『少女世界攻略記録』 作:100110110011(2)の民
ラスティリアが愚痴りながらも解説を始める。
「この『未来理説の武装銃』はですね…まあ、いってしまえば弾の撃ち分けが出来る銃です」
そういえば現実…元の世界に弾撃ち分けできる銃ってあるのかな。あいにくミリオタとかじゃないからわからない。
…そういえばそれで思い出したけど、なんで転生者とか転移者って火薬の作り方とか知ってるの?
あたかも当然の権利見たいに内政チートの一環として黒色火薬作ってるけど、私知らない……まあそんなもんなくても魔法…『
知ってたらmp消費抑えられそうではあるけど。
くそう、転移前に調べておけばよかった。
「それで科学云々のほうが範囲攻撃っぽい…つまり、拡散性が──」
ラスティリアが何か専門的なことを話し始めたのでカット。
「──まあ、そういうことです」
なるほど、ちゃんと聞けばわかるんだろうけど、私は銃をまともに使ったことないし、今後まともに使う予定はないので軽く聞き流す。どうせアリスが真面目に聞いてくれてるだろうし、っていうのもあるけど。
「それで、【魔法式高速変化】のほうはですね……その顔は…まあ、そうですね。あれです目茶苦茶速い弾です。マッハ越えの」
どうやら私の飽きを察してかやめてくれたらしい。ありがたい。
「…ラスティリア、後で教えて」
「勿論、喜んで教えますよ!」
「【科魔混合型変化】というのはどういうものなのですか?」
「速くて沢山撃てます!……マスターのmpも減ることになりますが…」
あ、やっぱり私のmpが犠牲になるのね。
「それでアリスのは──」
「……火力上げと魔法障壁、ステータス上げ」
一行でわかる解説だぁ。
「ハナさんのはどんな物なんですか?」
……どう言えばいいものか。
「クレルモンあるじゃん?『
「ありますね。あれ便利そうですよね」
「まあ実際便利だから…まず名前が変わったね。『
これだけだと『
……何故かわからないけど、黒歴史を解説させられてる人の気分がわかるなぁ。
『
『
……長い、とか言ったらロマン派に殴られそうだけど、長い。
というか『
せめて『
どっちみち呼ぶときはクレルモンだけど。
「それと、『
使えるようになる、って書いてあるけど使ったらどんな感じになるんだろう。
あれかな、よくみるVRMMOらしく『システムアシスト』的なのでできるのかな?
…まあ、今str1000以上ないから試せないけど。
というか、『
……今度、何かで試し切りしなきゃ。いきなり実践投入はいやだから…っていうか実践する機会がいらない。
まあいいや。
「それで後は…」
折角だし、さっきのセリアを見習おう。
2つの剣を胸の前で交差させて……
「【科学叡知】、
そう言うことで2つの剣を水晶で囲い、射程を物理的に伸ばす。
…ちなみに
思考するだけで発動出来るのはどういう仕組みなんだろうね。
「…マスター、要りませんよね?その掛け声」
何故バレたし。
「何故バレたし、みたいな顔してますけど、そりゃあわかりますよ。そもそも私の【科学式殲滅変化】とかも要らないですし…それにセリアさんのみたいに準備が必要なものじゃないですよね?」
すごく論理的にバレた。
「それでラストだけど…この《詠歴》の101階層目に行けるようになるんだって」
「……」
「……」
場が凍りついた、というよりはアリスとラスティリアが凍りついた。
私とセリアは何がやばかったのかわからないから唯首を傾げるしかできないんだけど……
「ハナ……まず、普通は100階層で終わりだっていうことがわかる…」
私&セリアが疑問符を脳内で浮かべていたのがバレたのか、アリスが補足をいれてくれる。
でもまあ、それくらいはわかる。
これがなきゃ101階層に行けないってことは逆説的に、普通は100階層までってこと。
でもここを通ったら皆この~魂が貰える、とかなら意味ないよね?
「あの科学文明の性質上、『魂』なんて名前のものが複数あるとは考えにくい」
なるほど?何かしらの理由からそれがわかるのか。
私としては戦闘の余韻で頭が疲れたからそろそろ休憩したいんだけど……
「だからそれを手に入れられるのは初回の人だけ…だと思う」
なるほど。だからうわぁ、やらかしたぁみたいな雰囲気を出してたのか。
「…私、101階層があるなんて聞いてません。前サブマスターはそんなこと教えてくれませんでした」
…こっちの極寒雰囲気はマジのやつでしたか。
「あー、あれじゃない?ここに逃げてきた後に作ったとか」
かなり苦しい言い訳な気がするけど、それぐらいのフォローしかできない。
「《詠歴》…そんな簡単に増設出来るんですかね…」
「ほら、天整統って天才だったから」
「……そうですね、それに悪い意味とは限りませんから!」
何とか復帰…復帰でいいんだよね?
復帰したラスティリアと話しながら場の雰囲気を戻しに向かう。
…元の世界でクラスの中心にいた人とか大変だっただろうなぁ。私はこの3人でもかなり限界だわ。
「というか『
さっき脳内だけで簡潔させた会話を口に出す。
え、何で会話に出したかって?それはね……
「言われてみればそうですね。というか私の『科魔混合の双方杖』も大分長いです。ハナさんとは違って原型とかはないので、何か名前を付けたほうがいいでしょうか」
「良いんじゃない?その方が親しみも湧くだろうし、
そう、忘れてるかもしれないけど、私は『
ラスティリア?あれはさっき散々言ってたじゃん。
『バリアメイク:マスターを守れ』!とか。
「ちょっと考えてみます……」
こないだ教えた英語知識をフル活用して厨二ネームを考えてくれ?
「……私は『
『新法技巧の双方剣』だから……待って、由来がわからない。
というかアリスがすんなり乗ってくれるのは意外。
…ネーミングセンスがあったから当初の目的は達成できてないけど。
「アリスさんは早いですね……決まりました。私は『
…なんでそんなお洒落な名前が出てくるかなぁ。
「ラスティリアも一応付けといたら?」
「そうですね!『
ラスティリアはラスティリアだったわ。
※ラスティリアの解説(省略なしver)
「それで科学云々のほうが範囲攻撃っぽい…つまり、拡散性が高い、ということです。拡散性が高い、とだけ聞きますと散弾銃、もしくはショットガンと呼ばれる種類の銃のことを思い浮かべますよね?私も最初、機能を斜め読みした時はそう思ったんですが、良く良く読んでみるとどうやら微妙に違うっぽいんですよ。散弾銃はよくクレー射撃や…あ、クレー射撃っていうのはあれです、実質的には『狩猟』を競技化したようなものです。クレー射撃って名前的には意外かも知れませんが、スポーツの名前だったんですよね。……それで、クレー射撃等に使われる散弾銃ですが、まずプラスチック製のケースで作られたカバー的なものを撃ち出して、その撃ち出した後にそれが開いて散らばる…という構造上、あまりに標的までの距離が長いと威力がかなり落ちるわけですよ。そのせいで散弾銃は50m以上で使うと距離が極端に…計算上では分数関数的に減少…あっ、この場合の分数関数の分子の字数はもちろん分母の字数以下ですね。正の無限大に極限を取ったときに0になってほしいですから……ここで分数関数が出てくるのは物理の力積の考え方を思い出せば一瞬なので省略します。面が広がるのを角度を加味して考えればすぐですから。それで、散弾銃というのは50m以上の距離では使われないわけですよ。普通。まあ逆に言えば大した狙いを付けなくても当たるのである意味では初心者用の銃です。それで本題に戻りますけれど、この銃は基本は散弾銃なんですけど、その拡散度合いを調整出来るみたいです。だから有効射程をある程度自由に決められるわけです。その凄さがわかりますか?…っと、長くなってしまったのでここらへんでまとめますと、強化版散弾銃です。まあ、そういうことです」