『少女世界攻略記録』   作:100110110011(2)の民

65 / 162
63◇偉大なる【大賢者】と歯車の掛け違い

◇◆アリス・フォン・トラウィス視点◆◇

 

「…一つだけ……今のハナにとって『友達』とは?」

 

私は一連の話を聞いて気になったこと自体は沢山あったがここで聞かなきゃいけないと思ったのはこれだけだ。今のハナは『友達』をどう思ってるのか。

 

「今?今は…『私を裏切らないでいてくれる人』…かな」

 

そう言った…いや、そう願っている彼女は普通の少女だったと改めて思わされた。

ハナの持っている頭脳や魔術に隠された本性(ほんね)が『信頼出来る人』を望んでいた。

ハナの言いたい事はとても判るし他人事とは思えない。

幼い頃から私はこの国の政治に携わってきてその全ての行動を成功させてきた。

そのせいで私は『王族の切り札』とか『この国一番の天才』と言われてきた。

そして職業をもがそれを確かに裏付ける証拠となっていた。

だからこそ私は常に完璧でいることを求められ…人前で間違えるのを極端に恐れる様になった。

その結果話す際に少し内容を吟味して問題ないかを確かめる様になって…そして今の私の話し方が完成した。

そしてその頃には私と付き合う人すら制限される。

『優秀』でない人が私に近付こうとすると排除される。

…その『優秀』とは何を以て判断しているのか。

そのせいで私は私が望む人と話せる事はなかった。

そして私は『私』を区別するために『完璧な私』として話す時は相手には『第二王女』と呼ばせて『本物の私』として話せる相手には『アリス』と呼ばせている。

こうやって自分で原因を分析できても話し方は戻らないし、間違えるのは怖い。

そして何よりもそれによって民衆や貴族の期待を裏切るのが怖い。

だからハナには『英雄』なんかになって欲しくなかったんだけど…本人が覚悟を持ってる様にも見えるから、応援するしもし道を間違えそうになったら戻してあげる。

 

それはさておきハナは『信頼出来る人』が欲しいんだから私がそうならなきゃ。

ハナが元の世界に帰るまでは私がハナを支える。

だけ(・・)がハナを支えられるしハナだけ(・・)が私を支えられる。だからハナが元の居場所に戻りたくなくなる位全力で支援して助けて補助して救おう。

私はそう心に誓った。

 

「次は私がアリスに質問していい?」

 

「…勿論」

 

私が答えられない物やハナが知らない方が良いこと以外は何でも答えよう。それでハナの…

 

「まず【大賢者】って何?」

 

「…そっかハナは特殊職業について知らないんだった…」

 

特殊職業、それは生まれつきの名誉であり、呪いでもある。

 

「…特殊職業って言うのは【勇者】【大賢者】【救聖女】【占宙者】【教皇】【魔王】の6つの職業でこの世界である分野に一番特化した職業の事…」

 

「【勇者】は先導力に」

 

「【大賢者】は魔術に」

 

「【救聖女】は回復に」

 

「【占宙者】は索敵に」

 

「【教皇】は奇跡に」

 

「【魔王】は戦闘に」

 

「それぞれの役割に特化した職業。そしてそれぞれ職業専用の技能がある。例えば【勇者】は周囲に【大賢者】【救聖女】【占宙者】が揃っている場合全員のステータスを大幅に上昇させる技能を持ってるし【大賢者】は魔術の構成を変化させて消費mpや効果を変えられる技能を持っている…みたいに」

 

だからこの世界ではこの6人が揃った時理論上最強のパーティーが出来る、と言われている。でも現実は私みたいに秘匿している人も多くてそれは叶わない。

それを裏付ける様に今公に知られているのは【勇者】と【教皇】だけだし。

まあそのお陰でハナと一緒にいれるから良いんだけど。

 

「なるほど…そういえばアリスのステータスってどうなってるの?」

 

そうだね、この機会だから見せておこう。

これが歴代最高(・・)の【大賢者】のステータス。 

 

~~~~~~~~

名前:アリス・フォン・トラウィス

種族:人間

lv75

(ボーナスポイント:0)(exp+1023)

職業:

王権華族 lv75

【大賢者】lv75

叡智の伝導者 lv75

稀代の大天才 lv75

 

hp…1125/1125

mp…13845/13845

str…850

vit…3850

dex…1350

agl…750

luc…22

 

技能(スキル)

…【火属性魔術】lv10(max)

…【水属性魔術】lv10(max)

…【風属性魔術】lv10(max)

…【土属性魔術】lv10(max)

…【氷属性魔術】lv10(max)

…【雷属性魔術】lv10(max)

…【剣術】lv10(max)

…【盾術】lv10(max)

…【弓術】lv10(max)

 

番外技能(エクストラスキル)

…【魔術師】lv10(max)

 

特殊技能(ユニークスキル)

不思議之創造者(アリス・マジック)】lv6

 

【大賢者専用技能】

魔法理論構築術式(マジック・プリンセス)

魔術式保管書庫(マジックライブラリ)

魔術判別神擬眼(セミゴッド・アイ)

『大賢者之命』

 

「称号」

『不可思議之創造者』

『唯一之所持者』

『稀代の大天才』

『叡智の結晶』

『秘匿の暴露者』

『天涯孤独の賢者』

 

「固有魔術」

…『魔術-1-1-1(着火)

…『魔術-1-1-2(灯火)

…『魔術-1-2-1(加熱)

…『魔術-1-2-2(気温上昇)

…『魔術-1-3-1(火柱)

…『魔術-1-3-2(火剣)

…『魔術-1-4-1(火幕)

…『魔術-1-5-1(炎槍)

…『魔術-1-5-2(蜃気楼)

…『魔術-2-1-1(水筒)

…『魔術-2-1-2(応急処置)

…『魔術-2-2-1(洗浄)

…『魔術-2-3-1(水柱)

…『魔術-2-3-2(回復剣)

…『魔術-2-4-1(水壁)

…『魔術-2-5-1(津波)

…『魔術-2-5-2(水槍)

…『魔術-3-1-1(風送)

…『魔術-3-2-1(気流)

…『魔術-3-3-1(突風)

…『魔術-3-3-2(酸素補給)

…『魔術-3-4-1(鎌鼬)

…『魔術-3-5-1(竜巻)

…『魔術-3-5-2(乱気流)

…『魔術-4-1-1(模型作成)

…『魔術-4-2-1(足場)

…『魔術-4-3-1(圧縮土剣)

…『魔術-4-4-1(義手足)

…『魔術-4-4-2(土壁)

…『魔術-4-5-1(義体)

…『魔術-4-5-2(簡易住居)

…『魔術-4-5-3(土槍)

…『魔術-4-5-4(圧縮壁壊)

…『魔術-4-5-5(土鎧)

…『魔術-5-1-1(冷却)

…『魔術-5-2-1(気温低下)

…『魔術-5-3-1(氷剣)

…『魔術-5-4-1(氷壁)

…『魔術-5-5-1(氷槍)

…『魔術-5-5-2(氷鎧)

…『魔術-5-5-3(豪雪)

…『魔術-5-5-4(氷虚像)

…『魔術-5-6-1(銀世界)

…『魔術-6-1-1(静電気)

…『魔術-6-1-2(起床用魔術)

…『魔術-6-2-1(電磁探知)

…『魔術-6-2-2(衝撃気絶)

…『魔術-6-3-1(電撃)

…『魔術-6-3-2(雷剣)

…『魔術-6-4-1(雷壁)

…『魔術-6-5-1(雷槍)

…『魔術-6-5-2(模擬雷)

…『魔術-12-1-1(熱湯)

…『魔術-12-4-1(高温水蒸気)

…『魔術-14-5-1(液化金属)

…『魔術-15-3-1(気温調節)

…『魔術-16-3-1(雷炎剣)

…『魔術-23-5-1(高圧噴射)

…『魔術-24-2-1(土壌形成)

…『魔術-25-6-1(氷結地獄)

…『魔術-26-5-1(雷雲召喚)

…『魔術-34-5-1(土砂崩れ)

…『魔術-35-5-1(絶対零度)

…『魔術-36-5-1(暴風圏内)

…『魔術-45-2-1(自在降霜)

…『魔術-46-5-1(落雷反射)

…『魔術-56-5-1(失明光量)

…『魔術-123-5-1(水蒸気爆発)

…『魔術-146-5-1(爆破雷撃)

…『炎の帝武(ファイア・プリンセス)

…『水の帝癒(レイン・プリンセス)

…『風の帝動(ウィンド・プリンセス)

…『土の帝壁(マッド・プリンセス)

…『氷の帝花(アイス・プリンセス)

…『雷の帝怒(ライト・プリンセス)

…『魔術-0-0-1(魔術世界)

…『魔術-0-0-2(魔法神の祝福)

…『魔術-0-0-3(属性魔術の神髄)

 

魔術式保管書庫(マジックライブラリ)』により使用可能な技能

無敗不屈(ノーブレイク・ノーブレイブ)

回復之姫(エクスリカバー)

聖壁創造(ホーリーエリア)

常在警戒(ディフェンシング)

卑罠解除(フェアバトル)

神の導き(ヴァンガード)

願望薬効の天秤(メディカル・スケール)

祈祷者の加護(プレイ・ブレス)

製属鍛練の極致(アイロンマリオネーター)

『飛翔剣激』

不死者操作(アンデットメイカー)

『楯護要塞』

『鑑定の心眼』

『詠唱破棄の心得』

帝王の威厳(レメナルマジェス)

『獅子の心臓』

『属性結界』

 

所有武器:『大賢者の神杖』

mp貯蔵:10000/10000

所有防具:改造『魔防御の衣』

vit+1000

dex+500

所持装飾:改造『玉混の勾玉』

vit+1500

所持装飾:改造『神祝の時計』

vit+1000

mp貯蔵:5000/5000

所持装飾:改造『王宮防護壁結界』

vit+500

 

~~~~~~~~

 

◇◆ハナ視点◆◇

ん??

どゆこと?

この頭のおかしいステータス。

…え?

mpは(割りと異世界チート)してる私の素のmpとほぼ同じだしそれ以外は圧倒的に負けてるし…

…何より目立つのは固有魔術の多さ。

バグかな?って位ある。

それに【大賢者】って言う見るからに遠距離職なのに何か近接っぽいのが…具体的には【剣術】【盾術】【弓術】がある。

しかもしれっとvit3850とか書いてあるし。もうやだ。

全部アリス一人で解決できるのでは??

 

…落ち着いた。ていうか深夜だし眠くなってきた。早めに話を切り上げて寝ようかな…

 

「セリアには言わないの?」

 

「……セリア…まあ……今度教えとく…」

 

「ならこれ他はあんまりないかな」

 

「…本当にない?」

 

「うん…あ、アリスって婚約者とかいるの?王族だしそういうの割りと定番だと思うんだけど…」

 

「……いない…私は私の意思で結婚ぐらい決めたい…だから…それまで一緒に居よう?」

 

「わかったよ。これからも一緒にね」

 

そういえばセリアはどうなんだろう?

あ…でもあの父親の感じだといなさそうだなぁ。

 

「この世界って適齢期どれくらい?」

 

「ん…大体18~20まで…かな」

 

あれ?意外と近い?

私やアリス、それにセリアは15歳。

てことは後3~5年。

…私の都合で引きずり回してる場合じゃないのでは?

 

「アリス、もし…」

 

「…いい」

 

アリスが不機嫌そうな顔をしてる。何処かで返答をミスった?

あ、もしかしてアリスも眠い?

じゃあ早めに終わらせよう。

 

「そろそろ帰ろっか。私、眠くなってきちゃった」

 

そんな感じで会話を切り上げて私達は宿に戻った。

 

「それじゃあお休み。アリス」

 

そう囁いて私は眠りに落ちた。

それじゃあ、今日は本当にお疲れ様でした。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。