『少女世界攻略記録』 作:100110110011(2)の民
◇◆アリス・フォン・トラウィス視点◆◇
「…一つだけ……今のハナにとって『友達』とは?」
私は一連の話を聞いて気になったこと自体は沢山あったがここで聞かなきゃいけないと思ったのはこれだけだ。今のハナは『友達』をどう思ってるのか。
「今?今は…『私を裏切らないでいてくれる人』…かな」
そう言った…いや、そう願っている彼女は普通の少女だったと改めて思わされた。
ハナの持っている頭脳や魔術に隠された
ハナの言いたい事はとても判るし他人事とは思えない。
幼い頃から私はこの国の政治に携わってきてその全ての行動を成功させてきた。
そのせいで私は『王族の切り札』とか『この国一番の天才』と言われてきた。
そして職業をもがそれを確かに裏付ける証拠となっていた。
だからこそ私は常に完璧でいることを求められ…人前で間違えるのを極端に恐れる様になった。
その結果話す際に少し内容を吟味して問題ないかを確かめる様になって…そして今の私の話し方が完成した。
そしてその頃には私と付き合う人すら制限される。
『優秀』でない人が私に近付こうとすると排除される。
…その『優秀』とは何を以て判断しているのか。
そのせいで私は私が望む人と話せる事はなかった。
そして私は『私』を区別するために『完璧な私』として話す時は相手には『第二王女』と呼ばせて『本物の私』として話せる相手には『アリス』と呼ばせている。
こうやって自分で原因を分析できても話し方は戻らないし、間違えるのは怖い。
そして何よりもそれによって民衆や貴族の期待を裏切るのが怖い。
だからハナには『英雄』なんかになって欲しくなかったんだけど…本人が覚悟を持ってる様にも見えるから、応援するしもし道を間違えそうになったら戻してあげる。
それはさておきハナは『信頼出来る人』が欲しいんだから私がそうならなきゃ。
ハナが元の世界に帰るまでは私がハナを支える。
私
私はそう心に誓った。
「次は私がアリスに質問していい?」
「…勿論」
私が答えられない物やハナが知らない方が良いこと以外は何でも答えよう。それでハナの…
「まず【大賢者】って何?」
「…そっかハナは特殊職業について知らないんだった…」
特殊職業、それは生まれつきの名誉であり、呪いでもある。
「…特殊職業って言うのは【勇者】【大賢者】【救聖女】【占宙者】【教皇】【魔王】の6つの職業でこの世界である分野に一番特化した職業の事…」
「【勇者】は先導力に」
「【大賢者】は魔術に」
「【救聖女】は回復に」
「【占宙者】は索敵に」
「【教皇】は奇跡に」
「【魔王】は戦闘に」
「それぞれの役割に特化した職業。そしてそれぞれ職業専用の技能がある。例えば【勇者】は周囲に【大賢者】【救聖女】【占宙者】が揃っている場合全員のステータスを大幅に上昇させる技能を持ってるし【大賢者】は魔術の構成を変化させて消費mpや効果を変えられる技能を持っている…みたいに」
だからこの世界ではこの6人が揃った時理論上最強のパーティーが出来る、と言われている。でも現実は私みたいに秘匿している人も多くてそれは叶わない。
それを裏付ける様に今公に知られているのは【勇者】と【教皇】だけだし。
まあそのお陰でハナと一緒にいれるから良いんだけど。
「なるほど…そういえばアリスのステータスってどうなってるの?」
そうだね、この機会だから見せておこう。
これが歴代
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名前:アリス・フォン・トラウィス
種族:人間
lv75
(ボーナスポイント:0)(exp+1023)
職業:
王権華族 lv75
【大賢者】lv75
叡智の伝導者 lv75
稀代の大天才 lv75
hp…1125/1125
mp…13845/13845
str…850
vit…3850
dex…1350
agl…750
luc…22
「
…【火属性魔術】lv10(max)
…【水属性魔術】lv10(max)
…【風属性魔術】lv10(max)
…【土属性魔術】lv10(max)
…【氷属性魔術】lv10(max)
…【雷属性魔術】lv10(max)
…【剣術】lv10(max)
…【盾術】lv10(max)
…【弓術】lv10(max)
「
…【魔術師】lv10(max)
「
【
【大賢者専用技能】
『
『
『
『大賢者之命』
「称号」
『不可思議之創造者』
『唯一之所持者』
『稀代の大天才』
『叡智の結晶』
『秘匿の暴露者』
『天涯孤独の賢者』
「固有魔術」
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『飛翔剣激』
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『楯護要塞』
『鑑定の心眼』
『詠唱破棄の心得』
『
『獅子の心臓』
『属性結界』
所有武器:『大賢者の神杖』
mp貯蔵:10000/10000
所有防具:改造『魔防御の衣』
vit+1000
dex+500
所持装飾:改造『玉混の勾玉』
vit+1500
所持装飾:改造『神祝の時計』
vit+1000
mp貯蔵:5000/5000
所持装飾:改造『王宮防護壁結界』
vit+500
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◇◆ハナ視点◆◇
ん??
どゆこと?
この頭のおかしいステータス。
…え?
mpは(割りと異世界チート)してる私の素のmpとほぼ同じだしそれ以外は圧倒的に負けてるし…
…何より目立つのは固有魔術の多さ。
バグかな?って位ある。
それに【大賢者】って言う見るからに遠距離職なのに何か近接っぽいのが…具体的には【剣術】【盾術】【弓術】がある。
しかもしれっとvit3850とか書いてあるし。もうやだ。
全部アリス一人で解決できるのでは??
…落ち着いた。ていうか深夜だし眠くなってきた。早めに話を切り上げて寝ようかな…
「セリアには言わないの?」
「……セリア…まあ……今度教えとく…」
「ならこれ他はあんまりないかな」
「…本当にない?」
「うん…あ、アリスって婚約者とかいるの?王族だしそういうの割りと定番だと思うんだけど…」
「……いない…私は私の意思で結婚ぐらい決めたい…だから…それまで一緒に居よう?」
「わかったよ。これからも一緒にね」
そういえばセリアはどうなんだろう?
あ…でもあの父親の感じだといなさそうだなぁ。
「この世界って適齢期どれくらい?」
「ん…大体18~20まで…かな」
あれ?意外と近い?
私やアリス、それにセリアは15歳。
てことは後3~5年。
…私の都合で引きずり回してる場合じゃないのでは?
「アリス、もし…」
「…いい」
アリスが不機嫌そうな顔をしてる。何処かで返答をミスった?
あ、もしかしてアリスも眠い?
じゃあ早めに終わらせよう。
「そろそろ帰ろっか。私、眠くなってきちゃった」
そんな感じで会話を切り上げて私達は宿に戻った。
「それじゃあお休み。アリス」
そう囁いて私は眠りに落ちた。
それじゃあ、今日は本当にお疲れ様でした。