【P5R】主すみ詰め合わせ【二次創作】   作:KOMOREBI

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 あらすじ読んでね!!


 本作品には以下の注意事項がございます。

・ATLAS様の「ペルソナ5ザ・ロイヤル」の二次創作作品です

・無印版ではなく、完全版の方のその後ですので、本編のネタバレが含まれています

・よく言えばスピーディー、悪く言えば展開が早すぎる

・稚拙な文章

 以上のことが許せる方はどうぞ楽しんでいってください。


 この作品はフィクションです。実在する人物、団体、事象、宗教とは一切関係ありません。


Vol.1 Reporting to their fellow

※付き合い立て、春休み前ぐらいです※

 

 

 私には付き合い立ての恋人がいる。

 人生で初めて本当に心の底から好きになった、初めての恋人。

 学校の先輩でもあり、そして私たちの頼れるリーダーでもある彼は、優しさ、度胸、知識、器用さ、魅力、どれを取っても完璧な私の自慢の恋人なのだ。

 

 今から2ヶ月ほど前、ノリと勢いで思わず自分の気持ちを伝えたら先輩は優しい笑顔で「自分も好きだ」と言ってくれた。

 正直今でも信じられない。

 自分の気持ちに気づいたのは告白する少し前で、そこから一気に色々と自覚していった。

 大好きな先輩が自分の恋人だなんて、こんな幸せなことあるのかと、こんなに幸せでいいのかと、そう思ってしまう。

 

 だがやはり、世の中はそこまで甘くはないようだ。

 あと数週間で、先輩は地元へ帰ってしまう。

 付き合い始めたばかりで遠距離恋愛はなかなか辛い。

 だからこそ、私たちは話し合って先輩が地元へ帰るまでの間、なるべく沢山会おうという事になった。

 

 

 今日は特に何があると言ったわけではなかったが、怪盗団の仲間でルブランに集まり食事をして楽しい時間を過ごした。

 元々みんな夕方から別の予定が入っていたので、時計の針が5時を回った時、段々と解散していった。

 

 最後まで残っていた竜司先輩と杏先輩が「そろそろ帰るか」と呟くと、私たちに別れを告げて帰っていった。

 気づくとモナ先輩もルブランを出たみたいで、意図せず2人きりになってしまった。

 そのことに気づいて、私は顔が熱くなるのを感じた。

 

 鼓動が速くなるのを感じて、髪を弄ってみたり座り直してみたりと、意味のない行動を取って恥ずかしさと緊張を誤魔化す。

 目の前に座っていた先輩が席を立ち、空になったコーヒーカップを片付ける。

 片付け終わって、また席に戻ってきた。が、そのまま元の席に座ることはなく、極自然に、当たり前のように私の隣に座った。

 ソファ席は十分に広いはずなのに、先輩は私に密着するほどに近づいて座る。

 

「れ、蓮先輩っ……!?」

 突然の出来事に驚き、思わず逃げるように身を引いた。

 獲物を追いかけるように先輩が身を寄せる。少し悲しそうな表情をして不安げに尋ねてきた。

「嫌か?」

 

 もちろん、嫌なわけない。

 すぐに口に出そうとするが、とても近い距離に先輩の顔が来たせいで色々な懸念が頭をよぎって吃ってしまう。

「い、いやじゃないです……っ!」

 

 そう伝えると、先輩はニコッと柔らかく笑った。

 自分も釣られてしまうような、心の奥底から幸せにしてくれるような、そんな微笑み。

「好きだよすみれ」

 

 体を私の方に向けて、腰の辺りに手を回す。

「あ…………」

 それに驚いて小さく声を漏らす。恋愛経験皆無の初心者には少し刺激が強い。

 勇気を振り絞って、先輩に答えるように私も手を伸ばした。

 

 先輩の体に手が触れると、焦れったいとでも言うかのように先輩が私をぐっと引き寄せる。

 私よりも大きくて頼りがいのある体に包まれて、得体の知れない幸福感が全身を満たした。

 それと同時に心臓が今にも飛び出してしまいそうなほど大きく動いて、体を密着させた先輩にこの音が聞こえないか心配になった。

 

 カランコロンッ。

 

 と、その場に似合わない軽快なベルの音が聞こえた。

 一瞬理解が追いつかなくて、と言うか先輩に抱きしめられていて思考がままならなかったこともあって、しばらく固まった。

「えっ……?」

 

 聞き覚えのある青年の声が聞こえて、ばっと顔だけを向けた。

「り、竜司先輩!!?」

 咄嗟に離れようと蓮先輩を押し退けようとするが、先輩は離れるどころかより強く抱きしめてきた。

 

「どうした竜司?」

 至って冷静に蓮先輩が尋ねる。

「…………あぁ、いや……忘れ物取りに来たんだけど………………。え? お前ら付き合ってたの?」

 酷く困惑した様子で竜司先輩がそう言った。

 

 別に隠している訳ではなかったが、何となく仲間内の関係を気にしてか、まだ怪盗団の皆には私たちのことを教えていなかった。

 蓮先輩に抱きしめられていることと、それを竜司先輩に見られたことが相まって、心臓の鼓動がより激しくなる。

 

 蓮先輩が少し名残惜しそうに体を離して、私の肩を抱き寄せながら自慢げに言った。

「あぁ、付き合ってるぞ」

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 竜司先輩に付き合っていることがバレてから数日。

 私たちは何故かルブランで尋問を受けていた。隣には蓮先輩。そして目の前には怪盗団の先輩方。色々な意味で圧を感じます……。

 

 さて、バレたのは竜司先輩だけにも関わらずなぜこうなっているのかと言うと…………、竜司先輩が自分だけ知らないと思って皆さんに言いふらしたからです…………。

 最初は杏先輩、その後すぐに女子メンバーに広まり、祐介先輩はさっきそこで知った。

 

「……て事で、大体2ヶ月前からすみれと付き合ってる」

 先輩が改めて報告する。たったそれだけなのに、私は恥ずかしさに顔を赤らめた。

 

 少しの間沈黙が続く。

 蓮先輩がコーヒーを飲む音だけがして、やっと真先輩が口を開いた。

「そう、やっとなのね」

「長かったねぇ」

 春先輩の緩いコメントをきっかけに、竜司先輩と祐介先輩を除いた皆がワイワイと話し出す。

 

 私は何が何だか分からずしばらく放心した。

 何がやっとで、何が長かったのだろう。

「ちょ、ちょっと待ってくださいっ! やっと、ってどういうことですか?」

 私の発言にみんなの話が止まり、顔を見合わせる。ふふっと笑いあって、真先輩が話しだした。

 

「ごめんね。何の事か分からないわよね。私たち……あぁ、竜司と祐介は違うけど、ずっといつ付き合うんだろうねって話してたの」

 説明されたのに全く入ってこない。困惑してる私を見て杏先輩が言う。

 

「蓮のやつ、ずっとすみれのこと好きでアピってたのに、すみれったら全然気づかなくてさ。私達が気付いたのはすみれと知り合ってすぐ。もっと前から好きな人いるんだろうなぁとは思ってたけど、すみれと知り合って『あ、この子なんだ』って思ったってわけ」

 

「何それ怖い」

 と、隣で蓮先輩が呟く。

 そこまで分かっちゃうなんて凄いなぁと思いながら、それよりもいつから好きだったかなんて蓮先輩からは聞いたことが無くて、恥ずかしいという気持ちの方が大きかった。

 てっきり私の方が早く好きになっていたものかと……。

 いや、もしかしたら私が“私じゃなかった”せいで自分の本当の気持ちに気づかないフリをしていただけなのかもしれない。

 

「あ、あの、蓮先輩……」

 恥ずかしさに顔を伏せながら、先輩に呼びかける。

「ん? 何?」

 

「そ、その…………杏先輩の言ってたこと、って……ほんとなんですか…………?」

 我ながらなぜこんなに恥ずかしい質問をしたのだろうと思う。

 

 自分の声すらかき消す程の大きな心臓の音が聞こえて、蓮先輩の言葉を待つ。

 たった数秒にも満たない時間だったのかもしれないが、私にはとても長く感じられた。

 蓮先輩がゆっくりと口を開く。そして静かな声で、少し照れ臭そうに笑って言った。

 

「あぁ、本当だ」

「え、っと……それはつまり…………その……いつから……ですか…………?」

 火が吹きでてしまいそうなほど熱くなった顔をどうにか見せないように隠して尋ねた。

 

「…………言わなきゃダメか……?」

 同じように頬を赤らめた蓮先輩がぼそっと呟くように言った。

「聞きた……」

 ───聞きたいですと言おうとしたところで、竜司先輩が呆れたように声を張り上げた。

 

「お前らさぁ……イチャつくなら俺らのいない所でやれよ!!!」




 気まぐれに投稿していきます。よろしく。

地獄の女神は笑う→https://syosetu.org/novel/253693/

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