『少女世界攻略記録』 作:100110110011(2)の民
◇
vs謎機械、15周回目です。
15回目ともなれば大分だれて……は来ない。
だって気を抜けば普通に死ねるからね。
幾ら15回目とも言えど手が滑れば死ねる環境で油断できる程、私は愚かじゃないつもり。
そう言えば神域『
こいつhpを減らすと謎原理…恐らく魔術で回復する。
多分だけどそれを神域で壊してるんでしょ。
1回目で神域の効果がよくわからなかったから2回目に使わずに戦ったら微塵も倒れる気配がしなかったし、事実として倒すまで2時間位かかった。
ちなみにその時の決め手はアリスの魔術。
そしてこんだけ倒してるのに不思議な事に一切レベルが上がらない。もう14回倒してるのに…っていうか何なら経験値が1すら増えない。
…あれ?今何時?ここに入ったのが確か昼ごはん食べたから…昼頃。
で1~29層で合計100分位。それで30層で30分×13+2時間…つまり…10時間10分。
あれ?もう夜…何なら深夜?
「アリス!これ終わったら夜ご飯と…後、疲れたから寝る!」
「…わかった」
道理でお腹空くは眠いは疲れるは…納得。
ちなみにドロップアイテムの内訳はこんな感じ。
hpポーション…3個
mpポーション(5000回復)…6個
ポーチ(見た目より中が広い)…1個
拳銃 (っぽいの)…2個
赤い時計(普通の時計だよね?)…1個
青い時計(普通じゃない気がしてきた)…1個
細かく言うとポーチはだいたい中が5m四方の立方体になっている。私の持ってるバックの下位互換じゃん。
時計はどっちも『Ⅰ』って書いてある。多分これローマ数字の1だよね?アルファベットのIじゃないよね?
それで裏に一つだけボタンがある。何が起こるかわからないから押してないけど。
拳銃らしき何かは弾が入ってないんで使えません。
何だこの不良品。
…っと、15周目終わり!
お?これは見たことないやつだ。
「アリス、これは?」
「…お目当ての品…」
漸くこの作業(命の危機がある)から解放されるんだ!
「アリス!帰るよ!」
「…わかった」
それから全速力でアリスの部屋まで帰った。
何か忘れてた気がするけど……まあいっか。
◆無限迷宮前◆
「このパーティー知ってるやついるか!?」
「昨日はなかったよな?」
「31層だと!?」
「しかも2人でだってよ」
「何者だ?」
そう言い合う冒険者の目の前にある物はパーティーの到達度合いを表示する掲示板だ。
上位25位のパーティーはここに人数と到達回数が表示される。
ここ1ヶ月は変動していなかったその首位がつい先程塗り替えられた。
「【勇者】様に連絡取れる奴いるか!?」
「『光の踏破者』のメンバーでもいい!」
…
「…どうした?そんな騒がしくして」
「いや、【勇者】様…『光の踏破者』の記録が抜かされた」
「何だって!?」
「本当だ…何者だ?この…」
「『夢幻の叡知』」
そう言って驚く【勇者】と呼ばれた人は、面白そうな物を見る様な目でそれを見る。
そこに込められた感情は興味か、それとも憧憬か。
それを確かめる方法は本人に確かめる、という唯一つの方法を除いて存在しない。
◇◆ハナ視点◆◇
っくしょん!
…何か噂でもされてる?まあいいや。さて、アリスの部屋に到着した…何すればいいんだろう?
「アリス、私は…」
「…これに…ありったけのmpを入れて…」
「わかった……入れたよ」
「…じゃあ…ポーション飲んで全く同じことして…」
……
…
…
…繰り返した。お腹…いっぱい。
何か最近ポーション飲んでばっかな気がする。一種のダイエットだと思おう。体にめちゃくちゃ悪そうだけど。
でもその甲斐があってアリスが満足する位作れたっぽい。まあアリスが作ってる間はお風呂に入ってたからどれくらいできたのか判らないけど。
「…よし。セルグヌ領に行くよ…急いで。」
最近移動が多い気がする。
「…あ、後その魔道具…ハナのバックに入れといて…後…はい、これ…」
「…もし…魔銅吸い込んだりしたら使って…」
「…二本渡しとくから…使ったら…複製しといて…」
「りょーかい」
「…じゃ、行くよ…」
行くのは良いんだけど…眠い…疲れた。ほぼ1日動きっぱなし…早く寝たい。…あ、そうだ。
「次、『舞踏城《タンゼンシュラウス》』のクールタイムになったらその時間は寝るからね!」
「……わかった、ごめん。疲れてるよね…」
◇
クールタイムになったので休憩。5時間睡眠。かなり少ないけどないよりはマシでしょ。
…それにしても星が綺麗だなぁ。
満天の星空の下で寝る…ロマンチックだねぇ。
元の世界と似たような星座あるかな?
オリオン座…に似てる奴がある!ベテルギウスにあたる星がないけど。
…元の世界では夜空とかほぼ見なかった。余裕がなかったからかな…帰ったらもっと見るようにしよっと。それじゃあ…何か久し振りな気がするけど…お疲れ様でした。お休みなさい。
朝になった。っていうか起こされた。
アリスはよくこんな短時間睡眠で動けるなぁ。わたしはまだねむいよ…スヤァ…
「…起きて……」
「…起きて…?」
あぁ^~困惑顔アリス可愛いんじゃあ^~スヤァ…
「……『
痛っ!…くない?…完全に起きた。
静電気みたいな感じがした。
◇
「そう言えばあの私を起こす時に使ってた魔術…何かすごいファンタジーらしからぬ名前だったけど何?」
なんかこの世界に存在しちゃいけない様な名前をしてた気がする。
もし元からあれなら作成者に文句を言う位には変な名前。
「…【大賢者】の魔術は自分で名前付けられる…」
「…だから…『魔術- 《属性》 - 《強弱》 - 《識別番号》 』…っていう命名法則にしてる…」
ファンタジーとは?(哲学)
普通もうちょっと凝った…というかマトモな…っていうか…そんな名前を付けるよね?
だって…えぇ…
まあそっちの方が色々と便利なのはわかるよ?
まず直接名前を言わないから詠唱を聞かれてもどんな魔術かわかりにくい。
普通の魔術は『ファイヤーボール』とか『ヒール』とか名前からして効果が予想出来そうな物ばかりだし。
まあ
そして二つ目。
設定した本人…つまりアリスは規則性がわかってるから色々とわかりやすい。
…まあこんな感じで合理的なのはわかるんだよ。
でもさぁ、魔術って違うじゃん?
もうちょっと浪漫とか非合理を楽しむ物じゃん?
例えばさっきの魔術も『弱電撃』…だと何か違う気がするけど、もっと良い名前があるはず。
残念ながら私のネーミングセンスは『お風呂メイカー』や『回転弾丸』からも察せる通りあれなので。
まあいいや。
もうすぐセルグヌの所につくしそろそろ気を引き締めて行こう。