なんか一人だけ世界観が違う 作:志生野柱
ステラ自身が言った通り、アンテノーラの身柄はフィリップに預けられた。
演奏会はお開きとなり、フィリップとアンテノーラは一時的に衛士団に拘束され事情聴取を受けることになったが、ステラの口添えもあって三日ほどで済んだ。
そもそも、事情をほぼ全て正直に話してしまえば良かったのだ。
アンテノーラは人魚であり、フィリップとはある漁村で出会った。
住民が信仰していた異教の儀式の生贄にされかかっていた彼女を助け、
正体を偽っていたのは足を得るための術法の副作用であり、自ら正体を明かすことを禁じられていただけで、人間に対して敵意は無かったと。
助けてくれた恩人に、人魚がお礼に歌を捧げに来た──そんな御伽噺のようなストーリーは、しかし、「人を狂わせるほどの美しい歌」という人魚の逸話に結びつき、フィリップたちの主張に信憑性を与えてくれた。
死者や回復不能級の重篤な怪我をした観客の中に、王国が重要視する人物が誰も居なかったことも幸いして、アンテノーラはミナと同様、超の付く要監視対象としてではあるが即時殺処分は免れた。
──結果として。
「……不満そうだね」
「……」
「まあでも、君が処分されたり、ずっと拘束されたりしなくて良かった」
「…………」
「あー……、それは確かに。僕も君の声は好きだし、出来れば聴きたいけど」
フィリップが壁に話しかけているかのように、一人分の声だけが続く。
釈放され一等地を公爵邸を目指して歩く二人を、通行人は様々な目で見遣る。
「あれスグルオ・フィルの“歌姫”じゃない?」という好奇の視線を除くと、概ね二種。
「あの子、また別な美女を連れ歩いてるわ」という非難の目は非魔術師に多い。
ルキアとステラとエレナとミナとマザー、偶に見たことのない化身で訪ねてくるナイアーラトテップと、ついでにシルヴァやリリウムも含めて、フィリップが非難されるには十分な材料はあるのだが。
逆に、相手の魔力量や質を感覚的に知覚できる魔術師は、「また変なの連れてるけど、危なくないんだろうな」という警戒混じりの視線が多かった。
そして双方ともに、「無視されてるのに、ずっと一人で喋ってる……」と怪訝そうな顔をしてから、各々の用事に戻っていく。
衛士団による拘留が終わった時点で、アンテノーラは首輪のような拘束具を付けられていた。
魔力制限の首輪とよく似た、一見して何の変哲もない革製の装身具だが、発話を制限する機能がある。声を出すと締まるというわけではなく、端から声が出せなくなる錬金術製の逸品だそうだ。
……しかし、意思疎通が全くできないわけではなかった。
発話制限の首輪は、鼻歌程度の発声さえ縛る。喃語や悲鳴といった言語でないものも。
アンテノーラを歌えないようにする措置だから、当たり前といえば当たり前だ。
人魚語も邪悪言語も試そうとしたが、そもそも音が出せない。これはもうどうにもならない、楽器相手に悲しいが筆談をしよう──と思ったときだった。
音声を介さない、しかし明確に言語として理解できる程度の──つまりトルネンブラや、ヴィカリウス・システムの思考ほど難解ではない、はっきりとした意思が届いた。
『──では、こちらは如何でしょう』
「っ!? なにこれ、テレパシー?」
音情報の欠落した意思。
似たようなものには何度か経験があるが、感覚からすると、過去のどれとも一致しない。
『マーメイド属の中でも私たちのような一部の種だけが使う、特殊な波長の音を介した意思疎通法ですわ。喉を使わないので、首輪の制限を無視できます。尤も、“音”のご加護があってこそ成立するものですので、貴方様にしか伝わりませんが』
音の加護──トルネンブラによる完全同時通訳のことだろう。
以前は人魚語と多少の邪悪言語しか使えなかった彼女とフィリップを繋いでくれた、贈り物に付随するアフターサービスのようなものだ。
今はアンテノーラも共通語を使っている……正確には首輪を付けられる前まで使っていたが、それだけに残念だった。
「……好きなんだけどなあ、君の声」
『私だって不満です。貴方様と交わすためだけに覚えた言葉でしたのに』
「あぁ、あれ自力だったんだ? てっきりオプションかと」
シュブ=ニグラスがフィリップに智慧を与えたように、トルネンブラが彼女に言葉を与えたのだとばかり思っていたフィリップは、意外だと笑う。
音楽に特化した才能の持ち主かと思っていたが、ほんの数か月でドーピングも無しに別言語を習得したというのなら、その認識は改めなければならない。
陸に上がって人間の中に混ざって生活しているうちに、実地で効率よく学べたとかだろうか。
オプションといえば、彼女が連れてきたスグルオ・フィルは解散した。
彼らはトルネンブラの用意した楽器ではなく、アンテノーラが用意した伴奏者だったらしい。尤も、会場があの惨劇に見舞われてなお演奏を続けていた辺り、トルネンブラが全く干渉しなかったわけではないと思うが。
各々、客席での惨劇にトラウマを抱えるでもなく、むしろ夢のような共演だったと別れを惜しみながら古巣へ帰っていったそうなので、もしかしたら素で少しおかしいのかもしれない。
それから、アンテノーラは外神を含む邪神について、殆ど何も知らなかった。
トルネンブラの名前と性質くらいは流石に理解していたが、他の外神については「そういうものが存在する」程度の認識だった。
フィリップについては、自らの所有者であることと、邪神の庇護と寵愛を受けた“魔王の寵児”──盲目にして白痴であるはずの外神たちの王に見初められた、異常な存在であることは把握している。
そして、フィリップが少し引くくらい、自己の存在意義を強固に定めている。
近いところで言うと、ミナの配下だった吸血鬼メイドや──ナイアーラトテップ辺りか。
自分がどういう存在であるかを自覚しているのみならず、定められた在り方を遵守する──そもそも、与えられた役目に背くという機能や選択肢が欠落しているかのように。
“魔王の寵児”に至上の音楽を捧げること。
彼女にとって絶対的な最優先はそれで、それ以外の全てに対する価値認識が暴落している。
人魚にとって禁忌とされる人化の術を使い、所有者に認識されないリスクを許容し、優れた伴奏者を集めるため遠回りに寄り道を重ねた。
偏に、己が存在意義のために。
そんな彼女が発話制限の首輪を付けることに同意したのは、それが恒久的な措置ではないからだ。
「ちゃんとテイムした魔物扱いで登録されてたし、依頼で王都外に出る時は外して貰えるとはいえ……いっそガスマスクでも着ける? 喋らないアピール兼オシャレとして」
『貴方様がお望みであれば、どんな格好でも致しますけれど……ガスマスク、とは? 喉を痛めるようなものは避けて頂けると嬉しいのですが』
フィリップの問いに、声が返されることはない。
代わりに音声情報の欠落した、しかし理解に苦しむことのない言語情報で構成された意思が届く。
「あ、そうか、マイナーな物の名前は……。カノンが付けてたゴツいマスクなんだけど、見てた?」
エレナも固有名詞の類には苦戦していたし、今でも咄嗟にエルフ語が出ることはあると、フィリップは思い出して納得した。
『視界には入れたと思いますが、細部までは。あまりお洒落をしているという印象はありませんでしたが……』
アンテノーラが貴賓席の扉があった枠を隔てて見たカノンは、極めて質素な服を着せられたヒトガタの魔物だった。
両腕は頑健そうな鱗に覆われていたし、背中には蝙蝠のような羽があって、明らかに化け物然としていて、少なくともアンテノーラの目にはオシャレには映らなかったのだが。
「え、そう? 無機質なマスクにキメラっぽい外観、いい感じに化け物っぽくて似合ってると思うんだけど。アンテノーラも似合うと思うよ」
カノンも二重構造の大顎と咽頭顎を隠して目元だけ出せば、可愛らしい少女に見える。顔だけは。
アンテノーラは顔立ち全体が極めて整っているし、口を隠しても目を隠しても変わらず美人だ。
どことなく冷たい雰囲気が作り物めいていて、無機質なガスマスクが似合うだろう。
──と、そんな意図だったのだが、彼女はそうは受け止めなかった。
『バケモノ……。あの、貴方様? 私は“楽器”ですが感情もありますし、そういうことは思っても口に出さないで頂けますか? というか、今の私は外見的には人間そのもののはずですけれど』
「あ、ごめん、そういう意味じゃない。取ってつけたように聞こえるだろうけど、君はものすごく綺麗だよ。そうして足を生やしてると、ただの……人間では有り得ないぐらいの美人なお姉さんって感じ」
少し慌てたフィリップの弁解に、アンテノーラは僅かに目を瞠り、やがて嬉しそうに微笑んだ。
『私の容姿がお気に召したのなら、光栄ですわ。……?』
「…………」
かと思えば、笑顔が消え、真剣な目つきで道の先を見つめる。
気付けば、二人は一等地の中でも上澄みの豪奢な貴族の別邸が並ぶ、サークリス邸の近くまで戻ってきていた。
「……ん? どうしたの?」
敵意すら滲ませる紺碧の双眸に、フィリップも漫然とではあるが視線の先を追う。
衛士たちにもステラにも言われたし、フィリップも予想していることだが、あの惨劇の被害者──特に狂騒に駆られ大切な人を傷つけた者や、傷付けられた者による報復の可能性はある。
しかしアンテノーラの素性は公開されていないし、記念公演での惨劇も歌が原因だとは発表されていない。あの場に居た人間は感覚的に理解しているかもしれないが、「お前のせいだ」と報復に走るほどの確信は持てないだろう。
フィリップ自身の考えはあまり当てにならないとはいえ、躊躇いなく暴力に走るほどの衝動も、息を止めようと思ったのも、心臓を止めたことさえも、完全に自らの意思だった。
歌による支配や誘導ではなく、歌を聴くための静寂を求める自己の衝動。自由意思に基づく選択の結果だった。
まあその自覚があったとしても、アンテノーラの語った通り、悲嘆や罪悪感からの逃避行動として他罰的になり、報復を目論む人間がいないとは断言できない。
とはいえ彼女は外神からの贈答品。
所有者であるフィリップ以外が害そうとしたときに、怒り狂った邪神が乱入してくるなんて可能性もある以上、予測不可能な被害を避けるには、当初の予定通り「敵は全員殺す」スタンスで居るのが賢明だ。
一般人相手ならまず負けない程度には強くなったフィリップだが、それは手加減しつつ怪我をさせずに制圧できるという意味ではない。
エレナに徒手空拳を多少は教わっているとはいえ、そもそも彼女の格闘技術は熊どころか魔物を相手取るためのもの。目を潰す、喉を潰す、首を折る、心臓震盪を起こす、エトセトラ。手加減の方法ではなく、あくまで剣を喪った状態で戦うための技だ。
敵なら殺すまで。
とはいえここは一等地。財を成した魔術師も多く住む場所だ。
そしてフィリップは魔術師相手だと途端に弱い。
単体攻撃魔術を狙って撃ってくれるならカモ同然だが、範囲攻撃魔術を使われると為す術もなくやられる。ペッパーボックス・ピストルは奇襲性に優れるが、本職の戦闘魔術師の魔力障壁を貫通するほどの威力はない。
敵でもいいが、魔術師ではありませんように、とフィリップは宛ても無く祈る。
『貴方様、お下がりください。まさか、このような場所で遭遇するとは……! どの種族でも兵士になるのは無能ばかりですか』
「は? 衛士団の悪口はせめて僕に聞こえないように……、ん?」
下がるのは君だと言おうとしたフィリップだが、流石に衛士に対する謗言は聞き捨てならないと眉根を寄せる。
そんなことをしているうちに、遠くに見える公爵邸の門扉が開き、アンテノーラの警戒対象が姿を現す。
長身を高いヒールで際立たせ、漆黒のコルセットドレスを翻す、遠目にも美しい肢体の持ち主。長い黒髪は王国では珍しく、容貌が判然とせずとも容易に個人を特定できる。
ペットを衛士団に拘束されて二日。
じわじわと空腹を感じ始め、不機嫌を募らせたミナが、フィリップではなくアンテノーラを見据えてやって来た。
「……事情を聞いて察してはいたけれど、まさか、本当に貴様だったとはね。まあ、私と同じくらい忠誠心の薄い奴だったから、驚きはないけれど」
「…………」
ミナが不機嫌を発散するのにアンテノーラを使うなら──つまり彼女をぐちゃぐちゃにして殺すなら、フィリップは全力で止める所存だった。
だが、そんな気配はない。
二人の間に漂う空気は友好的とまでは言わずとも、致命的なものではなかった。
好きな相手ではないが、即座にブチ殺すほど嫌いでもないといったところ。ミナにとって人間は餌、それを殺すのは落ちているパンを蹴っ飛ばすくらい簡単で、それ以上に罪悪感や忌避感のないことだ。
まあアンテノーラは人間ではないが、流石にミナより強いとか同格ということはないだろう。いつものミナなら無視しているところだが、どうやら以前からの知り合いらしかった。
漁村を訪れたとき、ミナは磯の匂いと深きものどもの臭いを嫌い、さっさと離脱したから二人は会っていない。
『貴方様、あれとお知り合いなのですか?』
「僕としては、二人の関係を訊きたいんだけど……。もしかしてアンテノーラ、魔王陣営の関係者だったりする?」
きょろきょろと辺りを見回し、誰にも聞かれていないことを確認した上で声を絞り、フィリップは囁くように尋ねる。
アンテノーラの歌が遠因となって多くの怪我人が出たことは、今のところ広く知られてはいない。だから道行く人に石を投げられたりはしないが、もしも魔王の尖兵であるなんて噂が流れたりしたら、飛んで来るのは石ではなく攻撃魔術になるだろう。
フィリップの問いには、絶対に盗み聞きされない形式で答えが返る。
『……それをご存知ということは、あれは敵ではないのですね』
「うん。詳しい話は省くけど、僕の飼い主」
「……、……?」
さらりと、あまりにも自然に、しかし不自然な関係性を語られて、アンテノーラは綺麗な二度見をした。
ついでに『申し訳ございません。私の専門は音楽、特に竪琴と歌ですので、冗談は誰か他の者にご師事なさってください』という思念まで飛んでくる。
フィリップが反論する前に、ミナが小さく腕を広げた。
「……フィル、いらっしゃい」
ご主人様に呼ばれ、ペットはトコトコと素直に従う。
素直に抱擁を受け入れ胸の中に収まった愛玩動物の首筋へ、ミナは愛情を示すように頬擦りをして、愛撫するように唇を這わせ、そして異常に発達した犬歯を覗かせ、柔らかな肌を食い破った。
「……!?」
『いけません貴方様。斯様な食人の化け物に、血を分け与えるなど』
牙の突き立つ僅かな痛みに、独特の多幸感と酩酊感が混ざり、やがて痛みが押し流される。
アンテノーラの思念には音声情報が無く、込められた感情は微妙に読み取りにくいが、顔を見れば悲鳴を上げそうなほど驚き焦っているのが分かる。
しかし、吸血に伴う快感によって霞がかった意識には、特に引っかからなかった。
柔らかな胸に顔を埋め、病的に冷たい体温と夜の匂いに包まれること十秒。
フィリップの体調に気を遣いつつ飢餓衝動を抑制できる程度に食事を終えたミナは、首筋から耳元へ唇を寄せ、上機嫌な声で囁いた。
「フィル、どういうつもりであれを手元に置こうとしているのかは知らないけれど、やめておきなさい。あれは歌声で自らの祖国を転覆させ、仲間を率いて滅ぼした滅国の歌姫。魔王陣営の“鍵”保有者、封鎖海峡の番人──アンテノーラよ」
「えぇ……」
正体を告げられて、フィリップは驚きよりも困惑の方が強かった。
ミナと知り合いだった時点で魔王陣営の関係者なのは分かっていたし、「まあ、そうだろうな」と納得できる。
しかし“鍵”保有者ということは、魔王真体に会うために突破しなければならない関門。
魔王側にしてみれば、化身はいくらでも自切でき再生も可能なパーツだが、真体は心臓や脳に相当する重要臓器。或いは化身は肖像画、真体はそのまま本人くらい重要度が違う。
それを守るはずの“鍵”は四つ、守護者も四人居たはずだった。
しかし現状、吸血鬼陣営の棟梁たるディアボリカは精神にトラブルを抱え、ミナは魔王陣営を離脱している。今代の闇属性聖痕者は人類に背く気配がない。
ただでさえ実質二欠けみたいな状態だったのに、更に一人が完全に離脱したとなると、なんだか少し可哀そうになってくる。
フィリップは特に魔王に思うところも無いし、尚更に。
『元、ですわ、貴方様。私は貴方様のための楽器、至上の音を捧げるために存在するモノ。それ以外の全ては、余分でしかありません』
アンテノーラの意思に、フィリップは思わず魔王に同情した。
“鍵”は魔王麾下の存在の中でも強い者に預けたのだろうが、強さだけを基準にした結果がこれだ。
ミナはディアボリカの後継として、そして魔王真体、1000年以上を生きる王龍相手に戦ったり逃げたりするよりは恭順する方が面倒がないと判断して、魔王の軍門に下っていた。
先代たる父親が発狂して記憶を失うと、これ幸いと
アンテノーラがどういう経緯で魔王に与したのかは知らないが、彼女は突如として自らの使命に気付き、責務や過去の全てを放棄した。
なんとも悲しい結束だ。
忠誠心どころか、暴力と恐怖で抑圧されていたという風でもない。本当にどうでもいいから捨てたという風情だった。
しかも追手が来るでもなく、ペナルティがあるわけでもない。
まあ、二人とも“鍵”自体は持ち出していないので、魔王としては致命的な離反ではないのかもしれないけれど。
フィリップがそんなことを考えていると、ミナが耳元でくすりと愉快そうな笑みを零した。
「……あの首輪、声を縛る物ね? 鰭を喪い、声を取り上げられて……人魚の歌姫が、落ちるところまで落ちたわね」
愉快そうな──というか、挑発的で揶揄に満ちた。
音楽が専門だけあって耳は良いのか、種族的に基礎能力が高いのかは不明だが、ミナの声を聞き逃さなかったアンテノーラは、にっこりと笑う。
そして純白のマーメイドラインドレスに手を掛け、裾から腿辺りまでを真っ直ぐに引き裂いた。
高価そうな服を突如として損壊したアンテノーラに「勿体ないなぁ」と咎めるような目を向けたフィリップだったが、艶やかな脚線美を露にした彼女が、
『……貴方様、その吸血鬼から離れて頂けますか。蹴り殺します』
なんて思念を送ってきては、流石に慌てた。
「旧交を温めるのは結構だけど、ミナを知ってて喧嘩を売れるなら君は十分に化け物だよ? 絶対怪我しないように、というかミナ、怪我させないでね!」