『少女世界攻略記録』 作:100110110011(2)の民
◇
…ん。もう朝か…ってあれ?何でローズさんここに?
「お目覚めになられましたか。モーニングティーで御座います」
…まあ貰っておこう。(尊大な態度)
余りに
貴族ってこんなもんなの?
…こんな環境に子供の内から慣れてたら『選ばれた人』って勘違いしてもおかしくないなぁ。
さて、その後朝ごはんも食べて…登校する。
ドアを開けた瞬間何かこっちに視線が集中した気がするけど…無視したい、無視できないかなぁ…
私、一般人だよ?魔法とか使えないよ?
兵士達相手に調子とかのらないよ?
おけ?
…というか魔銅関係であれだけゴタゴタしてたのに学校はあるのか。
まあ魔銅の事を言い触らすわけにもいかないからしょうがないんだろうけど…
汎用日本人としては病気がつい先日まで流行ってたのに学校に行くっていうのは新鮮。
それにしてもアリスはまだ来てないんだ。まあ授業開始まで後30分ぐらいあるし来てなくてもおかしくないか。
「あ、セリア…って何でそんなに驚いてるの?」
「いえ…その…」
あ、もしかして昨日の私の一生物の恥を見てた…とか。それとも誰かから聞いた…?
え、私は『友達』に対して一生物の恥を晒しながら学校生活を送るの?
くっ、殺……いや、アリスのいう通り飛び級すれば…!
「いや、違うの、セリア。あれは事故っていうか私が勝手に盛り上がってたっていうか…あの…その…そう!頭がおかしかったの」
「いえ、それもそうなんですけど…」
「待って、セリア。弁明させて?私に弁明の機会をちょうだい、お願いだから…」
「は、はぁ…いいですけど」
そう、あれだよ、あれ。
アリスにやれって言われたの。
「アリ…第二王女様に乗せられてたの。ああいう感じで演技してって頼まれてて…」
極悪非道たる第二王女に
そう、つまり私は何も悪くないし、あの行動言動に私の意思は一切介在してないんだ!
アリスも後々憤死するからそれに合わせてあげようとかそんなこと考えてる訳ないし、完全にアリスに脅されてたの。
「ハナさん、そこじゃないんです」
つまるところですね……?
そこじゃない?
他に何かやらかしてたっけ?
「?」
あ、もしかして640+α人相手に勝ったこと?
でもあれ、大半が魔銅の影響下にあったからまともな思考回路してなかっただろうし剣技も普段の半分以下…だと思う。
いや、普段の技量なんて知らないけどね。
「私が気にしていたのはハナさんが宮廷魔術師に成ったから私みたいな人とはもう話さない…というか下卑な人とは喋らないのかなと…」
伯爵令嬢(卑しい身分)なんてことある?
私の記憶違いじゃなければ確かに宮廷魔術師第六席っていう職業は伯爵ぐらいの地位ではある。
そしてセリアは伯爵家の人ではあるけど、あくまで伯爵令嬢だから当社比的には低い…低いけどさぁ。
そもそも、よ。
「そんな事ないよ!セリアは私の『友達』でしょ?それも私にとってはこの国で初めての」
私はここに来たばかりだから身分制度や貴族について詳しくない。
まあ少し前のアリスの言ってたことが本当なら貴族によって『付き合うべき人』が違うんだろうね。
それに今のセリアの言動からそれがほぼ確定したわけだけど…
まあそんなこと私には関係ない。
どうせすぐ帰るしね。
そういえばこの国で初めての『友達』って事は異世界で初めての『友達』って事でもあるんだけど…それは流石に秘密にしないと。
「そう言えばセリアのお姉さんってローズさんって言うんだね」
「姉とどこかで会いましたか?」
そう、あの尊敬語三銃士みたいな…そういうと途端に失礼に聞こえるなぁ。
まあ物凄く礼儀正しい人だったね。
「いや、ちょっと…何の因果か私の専属侍女になっちゃって…」
「それは…奇妙な縁ですね」
「姉はどんな感じでしたか?」
そんな感じで雑談を続けてると始業時間になった。今日も平和に行こうと思ったら小テストがあった。
小テストで思い出したけど英語で小テストってquiz…クイズって言うんだって。
クイズってそんなイメージないけどね。不思議なこともあるものだなぁって言いながら覚えたのが記憶に残ってる。
それ以外に特に変わったこともないまま放課後になった。
さて、と今日は何をしよっかな。
久しぶりにギルドに行くのもいいだろうし、王城に戻って…
「ハナさん、今日は家に来ませんか?」
およ、セリアからそんなこと言うなんて珍しい。
「いいけど…何で?」
「友達を呼ぶのに理由が必要ですか?」
「ごめん。ちょっと第二王女様に毒されてたみたい」
そう言った瞬間アリスがこっちを見たのがわかった。怖っ。
「じゃあ早く行こっか」
◇
「そういえば明日は学院に来るんですか?」
ここのところ私は学校休みがちたがら妥当な質問…
というか実際どうなんだろ。
現時点では普通に行く予定だけど…
「ん~わかんない…って感じ」
「守秘義務ですか?」
「そんな大層な物じゃないよ。単純に第二王女様がいつ次の仕事を押し付け…じゃなかった。第二王女様がいつ次の仕事をくださるかわからないから…」
「そういうことですか…」
「そうだ。第二王女様が(実質)私に飛び級しろ(っていう位の事を要求してくる)って言うんだよ。酷くない?」
「だからさぁ、セリアも一緒に飛び級しようよ^ ^」
こうなったら巻き添え作戦だ。
死なば諸共、皆道連れ。死出の旅も皆で渡れば怖くないっ!ってね。
「そのために今日は一緒に勉強しよ!…って勝手に決めてごめん。勿論嫌なら断っていいし今日も普通に遊んでいいんだよ?」
「…いえ、なら一緒に飛び級目指して頑張りましょう!」
こうしてセリアと私の飛び級勉強物語が始まった…
半分冗談だよ?まあ半分は本気だから勉強はするんだけど。
◇
取り敢えず2時間程勉強して一休憩なう。
「そういえば昨日の試合…」
「ウッ…アタマガ…」
キノウノシアイ?なんのことか、わたし、わからない。
昨日、昨日…なにもない1日だったよ!
「どうかしましたか?」
「なんでもないですよ?」
思わず丁寧語が出てしまう…いや、
自分が気付かない内にそれ以上の立場になったことは棚に上げて。
まあ一回築いた関係性って余程のことがないと変わらないよね。
「…まあいいです。昨日の試合で使われてた魔法ってどういう効果なんですか?…あっ、言えないとか言いたくないなら全然言わなくて良いんですよ?」
流石に『友達』相手にしらばっくれるのも嫌だから普通に話すか。
「昨日の…『
待って。普通に話そうとしてたけど。
もしここで本当の効果を言うじゃん
↓
Q.じゃああのビルはどこでみた?
↓
A.故郷!
↓
Q.ビルがあるとこなんてある?
↓
A.どっか遠いとこ!
↓
異世界転移物疑惑
この流れで自滅する確率が高い!ならどう話すのが正解か…そうだ!
「あれはね、決められたセットが幾つか在るんだけどそれの範囲内でmpを消費して自由に物を作るっていう魔法なんだよ」
「セットに名前とか付いてるんですか?」
「そうそう。だから付いてるよ。昨日は騒音で聞こえなかったかもしれないけど実は『
「他にはどんなセットがあるんですか?」
「『
ごめんなさい。厨二病心をフル回転させて捻り出した名前がこちらです。
…一応プリセットみたいの作っとこ。多分使う機会ないけど。
こういう感じで説明する機会があったら便利かも?
…どうみても危ないのしかない。もうちょっと増やすか。唸れ!私の厨二心!()
有りもしないやばい単語を思い出すんだ!
うん…これなら(想像出来るから)再現出来そうだしいけるでしょ。
待てよ、今後はこれに従ってあの魔法は使おう。そしたら相手を油断させられるし色々便利そう。
まあ普通の相手なら上3つ…増えても4つで行けそうだけど。
気のせいかもしれないけど…何か下に行くほど言葉のチョイスが暗くない?まあいっか。暗ければ暗い程禁忌感が増してがあんま使いたくなくなるし…とくに下から3つは使う用な場面にはならないといいなぁ。
何だかんだ言ってるけど多分実戦ではそんなこと考えずに『
「色々あるんですね」
「合計8つ程ありますね」
「そんなに…」
「そんな事はさておき次の教科…そう。数学!数学やりましょう」
何とか話を濁して私がミスをしない内に勉強に戻れた。