『少女世界攻略記録』   作:100110110011(2)の民

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87◇報・連・相は大事って言ったよね?

 

「はっっ!やっぱ私は天才なのでは!?」

 

そんな私の声が高貴な湯船に響く───

 

セリアが冷たい目(極寒の視線)で見てくるけど、別に気が触れたわけではない。

そう、落ち着いて欲しい。ステイクールよ。

 

まずこの発言を理解するためには私の脳内の状況を理解してもらうしかないからそこから説明させてもらう。

 

「まず、セリアは美少女。ここに異論を挟む人はいないはず。そうでしょ?セリア」

 

「な、何言ってるんですか?」

 

というわけで異論はないようなので続けていこう。

 

そしてアリスは腹黒だし若干性格が終わってる気がしなくもないけど…まあ美少女。ここも理解できる筈。

 

そして私はよくセリアとアリスに挟まれてるわけだ。

つまり美少女と美少女に挟まれてるからオセロ理論的に美少女になるはず。

 

おっと、待って、帰らないで。流石にそんなことが言いたいわけじゃないから。

 

…おほん。それで本題だけど、今はお風呂場。

 

「そして私とセリアはこうして同じ湯船を共有してるわけだ」

 

「ハナさん…その発言はちょっと…」

 

ちょっと天才過ぎる?やっぱり?

まあでもセリアがまだ全てを理解していない可能性もあるから続けていこう。

 

そして押さえていて欲しいこととしては、私には死ぬほど課題(やること)が山積みなわけだ。

家やらパーティーやら仕事やら帰還やら…というわけで…

 

「ハナさん?大丈夫ですか?」

 

「つまるところ、セリアを元の世界に連れて帰れば完璧では?」

 

「ハナさん、その評価は嬉しいですけれど…家の都合とかありますし…」

 

お、我宮廷魔術師ぞ?

それにアリスの後ろ盾を使えば伯爵家に対して圧力かけられ…

 

「というかいい加減正気に戻ってください!」

 

 

というわけで正気に戻った私は部屋に戻る道すがらです。

 

「セリアって明日の用事はどんな感じ?」

 

「そうですね…同じクラスのヘスティアさんとテレスさんと買い物する予定がありますね」

 

「そうなの…うん?」

 

うん?友達いるの?やっぱり?

私なんて友達というか話せる人…やめよう、二回目だ。

二回目以降のそれは卑屈になるだけで意味がないからね…

 

「大丈夫ですか?」

 

「ううん、何も問題ないよ」

 

ふむ…それにしても…あっ。

 

「そういえば模擬戦(魔術試験)で何か魔術使ってたよね。あの使い方は上手いと思うよ。素直に見惚れちゃった」

 

「ありがとうございます…練習したのが上手くいってよかったです」

 

え、そんな練習の素振りなんて見せてなかったよね?

 

「あの固有魔術いつ習得したの?」

 

「この魔術は…確か、3日前ですね」

 

3日前…魔銅とのゴタゴタが終わった日か。

そこからは一昨日までは私達と一緒に行動していたわけだから…

練習できるのは昨日だけ…

 

「夜更かしとかしてない?」

 

「少しだけしちゃいました」

 

「もう、少しだけしちゃいました、って…体に悪いよ?」

 

ちなみにそういう私は生活リズムが原型ないくらいに木っ端微塵になっているから下手につつかれると即死するブーメランな模様。

(私が)一撃必殺 (される) 型 (の) ブーメランを喰らえ…!

 

「そうですよね…でもどうしても勝ちたかったんです!」

 

ほうほう…

 

そんな感じで部屋に戻り、女子会を楽しむ…

そう、今回こそは正真正銘の女子会。

前回みたいに血みどろ腹黒な女子会の皮を被った外道会議みたいのじゃない、正真正銘の女子会!

 

かなり盛り上がったから結局かなり夜更かししちゃった、というのはここだけの話…

 

 

 

そういうわけで朝になりました。

…この言い方だと徹夜したみたいに聞こえるかな?

いや、実際に徹夜したんだけどさ。

 

「ふわぁ~眠いね」

 

「結局寝れませんでしたね…ハナさんも共犯者ですよ?」

 

「そうだね、二人だけの秘密(はんざい)だね」

 

深夜(徹夜)テンションでお互い若干おかしくなりながら着替えつつ、学校の支度を始める。

ちなみに学校の宿題は5時間前(真夜中)に話しながら教え合いながらで何とか片付けた。

 

そういうわけで足元が半分位覚束ない状態で学校に着く。

ああー、お泊まり会楽しかったなぁ。また今度やるか。

そうね、それがいい!

 

「アリス、というわけで今日の予定は何?」

 

偶々…ではなく、確実に意図してこっちに向かってきたアリスに今日の予定を訊く。

まあ態々(わざわざ)このタイミングでアリスが来るってことは今日の予定の伝達かセリアとのお泊まり会についてでしょ。

 

「…今日は()宮廷魔術師第六席と会う予定…」

 

あれ?宮廷魔術師第六席?それって私…ああ。

『元』か。

何だっけ…『魔術騎士』とか言ってなかったっけ?

そんな感じの称号を貰ってた人で、去年引退した…って宮廷魔術師になるときに聞いた。

 

『引退』っていうから片腕なくしたとか片足吹っ飛んだ…みたいな感じかと思ったけど、そんな物騒な理由じゃなくて唯の…いや、唯のっていったらおかしいけど、唯の加齢が理由らしい。

まあ早い話、定年退職だね。

ご老人に優しい世界…!

まさに平和、やっぱり異世界ブラック企業なんてなかったんだ!

いや、待てよ。

もしかしたら用済みになって捨てられた可能性が…まさか、若い内は馬車馬の如く働かせて要らなくなったらポイって捨てる…

落ち着こう。そもそもそんな非人道的なことがまかり通ることはない…ないよね?…ないだろうし、万が一まかり通るような世界だとしたら多分老いても馬車馬継続採用する筈だからね。

 

それにしてもセリアと犯罪…じゃなかった、夜更かしした性でものすごく眠い。

今すぐにでも寝落ちしたい。寝落ちして夢の中でセリアと女子会の続きしたい。

…いやぁ、それにしても本当に眠い状態って頭回らないよね。

寝るっていうのは人間的に無警戒になるタイミングだからその寸前くらい頭フル稼働させられるような設計にしてほしい。

…というか人間の雑魚さで思い出したけど、何で人間って太陽の光だけで火傷(ひやけ)するんだろう。

私のそんなにない知識の中でも太陽の光だけで火傷して皮膚が真っ赤になる生物なんてホモサピエンスしか知らないよ?

高望みはしないから、せめて日焼けしないくらいには頑強になってほしいところ。

…この世界なら魔術でどうにか出来るのでは?

『日焼け防止魔術』みたいなのないかね?

アリスに頼んだら意外とどうにかなったりして。

……あり得る!

あれ?元々何の話をしてたんだっけ?

 

んー…、ああ!

私の今日の予定の話か。

最早普通に予定をアリスに決められてることに関してのつっこみはなしで…そうそう、引退した宮廷魔術師である『魔術騎士』さん?に挨拶しにいくっていうことだ。

…あれ?引退したなら田舎とか故郷で引きこもってるんじゃないの?

そうだとしたらまた学校休んで行くことになる…そうすると流石に出席日数が不安になるレベル

 

「それでその魔術師としての先輩は王都にいるの?」

 

万が一…まあ百が一位の確率で『魔術騎士』っていう称号が間違えていたらあれだから、確実な『先輩』呼び。

そういえば元の世界で先輩呼びする人なんていなかったなぁ…というか先輩って呼ばれることもなかった。悲しみ。

 

「…王都から少し離れた所に…」

 

ほうほう、要は後釜として挨拶しにいくっていうことか。理解理解。

 

お、チャイムももうすぐなるし授業の準備でもしますか── 

 

「元宮廷魔術師第六席は元『宰相』でもある…」

 

…え?なんておっしゃいました?

 

 

 

 

 

 

 

 

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