第二次銀河内戦   作:Eitoku Inobe

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「エクセゴルの戦い、レジスタンスにとっては大きな一大決戦であったが第三帝国や大セスウェナ連邦、他の銀河系の国家からしてみれば全く関係のない出来事であった。レジスタンスは確かにシス・エターナルという巨悪を討ったが、それは戦争の早期終結とはなんら関係のないものだった」
-ヴォレン・ナル著書 “第二次銀河内戦”より抜粋-


エクセゴルの戦い/前編

Xウィングが飛行編隊を組んで前線へ突入する。

 

シス・エターナル艦隊はまだレジスタンス艦隊の襲来に対して対応が出来ていないようだ。

 

その証明のようにジストン級からは1発のターボレーザーも降ってこない。

 

「全スターファイター隊及び作戦参加中の小型艦艇群へ、ウェッジ・アンティリーズ大佐だ。敵主力艦の弱点は船体下部のスーパーレーザーと反応炉の付け根だ」

 

ヤヴィンから出立したレジスタンス艦隊から全部隊にジストン級の弱点が示された船体模型データが公開された。

 

前回の戦闘でジストン級との戦闘を繰り広げたことにより、その弱点は把握している。

 

結局ジストン級には逃げられてしまったがあの戦いは無駄ではなかった。

 

何せ今は逃げ道がない、前回と同じようにはいかない。

 

「スターファイター隊と小型艦艇の機動部隊は敵艦に取り付き弱点を徹底的に叩け。最悪砲を潰せるだけでも艦隊への脅威は引き剥がせる」

 

後方にはYウィングやBウィングの爆撃機、CR90などのコルベット艦が続いている。

 

Xウィング、Aウィングの仕事は特にこれらの小型で火力のある戦力を守り、敵艦隊へ突入すること。

 

パイロットの腕がなるとウェッジの操縦桿を握る力は強くなった。

 

「我々がこの戦いの一番槍だ、全機!Sフォイルを戦闘ポジションへ!」

 

X字に開いたスターファイターが早速敵艦隊へ突入し攻撃を始める。

 

偏向シールドの中に潜り込み、ジストン級の砲塔を潰して行った。

 

爆発の閃光がエクセゴルの空に輝く。

 

これが戦いの狼煙、反撃の合図となった。

 

ジストン級の船体に取り付いたXウィングやAウィングがターボレーザー砲塔や偏向シールド発生装置を攻撃する。

 

後方のレジスタンス連合艦隊も攻撃を開始した。

 

MCスター・クルーザーからスター・デストロイヤー、ルクレハルク級に至るまで多種多様な艦船から様々な色のレーザー砲弾が放たれた。

 

流石のジストン級といえど数万隻を超える大艦隊の一斉砲撃に耐えられるはずがない。

 

船体に直撃し更に爆発が発生する。

 

その隙に接近したYウィングとBウィングの混成爆撃中隊がジストン級へ攻撃を開始した。

 

まず先行した何機かがイオン魚雷を放ち、周辺を無力化する。

 

その次に合成ビーム・レーザーを備えたBウィングが一斉にレーザーを照射。

 

最後にYウィング数機と直掩機のXウィングがプロトン魚雷を放ってジストン級のスーパーレーザーと反応炉は完全に破壊された。

 

ゆっくりと、崩れるように爆発が広がりもはや対処不能な状況にまで陥った。

 

ジストン級“ウングリュック”、この戦いで最初に沈んだジストン級であった。

 

『敵艦一隻轟沈!集中攻撃の威力は大なり!威力は大なり!』

 

Bウィングに乗り込む爆撃中隊長が広域通信で高らかに報告した。

 

あのスーパーレーザーに何千人、何万人もの同胞が消し飛ばされたのだ、撃破して喜ぶのは当然の気持ちであった。

 

他の爆撃機部隊や小型艦艇による機動部隊も着々と戦果を上げつつあった。

 

ウェッジはコックピットから状況を確認しながらスターファイター隊に指示を出す。

 

「よおし慌てるな、次の攻撃に移るぞ。パイレート中隊、次はお前達だ。アセンダー中隊は援護に回れ」

 

『アンティリーズ大佐、前方全方位から敵ファイター隊多数接近。敵艦隊の後方からです』

 

先行していたAウィングパイロットから報告が入った。

 

徐々にシス・エターナル艦隊は奇襲から立ち直りつつあるということだろう。

 

ともかく今はTIEファイターを爆撃機部隊に近づけるのはまずい。

 

「各機、爆撃機と友軍艦艇を守れ。対艦攻撃部隊に指一本触れさせるな」

 

『了解!』

 

『了解した。大隊各機、先行して敵編隊を切り崩す』

 

ラクティス率いるスターファイター大隊が前衛に出て接近してきたシスTIEファイター部隊と接触する。

 

互いに相手を撃墜し奥へ奥へと浸透しようとドッグファイトが始まった。

 

「喰らえッ!」

 

背後を取ったシスTIEファイター3機にレーザー弾を浴びせかける。

 

一気に3機の敵機を撃墜し友軍機と合流する。

 

「優先して隊長機を撃破しろ、少しでも相手を混乱させろ」

 

『了解!』

 

『了解!』

 

散開した各編隊は可能な限り敵編隊の中央を狙った。

 

指揮官を失った編隊は一時的に指揮系統が混乱し大きく乱れる。

 

その混乱が少しでも長く続けばTIEファイターはジストン級を狙う対艦攻撃部隊を妨害出来ない。

 

一隻でも多くあのスター・デストロイヤーを撃墜し、銀河系へ襲来する脅威を減らす。

 

使命の重大さとようやく反撃が出来るという高揚でパイロット達の指揮は高かった。

 

「バロスでやられたブロフの仇だ!」

 

放たれたレーザー弾がシスTIEファイターに直撃し爆散する。

 

その爆発をあえて飛び抜けたXウィングは1機、2機と更にシスTIEファイターを撃墜した。

 

ラクティスのXウィングだ。

 

編隊を組んだスターファイター隊が確実に指揮官機と思わしきシスTIEファイターを撃墜し、残りをラクティスやタラソフ大尉のようなベテランが撹乱するように撃墜していく。

 

後方から展開されたシスTIEファイター部隊は多数の損害を出し、編隊は穴だらけだった。

 

本来は無事な部隊が援護している間に編隊を再編成するべきなのだが、後退は許さぬとレジスタンス機の凄まじい猛攻で部隊は更に消耗していった。

 

しかしレジスタンス側も士気は高いとはいえ倒しても倒しても減らないシスTIEファイターの物量はかなりの脅威だった。

 

次々と後方から増援が送られ、損耗した部隊と交代する。

 

『大隊長、第二波きてます!三時の方向から3個中隊接近中!』

 

『八時の方向からもです、TIEファイター4個中隊接近中』

 

シス・エターナル軍のスターファイター隊編成は帝国軍と何ら変わらない。

 

1個中隊は12機で構成され、集団で襲いかかってくる。

 

「アンティリーズさん、増援は頼めるか?」

 

『勿論だとも、今までよく抑えてくれた』

 

ジストン級の方潰しに専念していたスターファイター隊がラクティスの大隊と合流する。

 

ファントム、レッド、ローグ中隊、全て銀河内戦を戦い抜いた英雄の部隊だ。

 

「八時の増援は我々でなんとかする、ストライン中佐は三時の増援を」

 

『了解、フォースと共に…!』

 

二方向にスターファイターが分かれ、迫り来るシスTIEファイター隊の迎撃に向かう。

 

ウェッジが率いるスターファイターの数は3個中隊36機に対し、相手は48機。

 

数の上では向こうが上だが全く負ける気はしなかった。

 

接敵した3中隊は敵機の攻撃を回避しつつ反撃として何機か撃墜した。

 

そのまま旋回し、敵機の後方に回り込む。

 

初期反乱運動の頃から戦いに携わっていたエースパイロットの腕は伊達じゃない。

 

あっという間に周囲の敵機を全て撃墜し他の機体の助けに回った。

 

しかしどうやら助けに回る箇所などなかったようだ。

 

他のパイロット達もそれぞれで敵機を撃破していたし、何よりウェッジと同じく初期反乱運動から戦っていた大ベテランが助けに来ていた。

 

ゴースト号、そしてフェニックス中隊。

 

「シンドゥーラ将軍!」

 

『ウェッジ、攻撃部隊を前進させるからあなたの隊も私についてきて。フェニックス中隊とヴァンガード中隊は側面援護』

 

「聞いたな、全機シンドゥーラ将軍に続け!戦線を押し上げる」

 

ゴーストの後に何十機ものXウィング、Aウィングが続いた。

 

その後ろでは何隻ものジストン級が爆沈し、沈み始めている。

 

この戦いはまだ始まったばかり、レジスタンスの反撃はまだまだこれからだ。

 

 

 

 

-エクセゴル レジスタンス地上軍上陸地点-

エクセゴルの上空では熾烈な艦隊戦、そして地上ではレジスタンス地上軍による上陸が開始された。

 

まずレジスタンス艦隊はエクセゴルへのジャンプアウトと同時に後方の艦隊が軌道爆撃を展開。

 

奇襲攻撃でシス・エターナル軍の対空陣地と思わしき場所を粉砕した。

 

それから予定されていた地上軍10個師団、1個特殊作戦旅団による上陸戦が開始された。

 

まずUウィングやリパブリック・ガンシップの空中機動歩兵が上陸し、防衛陣地を形成。

 

そのすぐ後に機械化部隊と虎の子の1個機甲師団を展開し戦線の拡張を行った。

 

そもそもエクセゴルはこのような大規模攻撃を予想しておらず、地上の陣地もフリューゲルが無理を言って最低限作らせたものしかなかった。

 

そんな脆弱な陣地帯にアーヴァラ7から持ってきたヴァイパーを装備した機甲師団の突撃を受ければどうなるかは察しがついている。

 

陣地は簡単に蹂躙され、レジスタンス地上軍はエクセゴルにかなり幅の広い縦深を確保することが出来た。

 

おかげで対艦攻撃能力を持った砲兵師団の展開は容易であった。

 

鹵獲したゴザンティ級やスクラップ寸前の輸送用ガンシップを総動員して地上にありとあらゆる兵器を展開。

 

大勢を立て直し始めたシス・エターナル艦隊が阻止攻撃として軌道爆撃を敢行してももう遅い。

 

地上には大型偏向シールドが張られており、これを打ち破るにはスーパーレーザーか根気強い砲撃しかない。

 

だがそんなことをすればこの“()()”に傷がついてしまう。

 

シスを信奉するシス・エターナル軍将校達は攻撃を躊躇った。

 

ここはタイベン将軍らが予測した通りになった。

 

シス・エターナルはエクセゴルに部隊を展開されると下手に攻撃出来ない。

 

おかげでこちらは攻撃し放題だ。

 

「砲撃陣地は完成次第砲撃を開始しろ、とにかく宇宙軍を支援するんだ」

 

「ハッ!各隊に次ぐ、砲撃陣地を形成次第、直ちに砲撃開始。繰り返す……」

 

簡易テントを地上軍司令部とし、タイベン将軍は幾人かの参謀や砲兵師団長らと地図を睨んでいた。

 

その間に命令を受けた砲兵達は早速砲撃を開始した。

 

レジスタンス軍仕様に改造されたSPHA-Tから次々とターボレーザー弾が放たれる。

 

地上から放っても軌道上の敵艦へと届くこのレーザー弾はジストン級にもダメージを与えていた。

 

別の陣地からは震盪ミサイル回収用のSPHA-Cから対艦型の震盪ミサイルが発射された。

 

地上からの砲撃音は敵艦が上空から消えるまで鳴り止むことはなかった。

 

「部隊の殆どは無傷で上陸に成功、一部スターファイター隊の妨害を受けていますが損害は軽微です」

 

「そうか、一先ずジャクーの二の舞は防げたな」

 

タイベン将軍は安心した表情で軍帽を被り直した。

 

地上作戦の第一目標として部隊の上陸は完了し、第二目標の砲撃陣地の形成と対艦攻撃も成功に終わった。

 

後は第三の目標である“敵指導部の殺害”が地上軍の課題である。

 

「メイディン将軍、特戦旅団の状況はどうだ」

 

メイディン将軍はMC80スター・クルーザーから指揮を取っている為、ホログラムでの登場となった。

 

『かなり奥地にまで浸透出来た。だがまだ目標地点に到達したという報告は受けていない』

 

「そうか……作戦参謀!」

 

タイベン将軍は上陸軍の参謀を呼び止めた。

 

参謀は敬礼し、タイベン将軍の要求を尋ねた。

 

「なんでしょう将軍」

 

「前線の状況とこちらの兵力状況を教えてくれ」

 

参謀は大きく頷き、地図を用いて状況の説明を行なった。

 

まず前提状況として前線に展開された部隊は空中機動歩兵から機械化歩兵へと交代した。

 

敵陣地の撃滅を果たした機甲部隊は前線をその他の機械化部隊に譲り、補給を受けている。

 

「2分前の師団連絡では前線の全域で幾つかの小競り合いが発生、大多数を退けましたが一部続いているとのこと。前線を担当中の第4師団司令部は威力偵察だと分析しています」

 

ホログラムで戦闘箇所が表示される。

 

殆どの場所が攻撃し切れなかった敵陣地の直線上にある。

 

威力偵察か或いは連携の取れていない杜撰な攻撃か。

 

どちらにせよ今すぐ前線が突破され、シス・エターナル軍が流れ込んでくるということはないだろう。

 

「逆にこちらが送った偵察部隊は敵軍の大規模な逆襲部隊の展開を確認していません。むしろ部隊を下げるだけで殆ど前に出してこないとか」

 

「外枠は切り捨てて本丸の守りを固めるつもりか…厄介なことになるな」

 

「一方で我が軍の兵力状況ですが損害は全師団軽微。第2機甲師団の補給は後15分で完了します。もう一度攻勢を行える分だけの予備兵力はあるかと」

 

現状、このままの陣地を維持するだけならこれ以上部隊を動かすことはない。

 

シス・エターナル軍は防御線を再構築し、奥に控えている指導者だけはなんとしても守るつもりなのだろう。

 

恐らくは上空の艦隊の壊滅を待って、艦隊から展開された戦力と共に逆襲に出てくるかもしれない。

 

だがそれは当分先の話だ。

 

今厄介なのは敵が本丸の防御を固めたことにより強襲部隊として送り込んだ特殊作戦旅団が危機に瀕する可能性だ。

 

特殊部隊と言っても所詮は軽歩兵による1個旅団に過ぎない。

 

ウォーカーや戦車などの重戦力があれば簡単に叩き潰されてしまう。

 

「各師団に通達、予備兵力を投入して敵陣地へ部分攻勢を仕掛けろ。だが突破を無理に固執するな、こちらに注意を引かせる。空中機動部隊は特殊作戦旅団が確保した地点に展開して陣地隊の構築を急げ」

 

「了解!」

 

砲撃が響き渡る司令部で通信士達が各部隊に命令を伝達する。

 

地上戦は今の所全てが順調、だがエクセゴルにおける地上戦は主作戦目標ではない。

 

上空で戦っている艦隊が負けてしまえば地上戦でいくら勝とうと意味がない。

 

タイベン将軍は司令部のテントを出て上空を見つめた。

 

「其方は任せましたぞ、アクバー閣下…!」

 

 

 

 

 

 

 

「急げ!この聖地を守るは我々の役目…!うわっ!」

 

Uウィングから放たれたブラスター砲は周囲のシス・トルーパーを粗方片づけ上陸地点を確保した。

 

機体をゆっくりと地面に近づけ、ハッチが開く。

 

中には何十人という厳しい訓練を積んだ特殊部隊員が詰まっていた。

 

「全員!俺のケツについて来い!」

 

ジョーレンが先陣切ってエクセゴルの大地に降り立つ。

 

まだ生きている敵兵に弾丸を与え、目的地に向かって走り出した。

 

次に降り立ったのはヘンディー上級曹長、そしてその後ろをカバーするようにジェルマンが灰色の大地を踏み締めた。

 

着陸した3機のUウィングは全員の上陸を確認するとハッチを開き、その場を離脱した。

 

ジェルマン達の乗機たるシールズは別のパイロットに操縦を任せていた。

 

広場には3機のUウィングが着陸し、地上に展開された兵員は24名。

 

ジェルマンを除いた全員が特殊技能を身につけたレジスタンス地上軍特殊部隊所属であり、練度もシス・トルーパーに勝るとも劣らない。

 

周囲をクリアリングしながらひとまず最初の目的地へ突き進む。

 

目指す場所は敵対空砲陣地、まずはこれを潰して更に部隊の侵入口を形成する必要があった。

 

「止まれ!」

 

シス・トルーパー3人と接敵するも素早く制圧された。

 

ジョーレンはある程度身を隠せる岩が多く、敵の射程外である場所で部隊を止めた。

 

エレクトロバイノキュラーを覗き対空陣地の様子を見る。

 

「二連装の対空砲が3門、そして警備が……ここからじゃ目視での確認は限界がある」

 

「斥候を出しましょうか」

 

ヘンディー上級曹長はジョーレンに提言した。

 

ここで兵力を損ずる危険を犯したくないとジョーレンは「ドロイドは」とジェルマンに尋ねた。

 

しかしジェルマンはタブレット端末の画面を見せながら首を振る。

 

「妨害電波が強過ぎて遠隔じゃ飛ばせないし映像もこっちに来ない。後すぐ撃ち落とされるかも」

 

「人間の偵察が不可欠か……エデル、フロスタ来い」

 

2人の隊員を呼びつけジョーレンは命令を出した。

 

「敵陣地まで接近して武装と兵の数を確認してくれ。くれぐれも無茶はするな、敵に見つかったらこっちで援護射撃するから死ぬ気で逃げてこい」

 

「了解!」

 

2人は顔を見合わせ、敵陣地へと駆けていった。

 

あの2人なら必ず偵察を成功させるだろうとジョーレンは各分隊長らと作戦会議に戻った。

 

「大体あの手の陣地を破壊する方法は奇襲だ。3個分隊で同時に奇襲を掛けて砲台を破壊。そしてあの高台に狙撃班を配置し、援護に当たらせる」

 

「その後は」

 

「すぐ側の第二着陸地点まで前進し周辺の敵兵を掃討、距離的には500メートルもないところだ」

 

「決まりですね」

 

ヘンディー上級曹長を含めた3人の分隊長は全員納得していた。

 

後は2名偵察の連中が敵兵の数と武装を報告するだけ。

 

ジョーレン達は優秀な偵察兵を持っていたようだ。

 

休む暇もなく2人から報告が入ってきた。

 

『少佐、敵陣地は1門につき1個分隊が配置されています。分隊のうち4名が砲手、服砲手、観測、冷却管理に回されており、警備は分隊長含めた6名です』

 

『分隊火器も軽装、ブラスター砲やロケットランチャーはなく一番の火力は手持ちのサーマル・デトネーターだけです』

 

素晴らしい報告だ、偵察として申し分ない。

 

「よし、良くやったぞ。2人はそこにいろ、すぐに合流する」

 

『お待ちしています』

 

A300を手に持ちジョーレンは立ち上がった。

 

「前方のは我々が、左側は第2分隊、右は第3分隊が破壊しろ。まず俺達が砲台を破壊するからそれを合図に各隊打って出ろ」

 

「了解…!」

 

分隊長は己の分隊員を率いて左右に展開した。

 

その間にヘンディー上級曹長が狙撃班に高台へ行くよう命じ、ジェルマンとジョーレンも移動を始めた。

 

バレないように姿勢を低くして移動し、すぐに先行したエデル上等兵とフロスタ上等兵の下へ合流した。

 

「お待ちしてましたっ…!」

 

「よくやってくれたぞ英雄ども、今からあの砲台を吹っ飛ばすから戦闘準備を」

 

「はい!」

 

ジョーレンはレネードランチャーのアタッチメントを取り付け、他の隊員はサーマル・デトネーターを片手に持った。

 

この程度の対空砲であればサーマル・デトネーターが数発もあればすぐに破壊出来る。

 

ジョーレンは左右を見渡し、他の分隊が攻撃地点に到達出来ているか確認した。

 

巧みな素早い判断力と部下達との話し合い、そして全体を見渡す視野角の広さ。

 

どれも指揮官として重要な能力であり、真横で見ているジェルマンはジョーレンからこれらの能力を学び取っていた。

 

「よし、始めるか」

 

ジョーレンは2個分隊に簡単で遠くからでも見えるハンドサインを送り攻撃の結構を合図した。

 

グレネードとサーマル・デトネーターが一斉に投擲され対空砲の陣地へ投げ込まれる。

 

シス・トルーパー達がこれらの爆弾に気づく頃にはもう遅く、起爆と共に対空砲は爆炎に包まれた。

 

「前進!」

 

爆発の熱が辺りに広がり終えたタイミングでジョーレンは攻撃の命令を出した。

 

8名の特殊部隊員が一斉に遮蔽から姿を現し生き残ったシス・トルーパーや他の陣地のシス・トルーパーに強襲を仕掛ける。

 

ジェルマンはブラスターを手に取ろうとしたシス・トルーパーの脳天にブラスターを叩き込み、もう一つの対空砲から身を出したトルーパーの心臓を撃ち抜いた。

 

爆発を合図として高台の狙撃班も攻撃を開始した。

 

まず対空砲の砲手を狙撃し次に分隊長、その次に観測手、服砲手、冷却管理担当と対空砲を人手の面から無力化した。

 

そして残り2つの分隊もジョーレン達がやった時のようにサーマル・デトネーターを投げ入れ、対空砲を破壊した。

 

「対空砲塔の全基破壊を確認!」

 

「このまま前進だ!着陸地点まで敵を押し上げろ!」

 

爆発に察知して一部のシス・トルーパー達がジェルマン達の迎撃に来たが勢いづいた特殊部隊の群れを止める事は出来ない。

 

ジョーレンは何処からかナイフを取り出し、接近してはシス・トルーパーの首を刎ね、盾として扱いながらA300で他の敵も一掃した。

 

他の場所でも爆発の火の手が上がっていた。

 

エクセゴルの中心部にばら撒かれた特殊部隊はジェルマンやジョーレンだけではなかった。

 

仲間達は同様に戦果を上げ、シス・エターナルを後一歩後一歩と追い詰めている。

 

「他の奴らも勝ってる、俺達も勝ち進めるぞ!」

 

隊員を鼓舞しながらジェルマン達はついに第二着陸地点の広場まで到達した。

 

残っているシス・トルーパー達も頑強に抵抗したが彼らの進撃を止める事は出来ない。

 

その間に新たな上陸部隊のUウィングがジェルマン達の頭上に現れた。

 

「Uウィングと……イータ級?」

 

ジョーレンは首を傾げた。

 

すると突然イータ級のハッチが開き中からトグルータと人間の男女が眩い光剣を携えて飛び降りた。

 

「おいおい…まさか」

 

2人はブラスターを弾き返しながらシス・トルーパーを斬り倒し、残りの敵兵を始末した。

 

その間にUウィングが着陸し中から追加の特殊部隊が展開された。

 

「野郎ども!今こそ攻撃の時だ!行くぞ!」

 

部隊を率いる老兵士の声はジョーレンにとって子供の頃、戦場で何度も聞いた聞き馴染みのある声だった。

 

そしてあのライトセーバーを用いて敵を倒す姿もジョーレンにとっては馴染みのある光景だ。

 

「ジョーレン…?」

 

「いや…なんでもない、上陸地点の確保に成功した。次の攻撃目標へ向かうぞ」

 

彼は一瞬だけ10代の少年に戻っていた。

 

クローン戦争は彼にとっての青春であり、これは何十年ぶりかの青春に蹴りをつける戦いだった。

 

 

 

 

 

シスは自由を渇望し、その傍らで他者を支配する願望を持つ一見矛盾した存在である。

 

その支配の形が今マラ・ジェイドを執拗に追いかけているダークサイドの達人達だ。

 

セドリス・QL、テドリン=シャ、ゼクル・ニストの3人はIG-99Eに合流し4対1でマラ・ジェイドを追い詰めていた。

 

特にセドリス、テドリン、IG-99Eの猛攻は凄まじく、相手に全く反撃の手立てを与えぬようにしていた。

 

それもそのはず、今回しくじれば特にセドリスとテドリンに明日はない。

 

()()”を拉致する際ジストン級のアキシャル・スーパーレーザーを失った叱責をつい先日受けたばかりだ。

 

ここで裏切り者の抹殺にしくじれば必ず死よりも恐ろしい結末が待ち受けている。

 

それは絶対に嫌だ、2人は恐怖と何故自らがこんな目に遭わなければならないのかという怒りでダークサイドの力を引き出した。

 

「裏切り者め!!貴様の首を持ち帰ればあの方もお喜びになるはずだ!!」

 

「ここで死ね!汚れた皇帝の手!!」

 

2人の斬撃を受け止め、フォース・プッシュで突き放して距離を保つ。

 

しかしすぐに背後から猛烈な弾幕射撃を浴びせかけられる。

 

距離を取ったところで敵の猛攻を回避する事は出来ず、マラ・ジェイドは苦戦を強いられていた。

 

多少ダメージを負うのと引き換えにこの中の1人は倒せる自信がある、だが倒したところでだ。

 

焦るセドリスとテドリンとは対照的にゼクルは冷静そのもの、さらに距離を取ろうとすれば妨害してくるだろう。

 

多勢に無勢、されどマラ・ジェイドは皇帝に刃を向けた時と同じで負ける気はしなかった。

 

特にこの瞬間、彼女はニヤリと笑った。

 

「何を笑っている、我々では相手にならないと高を括っているのか!?」

 

「舐め腐りおってっ…!!」

 

セドリスとテドリンはさらに激昂しライトセーバーを握り締める。

 

おかげで2人の意識がマラ・ジェイドに向き、一瞬の隙が生まれた。

 

そこへライトセーバーの一撃が振り下ろされる。

 

「…っ!避けろ!!」

 

奥に控えていたゼクルが気づき大声を上げた。

 

おかげで2人はギリギリのところで防御に成功しひとまず即死する事はなかった。

 

その代わりに強力なフォース・プッシュを喰らい、2人は岸壁に叩きつけられた。

 

この時IG-99Eは一瞬だけドロイド脳が相手は敵という判断をつけられず応戦出来なかった。

 

何せついこないだまでシス卿から“()()”だと言われていた存在だからだ。

 

「…スカイウォーカー卿、貴様まで裏切るつもりか!!」

 

ゼクルにも怒りが露わになった。

 

彼らの前に立ちはだかるは緑のライトセーバーを持った新たな希望。

 

被さったローブを降ろし、ライトセーバーを構える。

 

「ルーク…!」

 

マラ・ジェイドは彼の隣に立ち同じようにライトセーバーを構えた。

 

先ほどとは違い、彼女の表情には喜びと余裕の笑みが浮かんでいた。

 

彼女に何があったかルークは詳細な事は知らない。

 

それでも彼女は過去の柵から抜け出し、自分の望む未来を歩むと決めたようだ。

 

「また、一緒に戦おう」

 

今のマラ・ジェイドにはその一言だけで十分だった。

 

この一言は再び戦いの合図となった。

 

IG-99Eはパルスレーザーを放ち、3人のダークサイドの達人が一斉に斬り掛かった。

 

セーバーでまず相手の斬撃を受けつつ反撃を加えた。

 

相手に蹴りを加えて体勢が崩れた所でセーバーを叩きつける。

 

当然彼らも一撃喰らった程度で致命傷を受けるようなヤワな相手ではない。

 

IG-99Eやゼクルが間に入って応戦している間になんとか立て直し、戦闘に再び加わった。

 

マラ・ジェイドとルークの2人になったとはいえ戦力差は4対2、まだ不利な面があった。

 

セドリスやテドリンはともかくこのIG-99Eは戦闘、特にジェダイを殺すことにに特化した暗殺ドロイドだ。

 

流石のルークとマラ・ジェイドでも苦戦は免れない。

 

「やっぱり手強い!このドロイド!」

 

鉈と重パルス・ソードキャノンの銃剣を力一杯に押し込みルークを追い詰める。

 

すぐにマラ・ジェイドが助けに入ろうとしたが機械的に動いた細い腕から放たれるパルスレーザーとブラスター弾によって阻まれた。

 

「そのまま抑えておけ!トドメは俺が!」

 

セドリスが横からルークに斬り掛かろうとしてくる。

 

寸前で周囲にフォース・プッシュを撒き散らし、セドリスとIG-99Eを突き放す。

 

しかしすぐにゼクルとテドリンが駆けつけ再び激しい斬り合いになった。

 

「ルーク!」

 

フォースでゼクルを引き寄せ、セーバーを叩き付ける。

 

防がれた瞬間にルークを真似て蹴りを入れ体勢を崩してさらに一撃、もう一撃と斬撃を重ねる。

 

マラ・ジェイドの猛攻を受けるゼクルの助太刀に向かおうとテドリンが駆け出すもすぐにルークによって阻止された。

 

彼女は連戦で疲弊している、2人以上と戦わせては彼女の身が危ない。

 

それにあの調子だとゼクルはそう長くは持たない。

 

確実に1人倒せればその後の戦いが幾分か楽になる。

 

何せこの後の戦いはルーク自身も生きて帰れるか分からない不滅の皇帝が相手なのだ。

 

セドリスがルークを抑え付け、その隙にIG-99Eがルークの頭を撃ち抜こうとする。

 

ステップで距離を取ってその後弾丸を弾き返そうと考えた時、突如IG-99Eはフォース・プッシュで押し飛ばされた。

 

ウィップを地面に刺し、踵で身体を固定してダメージを抑える。

 

今放たれたフォース・プッシュはルークのものでもマラ・ジェイドのものでもなかった。

 

その光景を見たセドリス達は鍔迫り合いを止め、安全圏まで下がった。

 

「今のは…」

 

「ルーク!」

 

すぐに2人の先輩ジェダイが駆けつけ、ルークとマラ・ジェイドの前に立ち塞がった。

 

アソーカとカルだ。

 

それぞれ自らのライトセーバーを構え、敵を牽制した。

 

「貴方の教えてくれた航路でみんなここに辿り着けた」

 

「みんな来てくれて良かったのか」

 

ルークは上空で激しい戦闘を繰り広げているレジスタンス艦隊を見つめた。

 

あの空にはウェッジやタイコと言ったルークに馴染みのある人々だけではなく圧政に耐えかねた多くの反乱者たちが共に戦っている。

 

そこには人種も性別も生まれも関係はなかった。

 

「これを」

 

アソーカはルークに1本のライトセーバーを手渡した。

 

ボーラ・ヴィオでルークがアソーカにホロクロンと共に託した父アナキンのライトセーバー。

 

ルークは受け取ったライトセーバーを力強く握り締め青い刃を起動させた。

 

かつてこの青い刃を振るっていた時代はまだ未熟で失敗も多かった。

 

だが今は違う。

 

「ここは私達がなんとかする」

 

「早く皇帝のところへ…!」

 

マラ・ジェイドも大きく頷き、ルークは一言だけ「ありがとう」と告げた。

 

当然セドリスらもここから先にジェダイを通すつもりはない。

 

IG-99Eは再び強制起動したプローブ・ドロイドの群れを呼び出した。

 

「一気に飛ばそう」

 

ルークの合図で4人は全力のフォース・プッシュを放ちプローブ・ドロイドを全て破壊した。

 

セドリス達にも影響が出ておりそこに突破の隙が出来た。

 

「今よ!」

 

アソーカはフォースでルークをセドリス達の奥へと飛ばした。

 

すぐに追いかけようとしたが刹那、一斉に斬り掛かったジェダイの攻撃を前にダークサイドの達人達と暗殺ドロイドはその場から離れることは出来なくなった。

 

ルークは走る、あのシスの指導者を完全に葬る為に。

 

ジェダイとシスの戦いで血塗られた歴史に終止符を打つ為に。

 

 

 

 

 

レジスタンス宇宙軍主軸の対シス・エターナル艦隊は敵の前衛を蹴散らし、徐々に艦隊中央にまで進出しつつあった。

 

艦隊はアクバー元帥指揮の下、艦対艦戦闘を常時乱戦に持ち込んで敵を撃破していた。

 

本来の艦隊戦ならば攻撃の効果を上げる為に接近することはあれどここまで接近して船体が擦れ合うほど近くで撃ち合う反航戦はそこまでメジャーではない。

 

似たような戦いが発生したケースはクローン戦争期のコルサントの戦いと銀河内戦期のエンドアの戦いであり、双方事情があった。

 

コルサントの戦いでは誘拐されたパルパティーンをコルサントの領域外へと持ち出されない為にコルサント本国防衛艦隊はハイパースペース・ルートの前に立ちはだかり、敵味方入り乱れた乱戦状況に陥った。

 

エンドアの戦いではまだ完成していないと思われた第二デス・スターのスーパーレーザーは稼働状態にあり、「スーパーレーザーを浴びるくらいならスター・デストロイヤーの艦列に突っ込んだほうがマシだ」というランドの提案で乱戦状況となった。

 

そして今回の艦隊戦は後者の理由に近い。

 

可能な限りジストン級のアキシャル・スーパーレーザーを喰らわない為には相手に接近して砲撃を叩き込むほうが遥かに損害が少ない。

 

エンドア、バロスでの戦訓を汲んだ結果であり、エンドア戦と大きく違うのは今回は奇襲攻撃が成功したこととより組織的な艦隊行動が維持出来ていること、何より敵の倍近い兵力を備えていることだ。

 

今の彼らは数の上で負けるようなことはもうない。

 

「第467機動部隊、敵艦の撃沈に成功!第三艦隊は中央左翼の突破に成功しました!」

 

「スターファイター隊は予定よりも早く後方の敵部隊に浸透しましたが防空網が生きており、攻撃は不可能とのこと」

 

参謀達から次々と報告が入ってくる。

 

報告の殆どは敵艦の撃沈か敵部隊の突破でありどれも喜ばしいものだ。

 

しかしスターファイター隊の進撃は徐々に停滞しつつあるらしい。

 

「一旦ポイントL2-66まで下がらせ再度攻勢を仕掛けろ。カルリジアン将軍、君のスターファイター隊は投入出来るか?」

 

アクバー元帥はMC85“ディファイアンス”のブリッジでランドに尋ねた。

 

すぐにアームレストのホロプロジェクターからランドの姿が現れた。

 

『いつでも行けますよ元帥、全中隊武器弾薬整備完了しています』

 

「敵艦隊の右翼方面から侵入し可能な限り敵艦を叩いてくれ。援護は第二十六小艦隊が行う」

 

『了解、直ちに行きます』

 

ランドの軽い敬礼と共にホロ通信は終わった。

 

眼前では敵艦隊との砲撃が未だ続いている。

 

「艦長、本艦の航空予備隊は出せるか」

 

ヴェラック艦長は「整備は終えています、発艦は可能かと」と答えた。

 

「直ちに予備隊を出して前衛のアンティリーズ大佐らの支援に当たらせろ。シンドゥーラ将軍の隊はアンティリーズ隊と分かれ、撹乱攻撃を行え」

 

「了解…!」

 

ディファイアンス”のハンガーベイは慌ただしくなった。

 

被弾し弾薬の尽きたスターファイターは別のハンガーベイで収容するよう管制塔は指示を出し、“ディファイアンス”の艦載機部隊は全て戦場へと飛び立った。

 

ブリッジからも飛び立ったA、B、X、Yウィングの眩いエンジンの光が見えた。

 

一体何機が無事に帰ってくるのかは分からない。

 

だがこの勝利を掴む為にはスターファイター隊の集中投入が不可欠だとアクバー元帥は確信していた。

 

「同盟国艦隊、ポイントR3-1まで進出、敵艦隊の第二派と衝突」

 

新分離主義連合らを主力とした同盟国軍の諸艦隊も奮闘していた。

 

それぞれが巧みな技術でシス・エターナル軍を翻弄し、連合艦隊は敵艦を撃破していった。

 

流石はマー・トゥーク提督といったところだろう。

 

このニモーディアンの艦隊司令はアクバー元帥に経験、能力の面で勝るとも劣らない存在である。

 

しかも彼らが持ってきた艦艇、どれもクローン戦争期の連合艦艇であるが近代化改修が施されており、艦艇の能力はクローン戦争期のものと比較にならない。

 

主力艦から放たれるターボレーザーの一撃は偏向シールドを撃ち破り、ジストン級の装甲にまでダメージを与えた。

 

スターファイター隊は以前ヴァルチャー級などドロイド・スターファイターであるがそれ故の利点も多い。

 

人を乗せたスターファイターよりも遥かに多く数を繰り出せるし1機の損失も少ない。

 

仮に被弾しコントロール不能になったら自動的に特攻するなど本来生命体では躊躇うような先方にも対応出来る。

 

実際今の戦闘でもシスTIEファイター隊は練度で連合軍スターファイター隊に勝ってはいても数的不利な状況が続いていた。

 

ハイエナ級ボマーによる対艦攻撃の威力も凄まじく、既に何隻かのジストン級を仕留めた。

 

「中佐、敵艦隊及び的地上軍の状況はどうなっている。何か変化はあるか?」

 

ハシュン中佐は各隊から寄せられた情報を読み上げた。

 

「最前線で戦闘中の敵部隊は依然として混乱し打撃を受けていますがそれ以外の艦は後退し再編成を始めています」

 

早い、そしてまずいとアクバー元帥は感覚的に理解した。

 

敵が応戦する際放たれる艦砲射撃の量は変化がない上に正確だ。

 

指揮統制された火力投射を行なっている上に、後退も鮮やか。

 

敵司令部は混乱から回復しもう間も無く何かしらの反撃に出るだろう。

 

例えばスーパーレーザーを用いたレジスタンス艦隊の殲滅。

 

レジスタンス軍が初期に奇襲で手に入れた優勢はこのままでは失われる。

 

「地上部隊は未だ構築された防衛線から動いていません。特殊作戦旅団も現状問題なく行動を続けています」

 

地上軍は恐らく艦隊が勝利するのを待っているのだろう。

 

それまで防衛線を維持し、レジスタンス地上軍がエクセゴルの中枢に浸透するのを防ぐつもりなのだろう。

 

しかしそうであるなら展開された特殊部隊を放置しているのが不可思議だ。

 

特殊部隊が確保した地点にはタイベン将軍が空中機動部隊を送り込んで制圧地域を拡大している。

 

このままではすぐに部隊は中枢に辿り着くだろう。

 

シス・エターナルは必ず何かしらの一手を地上でも打ってくるはずだ。

 

「通信士官、“クレマンソー”に繋げろ、ディゴール大臣と話がしたい」

 

すぐに“エンデュアランス”と“クレマンソー”に通信を繋ぎ、ホロプロジェクターからディゴール大臣が浮き出た。

 

『元帥、何かあったか?』

 

「いや、現状は優勢のままだがシス・エターナル軍の動きからして何か仕掛けてくる可能性が高い。そうなる前に艦隊だけでも前進させて前線を更に前へ広げたい」

 

下手に真っ向から撃ち合うより相手の懐に入って戦った方が良いこの戦場において、敵艦隊と一定の距離があることはむしろ危険だ。

 

常に乱戦状況でなければスーパーレーザーの脅威に晒されすぐに壊滅してしまう。

 

『報告ではスターファイター隊の後方浸透も難しくなっていると聞く。行けるか?』

 

「主力艦を前面展開して集中砲火で可能な限り対空装備を叩く。現在の主力艦の損害ならば問題ないはずだ」

 

アクバー元帥は最後に「今の段階でスーパーレーザーを撃たれたら義勇兵達の士気が保たなくなるぞ」と付け加えた。

 

ディゴール大臣は明確に考え込む表情を浮かべた。

 

彼が呼び出した幾万もの義勇兵部隊は練度はともかく士気は高い。

 

戦力として十分機能しているし立ち上がってくれた彼ら彼女らがいなければ奇襲でこれだけの損失を与えられていない。

 

何せ今でも何隻もの船がハイパースペースからジャンプアウトし、艦列に加わっている。

 

しかし、ディゴール大臣が呼びかけた義勇兵達は熱狂的に応じてくれる分冷めやすくもあるのだ。

 

スーパーレーザーで艦列に大穴が空き、千メートル級の主力艦がたった一撃で跡形もなく消し飛んだら義勇兵達は揺らぐだろう。

 

そんな攻撃が二撃、三撃と繰り返されたら忽ち戦列、延いては軍全体の崩壊に繋がる。

 

正規のレジスタンス軍将兵、そして新分離主義連合軍にも影響が出るだろう。

 

軍の崩壊はなんとしても避けたかった。

 

『…分かった、全部隊に前進命令を出そう。地上軍についてはタイベン将軍、メイディン将軍と少し相談する』

 

「任せたぞ」

 

通信を切り、すぐに艦隊へ命令を出す。

 

「全艦に通達、主力艦を前衛にした突撃陣を編成し前進せよ。“サリーン”と“エルーセリアン”の機動部隊を後退させ、予備隊の“ゲレンサム”と“エコーベース”隊を投入する」

 

「了解!“サリーン”、“エルーセリアン”へ伝達……」

 

「“エンデュアランス”より“ゲレンサム”、“エコーベース”へ……」

 

「本艦も前進し、友軍の火力支援に努めます」

 

ヴェラック艦長は艦隊の前進に合わせて“エンデュアランス”も前に出した。

 

MC85から放たれるターボレーザーの雨は敵艦に十分なダメージを与えた。

 

エンデュアランス”の隣ではMC80“ホーム・ワン”が同じように艦砲射撃を繰り出している。

 

今や“ホーム・ワン”はアクバー元帥の旗艦ではないが、銀河内戦を生き延びた伝説に変わりはない。

 

エンデュアランス”との同時攻撃で“ホーム・ワン”は一隻のジストン級を撃沈させた。

 

「敵艦一隻撃沈!」

 

「よぉし、このまま集中砲火でもう一隻やるぞ!」

 

今の所作戦は順調、だが順調過ぎて何か嫌な予感がする。

 

アクバー元帥は不安を覚えつつも勝利の為、出来る限りの指揮を取った。

 

しかしアクバー元帥が危惧していたシス・エターナルの反撃は間も無く始まろうとしていた。

 

最初の反撃は地上で文字通り唸り声を上げた。

 

 

 

 

 

 

示された玉座の間の地点に近づくにつれて敵部隊との接敵も多くなりつつあった。

 

ジェルマンとジョーレンの部隊も今シス・トルーパー部隊と衝突し足止めを喰らっている。

 

岩場に隠れつつ、1人ずつ狙撃してく。

 

ジョーレンが率いる特殊部隊に後から展開された空中機動歩兵の1個小隊が合流した。

 

「ジェルマン、ヘンディー、デトネーターを。そこの2人、お前らの分隊はデトネーター起爆と同時に10秒弾幕射撃。残りの者は着剣して待機、俺の合図と共に突っ込むぞ」

 

空中機動歩兵の小隊長は中尉、ジョーレンの階級は少佐。

 

指揮権はジョーレンにあり中尉もそのことを心得ていた。

 

「中尉」

 

「ハッ!」

 

A280Cに銃剣を付け終えた中尉は敬礼しジョーレンの隣にきた。

 

彼の年齢は25、26歳くらいだろうか、恐らくジェルマンよりは数歳上だろう。

 

「君の隊にはスマート・ロケット持ちがいたな」

 

「はい、簡易型ですが接近すればAT-ST程度なら確実にやれます」

 

分割型のスマート・ロケットは持ち運びに適しており、一部の空中機動歩兵は対ウォーカー用として携帯していた。

 

「こういう場所でドロイドの斥候も出せない以上不意に遭遇するかもしれん。念の為に準備させておけ」

 

「了解しました!」

 

命令を聞いた2名の歩兵がスマート・ロケットを組み立て弾を込めた。

 

辺りを見渡してみれば突撃隊は全員銃剣の装着が完了している。

 

「よし、突撃準備…!」

 

兵士達が中腰になりジェルマンとヘンディー上級曹長がサーマル・デトネーターの準備をした。

 

「投げろ」

 

サーマル・デトネーターが投擲され敵陣地内で起爆した。

 

爆炎が周囲に飛散し、一時的に攻撃が止んだ。

 

「射撃開始!」

 

2個分隊が10秒間弾幕射撃を叩き込み、その間に数メートルだけ突撃隊が前に進んだ。

 

弾幕射撃が終わる頃には爆発の煙も晴れており辺りの様子が見え始めた。

 

爆発で数名持っていき、弾幕射撃でも4人は撃ち殺せていた。

 

突撃前の準備攻撃としては上々。

 

「総員、突撃!!」

 

ジョーレンは真っ先に敵陣地に飛び込んだ。

 

立ち上がろうとしたシス・トルーパーを銃剣で突き刺し、反撃に出ようとする敵兵を即座に撃ち殺した。

 

普通の歩兵であれば既にこの時点で撤退を開始しているだろう。

 

しかしシス・トルーパーはかなり精神的にタフなようで戦えるトルーパーは即座に反撃に出ようとブラスターを構えた。

 

だがここまで接近されればもう意味はない。

 

到着した友軍兵が刺突と銃撃で残りの敵兵を蹴散らし、合流した援護射撃分隊と共に殲滅した。

 

「クリア!」

 

周囲を確認しながらヘンディー上級曹長はそう叫んだ。

 

その間にジェルマンは一時的に電波妨害が消失したことを確認しすぐにプローブ・ドロイドを飛ばした。

 

味方部隊が妨害装置を発見し破壊したのだが末端部隊の彼らはまだ知らない。

 

「ウェント、セヴァー、警戒線を張れ。狙撃班はあの高台に移動しろ!中尉、損害は」

 

ある程度命令を出しジョーレンは中尉に損害を尋ねた。

 

「負傷兵5名、ですがまだ戦闘可能です」

 

「分かった、手当を終えたら…」

 

「ジョーレン!!まずいぞ……増援来てる!AT-ST1台と歩兵1個分隊!」

 

タブレット端末を見ながらジョーレンに叫んだジェルマンの顔は青ざめていた。

 

ジェルマンの報告を裏付けるかのように聞きたくない機械音を含んだ足音が近づいてきた。

 

「総員散開!!ウェントとセヴァーも下がれ!!」

 

岩陰から現れたAT-STはすぐに顎のレーザー砲を放ち歩兵部隊を殲滅しようとしている。

 

AT-STの背後には10人程度のシス・トルーパーが射撃を開始した。

 

すぐにジョーレンはハンドサインで念の為に準備していたスマート・ロケット班に合図を出した。

 

「ジェルマン、スモークで視界を遮る。こっちで援護するぞ」

 

「了解…!」

 

グレネード・ランチャーにスモーク弾を装填しブラスター・ライフルを構える。

 

ジョーレンが頭を軽く叩き、2人はほぼ同時にスモーク弾を発射した。

 

電子妨害粒子入りのスモークはAT-STの視界を完全に奪い、一時的に攻撃不可能にした。

 

その間にロケット弾が放たれ、AT-STに直撃し爆散した。

 

脚部が地面に崩れ落ち、シス・トルーパー達が辺りに散開する。

 

「スカウト・ウォーカー撃破!」

 

「残りの敵兵を殲滅しろ!」

 

援護射撃を受けている間に中尉率いる歩兵1個分隊が回り込み、側面から集中攻撃をかけた。

 

所詮相手は1個分隊、数の上ではジェルマン達が有利。

 

3分も経たないうちに敵分隊は全滅し増援も辛うじて撃退出来た。

 

「制圧完了!」

 

「ブラスターの冷却と実体弾の再装填、目標地点まで移動するぞ」

 

ここでかなり足止めを喰らった。

 

部隊は移動を始め、戦闘地点から400メートルのところで突如足が止まった。

 

大きな地響きが鳴り、大地が揺れた。

 

「地震!?」

 

「総員一旦停止!揺れが収まるまで動くな!」

 

地震なのかそれともシス・エターナルが何かしらの攻撃をした余波なのか。

 

揺れは20秒ほどで収まり、ジェルマンが念の為にプローブ・ドロイドを飛ばした。

 

「一体何が…?」

 

「分からんが揺れが収まった、移動を続ける。ジェルマンは偵察を続けてくれ」

 

「了解…!」

 

部隊は移動を始めたがこれもまたそう長くは続かなかった。

 

鳴き声に似た爆音が辺りに鳴り響き、兵士達は耳を塞いだ。

 

「なんだこれは…!?」

 

「これは……どこかで聞いたことがあるような……」

 

ジョーレンはその音に訝しんだがなんの音が思い出せない上に音の原因も分からなかった為再び移動を命じようとした。

 

しかし偵察の結果に驚くジェルマンの声が命令を一旦停止させた。

 

「どうした!?」

 

「これを……」

 

ジェルマンはタブレットをジョーレンと他の兵士達に見せた。

 

兵士達は皆顔を強張らせ、「嘘だろ」と呟いた。

 

ジョーレンも同じように顔を強張らせていたが衝撃の原因が違った。

 

「まさか…」

 

ジョーレンが顔を上げた途端“()()”は見えた。

 

褐色の皮膚にギロギロした瞳、まるでトカゲのように4本足で動く尻尾の長い巨大生物。

 

いや生物というよりは“()()”と言った方が正しいだろう。

 

その怪獣は再び大声を上げた。

 

不完全に生まれたことの苦しみ、そして怒りを込めて。

 

この中でジョーレンだけは確実にその姿とその名前を知っていた。

 

「ジロ……ビースト……」

 

ジロ・ビースト、それが伝説の怪獣の名前であり荒れ狂う複製された悲しき獣の呼び名だった。

 

ジロ・ビーストは姿を表すなり近くにいたレジスタンス軍部隊を踏み潰した。

 

足元にいるもう1隊が必死にブラスター・ライフルで応戦するも全く手応えがない。

 

すぐに踏み潰された部隊と同じ末路を辿り、ジロ・ビーストは辺りを見回しながら他に敵がいないか確認した。

 

「2個分隊が全滅……嘘だろ……」

 

「なんでこんなとこにジロ・ビーストが……コルサントで倒されたのが最後じゃないのか…!?」

 

彼らの上空を2機のUウィングが通り過ぎた。

 

既に別の地点に味方を下ろした後であり、あの怪獣は放っては置けないと迎撃に向かっていた。

 

Uウィングはレーザー砲でジロ・ビーストを攻撃するがダメージはほぼないも同然だ。

 

接近して一点集中攻撃を狙ったUウィングはすぐに巨大な尻尾で叩き落とされ爆散した。

 

もう1機が後ろに回り込んでレーザー弾を浴びせかけるもジャンプで機体が噛み砕かれ爆散。

 

Uウィング隊は全滅した。

 

「こちらジョーレン・バスチル少佐、本隊は戦闘中に巨大生物ジロ・ビーストを発見!既に2個分隊が全滅しUウィング2機が撃墜された!至急応援を乞う!」

 

旅団司令部に応援要請を出したものの、スターファイターでどうにかなる代物ではない。

 

まさかこんなところで人智を超えた存在に敵としてかち合うとは。

 

どこにぶつけることも出来ない怒りがジョーレンの中に込み上げてきた。

 

「少佐殿!我々はどうすれば…!」

 

中尉が不安そうな表情で聞いてきた。

 

とても今の手持ちの火器であの化け物を倒す事は出来ない。

 

「……あの化け物を倒す為には機動爆撃を投入する他ないはずだ……目標地点を変更!この辺りの偏向シールド発生装置を発見し、叩く!幸いにもドロイドの偵察が復活した今なら熱源で探知出来るはずだ!」

 

兵士達は大きく頷きジョーレンについて行った。

 

今は自分達が出来ることをやるしかない。

 

その為に兵士達は地獄へと向かった。

 

 

 

 

 

 

-エクセゴル上空 エクリプス級“エクリプスⅡ” ブリッジ-

フリューゲルが“エクリプスⅡ”のブリッジに辿り着く頃には戦闘が経過してかなり経っていた。

 

そもそもフリューゲルは副官のブリッツェ中佐と共に地上にいた。

 

エクセゴルの地上に更に対空、対艦陣地を増やし、防衛体制を拡大させたいということを進言していた。

 

しかしシス・エターナルの高官は「神聖なるエクセゴルにこれ以上は不要」と頑なに拒否した。

 

その議論中にレジスタンス軍の急襲が始まってしまった。

 

攻撃を受けたシス・エターナル艦隊はフリューゲルの予想に反して多く部隊指揮官から『指示を乞う』という通信が送られてきた。

 

フリューゲルが連れてきたディープ・コア艦隊と銀河系で率いてきた麾下艦隊は直ぐに反撃行動を取ったが、その他の部隊は行動が遅れた。

 

シャトルで“エクリプスⅡ”に移動する間もフリューゲルは指揮を取り続けた。

 

艦長クラスの佐官級や機動部隊司令官すら攻撃を受けた際、判断に手間取っている。

 

シス・エターナル軍は思っていたよりも不意の攻撃に打たれ弱い軍隊だった。

 

最悪なタイミングで最悪な弱点が露呈してしまった、もっと早く気づけなかったものかとフリューゲルは内心猛省していた。

 

「状況は、変化ないな」

 

ブリッジで各隊に指示を出していた参謀や副司令官達に敬礼し状況を尋ねた。

 

「スターファイター隊の浸透攻撃は食い止めましたが敵艦隊は主力艦を前衛に展開、集中砲火を受けています」

 

グレッグ提督は簡潔に状況を報告した。

 

少なくともシス・エターナル艦隊はまともに戦える状態までは混乱から回復している。

 

「前衛は我々の麾下艦隊で支える。残りの艦隊は両翼に展開し側面から挟撃、今よりスーパーレーザーの無制限使用を許可する」

 

まずブリッツェ中佐が「本当によろしいのですか?」と尋ねてきた。

 

惑星内でのスーパーレーザー発射は試したことがなかったし、このエクセゴルという特異環境でスーパーレーザーを発射することはどのような結果になるか分かったものではなかった。

 

「数的不利を覆すにはこれしかない」

 

決断は素早く、部下達もその決断を信じた。

 

シス・エターナル艦隊は後方から三方に分かれ、反撃を開始した。

 

レジスタンス艦隊の側面を攻撃しようとジストン級の機動部隊が砲撃する。

 

当然側面攻撃を防ぐ為、レジスタンス艦隊も迎撃部隊で攻勢を防ごうとした。

 

しかし、防壁の部隊は跡形もなく消えた。

 

ジストン級から放たれたアキシャル・スーパーレーザーが最初の側面防御部隊を崩した。

 

MC80一隻、MC75二隻が撃沈しネビュラ級とスターホーク級もそれぞれ一隻ずつ中破した。

 

主力艦が消失し他の軍艦も損害を受け、部隊は壊滅状態となった。

 

そこにジストン級の通常砲火が繰り出される。

 

インペリアル級よりも強力な重ターボレーザー砲が生き残った艦の装甲を打ち破り、更に被害を与えた。

 

「敵艦隊スーパーレーザーを照射…!“タンペートⅡ”撃沈、“モガドール”、“デュプレクス”中破!」

 

「やはり撃ってきたか…!」

 

エンデュアランス”のブリッジでアクバー元帥はついに訪れたこの状況にどうしようもない怒りと焦りを覚えた。

 

しかしすぐに冷静さを取り戻し、指揮を取る。

 

「側面防御の部隊は主力艦を後退させ、スターファイター隊と小型艦の機動部隊を展開し足を止めさせろ。後退した主力艦は後方から援護砲撃」

 

「了解…!」

 

側面攻撃に対する対処は出来た、しかし問題は前衛の戦闘である。

 

崩壊しかかっていたシス・エターナル艦隊の前衛は戦域の規模を縮小しなんとか維持していた。

 

そこに後方から駆けつけた“エクリプスⅡ”麾下の艦隊が合流しレジスタンス艦隊は砲撃戦で厳しい状況に陥っていた。

 

「閣下…!このままではドレッドノートの砲撃に押し切られます…!」

 

ブリッジから見るだけでもシス・エターナル艦隊の砲撃が凄まじいことは否が応でも分かる。

 

エンデュアランス”にも度々砲弾が命中し船内が揺れた。

 

まだ偏向シールドで防げてはいるがいずれ限界はくる。

 

「偏向シールドの出力が20%低下、このまま砲撃を受け続ければそれそろ直撃を覚悟しなければなりません」

 

ヴェラック艦長は神妙な面持ちでアクバー元帥に告げた。

 

艦に被弾し、偏向シールドを越えて直撃を受けるのは戦いが始まる前から覚悟の上だ。

 

元帥は頷き「もう暫く踏ん張ってくれ」と答えた。

 

「流石は帝国のドレッドノートか…」

 

アクバー元帥がこの手のドレッドノート艦と対決するのはエンドア、ジャクー、マジノ線を入れて四度目だ。

 

エンドアの時はともかくジャクーの戦い、マジノ線での攻防とドレッドノートから放たれる連続した高威力な砲撃には苦戦を強いられる。

 

エクリプス級はエンドア、ジャクー、マジノ線で戦ったエグゼクター級よりも小さいが銀河系最新鋭のドレッドノートだ。

 

火力はエグゼクター級に勝るとも劣らず、むしろジストン級との連携でより強力な砲撃に見舞われた。

 

主力艦の偏向シールドであろうとすぐに打ち破られ、直撃を受ける艦も増えてきている。

 

スターファイター隊も後方に浸透してスーパーレーザーを破壊しようと奮戦するも、シスTIEファイター部隊の物量によって阻まれてしまう。

 

『ファントムリーダーから“エンデュアランス”へ、このままでは押し切られる!増援を要請する』

 

ウェッジの声音からは徐々に余裕がなくなっていた。

 

彼はこの間にも友軍機に取り付くシスTIEファイターを撃墜し、戦闘を継続していた。

 

それでもシス・エターナル軍の物量は凄まじく、既に多くの仲間を失っていた。

 

「ファントムリーダー、もう少し踏ん張ってくれ、すぐに増援が来るぞ。“シュルクーフ”は予備のスターファイター中隊を展開、第205防空戦隊を前に出して各隊の援護を」

 

アクバー元帥は予備戦力を解放し少しでも前線の状態を改善しようと努力した。

 

数的には有利であっても兵器の技術レベルと火力の上では圧倒的な差がある。

 

厳しい戦いになる、もう何度目か分からないこの言葉をモン・カラマリの元帥は噛み締めた。

 

だが厳しいのはシス・エターナル側も同じだ。

 

エクリプスⅡ”のブリッジでフリューゲルは辛うじて回復しつつある戦闘状況を厳しい目で見ていた。

 

「右翼の第36小艦隊はポイント2-92を突破、敵艦隊を押しつつあります」

 

「第28小艦隊より報告、敵機動部隊を後退させ孤立していた友軍部隊と合流した模様」

 

「戦運が向いてきましたな」

 

グレッグ提督の発言とは裏腹にフリューゲルの目は冷めたままだった。

 

「どうかな、数の上ではまだ負けている。それに相手はあのアクバー提督だ、油断は出来んぞ」

 

連中はここで全滅する覚悟でここに来たのだろう、連中が持てるだけの全戦力を用いて。

 

そんな覚悟を持った敵をこの地から追い払うには1人残らず撃滅する覚悟で戦う他ない。

 

であれば一時の戦局の優勢も喜びには繋がらなかった。

 

「このまま砲撃を続けて敵を押し続けろ。ポイント3-99まで到達したら正面艦隊もスーパーレーザーの使用を許可、最大火力を以て連中を殲滅する」

 

「了解」

 

シス・エターナル艦隊の砲撃は威力が下がるどころか上がり続けていた。

 

ジストン級の重ターボレーザーが確実に敵艦を破壊し、エクリプス級の一斉砲撃が艦隊全体にダメージを与えた。

 

双方の元帥が冷たい目線で戦況を見つめ、指示を下す。

 

両者の一進一退譲らぬ攻防は“()()()()”の到来まで持ち越された。

 

 

 

 

 

「裏切り者だ!撃て!」

 

ルークを見つけたシス・トルーパー達はすぐに銃口を向け、ブラスター弾を放った。

 

彼がシスを裏切ったということは既に全部隊に伝わっている。

 

シス・トルーパー達にとって彼はもう敵であり、レジスタンスよりも憎むべき相手となった。

 

弾丸をライトセーバーで弾き、接近して一掃する。

 

シス・トルーパーは精強な兵士だ、しかし父と能力を研磨し精神的にもジェダイとしても成長したルークの敵ではない。

 

後方からシス・ジェット・トルーパーの1個ユニットが飛来した。

 

トルーパー達は即座にロケットランチャーやブラスター弾の雨を降らせる。

 

ブラスターはセーバーで弾きつつ、ロケット弾はフォースで岩壁に叩きつけて撃退した。

 

そのまま1人のジェット・トルーパーをフォースで操り、方向を誤らせて岩壁へとぶつける。

 

もう1人は弾き返したブラスター弾に被弾して墜落、残りの1人は接近してきた所をセーバーでジェットパックを切られてそのまま爆死した。

 

「玉座の間までもう少し…」

 

ルークは息を整えて再び走り出した。

 

空を見上げればシス・エターナル艦隊とレジスタンス艦隊が熾烈な戦いを繰り広げている。

 

あの空で戦う者達の中には多くの見知った人達がいる。

 

ウェッジ、タイコ、ランド、ハン、チューイ、そしてレイア。

 

そしてシス・エターナル側にも当然見知った人々はいた。

 

フリューゲル・ヴァント元帥やグレッグ提督。

 

ヴァント元帥からはジェダイだった頃の父の話を聞かされ、感慨深くなった。

 

そしてグレッグ提督からは彼がまだ大尉だった時代に出会った暗黒面に堕ちた父の話を聞かせてくれた。

 

恐怖の代名詞ダース・ヴェイダーの側で共に仕事に就いた者の話は貴重だ。

 

殆どが逆鱗に触れ処刑されるか銀河内戦の混乱で散り散りになったかの二択である。

 

もし彼らがシス・エターナル軍の司令官でなかったら、もっと別の場所で会っていたら戦う運命は避けられただろう。

 

何しろルークには暗黒面に堕ち、シスの全てを継ぐという意思はこれっぽっちもないからだ。

 

彼らとの戦闘は避けられなかった。

 

目の前にいるシディアスの協力者達とも。

 

「スカイウォーカー、お前は愚かな選択を下した。態々死ぬる運命を選ぶとは」

 

上裸で独特なヘルメットのみを身につけた男はルークにそう問いかけた。

 

「レン騎士団、その名は聞いたことがある。そしてそこにいる黒い衛兵、君もな」

 

全身を黒色のマントとアーマーで着込む男達の1人が上裸の男、レン騎士団の長レンの配下ではないことを見抜いた。

 

皇帝が己を守る為に率いた衛兵集団、ロイヤル・ガードの服装を全て黒くしたかのような姿だ。

 

かつて攫われたベン・ソロを追っている最中に彼らの噂は何度か耳にした。

 

フォースのダークサイドを信奉する強力な武装集団がいると、指導者は赤い光剣を振ってブラスターすらも弾く、まるで噂に聞く“()()()()()()()()”と。

 

そして同じく赤い光剣を用いて戦う逸れ者の黒いロイヤル・ガード。

 

ルークは直感的に皇帝が遺したダークサイドの使い手だと分かった。

 

しかし彼らが生きていたシス卿と繋がっていたとは今まで知らなかった。

 

「僕は確かに裏切り者だ、だが“君もそうなのだろう”?」

 

その一言と共に黒いロイヤル・ガードは間合いを詰めてライトセーバー・パイクの刃をぶつけた。

 

赤と緑の貢献が混じり合い、擦れ合う音を出して弾けた。

 

それから暫く2人の斬り合いが始まり、「見てられんな」とレン騎士団が総力を掛けて加勢したのは30秒ほど経ってからだった。

 

ルークは攻撃を受けるのではなく避けて時折反撃を叩き込んだ。

 

「真実を言ってやるな、人にとっては不都合なこともある」

 

「君達もそうか、やはり逸れ者の集団」

 

「教義では“()()()()()()()()”」

 

レンとの鍔迫り合いも互いにフォースをぶつけ合うことで距離が開き、その間に他の騎士団員達が突っ込んできた。

 

攻撃を躱し、本当に危ういものだけを見極めてライトセーバーで受ける。

 

流石というべきかレンと黒いロイヤル・ガードの攻撃は特に優れていた。

 

2人の刃を受け止め、相手が受けなくなっている間に岩を切り崩し、2人にぶつける。

 

「皇帝もこのことを知ったら失望するだろうな。全員が信用出来ないなんて」

 

「シスなんてそのようなものさ、だが忠義は果たさなくてはな」

 

黒いロイヤル・ガードはともかく、レンと彼の騎士団に完璧な忠義はない。

 

だが、だからと言ってシス・エターナルとシディアスを今裏切るつもりはないのだろう。

 

彼らの攻撃には明確な殺意があった。

 

再びレン騎士団と黒いロイヤル・ガードの総攻撃が始まる。

 

このまま彼らの相手を続けるのは可能だが本当の敵は彼らではない。

 

かと言って攻撃に転じようにも相手の数が多く、練度も高い。

 

厄介な相手だなと顔を顰めた瞬間、再びルークに救いの手が訪れた。

 

突如上空からレーザー弾が放たれ、レン騎士団の攻撃を妨害したのだ。

 

「なんだ!?」

 

「あれは!」

 

その瞬間、開いたハッチから青いライトセーバーを持った者がエクセゴルの地表に降り立ち、レン騎士団を振り払う。

 

ルークの表情には思わず笑みが溢れた。

 

やはり来てくれた、そして目の前で助けてくれた。

 

「レイア!それにハン!チューイ!」

 

『よお、まだ生きてるみたいだな坊主!』

 

威勢のいい声がミレニアム・ファルコンから聞こえた。

 

ついでにウーキーの嬉しそうな雄叫びと何故かイウォーク達の声も。

 

「共に戦いましょう、私たちの自由のために」

 

ルークは頷いた。

 

彼女はジェダイではない、レイアはジェダイの道を選ぶよりも母と同じ民の声を聞き、自由を守る政治家の道を選んだ。

 

彼女が握るライトセーバーの刃はフォースの為にあるのではない、人々を守り自由を勝ち取る為にある。

 

「皇帝の玉座にベンがいる!僕が皇帝を引き剥がしたらすぐにあの子を!!」

 

『任せてくれ!』

 

そう言ってファルコン号は飛び立った。

 

その間にレン騎士団は2人の退路を断ちつつ周囲を取り囲んだ。

 

「ベン…シディアス卿の下にいたあの……」

 

「君には関係のないことだ、そこを退いて貰おう」

 

当然彼らがそのような言葉で道を開けるはずもなく再び斬り掛かろうとした。

 

しかしすぐに彼らの攻撃は阻止される。

 

遠くから放たれたフォース・プッシュで2人の騎士団員が近くの岩場に激突し蹲った。

 

「ッ何事だ!」

 

レンの問いに答えることなく、攻撃を繰り出した者はレン騎士団を飛び越してルークとレイアの目の前に現れた。

 

ルークは目の前の男が誰かは分からなかった、しかしフォースの流れから彼が味方でジェダイであることは分かった。

 

レイアは彼をよく知っていた、12年前に一度だけ会っただけだがその時のことはよく覚えている。

 

あの時とはだいぶ姿が変わってしまったがそれでも雰囲気は一緒だ。

 

「初めまして…かな、そっちのお姫様は知ってると思うけど。俺は“()()()”、“エズラ・ブリッジャー”だ」

 

見事な髭を蓄えた好青年は穏やかな声音で自分の名を名乗った。

 

レイアにとっては喜ばしくもあり衝撃的だった。

 

彼は9年前、スローン大提督の艦隊と共に消息を絶ったはずだ。

 

一体どうやって帰ってきたのか、どうやってここまで来たのか、どこで生きてきたのか聞きたいことが山ほどある。

 

だが今はその時ではない。

 

「後でゆっくり話そう、ここは俺とお姫様でなんとかするから君は先に行け」

 

エズラは自分が“こ()()()()()”に置いてきた己のライトセーバーを握り、緑色の光剣を構えた。

 

サビーヌが大切に持っておいてくれて良かった、お陰で今も戦える。

 

「ありがとうエズラ、僕も話したいことが山ほどある。後で会おう」

 

ルークは最後に「フォースと共に在らんことを」と付け加えて玉座の間へ走り出した。

 

彼を止めようとレン騎士団の魔の手が迫るがレイアとエズラによって阻まれ、ルークは最後の防壁を突破した。

 

残すは本陣に控えるシスの皇帝。

 

ダース・シディアスとの対決まで後一歩である。

 

 

 

 

 

 

 

皇帝はふと、頭上を見上げ空で繰り広げられる戦いを見つめた。

 

配下のシス・エターナル軍とそれに手向かう反乱軍の軍勢がぶつかり合っている。

 

当然負ける気はしないしフリューゲル、一千年続く軍族の者ならあの程度撃滅出来るだろう。

 

地上に降り立った反乱軍も艦隊戦が終わったシス・エターナル艦隊と地上軍で一挙に殲滅出来る。

 

不完全とはいえ虎の子のジロ・ビーストすら放ったのだ、連中に最早勝ち目はない。

 

しかし何故だろうか、皇帝は引っ掛かるところがあった。

 

これだけの軍勢を揃えた、これだけの技術を集めた、超兵器にクローニング、暗殺ドロイド、どれも銀河最強の軍隊を構成するに不可欠なものだ。

 

反乱軍の雑兵如きが勝てる存在ではない。

 

何せこの軍勢が“()()()()()()()()()”は反乱分子の雑兵ではないからだ。

 

やがて来る外からの侵略者と戦う為の軍勢なのだ。

 

だから負けるはずがない、負けるはずがないのだが。

 

-今のお前はその侵略者と同じに過ぎないからよ-

 

なんだと?

 

皇帝の頭の中に声が聞こえた。

 

自分と同じ声、しかし勝利を確信する己とは相反する考えを持っていた。

 

-舟をいくら並べて脅し立ててもそれは正当な銀河支配とはならん、ただの侵略でしかない-

 

だが古来のシス皇帝達はそれで事を成し遂げた。

 

-その結果はどうだ、シスの帝国は銀河に何を残した?-

 

今度は姿も見えた。

 

初老の老人、穏やかそうな笑みを浮かべているが心の奥底では何を考えているか分からない様相。

 

-正当な支配とは大衆の委任によって初めて認められるものだ、かつて成し遂げたようにな-

 

余の帝国はまだ健在だ、再び皆が忠誠を誓う。

 

-一度死んだ人間の言葉を誰が信じるのだ、所詮は軍勢欲しさに縋る卑しい者共の虚言よ-

 

では其方は誰だ、余の何だ。

 

皇帝は老人に尋ねた。

 

老人は微笑混じりに答える。

 

-まだ分からんか、私も老いたな。お前は私だよ。“()()()()()()()()()()()()”-

 

その姿は確かにパルパティーンだった、それも己の電撃で顔が歪む前の姿、皇帝となる前の姿だ。

 

シスとは程遠い衣装を見に纏い、如何にも大衆ウケのする表情を浮かべる彼は再び喋り出した。

 

-一度死んで、私は抜け過ぎたようだな。過去の失敗と同じ手順を踏もうとするとは-

 

失敗だと?

 

-武力を使って支配を強要するやり方は一度やってシスの中では失敗した。だから己を隠し、忍耐と共に内側から支配の是非を委ねることにした-

 

パルパティーンは消えたり現れたりしている。

 

恐らくこの場に誰かがいたとしたらその者はこの光景を見る事は出来ないだろう。

 

皇帝の瞳に映るパルパティーンは皇帝の中にしか存在しなかった。

 

-お前のやり方はシス帝国軍がシス・エターナル軍に変わっただけよ、ヴィシエイトの時代からなんの進歩もない。むしろベインの時代から退化している-

 

だが今や余はシスの全て、歴代の皇帝達の悲願を成就することすら出来る。

 

-そうか、ではあれはなんだ-

 

パルパティーンのいる方向には選ばれし者の末裔がいた。

 

結局彼は靡かなかった、暗黒面から抜け出した父と同じように。

 

-シスとして血脈を繋げる事もなく、再び銀河へ返り咲くこともない。ここで伝説は終わる-

 

ルークはライトセーバーを向け、皇帝と対峙する意思を見せた。

 

エンドアの時と同じ目だ。

 

-以前なら上手くやれただろうに、再び銀河の暗黒に潜って耐え忍び、傀儡を立てて再び人々の委任を得るとか。あの総統の煌めきのような嘘に誑かされたな-

 

今シス・エターナルを出さなくとも銀河系の行く末は変わらなかったであろう。

 

むしろ滅びが早まったとすら言える。

 

だがそのような事を考える人物が皇帝になぞ成れる訳がない。

 

-どうする、もう遅いだろうが勝利の後やり口を変えるか?-

 

いいや、其方は最早必要ない。

 

これはシスとジェダイ、フォースの対決だ。

 

であればシスとして、“()()()()()()()()()”として、シスの全てとして目の前のジェダイと戦わねば。

 

余はダース・シディアス、“()()()”皇帝だ。

 

-そうか、私の帝国もこれで終わりだな-

 

そう言い残してパルパティーンは視界から消えた。

 

この瞬間、政治家パルパティーンは完全に死んだ。

 

ルークの目の前にいるのはシス卿ダース・シディアスその人である。

 

「再び余の前に立ち塞がるか、ジェダイ」

 

シディアスは明らかに以前より力を取り戻しており、威圧感も増している。

 

一筋縄では行かない戦いが始まりそうだ。

 

「前にも言ったはずだ。僕はジェダイだ、父がそうであるように」

 

「良かろう、ならば死ぬが良い」

 

ルークにフォース・ライトニングが降り掛かる。

 

彼は素早くライトセーバーで受け止め、攻撃を消し飛ばした。

 

「戦いの連鎖はここで断ち切る!」

 

若きジェダイと最後のシス卿、銀河の未来を賭けた壮絶な戦いが始まった。

 

 

つづく




わしじゃよ(先手必勝)

わしじゃったよ(戦略的後退)

そろそろ後書きも書くことがなくなってきたんで昔Twitterに上げた全裸中年マンダロリアンのことでも貼っておきます

「停滞の時代銀河共和国、人々の鬱憤、アウター・リムの怨念じみた絶叫は社会派全裸中年マンダロリアンをコルサントの元老院地区からジェダイ聖堂まで足を進めさせた。「なーにがライトセーバーじゃ、わしの股間のダークセーバーを…」と息巻く全裸中年マンダロリアンであったがフォース使いたるジェダイの前では敵わず…」
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