の中、ARMSについているライトで前を照らしながら進むマルフーシャ姉妹だが…

 

マルフーシャ「…(これ以上進んだら元の道が分からなくなるし、ARMSも限界に近い…)」キュラキュラキュラ…

 

異常な寒さと雪でARMSにかなり負荷がかかり、想像以上に進みが悪くなっていた

 

スネジンカ「お姉ちゃん!これ以上はARMSが…」

 

マルフーシャ「うん…確かにこれ以上進むのはきつい…」

 

ARMSがだんだんと動きが鈍くなりさらに視界も見えなくなってきてかなり危険な状態にマルフーシャ姉妹は足を止める

 

マルフーシャ「これ以上外に出てたら戻れない一旦帰って吹雪をm(パァンパァン!!!!)ッ!?」バッ!!!

 

帰路に進もうとした途端、後ろから大きな銃声が二回聞こえ慌てて手に持っている特殊な銃を音の方に向け構える

 

スネジンカ「お姉ちゃん…今のは…」

 

マルフーシャ「かなり大きい銃声…しかも、音的にショットガンかもね…」

 

スネジンカ「確認に向かおうよ!もしかしたら助けを呼んでいるかも!」

 

マルフーシャ「そうだね…行こう」キュラキュラキュラ!!

 

スネジンカ「うん!」キュラキュラキュラ!!

 

何かあったに違いないと感じた二人は止まっていたARMSを再度動かし、銃声のする方に急いで向かう…

 

 

 

 

同時刻

 

ヒュォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ…

 

勇翔「ふぅ…ふぅ…」

 

小貝「はぁ…はぁ…」

 

強い吹雪の中、行軍を続け急いで目的地に向かっているのだが…

 

勇翔「…ここからあの基地までまだ距離がある…だがこれ以上は…」

 

小貝「あぁ…くそっ…寒すぎる…」

 

勇翔「…(俺もそうだが、小貝も慣れない猛吹雪の中での行進でかなり体力が消耗してる…)」

 

勇翔は数回雪の中での行進訓練はしているものの、ここまで激しい吹雪の中でも行軍は経験がなかった

 

そのため慣れていない勇翔はもちろん、行軍をあまりしたことのない小貝もかなり体力が消耗していた

 

小貝「あぁ…勇翔…やばい…体が冷たい…目もフラフラになってきた…」

 

慣れない行軍に初めて経験する猛吹雪に疲労と低体温症の初期症状で体の震えが止まり意識が朦朧になって来る

 

勇翔「気を抜いたら死んじまうぞ小貝!目標の基地まであと少しなんだ!がんばれ!」

 

朦朧とする小貝に声をかけ続けるが…

 

小貝「あぁ…あとすこ…し…か…あぁ…」

 

段々と意識が無くなって足がふらふらになって行く…

 

勇翔「くっ…(ま、まずい…俺もかなりやばい…眩暈が…)」フラフラ…

 

朦朧とする小貝に勇翔も低体温症と拾う…さらに雪目による視界の影響が現れ段々と進みが遅くなる

 

勇翔「はぁ…はぁ…(くそっ…こんな姿を蓮兄さんに見られたら笑われちまうよ…あぁ…ダメだ)足がやられたな…」ドサッ…

 

足の感覚がかなりひどくなり立っていられない程の激痛に襲われ、そのまま前に倒れ四つん這いになる

 

勇翔「あぁ…くそっ…小貝は…」チラッ…

 

後ろから小貝の気配が感じず後ろを振り向くと…

 

小貝「…」

 

勇翔「…くっ」よじよじ…

 

雪に埋もれるように倒れている小貝を見つけすぐさま勇翔はそばによる

 

小貝「……」

 

勇翔「おい…小貝…寝るんじゃねぇよ…死ぬぞ…」ユサユサ…

 

小貝「……」

 

気絶しているのか反応が無い小貝

 

勇翔「…くっ」スッ…ガチャ…

 

状況が悪くなる中、急いで勇翔は懐からP38拳銃を取り出し空に銃を向ける

 

勇翔「頼む…気付いてくれ…」パンパンパン!!

 

音で誰かに気付けるように何度も打ちまくる

 

パンパンパンパンパン…カチッカチッ…

 

勇翔「弾がもう切れた…」ポイッ…グイッ!!

 

小貝「……」ズルズル……

 

勇翔「はぁはぁ……(小貝だけでも何とか助かれば……)うぅ……」

 

銃を捨て気絶している小貝を助けようと襟をつかみ引きずり前に進むが……

 

勇翔「……(目が………見えない……もうだめ……か……)」

 

雪目で視界が失くなり、足ももう動けなくなった勇翔はそのまま意識が遠のく……

 

 

 

 

マルフーシャ「……(確か銃声がしたのはこのあたりのはず……あれだけ連射していたということは、かなり危機的状況…急いで見つけて救出しないと…)」キュラキュラ…

 

激しい吹雪に襲われながらもマルフーシャ達はARMSのライトを照射し、銃声がした方に向かって進む

 

スネジンカ「音的にはハンドガンの音だった…ならもうそろそろ撃った人が見えてくるはず…」

 

吹雪の中で聞こえた銃声でどんな銃なのか判別できているのか発砲した人が近くにいると予測しながら前を見ながら進む

 

マルフーシャ「……! あれは!」

 

森林の中を進んでいると、少し開いている所に倒れた人が見えた

 

勇翔「…」

 

小貝「…」

 

スネジンカ「お姉ちゃん!あれ!」

 

マルフーシャ「人だ…」ガチャ!!

 

二人の男性を見つけARMSを変形し急いで二人の元に近づき手を首に近づけようとする

 

マルフーシャ「脈を確認してじょうt(ガシッ!!)ッ!?」

 

スネジンカ「お姉ちゃん!!」

 

手を近づけた瞬間、倒れていた男が急にマルフーシャの手を掴む

 

マルフーシャ「くっ!?」ガチャ!!

 

慌てて腰に着けているホルスターから拳銃を取り出すと、手を掴んでいた男がかすれた声で言う

 

勇翔「た…たの…む…俺…の…相棒を…たすけ…て…」ガクッ…

 

マルフーシャに助けを求めそのまま力が尽きて倒れる

 

マルフーシャ「…君も助けるよ…スネジンカ後ろの人をお願い」

 

スネジンカ「うん!任せて!よいしょ…重い…」ズシッ…

 

男の後ろにいたショットガンを持った男をARMSの上に乗せる

 

マルフーシャ「…あと少しだけ耐えて」ノシッ…

 

助けを求めた男もARMSの上に乗せそのまま変形しキャタピラで雪の中を進んで基地に戻る…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

飛行船 グラーフ・ツェッペリン

 

代理人の自室

 

代理人「…ふむ、シュヴァルベ荷下ろしの方はどんな感じかな?」

 

書類仕事をしながら秘書のシュヴァルベに補給の状況を聞く

 

シュヴァルベ「ハッ、現在赤色十月同盟学連用の輸送物資運搬に関してはほぼ終了しました」

 

持っている資料を見て的確に代理人に報告すると、書類仕事をしていた代理人が手を止めあるものを渡す

 

代理人「よろしい……40分後このリストに入っているDOLLSをブリーフィングルームに連れてきてくれ」

 

シュヴァルベ「……かなり少ない人数ですね」ピラッ…

 

パッと見数十人程度しかいない程だった

 

代理人「大規模な兵力の移動は時間もコストもかかる、今回は少数精鋭だ」

 

シュヴァルベ「…ちなみに、この中に私が入っていますが…何かの冗談ですか?」

 

リストをよく見て見ると…

 

 

 

 

極地特別輸送任務人員リスト

 

雷電一一型

 

AD-1スカイレイダー

 

Ju87Dスツーカ

 

P-51Aマスタング

 

Hs129

 

Ⅲ号戦車F型

 

ヤークトティーガー(P)

 

M26パーシング

 

AEC GC MK.Iディーコン

 

ボーファイターMkⅠ

 

LT-38

 

M3スチュアート

 

試作烈風

 

流星

 

九七式軽装甲車テケ

 

M4シャーマン

 

P-40Bトマホーク

 

Me262A-1aシュヴァルベ

 

計18名は、極地輸送任務の護衛を命じるものとする

 

 

 

代理人「ジェットエンジンの高速性は偵察·攻撃に優れる…君を入れない選択肢はない」

 

シュヴァルベ「……」

 

代理人「気が乗らないか?」

 

少し渋い顔をするシュバァルベを心配する代理人だが…

 

シュヴァルベ「いえ、代理人の指示に異論はありません」

 

代理人「そう…んー???」

 

シュヴァルベ「…」じっ…

 

何か気になるのかリスト以外にある資料に目を通していた

 

代理人「…何か気になるかな?」

 

シュヴァルベ「…この輸送任務…極地の輸送するだけの割に量がかなり多いですね…」

 

彼女が見ているリストには…

 

 

 

極地輸送品

 

食料3トン

 

小型弾薬5000発

 

ARMS予備パーツ500個

 

防寒着1000着

 

石炭2.5トン

 

除雪用キャタピラ車1両44トン

 

救助用航空機1機20.5トン

 

雪崩用120mm砲弾120発

 

対空用ミサイル30発

 

大型動物駆除用弾薬(30mm600発)(12.7mm1000発)(7.62mm1000発)

 

軍用車両8両

 

偵察用ヘリコプター5機

 

航空機燃料TS-1 100トン

 

軽油15トン

 

紅茶1トン

 

以上が輸送品となるなお、赤字に書いている物は細心の注意を払い扱うように

 

 

シュヴァルベ「…一体これは何でしょうか?とても物資輸送に見えません…まるで、戦闘する為の補給にしか思えません」

 

たかが極地の輸送に、これほどの弾薬に謎の車両と航空機…そして、赤字で書かれた項目に疑問を持つと代理人が答える

 

代理人「そりゃそうでしょ、壁に近い基地はあそこだし…一応民間人がいるから擬装の為にそう書いているだけだからね」

 

シュヴァルベ「…」

 

民間人に隠すとはいえ、ここまで徹底的に隠すのかとまだ疑問に思っていると代理人が立ち上がりシュバァルベの肩に手を置く

 

ポン…

 

代理人「君に考えている事は分かる…だが、もしもの為にこれくらいしないといけない事はざらにあるのだよ…じゃあまたブリーフィングルームで」ガチャ…

 

何か目的があるのかシュバァルベに釘を刺してそのまま部屋を出て行く…

 

シュヴァルベ「……」

 

くぎを刺されたシュヴァルベは無言になるほかなかった…

 

 

 

 

 

 




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