『少女世界攻略記録』 作:100110110011(2)の民
「…大正解…」
アリスがそう言った瞬間。
庭園の周囲に結界が張り巡らされ…鮮やかで美しい庭園が一瞬にして消え去り…
ボロボロの床に崩れかけの小屋が出現した。
そしてその崩れかけの小屋の真上に藍色の球体が浮かぶ。
その球体が何かしている訳でも、動いているわけでもないのに私は自然と強いプレッシャーを感じる。
そう。これこそが…我こそがこの国の中心にして核である…と言いたげな
それは
あれはどう考えても人類には創れない。
そう直感するも、
その親しみは勿論私の技術や表面からのモノではない。
言葉に出来ない私の根源からの親しみだ。
されどその親しみは蜘蛛の糸よりもか細く、意識していても途切れてしまいそうなモノだ。
藍色の球をよく観察すると内部でどろどろとした何か液体の様な固体の様な不定形の存在が
その何かは私が観察している事に気付いたのかその動きを止め…
───。
一斉に私を視て…すぐにまた蠢き犇めく。
しかし私は違った。
それがこちらを一瞥するだけで僅かに残る眠気は全て彼方まで飛び去り、私は恐怖の沼に沈む
それがこちらを注目した。たったそれだけの事実に私は
違う、
そう直感した。
そしてあれこそがこの
そう言えるほどの格差が…覆しようのない
それなのに何故か
こんな物に
そう考えた瞬間。
今度は一瞥ではない。
はっきりと観察しようと
そう…私が深淵を
その言葉がここまで合う状況も他にないだろう。
そして私はそこまでしかまともに考えを纏める事が出来なかった。
先程とは比べ物にならない程の圧力、
それは私なんて
だが限界まで脳を動かし酷使しても表現出来る言葉なぞ私の中には存在しない。
私の語彙のせいだろうか?
いや、断じて違う。
この境遇におかれたのが私ではなく歴史上の文豪であろうと天才評論家だろうと、そしてそれは例え【
ただただ言葉に表現できないモノを味わわされ…そしてそれを誰にも伝えられない。
こうして頭の中で自身の置かれている状況を客観視でもしていないと直ぐにでも発狂してしまうだろう。
これが…
そんな物より
あれが
この世界全ての
そんな物がたかが国の象徴程度?
そんなわけがない。
そして…
それの目と思われるモノが気味悪く…言葉に出来ない
強烈な悪寒がして自分のステータスを急いで見る。
~~~~
名前:カ◼️セ=ハナ
種族:0
lv0(ボーナスポイント:+0)(+exp0)
職業:lv0
hp…0/0(-1145)
mp…0/0(-14672)
str…0(-115)
vit…0「+100」(-215)
dex…0(-115)
agl…0(+80)「+200」(-395)
luc…-14663(-14672)
状態異常:『◼️◼️◼️の◼️◼️◼️』(lv1)
~~~~
そう表記が揺れたのを見て…
《呪域『
よくわからない表記の『
そして次の瞬間には全ての
それは何もなかったかの様に浮かぶ。
「あ、…あれが?」
「…これが象徴…どうしたの?」
アリスの方を見るが特に変わった様子はない。
あの
あの
違う、それはあり得ない。
つまりアリスはこれを体感した事がない…と考えるのが普通。
これを知ってるなら「どうしたの?」なんて口が裂けても言えない。
もうあの球体を観察なんて出来ない。
今度こそあの荒れ狂う感情の波に飲み込まれてしまうだろう。
違う。アリスは味わわされてないんじゃない。
感じられる上限値を越えていただけだ。その性で感じたかろうと感じられない。
まあ感じたいとは一切思わない物だが。
なぜアリスには感じられない?
そこまで考えた時、再度悪寒が走る。
もしやと思い視線を上げると─
いや、あげる前から解りきっていたことだ。
あげなければよかった。
目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、目、
だが確実にそれは無数の眼でこちらを睨む。
それが先程の様に一瞥や観察ならまだ良かった。
しかしその目は明らかに『興味深いモノ』を見つけた赤子の様に…されど赤子どころか如何なる
最早逃げ出す事すら選択肢に浮かばない。
逃げ出すどころか背を向ける…いや、意識を逸らすだけで一瞬にして私の魂は刈り取られるだろう。
私は無力だ。私は何をすれば?私の存在は?私という物の意義は?私は愚かだ。私は無知だ。私は…何者だ?
哲学的な問いが浮かんでは消え、そして又浮かんでは消え…まさに儚い水泡の様に浮かんでは消えていく。
いや、正確には消えている訳ではない。
正確には、そんな事の解を出そうと目の前の存在が強大過ぎて自らの事など塵にすらならないと瞬時に悟るからだ。
横から何者かが誰かを呼んでいる気がするがそんな些細な事柄は一切気にならない。
今、私は、猛烈な