灰羽わんどろ
お題「はいばね」
それは秋から冬にかけての出来事
灰工場に新しい灰羽が誕生した。そしてその少女は夢で素敵な男性に抱きしめられていたことから、恋愛のレンと名付けられた
「ああ、ヒョウコさんってステキ♡あたしの夢に出てきた男性とそっくり!きっとこれは運命の出会いね♡」
どうやら前世でも筋金入りの乙女ちゃんだったそうで、すぐに誰にでも一目惚れして男に言いよる性格だった
「あのね、ヒョウコさんはミドリと付き合ってるから、諦めて。それにボロ屋敷ってもう一つの灰羽の集落に、好きな人もいるし」
他の灰羽女子にそういわれ、ショックを受けるレン
「えー!そんなー!せっかく運命の出会いだと思ったのに!他にかっこいい人いなんだもん」
レンが泣く泣く諦めて街に繰り出すと、一人の灰羽が猫と戯れていた
(え?あの子カワイイ!前に聞いた、もう一つの集落の灰羽かしら?えーすごく美形でかわいい。うんうん、ああいうちょっと女の子っぽい子もいいかも。ヒョウコさんみたいに男勝りじゃなくてもいいかな。それに年下っていうのもいいかもね♡)
レンがそういうと、そこにいた一人の灰羽は帰ってしまった。ああ、名前を聞きそびれちゃった。けどま、いいか。あそこに行ってアタックすればいいんだし♡
そう考えると次の日にレンはすぐにオールドホームに出向いた。運悪くその日は雨が降っていて、行くのが大変だったがどうにかたどり着いた
「はーい、どちらさま?ってえーとみない顔だね。灰工場の灰羽かな?」
「あ、はい!あの、金髪のかわいい男の子の灰羽ちゃんに会いにきたんですけど、えーとあの、あたしの彼氏になって欲しくて♡」
「ん?クウのこと?クウはじつはもうついさっき巣立ちをしちゃってね。もういないんだよ。それに彼氏って・・。クウは女の子だけど?」
ガーン!せっかく新しい運命の人を見つけたとおもったのに!もういないって、それにえ?あの子女の子だったの!?
レキにそういわれ再びとぼとぼ泣きながら帰るレン。ああー、また運命の人を失ってしまった。それに女の子だったなんて
レンがそう言ってショックを受けて街を歩いていると、一人の灰羽が中央広場にいた
(え?あの人カッコいい♡ヒョウコさんほど男の子らしくないけど、クウって子みたいに女の子っぽくもない!あの人こそ運命の人ね♡きっとあの人もあそこの灰羽かしら?)
レンはそういってその灰羽に即座に一目惚れをした。そしてその灰羽はオールドホームの方面に帰っていったので後をつけ、またさっきと同じように尋ねた
「はーい、あ、さっきの?ん?どうしたの?」
「あ、あの、黒髪で短髪でさっき中央広場から出てきた人を探しにきたんです。とってもカッコよくて一目惚れしちゃいました。時計塔で働いてる灰羽さんです。こちらにいるんですよね?あの人こと本当のレンの彼氏になる人なんだなーって思って♡」
レキは開いた口が塞がらなかった。とりあえず説明するのもめんどくさいから直接本人を読んだ
「カナー、ご指名が入ったよ。彼氏にしたんだって」
カナはそれを聴くと頭から湯気をだし、恥ずかしさと怒りが入り混じったような態度で来た
「ぶ、ぶん殴るぞ!あ、あたしゃ女だい!」
「ヒューヒュー、カナちゃんモテモテ!憎いねえ、この」
ヒカリがそう茶化すとカナはますます顔を真っ赤にして怒った。レンはカナが再び女だと知ってショックを受け、茫然とそこに立ち尽くしていた
「と、いうわけだからもう帰んな。ここには女しかいないんだよ」
レキがそう説明すると、レンはレキをじーっと見つめていた
「下手な男よりもステキ♡あたしの彼に♡」
レキがその場でドン引きをしてタバコを口から落とすと、ものすごい勢いで後ろからラッカがきた
「とりあえず帰ってください!もう来ないで!」
そういうとラッカはバタンとすごい勢いで戸を閉めた。カナは真っ赤でレキは真っ青。ヒカリは茶化すしラッカは不機嫌そう
ネム「これでクウがいなくなったのも少し和らぎそうね」