第二次銀河内戦   作:Eitoku Inobe

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第三銀河帝国と新共和国の戦いは帝国の大勝に終わった。

銀河系は大きく揺らめき帝国は勝利の旗を掲げ新共和国は己の流血を垂れ流し短い歴史に幕を閉じた。

帝国軍は次々と各地を征討し新共和国軍は敗北を重ね続けた。

しかし歴史は新たな局面へと銀河系を巻き込んだ。

これは最後に与えられた束の間の平生の時なのである。


平生の時
次戦の準備


-旧新共和国首都 ホズニアン・プライム-

あの戦いから丸1日が経ち戦場には久々の静けさを取り戻していた。

 

銃声や爆発音はすっかりなくなり、戦火の炎もあっという間に消し去られた。

 

市民間の喧騒も軌道上に佇むインペリアル級の大艦隊により静けさを保ったまま抑えられていた。

 

ただコムリンク先から新共和国兵士達の投降を呼び掛ける声と重厚感溢れるウォーカーの歩行音だけが響いた。

 

時折現れるTIEの聴き慣れぬ飛行音が人々の恐怖を煽った。

 

『愚かな新共和国の兵士諸君、君達の国家はもう滅んだ、大人しく投降せよ』

 

AT-ATの両脇を挟むように帝国軍の兵員輸送機が進んだ。

 

周りには随伴のトルーパーがスリング付きのT-21B重ブラスターやDTL-19を肩に下げ街中を闊歩している。

 

ビルの窓越しから市民達はずっとその様子を見つめた。

 

もう二度と見ない光景だとばかり思っていた。

 

『繰り返す愚かな新共和国の兵士諸君よ、大人しく投降すれば命も権利も保障される、無為にここで命を散らす必要はない』

 

ストームトルーパー達は周りを見渡し敵を警戒する。

 

投降せず特攻紛いの攻撃をしてくる可能性もあるからだ。

 

戦闘は終結したとはいえ油断は出来なかった。

 

「そういえば新型のTL-50の話聞いたか?」

 

1人のストームトルーパーが同僚に声を掛ける。

 

「俺はまだ見ていないがそいつを使える奴はよほどのエリートだろうな」

 

「おい任務に集中しろ」

 

「すみません、分隊長」

 

たわいもない雑談も束の間上官の軍曹に注意され2人は黙々と歩いた。

 

あと少しで折り返し地点だ。

 

そこで別のストームトルーパーがある事に気が付きブラスター・ライフルを構えた。

 

「分隊長あれを!」

 

軍曹や他のトルーパー達が一斉に振り返るとすぐに武器を構えた。

 

しかし冷静な軍曹は直ぐに武器を降ろさせた。

 

「まだ発砲するなよせ!投降してる」

 

トルーパー達の目線の先には負傷し両手を高く上げた新共和国の兵士達がいた。

 

頭に包帯を巻いている者もいれば士官の制服を着ている者もいて、技術兵や通信士官中に混じっていた。

 

兵士とは思えぬほどおどおどした表情を浮かべている。

 

軍曹はコムリンクを起動するとAT-ATの中にいる中尉を呼んだ。

 

「投降してきた新共和国兵士です、どうしますか?」

 

AT-ATの頭はゆっくりと残党兵達の方を向いた。

 

一瞬で彼らはビク付いた。

 

流石に動揺の声までは出なかったが明らかに怯えている。

 

『今准尉を向かわせている、武器を奪って輸送機に乗せろ。くれぐれも丁重に扱えよ』

 

「了解」

 

コムリンクを切り輸送機の方を見つめると帝国軍の軍用コートを着た1人の下士官が姿を表した。

 

輸送機の中にいるトルーパー達も姿を表す。

 

軍曹は敬礼し指示を仰いだ。

 

敗残の新共和国兵士達に向かって准尉は命令を出した。

 

「全員武装をその場に置いてこっちに来い!少しでも下手な真似をした瞬間全員を射殺する」

 

手招きし上がってくるようジェスチャーした。

 

数名のトルーパーに見張られ弱った兵士たちはノロノロと武器をその場に起きゆっくりとトルーパー達の方へ向かった。

 

軍帽に隠れ准尉の目は見えなかったが彼はじっと投降してくる兵士達を見張っている。

 

ゆっくりと全員が准尉の下へ近づいてきた。

 

「では全員を左側の車両に乗せろ、言われた通り手荒な真似は控えろよ」

 

「わかりました」

 

「よし行くぞ、ほら」

 

トルーパー達に連れられ兵士達は兵員輸送機の中へ放り込まれた。

 

その様子は当然市民達も見ていた。

 

新共和国は敗北したという決定的な瞬間を彼らは目にしたのだ。

 

 

 

投降した大半の兵は中央からかなり外れた僻地に集められていた。

 

エグゼクター級の中にはプレハブ式の駐屯基地が2基備わっており、そのうちの1基がこの地に下されていた。

 

「士官と部隊長はこっち、一兵卒は向こうだ」

 

「将官以上のエイリアン種族は尋問に掛けたら射殺しろ、戦犯にかける必要もない」

 

「わかりました」

 

親衛隊保安局のフリシュタイン大佐は現地で直接親衛隊の指揮を執っていた。

 

冷酷な命令を次々と発する彼はまさに保安局員の創造された姿そのものだ。

 

白い親衛隊制服の上から彼は黒い軍用コートを着ておりベルトにはホルスターに入ったブラスター・ピストルが下げられている。

 

彼の姿は美青年という言葉がとても似合っており白髪に近い薄い銀髪を右に流した髪型の上には親衛隊の軍帽が被っていた。

 

「それとだな、殺した敵兵はなるべく丁重に扱え。それが敵に対するせめてもの敬意だ」

 

「全隊に伝えておきます」

 

去っていく士官を見送りながら彼は冷たい視線を捕虜となった幾万名の新共和国兵士達に向けた。

 

フリシュタイン大佐は我ながら己が先程放った言葉に苦笑を浮かべた。

 

()()()()()()()()()()()()”か。

 

元々正規軍でもないテロ組織の連中に随分情けをかけてやったものだと彼は思う。

 

それでもその言葉は彼の本心だ。

 

「やあフリシュタイン大佐」

 

「これはフューリナー上級大将ではありませんか、どうされました?」

 

上官に敬礼をしフューリナー上級大将もそれに返した。

 

親衛隊とFFSOUは組織の都合上かなり深いつながりを持っている。

 

「順調にどんどんやっているな」

 

「はい、総統閣下の理想郷が為我々は手足となって働かなければなりませんので」

 

「その為には多少手を汚しても構わないか」

 

「それはお互い様でしょう?閣下こそ先代議長はどうしました」

 

「ハハ、相変わらずだ。その話は…まあこれが答えだ」

 

フューリナー上級大将の僅かな沈黙からフリシュタイン大佐は大体の事を把握した。

 

深く口に出さないのが互いの為だ。

 

「シュメルケの機嫌が悪い…困ったものだ」

 

「なるほど、ところで私にはどういったご用件で?」

 

「そうだったな、ディールス長官と君を交えて話がしたい」

 

「私もですか?」

 

「ああそうだとも、君も必要だ」

 

「わかりました」

 

不思議だなと思いつつもフリシュタイン大佐はポケットからホロプロジェクターを取り出した。

 

ホログラムは起動したがディールス長官の姿はなかった。

 

相手が出ないとこの通話タイプのホロプロジェクターは起動しない。

 

数十秒経ってようやくホログラムに彼の姿が映し出された。

 

「どうしたフリシュタイン、それに上級大将殿」

 

「色々と積もる話が出来てしまってな」

 

フューリナー上級大将は周りを気にした。

 

流石に今から話す話は聞かれたら多少厄介な事になるからだ。

 

「向こうで話そう」

 

 

 

 

 

それから三日が過ぎた。

 

ホズニアン・プライムとシャンドリラの新共和国軍は完全に降伏し暫定政権が全新共和国軍に武装解除と降伏を呼びかけていた。

 

敗北を悟ったほとんど新共和国軍は言われた通り武装を解除し主人の座に君臨した帝国に対し首を垂れた。

 

だが呼びかけに応じない場所もあった。

 

まだ敗北していない、帝国には勝てると愚かにも見える抵抗を続けている。

 

当然そんな存在が許されるはずもなく徹底的に殲滅させられた。

 

その頃首都コルサントでは代理総統が高らかに勝利宣言を発表し総統自らが占領地であるホズニアン・プライムに赴くと宣言した。

 

銀河の情勢は一瞬のうちに大きく変わった。

 

この宣告を聞いた惑星エリアドゥの防衛軍は付近の新共和国軍を攻撃し独立を確保。

 

星系一体を掌握し帝国への服属を発表した。

 

皇帝の出生地である惑星ナブーでも軍事クーデターが発生し政治の実権は帝国支持派に委ねられた。

 

他にもコラルグやモントロス、プレフスベルト、ウイター、ライサルなど帝国の恩恵を受けていた惑星が次々と服属を表明。

 

たった一度の勝利で帝国は再び銀河系に影響力を持ち始めた。

 

逆に新共和国は政府から虐げられ愛玩具のように弄ばれていた。

 

新共和国を匿う事で帝国からの報復を恐れた惑星は徹底的に関係者や新共和国の役人を弾圧し惑星外へと追いやった。

 

ある惑星では手柄欲しさに新共和国艦船を手当たり次第に襲撃し多数の犠牲者を出していた。

 

その姿は海賊と見分けが付かないほど荒々しく獣のようだった。

 

また別の惑星政府は星系や宙域内の新共和国艦隊を出来る限り抑留し艦船や兵器を我が物としていた。

 

これからは再び戦いの時代だ。

 

帝国が勝利したとはいえ地方の残党は抵抗をやめないだろう。

 

その為にも影響力と自衛力を付ける為には更なる軍備が必要だった。

 

元々新共和国から多額の支援金を受けていた為かつてよりも軍事力は増加していた。

 

それでも帝国を相手にするとなればまだ足りない。

 

その為には新共和国防衛艦隊の豊富な艦船や兵器群が必要だ。

 

中には将校や士官達を引き入れようとする政府まであった。

 

こうして新共和国は弾圧され併合され分散していった。

 

だがそれだけが末路ではなかった。

 

先程も言及した通り新共和国は大きな軍縮をした代わりに各地の防衛軍を強化する対策を取った。

 

おかげで帝国時代よりも各地の惑星防衛軍は豊かな装備と戦力を持てるようになった。

 

防衛軍の指導者達は多大な利益と恩恵を受けただろう。

 

当然そんな指導者達が大恩ある新共和国を見捨てるはずなかった。

 

帝国に味方しようとする政府の官僚達を“粛清”し残存新共和国を引き入れ帝国と戦う事を決意させた。

 

独裁政治の帝国を倒す為に強権的で独裁的な軍事国家が誕生するのはおかしな話だが事実だ。

 

こうして銀河系は再び波乱に満ち溢れていた。

 

一方帝国では戦いの功績と栄光を讃え大々的な式典が開かれていた。

 

この式典では多くの者が昇進を言い渡され勲章と共に英雄となった。

 

まずホズニアン陥落の立役者であるバエルンテーゼ上級大将は総統から名誉銀十字勲章と名誉勲章が与えられ帝国領A管区の全指揮権が譲渡された。

 

帝国にはいくつか勲章や称号があり総統が帝国の指導者となった後その種類は大幅に増やされた。

 

以前からあったのは名誉勲章とさらに上の帝国殊勲名誉章などだ。

 

他にもクリムゾン・スターやエンペラーズ・ウィルなど様々だが総統は第三銀河帝国の権威を示す為に新たな章を生み出した。

 

それが十字勲章だ。

 

白や銀色の淵に象られた十字架の上に帝国の紋章が付け加えられ植物や花を模した装飾品が備わっている。

 

一応十字勲章自体は数千年ほど前の大戦争で活躍した“放蕩の騎士”がその勲章を受け取っている。

 

しかしデザインなどはほぼオリジナルだ。

 

二等から名誉章まで存在し最も名誉であるとされているのは名誉銀十字勲章であった。

 

シャンドリラを陥したヴィアーズ大将軍は同じく名誉勲章と銀十字勲章、そして帝国軍最高司令官の地位が与えられた。

 

事実上の帝国軍最高司令官だ。

 

これはカシオ・タッグ代将軍以来の地上軍出身の最高司令官だ。

 

同じくローリング大将軍も同様の栄誉を受け地上軍長官とさらに統合本部長、スターファイター隊長官などの職務を任された。

 

オイカン元帥は卓越した指揮能力を認められ上級元帥に昇進し宇宙軍長官と艦隊司令長官の職務が与えられた。

 

数十機以上のスターファイターを撃墜したハイスマンとバルトホルンはそれぞれ少佐に昇進し空戦十字勲章とフライト・バロンの称号を得た。

 

また単機でスターホーク級を撃破したルーデル少佐は中佐に昇進し帝国最高の勲章である帝国殊勲名誉章が与えられ総統からも直接名誉銀十字勲章が与えられた。

 

これで彼に渡せる最高の勲章はいよいよ両手で数えるほどとなってしまった。

 

だがそれよりも功績を称えられたのはやはり施設に帝国の御旗を掲げた第六親衛連隊だった。

 

ハイネクロイツ少佐は撃墜数と機体を撃墜されてもなお戦い続けた精神力を評価され中佐に昇進。

 

指揮官不在の中ウォーカー部隊を指揮したアデルハイン少佐もその能力が認められ同じく中佐に昇進した。

 

旗を掲げたヴァリンヘルト中尉は上級中尉に昇進し一等十字勲章の栄誉をその若さで獲得した。

 

そして連隊の最高司令官であるジークハルトは大佐に昇進し名誉白十字勲章の栄誉を手にしたのだ。

 

今までにないほどの歓声に包まれて。

 

 

 

 

-旧新共和国領 ヤヴィン星系 ヤヴィン4-

このヤヴィン星系は銀河史上最も重要だと言っても過言ではない一戦があった。

 

亡きグランドモフターキンはこのヤヴィン4に存在していた反乱同盟軍の秘密基地を攻撃する為あの超兵器を搭載したバトルステーションでこの地に向かった。

 

しかし結果は悲惨なものだった。

 

ステーションの弱点を突かれたった一発のプロトン魚雷でバトルステーションは一瞬で木っ端微塵となった。

 

ターキン始め50万人以上の将兵が一瞬でその命を散らしたのだ。

 

帝国にとっては悲劇と屈辱の場所であり新共和国にとっては自由の為の聖地であった。

 

やがてここには新共和国のコロニーが設置され退役した軍人などが住み着いた。

 

他にも新共和国の軍事基地が存在しており主に哨戒の為のスターファイターが大量に配備されていた。

 

「はぁ…いくらパイロットと言えどこれじゃ兵卒以下だな」

 

「まだ新兵ですし…」

 

「あのな、“()()()()()”という理由は前線では通用しない。新兵だから敵はそいつを見逃すか?」

 

隣にいた副官のタラソフ大尉は首を振った。

 

訓練場では若き新共和国のパイロット達が格闘訓練をしていた。

 

「撃墜された機体は仮にどんな名機や最新鋭機だったとしても戦いの役には立たなくなる。だが兵士は生き延びる義務がある、だからこそこう言った訓練が必要だ」

 

「ええその通りです…」

 

「まあこれから訓練を重ねれば少しはマシになるか…おいそこ何してる!」

 

彼は異変に気づき新兵の下へ走った。

 

1人の新兵が少し血を流して座り込んでいた。

 

他の新兵達が取り囲んで心配そうな表情で覗き込んでいる。

 

「どうしたんだ」

 

「パイロットスーツでの慣れない格闘戦で足を挫いて殴打しました」

 

「軽傷です…なんともありません…」

 

「そうは見えんぞ…ああお前達2人はこいつを医務室に運んでやれ、他は全員訓練再開だ!」

 

手を何回か叩き合図を取ると新兵達はそれぞれやる事を始めた。

 

やれやれと言った表情で彼は元いた場所に戻ろうとすると向こうから数人の将校が歩いてきた。

 

それに気づいたタラソフが彼に下に向かってくる。

 

「ラクティス!ちょっとラクティス!」

 

「ああ見えている…あれは軌道上の防衛艦隊の奴らだ…一体なんのようだ?」

 

先ほど話していた教官が彼らに敬礼した。

 

教官の階級は大尉であり向こうに見える将校達の階級は恐らく大尉以上だ。

 

「…マジノ線での戦闘で遂に俺たちにもお呼びがかかったか」

 

「じゃあ遂に出撃か?」

 

「かもな…もしそうだとしたら大変だ…よほど戦線が逼迫してるらしい」

 

2人は駆け足で向かいながら話した。

 

アカデミーで同期でありウィングメイトの2人は状況を把握してか深刻な表情を浮かべていた。

 

ちょうど出口に差し掛かった頃にはすでに数人の将校が教官と軽く会話をしていた。

 

彼は軍服の襟元を直しタラソフ大尉と一緒に敬礼した。

 

「あぁ…どうかされたか?ってウィルバンじゃないか」

 

「ラクティス大変だ…ホズニアン・プライムが陥落した」

 

ラクティス・ストライン中佐の叔父にあたるディクスの親友であるウィルバン・ゼロヴァー准将は淡々と彼に話した。

 

一瞬のうちにラクティスの表情はより深刻なものとなった。

 

目が一瞬泳ぎ動揺の意図が取れる。

 

「バカな…帝国軍はマジノ線で食い止めてるはずだ」

 

「だがこれは間違いない事実だ…既にマジノ線の部隊は撤退を開始し帝国は勝利を祝っている」

 

「じゃあ…じゃあブリーズ叔父貴とディクス叔父貴はどうなったんだよ!」

 

「まだ詳しい事は判っていない…お前を呼んだのはまた別の理由だ」

 

ゼロヴァー准将もラクティスと同じように思い表情を浮かべていた。

 

彼も心の底では親友であるディクスの事を案じているのだろう。

 

出なければ態々ラクティスにその事を伝えたりしない。

 

「新共和国の中枢が崩壊した今我々はこの星系を守らなくてはならない。その為にはお前達が必要だ」

 

「なるほどな、分かった行こう」

 

察しの良いラクティスはすぐに頷きゼロヴァー准将達の後に続いた。

 

「ラクティス…」

 

タラソフ大尉が彼の心境を察して声を掛ける。

 

しかし今のラクティスはもう指揮官の顔だ。

 

一点の迷いも曇りもない。

 

彼は新共和国や周辺領土の安全と国益を守る新共和国軍スターファイター隊指揮官なのだから。

 

真剣な弱みひとつない顔付で彼は司令室に向かった。

 

 

 

-ホズニアン・プライム 帝国軍プレハブ式駐屯基地-

大佐となったジークハルトはプレハブ式基地の司令室に呼び出されていた。

 

窓の外を見渡せばまだ多くの新共和国兵が捕虜として並ばされている。

 

可哀想に見えるがこれも戦争なのだし数年前までは新共和国だって同じ事をやっていた。

 

これも戦争の一環だ。

 

そんな風景を見つめながら歩いているともう目的の司令室だ。

 

トルーパー2人に保安将校が何か話をしていた。

 

流石にジークハルトも入室を躊躇った。

 

だが彼に気づいた保安将校が空気を読んで早めに会話を終わらせ敬礼と共に去っていった。

 

「モーデルゲン上級大将に呼ばれてきた」

 

「入室を許可します」

 

パスコードを解除しジークハルトは司令室に入った。

 

彼がかなり深くまで入るとドアは自動的に閉じた。

 

室内にはモーデルゲン上級大将の他にも幾人か佐官や将官の親衛隊将校がいた。

 

そんな彼らにジークハルトは直立不動の敬礼で挨拶する。

 

「ジークハルト・シュタンデリス大佐、参りました」

 

「ご苦労大佐、一旦休憩だ」

 

クリープル・モーデルゲン上級大将は参謀や幕僚将校達に合図をかけた。

 

彼らは皆バラバラと司令室を後にする。

 

全員が退出し終わった頃モーデルゲン上級大将は話を始めた。

 

「君の連隊は本当によくやってくれたよ。バエルンテーゼ上級大将も感謝している」

 

「それは是非とも部下に報告せねば」

 

「そうしてくれ、君を呼んだのは当然世辞を言う為ではない、君と君の連隊についてだ」

 

「私はともかく第六親衛連隊に何か不備でも?」

 

「いやそうではない。むしろ君の連隊は親衛隊の中でも最高峰の練度だと私は考えている」

 

どうやら説教や解任などではないらしい。

 

だとしたらなんの話であろうか。

 

上級大将はホロテーブルのホログラムを起動した。

 

「知っての通り我々は勝利を得た、だがそれと同時に少なからず損失はある」

 

ホログラムには親衛隊の各部隊の情報が映し出された。

 

数十の兵団や軍団、師団が並んでいる。

 

その下には連隊、大隊と細分化されていた。

 

「元から我々の戦力は少ない、そこで即時戦力の増強と戦闘訓練を主体としたとある計画が立案された」

 

モーデルゲン上級大将はホロテーブルからディスクのような物を取り出した。

 

それをジークハルトに優しく手渡す。

 

ディスクにはオーラベッシュで「外人部隊運用計画」と記されていた。

 

不可解な表情でジークハルトはディスクを見つめた。

 

「主に外人部隊を前線に送り込んでいち早く経験と帝国兵士としての基本を叩き込む。簡単に言えば親衛隊外人部隊の設立だな」

 

外人部隊の設立。

 

ジークハルトにとっては聞き馴染みのない言葉だった。

 

無論アカデミーで少し習った事はある。

 

主に傭兵や正規軍に入隊出来ないエイリアン種族などを組み込んだ部隊だ。

 

正直十分兵力にゆとりがある帝国軍ではその存在は稀、もしくは存在すらしていなかった。

 

あくまで地方の惑星防衛軍や過去の軍がその体制を取っていたというだけだ。

 

しかし親衛隊はそれを取るというのだ。

 

徴兵制といい外人部隊といい親衛隊はかなり異端児的な面がある。

 

存在自体協定の抜け目を掻い潜って生まれた組織なのだが仕方ないと言えば仕方ないのだが。

 

「三個中隊分の外人部隊が君の連隊に配属される、君は他の隊員と共に彼らを帝国の兵士に仕立て上げて欲しい」

 

「お言葉ですが上級大将、そんな連中信用出来ますか?」

 

これは重要な質問だった。

 

全隊員、そしてジークハルトにとっても是非とも聞いておきたい質問だ。

 

曲がりなりにも親衛隊はアカデミーを出た正規兵が大半だ。

 

しかし外人部隊はそんな連中じゃない。

 

言ってしまえばならず者や傭兵などが大勢だろう。

 

そんな連中と肩を並べ戦うなど言語道断だ。

 

しかし上級大将はこう述べた。

 

「信用…言葉が違うな大佐、こう言うべきだ。奴らは“使()()()()()()()”とな」

 

「捨て駒?」

 

「そうだとも、外人部隊など親衛隊と正規軍が戦力を増強するまでの時間稼ぎだ。やがては銀河規模での徴兵が行われる」

 

モーデルゲン上級大将の表情はどこか自嘲気味だった。

 

そんな方法でしか戦力を維持できない現状を思ってなのだろうか。

 

ジークハルトにはよくわからなかった。

 

「奴らにはそれまで貴重な正規兵の代わりに戦ってもらう。いっときでも帝国のために戦い死ねる事を誇りに思っていいくらいだ」

 

「…ですがそれはいくらなんでも…」

 

「当然使い方は君に任せる、これはあくまで私…いや“彼”の持論だからな。とにかくこれはもう決定事項だ」

 

「彼」とは誰の事を指してるのか不明だが恐らく親衛隊の人物なのだろう。

 

「君と幾つかの部隊にはそのディスクに記されている惑星に行ってもらう。詳細はまた別の時に話そう」

 

「…あまりいい任務ではありませんね」

 

ジークハルトは少し不満を漏らした。

 

モーデルゲン上級大将も笑っている。

 

「そう思うのは君次第だ、とにかく私は計画通り戦果さえ出してくれればなんでもいい。期待している…というのは烏滸がましいが頼んだぞ大佐」

 

「わかりました」

 

ジークハルトは敬礼して司令室を後にした。

 

ディスクをしっかりと握り締め悶々とした思いを胸に抱きながら。

 

 

 

プリダスタネーションはあれから数回のジャンプを繰り返し帝国軍から身を隠していた。

 

「帝国艦隊はホズニアンやシャンドラを取り囲んでいて警備は今のところ手薄です」

 

「不幸中の幸いね」

 

「このまま近くのヤヴィン星系に向かおうと思いますが」

 

ブリンダー中佐は隣で状況を見つめるレイアに尋ねた。

 

レイアは少し考えた。

 

「いえ、行き先はヤヴィンではありません」

 

「いやしかし…他にどこが…」

 

「惑星ディカー、以前私たちの仲間があそこの惑星に小規模な基地を作っていたはずです」

 

「確かに…ヤヴィン星系は敵も攻撃目標のはず」

 

「…帝国も当分捜索に手間取るだろうからな…進路をディカーへ急げ」

 

乗組員は頷き進路をヤヴィンからディカーに変更した。

 

ブリンダー中佐はふぅと息を吐いた。

 

「議員もお疲れでしょう、少し休まれてはどうでしょうか?」

 

「そうね…そうさせてもらうわ」

 

流石のレイアも疲労が溜まっていたのかブリンダー中佐の申し出をすぐに受け入れた。

 

ブリッジを後にしゆっくりと仮眠スペースまで足を運ぶ。

 

道中色々な人に敬礼や挨拶をされた。

 

レイアは挨拶をしてくれた1人1人にしっかり労いや励ましの言葉をかけた。

 

少なくとも議員であり過去の英雄であるレイアが出来る最大限のフォローだ。

 

疲れていても己の使命を怠る事はない。

 

そのおかげか彼女の言葉で何人かの人は表情が少し明るくなっていた。

 

少しでも未来に希望を持ってもらいたい。

 

レイアはそう思っていた、

 

するとちょうど仮眠スペースから2人の青年と中年の男が出てきた。

 

この艦が出港する前にパラシュートで飛び降りてきたあの2人だ。

 

聞いた話によるとあの2人は情報部所属でしかもこの艦に今も乗艦しているクワットの大使館メンバーを救出したのも彼ららしい。

 

しかも片方は元パスファインダーだそうだ。

 

2人は軽口を叩き合いながら談笑していた。

 

「仕方ないから酒に火をつけて野郎に投げたよ。そしたら野郎はビビって逃げちまった」

 

「絶対嘘だな」

 

「ほんとなんだって、あっ」

 

2人ともレイアに気づいたのか急いで敬礼した。

 

本当はもっと話していてくれてもよかったんだなと彼女は思った。

 

「あなた達の名前は確か…」

 

「えっと私がジョーレン・バスチルでこっちが」

 

「ジェルマン・ジルディール中尉です議員」

 

2人は戸惑いながら作り笑いをう浮かべ名前を話した。

 

レイアは2人に握手を求めた。

 

2人は更に戸惑いの表情を深めた。

 

「貴方達のおかげでセルヴェント大使ら大勢の命が救われました」

 

まずはジョーレンに力強く握手を込め次にジェルマンにも両手でしっかりと握手をした。

 

「きっとこれからも大変な戦いは続くでしょう。私から無茶な命令やお願いをする事があるかも知れません」

 

「お構いなく、我々はもう覚悟の上です」

 

「どんな死地に送り込まれたって文句は言いませんよ」

 

2人は簡潔に力強い覚悟を示してくれた。

 

その気高い意志が瞳に宿っている。

 

レイアはそのことを頼もしく思った。

 

これからも続く戦いにはこう言った人材が不可欠であろうから。

 

「私達の意志が報われるまで共に戦い続けましょう」

 

「ええ!」

 

「ああ!」

 

これはレイア自身の決意でもあり2人とっては新たな任務の始まりでもあった。

 

帝国との戦いという新たな任務の。

 

 

 

-アウター・リム・テリトリー イリーニウム星系 惑星ディカー-

ハイパースペースからプリダスタネーションが出現しその後方に一隻のMC80スター・クルーザーが現れた。

 

ディカーの軌道上にも艦船は存在していた。

 

一隻だがCR90コルベットが軌道上を周回していた。

 

「ディカー駐留中の“タンティブⅣ”を確認、他の艦影は確認されておりません」

 

レーダー士官が端末を操作し報告する。

 

「それにしても災難でしたな、ディゴール准将」

 

ブリンダー中佐はモニターに映っている新共和国地上軍准将のシャール・ディゴールに敬礼した。

 

彼はプリダスタネーションの後方にいるMC80“クレマンソー”に乗艦していた。

 

『だが何とか私の師団とこの艦は離脱出来た。尤もあれだけいた部隊のうち私の師団だけ…なのだがな』

 

「今は生き延びまた明日も戦える事を喜びましょう。貴方の指揮のおかげで丸々一個師団とクルーザーが手元にあるんですから」

 

ディゴール准将は新共和国地上軍の軍人でホズニアン・プライム防衛次官を務めていた。

 

彼は絶望的な状況の中機甲師団を巧みに利用親衛隊の猛攻を防いだ。

 

そして彼は重火器をほとんど失う代わりにこのクレマンソーとハンガーベイに搭載されているCR90一隻と十個中隊、そして師団の全てを無事に撤退させたのだ。

 

プリダスタネーションを除くと彼らだけが唯一ホズニアン・プライムから脱出した者達となっていた。

 

『確かにないよりはマシか…我らにフォースが共にある事を信じよう』

 

「はい」

 

クレマンソーはCR90を切り離した後地上の前哨基地に降り立った。

 

プリダスタネーションも同じように基地の母港に入港した。

 

乗組員や兵士達は慌ただしそうに持ち込んだ機材や機体を基地に搬入し始めた。

 

元々基地にいた兵士たちも手伝い始めた。

 

そんな中パイロットのヴィレジコフ中尉とジェルマンとジョーレンは3人だけ呑気にてくてく艦を降りて基地内を散歩していた。

 

側から見たら羨ましいほど暇そうだ。

 

いくらパイロットと情報部員達といえど少しは手伝えよという声が飛んできそうだ。

 

「俺はこれでもナブーやコメナーの戦い、フォンドア戦にジャクー戦まで戦い続けてきたんだぜ?」

 

「んで撃墜スコアは?」

 

「さっきのも合わせて19機だ、TIEファイターは数が多くてスコアが稼ぎやすい。早くペイントしとかないとな」

 

「十分エースパイロットじゃないですか」

 

「ああだがアンティリーズとかファーレルとかソークーとかソームあたりには負けるな」

 

ジェルマンは空気を思うとしないジョーレンを睨みつけた。

 

ジョーレンは肩をすくめ苦笑を浮かべていた。

 

一方のヴィレジコフ中尉はそんな事全く気にしていなかった。

 

後ろ尊敬する英雄達の名が出されて少し嬉しそうだ。

 

「いつかは彼らのようなエースパイロットに俺も」

 

ジョーレンは「ほらな」と言った表情を浮かべていた。

 

するとジョーレンとジェルマンを呼ぶ声が聞こえた。

 

振り返るとレイアがいた。

 

3人は再び敬礼した。

 

「ジルディール中尉とバスチル大尉、少し司令室に」

 

3人は顔を見合わせた。

 

ヴィレジコフ中尉は「行ってこいよ」と言った感じだ。

 

2人は軽く頷きレイアについて行った。

 

司令室までの道のりは決して遠いものではなかった。

 

むしろ小さい前哨基地の為かなり早くついたし司令室も簡素な造りになっていた。

 

司令室のホロテーブルを囲むようにブリンダー中佐やディゴール准将、クレマンソーの艦長であるリジック大佐、基地司令官のクレーカー少佐がいた。

 

レイアと2人もその枠の中に入った。

 

「早速貴方達に任務を与えます」

 

ジェルマンとジョーレンは息を飲んだ。

 

一瞬だけ静けさがその場を包んだ。

 

「新共和国は崩壊しましたが各地の兵力は未だ健在です」

 

星図が浮き上がりいくつかの新共和国軍が駐留している拠点が映し出された。

 

「ですがここもいつ帝国に攻撃されるか判りません」

 

「それに兵力があるとはいえ我々が孤立した事に変わりはない」

 

ディゴール准将は重々しい表情を2人に伝えた。

 

「2人は各地の部隊を訪れてその指揮官達との確実な情報網を設置して欲しいのです」

 

「情報網…ですか?」

 

「ええ、何我々が反撃する為に仲間と連携を取る必要があります。その為にも連絡手段を確立する必要があるのです」

 

「帝国に攻勢を仕掛けるにしてもそれぞれがバラバラじゃ各個撃破されるだけだからな」

 

クレーカー少佐が付け加えた。

 

2人もそれは重々承知だ。

 

「これには情報部員と元特殊部隊の高い技量が必要とされます」

 

「つまり今の状態では我々しかいないと」

 

「その通り、君達が新共和国の希望なのだ」

 

冷静なディゴール准将の視線が2人を見つめていた。

 

プレッシャーはすごいがその分の期待はとても嬉しい。

 

ジェルマンとてここでただ時を待つのは御免だった。

 

あの人と交わした約束の為にも。

 

「まずは近くのヤヴィン、次にキャッシークやモン・カラなどをめぐってもらいます」

 

「多少の自由行動は許可する、必ず任務を遂行して欲しい」

 

「基地に来て早速こんな重い任務を託してしまって申し訳なく思うのだけど…」

 

レイアは2人心配を向けていた。

 

しかしジェルマンもジョーレンもとっくにやる気だった。

 

2人は顔を見合わせ微笑を浮かべた。

 

そして口を開いたのジェルマンだった。

 

「やります、必ず情報網を確立して帝国を倒します」

 

「何なら1人でコルサントにでも潜入してあの忌々しい代理総統殿を暗殺だってして見せますよ」

 

「頼もしいな、では引き受けてくれるのか?」

 

「当然です、我々に任せてください!」

 

将校達はほっとしたように顔を見合わせ笑みを浮かべていた。

 

レイアも重圧から解放されすっきりとした表情があった。

 

「では2人に任せました、貴方達にフォースがと共に在らん事を」

 

2人はキリッとした顔で全員に敬礼した。

 

 

 

2人に与えられたのは基地の格納庫に置かれていたUT-60D Uウィング・スターファイター/支援船だった。

 

このガンシップ兼営員輸送船はハイパードライブまで備えている為遠方まで兵士を展開する事が出来る。

 

今回の任務には打って付けの機体だ。

 

武器屋アーマーを2人は急いで詰め込んでいた。

 

「Uウィングか…乗った事ないな」

 

「俺は何度もある、ここから降下した事だってあるぞ」

 

「パスファインダーってのは落下傘部隊みたいな事までするのか」

 

「何でもやるし何でもやらされるのがパスファインダーだ」

 

サーマルデトネーターを詰め込んだケースを置くと彼はパイロット座席に座り込み機体を確認し始めた。

 

ジェルマンはその間にも予備のブラスター・ライフルやブラスター・ピストルを機体に搭載していた。

 

「かなり整備が行き届いてる、機体は問題なしだ」

 

「それはよかった、医療物資を運んだらいつでも…ってヴィレジコフ中尉!」

 

「医療物資だろ?持ってきてやったぞ、本当なら俺が操縦してやってもよかったんだけどな」

 

ケースをジェルマンに渡すと中尉は機体を覗き込んだ。

 

「インターセプター乗りにガンシップはきついんじゃないか?」

 

「何でも乗りこなすさ、でもパイロットの数が足りなそうだから俺は残るよ」

 

ヴィレジコフ中尉はジェルマンに微笑み優しく彼の肩を叩いた。

 

ジョーレンにも軽く敬礼をした。

 

それを感じ取った彼は顔を見せずグッドポーズを見せた。

 

それだけでヴィレジコフ中尉は十分だった。

 

「それじゃあ頑張れよ2人とも」

 

「中尉こそ頼みましたよ」

 

「ああ!勿論だ!」

 

手を振りながらヴィレジコフ中尉は機体を降りた。

 

するとすぐにハッチが閉まり機体が浮き上がり始めた。

 

いよいよ出発だ。

 

忙しいディカー基地を背にUウィングは浮き上がった。

 

ジェルマンは医療物資のケースを機体に置いておくとパイロット席に座った。

 

「まずはどこへ行く?」

 

「当然近場のヤヴィン星系だ、まあ帝国軍がもう来てるかも知れんがな」

 

「とにかく急ごう」

 

Uウィングは完全に浮上し空へと飛び立った。

 

2人とも気づいていなかったが手の空いていたディカー基地の兵士達が手を振って見送ってくれていた。

 

司令室では将校や議員達がUウィングの出発を敬礼と共に見送っていた。

 

「このまま加速して大気圏を出る、その間にハイパースペースの座標計算だ」

 

既にUウィングは雲を突き抜けさらにその上を行っていた。

 

飛行機雲を作りながらUウィングはさらに進みついには大気圏を飛び出た。

 

もう宇宙だ。

 

果てしなく広大な世界がコックピットの外から見えた。

 

美しくもあり恐ろしくもある。

 

2人はそんな果てしない世界を旅するのだ。

 

自由と民主主義の為に。

 

死んでいった者達の意思を引き継ぐ為に。

 

惑星を取り囲む小惑星帯を抜け安全地帯をそのまま進んだ。

 

そしてジョーレンは機体のレバーを引いた。

 

この果てしない宇宙を素早く移動する為の“世界”に入る為だ。

 

眩い光が機体を取り囲みUウィングはハイパースペースの中へと誘われた。

 

2人の新たな旅と任務が始まったのだ。

 

 

つづく




お久しぶりですねはい()

いや色々同時進行なもんで仕方なかったってやつですはい

はい(威圧)
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