『少女世界攻略記録』 作:100110110011(2)の民
─朝、じゃない。まあそりゃそうだよね。
午前11時頃に寝て次の朝に起きれる、つまり20時間以上連続で睡眠出来るように人の体はそもそも作られてない。
さて、多分今は深夜12時頃、どうしようか、ベッドの上でゴロゴロして朝を待ってもいいけど…さすがに、ね。
というわけで
片瀬花奈主催!(参加者一人)
『深夜の王都を徘徊しようプロジェクト』開始!(深夜テンション)
このプロジェクトの概要を説明しよう。
普段人が多く賑わってる王都の色んな場所の夜の姿を見て廻る事で何かこう凄い何かしらを感じようという…何かそれっぽいあれである!
つまり、暇潰しである!
制限時間は日が昇り夜が砕けるまで、よーい、スタート!
まずはそーっと宿を出る。そういえばこの宿ってルフイエの宿って言うんだよね。
初日以外気にしなかったけど…なんだかんだでこの宿にまあまあ泊まってるし、今後も泊まる事になりそうだなぁ。
そうするとこの宿が私の第二の故郷?
……さすがに宿が故郷はやだなぁ。
はい、と言うわけで最初の目的地は冒険者ギルドです!
…やっぱり、開いてないか…いや、待てよ。なんか明かり(らしきもの)が点いてるよ?
誰か居るのかなと思って窓から覗いたら受付の人が書類作業をしてた。
うわぁ…これが冒険者ギルドの闇だ。ギルマス訴えられないのかな?
まあこの世界、労組とかなさそうだけど。あ、でも帰る支度してる。
そろそろ帰れるのかな…0時頃帰宅…微妙なライン…なのかな?
いや、ダメな気がする。ってもう出て来そう。速く次の場所行かないと。
そういえば何で私は人目を避けてるんだろう。
…多分元の世界の名残だわ。
ほら、
次の目的地は教会です!
勿論掃除して、ロンラさんに会った教会。
まあどうせ閉まってるよね…
う~ん、どうみても開いてるんだよなぁ…光が漏れてるし。
もしかしてこの世界って残業多い?入ろうかと思ったけどこんな深夜にアポなしで入るのはさすがに迷惑だよね。
まあ折角教会に来たんだしお祈りしとこ。別に祈る対象とか宗教は決めてないけど。そういえばこの世界の宗教について何にも知らないなぁ…
ロンラさんの残業が無くなりますように。
よし、次の目的地は……セリアの家にしようかな?
いやでもこの時間にあてもなく貴族街をウロウロしてたら余裕で捕まるわ。
ていうか平常時でもセリアと一緒じゃなきゃ捕まるかも。
この世界の封建制度がどれくらい強烈なのかはわからないけど下手したら即死の可能性もある。
次は……王城でも行くか。
入れないだろうけど、初日ぶりに見てみるか。
まあ毎日見えるっちゃあ見えるんだけど。
あの城大きいし目立つから。
すごい、流石王城、深夜でも警備員がいる。
うろちょろしてたら子供は家に帰れと言われたので退散してきた。
それに子供じゃないし。15歳だし。
あれ、まだ子供?まあいっか。
そういえばここでの成人年齢ってどれくらいなんだろうか。
テンプレよろしく15とかなんだろうかね。
まあここの常識が色々おかしいとしても私は20になるまではお酒も飲むつもりないけど。
…よし、次の目的地はあの怪物、『エネステラ』と戦ったとこに行こう。
あれだよ、容疑者は事件現場に戻るって奴。
まあ私は容疑者じゃなくてどっちかというと被害者なんだけど。
そういえば深夜に王都の色んな場所を徘徊してるってどうみても変人だしヤバい人だよね。
下手したらどっかの国のスパイとかと疑われかねない行動だなぁ。
まあちょくちょく人はいるしそれにこそこそしてるわけじゃないし大丈夫でしょ。
ん?丁度あれが出てきた所付近にまあまあ大きい穴が開いてる?
覗いてみよう。よいしょっと。
おー、深くは…なさそう。音の反響的に。
でも霧というか
もうちょっとで見えそうなんだけどな……
そう思い少し身を乗り出した所…
「あっ」
その穴に落ちて…違うな、謎の力に引っ張られて引きずり込まれた。
終わった…
そう思ったけどその穴が予想より深かかったのと落ちている途中で謎の力が働いて『重力が軽減された』様な気がして…
スタッ…
みたいな音と共に底に落ちる。
これでドスッとかドサッみたいな音だと私が傷付く。
まあでもこんな高さから落ちたら普通はドサッとかドスッとか以前にグチャってなると思うけど。
ぱっと上を見上げると穴は既に閉まってる。
え?ヤバくない?
そういうわけで穴の底に落ちた私は周りを見渡す。
「何…これ…」
私は思わずそんな事を呟いてしまった。
何故ならそこに有ったのは洞窟でもよく小説かなんかで見る『大きな街にある闇の地下街』でもなく、どうみても日本の文明より栄えた、研究室であった。
少なくとも日本には私が知ってる限り空間にパネルを表示する技術なんて無かったはずだ。
ゲームならまた別だけど。
研究室だからか生活感がなく何百年も放置された様な雰囲気がそこら辺に置いてある機械のバッテリー残量からわかる。
そのよくわからない機械には
1141/8192年
と
しかしそんなに長年放置されたなら埃の一つや二つ積もってても
ここから
①今でも使われてるが機械は後1000年以上使えるからバッテリー交換をしてないだけであり人はいる
②この施設は7000年位前に放棄かなにかされたもので今は無人である
のどちらかということ。
①の場合ここの住人と会ったら100%詰みだ。あんな化け物と関連してるような集団だから恐らくその施設に入った私を逃がしてはくれないだろう。
良くてワンチャン被験体行きかな。
②の場合はどうにかなりそうだけど…どちらにせよ出口を見つけないとな。
気付いたら上(入ってきたとこ)閉まってたし。
部屋にあるパソコンらしきものに出口とか書いてないかな…お、ラッキー!パスワードいらないんだ。
ザル警備か?(煽り)
えーと、やっぱりと言うべきか色々フォルダがあるな…うん、この建物?…地下施設の情報はなさそうだし一個くらいフォルダ見るか。
一個見るくらいなら大丈夫でしょ。
──────────
『エネステラ』No.68
融合人形・エフェミルドール
危険度:2
hp 88888
3np 888
str 888
vit 888
dex 888
agi 888
《融合生命》
3npを1消費するごとにhpを1%回復、致死ダメージを受けたときには強制発動(即死効果では発動しない)
《壊死崩壊》
直接ダメージを与えた相手にvit半減の効果を与える(重複可)
《不死の生命線》
hpが20%未満になる度にstr、vitが2倍になり、hpが20%以上になる度にagi、dexが2倍になる
経験値:1.00×10^6(推定)
↓
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D.E.I『不死融壊の衣』(推定)
vit+88
《不死融合》
3npを8消費してhpを1%回復する
《不死衣装》
この防具は壊れても再生する
~~~~
補遺:エフェミルドールは不死をコンセプトとして作られた『エネステラ』であるが不死性を持つ『エネステラ』は暴走の危険性が高まりやすい傾向にあるため能力付与を絞って作成した。暴走は85%の確率で7000~7500年後と推測される。ステータスのゾロ目は偶然の結果である。このような事も起こり得るのか。エネルギー供給効率は2
資料詳細はA-68-2-f
材料:ヒト2体(余剰部分は処理済)、手7本、『エネステラ』コア-type A
エネロジスティクス『エネステラ』第七研究部門長-ヒムク
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……最初はmpじゃなくて3npってなってるけど何コレ?とかあれが作られてから7000年位経ってるの?とか思ったけど……本当に人を実験材料に……いや、それよりも速くここから出なきゃ!
その異常さと気持ち悪さに胃から逆流しそうな胃液を押さえつつ思考を続ける。
この施設はどうみてもヤバい。
よし、落ち着こう。逆にこれで7000年位経過してるのがほぼ確定したから、人は居ないんじゃないか?じゃあ安全?…ううん、そんな事はない。こんな施設を作った位だから警備用のロボットかなんかあってもおかしくない。
聞き耳を立ててみたけど物音がしない。
…よし、扉から出てみよう。