僕たちは今最大の危機に瀕している。姉と一緒にダンジョンを潜って5階層に来たけど
「ぶもぉおお!」
「何でミノタウロスがいるんだよ姉さん!?」
「恐らく下の上級冒険者から逃げてきたんでしょう」
こんな時でも姉は冷静さを保っているのは凄いと思う。
「姉さん!使う!?」
「そうだね、それならそこを曲がろう」
「うん!」
「ぶもぉおおお!!」
ミノタウロスから逃げる中、曲がり角で曲がって姉さんは振り返った瞬間魔法を使った。
「【
「ぶもおおお!?」
鐘の音が鳴り音の爆風がミノタウロスを吹き飛ばす。しかしダメージは少なそうだ。吹き飛ばされたミノタウロスは四つん這いの体勢に入った。アレは・・・不味い!
「くっ・・・ベル!」
「え?うわぁ!?」
「【
姉さんは咄嗟に僕を突き飛ばして魔法を発動した。お陰で突進の威力は緩和されたけど姉さんが大怪我してしまった。僕はその光景に動転してしまった。
「姉さん・・・姉さん!」
「ベル!逃げて!」
「え?・・・ひっ!?」
姉さんしか見てなかった僕はミノタウロスに気付いて思わず悲鳴を上げた。僕はミノタウロスを前に動けなくなっていると
「ぶもぉ!」
「ベルー!」
「ウワァア!?」
次の瞬間、ミノタウロスの体に銀の線が入った。ミノタウロスはバラバラになり血が溢れて僕に降ってくる。
「ベル!ベル!」
「姉さん?」
「あの・・・大丈夫ですか?」
「え?」
姉さんは這いずりながら僕のもとに来て僕を抱きしめた。その次にさっきミノタウロスを倒したであろう人物が声をかけてきた。僕はその人と目が合った瞬間心臓が止まった。
「あなたは・・・」
「アイズ・・・アイズ・ヴァレンシュタイン」
姉さんが問いかけて答えてくれた。アイズ・ヴァレンシュタイン。僕はその人の名前を絶対忘れないだろう。
「ねえ君」
「は、はい・・・」
「あっ・・・」
アイズさんが声をかけてきてビックリした僕は思わず姉さんの後ろに隠れてしまう。そのせいでアイズさんも声を詰まらせてしまう。き、気まずい!
「おい!アイズ!」
「あ、ベートさん」
次は狼人のお兄さんがやってきた。名前はベートって言うらしい。
「何だ!このトマト野郎は!」
「え?」
ベートさんは僕を見た瞬間トマト野郎と言って笑ってきた。僕はどういうことかわからないで困惑していると
「ベル、貴方今血を被って真っ赤になってるよ」
「え!?」
良く自分を見ると全身真っ赤っかになってる・・・は、恥ずかしい!
「だ」
「ん?」
「だああああああああああ!?」
「べ、ベルー!?」
僕はミノタウロスに襲われた時よりも大きな声を出してダンジョンの上の階層に走った。
「す、すみません!お礼はまた後でします!失礼しました!」
ベルが恥ずかしさの余りに逃げ出したことに驚いた私は二人を置いてベルを追った。幸いにも私の方が速いので難なく捕まえれた。捕まえた後はベルをシャワー室に向かわせて血を落とした後ギルドに向かいながら話している。
「ね、姉さん・・・」
「ベル、何で逃げ出したの?」
「それは・・・」
ベルはモジモジしながら顔を背けている・・・え?まさか・・・
「も、もしかしてヴァレンシュタインさんのことが好きになったの?」
「ギクッ!」
私が声を震わせながらベルに聞くとわかりやすいように体をビクッと震わせた。そ、そんな!?
「だ、ダメよ。ベル!」
「え、えぇ!?」
私の声に周りの人がこっちを見るがそんなのどうでもいい。愛しいベルが一目惚れするなんて最悪だ!?
「いい?ベル、ヴァレンシュタインさんは他派閥の人なの。他派閥同士の人が結婚するなんて普通はないんだよ!?」
「ね、姉さんどうしたの!?」
「お願いベル!私を置いていかないで〜!」
「姉さん!?見られてる!見られてるって!?」
私はベルを抱きしめながら懇願する。ベルがなんか言ってるけど言うことを聞いてくれるまで諦めないぞ!
「シェ、シェイネちゃん!?何があったんですか!?」
「エイナさん!ベルが!ベルがぁ・・・」
「え、えぇ・・・」
そこにエイナさんが来て私はベルを説得するよう懇願するがエイナさんは何が何だか分からず困惑している。その後はエイナさんに連れられ個室で事情を話した。
「5階層にミノタウロスが現れてそこでヴァレンシュタイン氏に助けてもらったと・・・」
私ことエイナ・チュールは最近担当している姉弟から何があったのかを尋ねるとそんなことがあったらしい。更にそこでベル君がヴァレンシュタイン氏に一目惚れしてしまったと聞いて私が思ったことは
「シェイネちゃんがブラコンだなんて思いませんでした」
「え!?そこぉ!?」
私のシェイネさんに対する第一印象は良いお姉さんって感じで、そんな性格とは思えずあそこまで取り乱すだなんて思いもしなかった。
「あ、あのエイナさん・・・」
「ん?どうしたのベル君?」
「その・・・アイズ・ヴァレンシュタインさんについて教えて欲しいんですけど・・・」
「え?・・・ひっ!」
ベル君がヴァレンシュタイン氏について聞いてくるとシェイネちゃんは凄い圧力をかけてきた。こわっ!?
「え、えっと・・・ギルドとしては冒険者の情報を漏らすのはご法度なんだけど・・・」
取り敢えず私は公になっている情報を教えたけど、ベル君は既に知ってるようでガッカリしてた。その後は色々話して彼らは魔石を換金したので帰ろうとしている所を
「ベル君」
「あ、はい。なんですか?」
「あのね、女性ってやっぱり強くて頼り甲斐のある男の人に魅力を感じるから・・・頑張ってね?」
「・・・うん!ありがとうエイナさん!大好きー!」
「えうっ!?」
ベル君はそんなことを言いながら走っていった。しかしシェイネちゃんはこちらを笑顔で見つめている・・・怖い!?
「エイナさん?」
「シェ、シェイネちゃん?」
「覚えてなさいね?」
「ひ、ひ〜!?」
シェイネちゃんはそう言いながら去っていった・・・私、生きていけるかな・・・?
今回からブラコンタグを入れておきます。
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