『少女世界攻略記録』 作:100110110011(2)の民
◇◆片瀬花奈視点◆◇
『第三幕』
『其は知識の結晶たる賢者ではなくとも』
ここは……ああ、わかった。
もしアリスが居なかったらこの場面をどうするかっていう試練。
なら……この状況も理解出来る。
今私は…セルグヌの街の広場にいる。
そして東側からは魔銅に洗脳された人の声が聞こえる。
つまり二回目にセルグヌの所にいって住民に薬をあげながら変形したセルグヌを倒す…これを一人でやればいい。
なら乗ってあげよう。
「『
『其は自由に咲き誇る花である』
『叡知は其の手にあらず…されど自由は其の物である』
『二度目があるならば──』
『自由に、問いに答えるだろう!』
かかってこい被害者よ!
もう一度成仏させて今度こそ天国に送ってみせる!
私はいつものやつを発動させてaglを100倍にする。
さて、前の時の口上を思いだそう。
さあ…このセルグヌ関係の因縁は…最初にセルグヌと戦った場所でもある…この広場で決着を付けよう!今回は…前回と何もかも違う。
前回と違い夢の中な上、唯の再現だ。
それにここには
それは
そして
明けない夜はない。上がらない雨はない。
覚めない夢はない!
貴方が治めてきたこの領地の中心!
この夢の広場こそが…最終決戦の場!
それに今回は何故かフルスペック…つまり全ての魔術、魔法が使える。
大盤振る舞いだ、喰らえ死に損ない!
「此処は私の望む世界ではない…」
あの時は科学の力を使って倒した。
だから二度目となる今回は魔法で倒してあげる。
「ならば此処を我が世界へと変化させる…」
口や手足から延びる魔銅の手を避ける。
あの時はギリギリだったけど今はちがう。
あの時計のお蔭でaglが200も上がってる。
たった200、されど200だ。
『
「科学よ!論理よ!私のために…」
私は余裕を以てその手足を避ける。
意識を失くして技術を無くした獣の技にあたるほど私は落ちぶれていない!
「
片手間に反魔銅薬をカバンから取り出す。
「そして今を以て此処こそが…」
詠唱が終わるまであと数秒かかるので薬を配りに逃げる。
「欺瞞でも仮初めでもない…正真正銘私の世界!」
1人…2人…3人…4人……5人!
「
…8人!
あと1人いけるか…いや、残りの人は終わってからかな。
取りあえず近場にいる人には配り終わったから戦闘中に妨害はされない筈…
「科学と狂気に紐解かれる
広場の中心に戻り私は魔法名を宣言する。
「『
青い月が夜空に浮かび、されどその清純な青は直ぐに荒れ狂う砂埃によって濁らされる。
今回は気温下げだ。
戦闘なんて始まる前に終わらせてやる!
温度を下げる範囲を絞り更に追加かつ即興で知識を思い出し、私は『魔法』を創る。
イメージは凍てつく波動。
全てを凍らし分子運動の停止をもたらす絶対零度。
目を瞑りイメージをかためる。
思い出すのは液体窒素…よりも冷たく、厳格に、更に寒く冷えた物。
見たこともない個体の窒素。
それを想像し…詠唱を始める。
「私は凍てつき凍り固まった極寒の地を望む…」
「私はその氷獄を唄い、謳い、歌う…」
「最果ての地はここにあり!」
「『
私は温度を下げていく。
これは温度低下で殺そうとしている訳じゃない。
魔法の力を借りた強制的なコールドスリープだ。
分子運動を停止させる。
その力は強く如何に魔銅が常識外な金属だとしても動けない。
よし!
この隙に薬を配りきる。
…一応一通り配り終わって元の場所に戻る。
流石にずっとあの状態を続けるとmpが足りなくなるので解除した。
やっぱり溶け始めてる。
まあ後はあの時の再現だ。
後顧の憂いがなくなった今、正々堂々と勝負と洒落混もう!