『少女世界攻略記録』 作:100110110011(2)の民
◇
その後は平和に、だけど静かに2時間程過ごしてからアリスと別れた。
案の定深夜なので洗濯についてのあれそれは諦めて明日に回す。
……ふぅ、疲れたなぁ。
ん?なんだこれ…手紙?
「地図の一部が完成しました…?」
あぁ、教皇か……相変わらず仕事速いなぁ。
さてさてどれくらいの範囲が完成したのかな?
まず王都はこんな感じの所か…へぇ…この国は完成したんだ。
初めて見るこの国の形は何とも歪な物だった。
西に大きな国…メトメフ帝国があるんだけどその国との間には物凄く大きい湖がある。
そしてセルグヌ領のとこでこの国と帝国がつながってるからそれが湖であることがわかる。
その南東側に王都がある。
これ端の方とか統治できてるんだろうか。
多分縮尺的にその湖はバカでかいっていうレベルじゃない。
それこそ琵琶湖の何百倍もある…いや、下手したら何千倍単位だわ。単位を日本海とかにしたほうがいいのでは?ってくらい。
この湖何者?まあいいか。
これこそ海って呼んでもよさそうなレベルの広さ。
カスピ海なんて目じゃないね。
…ひょっとしたら黒海より大きいかも?
まあそんな事はどうでもいっか。
ともかくこれがあれば今後が大分楽になる。
そういえばこの星ってどれくらい広いんだろうか。
体感重力とかはあんま変わんないから地球位なのかな?
でも魔法があるしなぁ……
まあもう夜も深くなってきたし続きは明日にでも考えよう。
そしてこの『異世界地図』は念には念を入れて厳重に仕舞っておく。
たまたまそこにあったミニ金庫に番号…2483でいっか。
それで鍵をかけて更にその金庫ごといつものバックにしまう。
そしてバックを枕元において…これで完璧。
何でそんなに大事にするかって?
そりゃあ地図は戦略上重要だし機密情報でもあるんだから盗まれたらアウトだから。
それに何となく、っていうのもある。
という訳で今日も一日お疲れ様でした。
お休みなさい…
◇
…朝。
昨日は色々有って重い一日だった。
まあアリスとかセリアのせいで重くなるっていうなら大歓迎だけどね。
それはそうと今日はテスト結果発表の日だ。
成績が良いと嬉しいけど…
そんな不安と期待を抱きながら学校へ行く。
さて学校について朝礼が始まると結果がいつか見た形式で返される。
─────
ハナ・カタセ
入学試験
歴史:2/100 (1276位/1276人中)
国語:73/100 (412位/1276人中)
魔術:11/100 (1268位/1276人中)
数学:100/100 (1位/1276人中)
武芸:200+200/400 (魔術+武術)(1位/1276人中)
合計:586/800 (306位/1276人中)
定期考査1
歴史:98/100 (3位/323人中)
国語:82/100 (5位/323人中)
魔術:97/100 (3位/323人中)
数学:100/100 (1位/323人中)
武芸:200/200 (1位/323人中)
合計:577/600 (2位/323人中)
─────
…1位が誰かは薄々わかるけど一応例の人物に聞いてみる。
「成績どうだった?」
─────
アリス・フォン・トラウィス
入学試験
歴史:100/100 (1位/1276人中)
国語:97/100 (1位/1276人中)
魔術:100/100 (1位/1276人中)
数学:100/100 (1位/1276人中)
武芸:200+195/400 (魔術+武術)(2位/1276人中)
合計:792/800 (1位/1276人中)
定期考査1
歴史:100/100 (1位/323人中)
国語:100/100 (1位/323人中)
魔術:100/100 (1位/323人中)
数学:100/100 (1位/323人中)
武芸:200/200 (1位/323人中)
合計:600/600 (1位/323人中)
─────
…文句の一つも言えたもんじゃない。
…セリアのも見せて貰おうっと。
─────
セリア・ティーミール
入学試験
歴史:88/100 (24位/1276人中)
国語:73/100 (53位/1276人中)
魔術:95/100 (11位/1276人中)
数学:92/100 (8位/1276人中)
武芸:152+123/400 (魔術+武術)(302位/1276人中)
合計:623/800 (134位/1276人中)
定期考査1
歴史:99/100 (2位/323人中)
国語:97/100 (2位/323人中)
魔術:99/100 (2位/323人中)
数学:100/100 (1位/323人中)
武芸:181/200 (19位/323人中)
合計:576/600 (3位/323人中)
─────
武芸 is God
…これ武芸なかったら普通に負けてた。もしかして私って脳筋?
…それにしても優等生だなぁ。
私の心に小さいな嫉妬の種が生まれ……ないよ?
アリスもセリアも努力してるのは私が知ってる。
この世界に来たばかりの異物程度でその努力を否定する訳にはいかない。
それに私は色々寄り道してたから負けるのは当たり前。
だから……次こそは勝つよ。
心の中で宣言をして授業に臨む。
因みに忘れがちだけどセリアとアリス、そして私は飛び級するために一学年上のテストを受けてる。
そして順位を見ればわかる通り私達は見事に飛び級の条件を満たした。
やったね。
…一学年上の試験で全科目満点の人がいることはもう気にしない。私の手助けいるんですかね、この天才様……
その後の学校は特に変わったこともなく終わり…そして何故か呼び出された。
対象は私、セリア、アリス。
まあどう考えても用件は飛び級に関して。
アリスによると飛び級制度は半分形骸化した制度だったらしい…そりゃそうか。
基準がかなりの無茶だしね。
という訳で3人で学長?校長?室に行く。
「呼び出して済まないな…と言いたい所だがまあ要件はわかるよな?」
「飛び級に関してですね」
「ああ、実は飛び級制度はこの学校設立以来1度も活用されたことない制度だったんだ」
「だからといって取り消し…とかじゃないよね?」
「それは勿論。制度としてある以上取り消し
や無効にはならない」
「だがこの段階で一つ上の学年と同時に授業を受けるというのは些か問題がある」
「……人間関係の不和…」
「そうだ。君らは気にしないかもしれないが他の人は気にするものだ。特に今まで成績上位だった奴らだな」
「……それで?」
「特別教室の設置なども考えたが費用や人員の関係で却下になった」
「というわけで君達には特別課題を与える…という形にしようと思う」
「質問はあるか?」
「その特別課題はどれくらいの難易度なんですか?」
「基本的には一学年上の難易度だが…君達の出来次第では更にあげようと考えている」
「……それさえ終われば卒業扱いになる?」
「ああそうだ。後元のクラスに登校するのを禁止する訳ではないからそこら辺は自由にな」
「それって最悪ここに来なくても課題さえこなせば卒業できるってこと?」
「…まあそうだ」
「この学院は勉学だけのためではないんだが…その関係で対策出来なかったのは我々の責任だ。謝罪させてもらう」
「…謝罪はいらない……次はない…」
「…ありがとうございます。第二王女様」
態々第二王女様って呼んだって事は何か二人にしかわからないやり取りがあったんだろうね。
まあアリスがわかってるなら口を挟むことはない。
そのまま私達3人は学校から出る。
「これからどうしますか?」
「…特に決まってない」
「じゃあギルドに行かない?」
「どうしてですか?」
「少し確かめたいことが有って」
「…わかった…セリアはどうする?」
「私もご一緒させて頂きます」
宣言通りギルドの方に向かう。
確かめたいことっていうのは職業について。
エネステラを倒したり色々有ったから就ける職業が変わってるんじゃないかとふと思い付いた。
ギルドに着いたのでギルマスに適当に挨拶して例の水晶を貸してもらう。
「というわけで職業を確認する」
「後…セリアに一つ話しておきたい事がある」
私は少し……いや、大分緊張しながら口を開く。