【P5R】主すみ詰め合わせ【二次創作】 作:KOMOREBI
名前は出ていないですが主すみに子供が生まれているので捏造強めが苦手な方はご注意ください。
本作品には以下の注意事項がございます。
・ATLAS様の「ペルソナ5ザ・ロイヤル」の二次創作作品です
・無印版ではなく、完全版の方のその後ですので、本編のネタバレが含まれています
・よく言えばスピーディー、悪く言えば展開が早すぎる
・稚拙な文章
以上のことが許せる方はどうぞ楽しんでいってください。
この作品はフィクションです。実在する人物、団体、事象、宗教とは一切関係ありません。
※未来捏造・主すみ&祐双結婚・子供 以上の要素ありです※
「こんにちは~!」
来客を知らせるベルが鳴って、それと同時に赤子の泣き声が聞こえた。
ここ純喫茶ルブランのマスターである惣治郎が、その声に微かに表情を明るくさせた。
替えのおむつや着替え、その他諸々が入っているであろう大き目のバッグを持ったすみれが店内に入り、続いて泣き喚く赤ん坊を抱きかかえた蓮があやす様に規則的に揺れながら入ってくる。
「いらっしゃい、待ってたぞ」
「すみません……全然泣き止んでくれなくて。お腹が空いただけだと思うんですけど…………」
テーブルに荷物を置き、すみれが惣治郎に詫びる。
「いいって、気にすんな。赤ん坊は泣くもんだ。今は客もいないしよ」
ありがとうございます———とすみれが軽く頭を下げる。
「どうしよう蓮くん、おっぱいあげたいんだけど……」
「そうだな……二階、使わせてもらえないかな」
2人の会話を聞いてか、惣治郎がカウンターに置かれたコーヒーカップを片付けながら言う。
「二階なら使っていいぞ。上には誰も行かねぇように見とくから心配すんな」
数分後。
10年前蓮が寝起きしていた簡易ベッドの上に座り、すみれは幸せそうに授乳していた。
隣に座っている蓮はタオルを片手に持ち、この夏だと言うのにクーラーのない少し蒸し暑い部屋のせいでかいていたすみれの汗を拭いている。
ここが喫茶店の二階でちょっと埃っぽいことを除けば仲睦まじい幸せな家族のひと時であった。
と、下からドアベルが鳴る音が聞こえて、聞き覚えのある女性の声と猫の声が聞こえた。
「お前は駄目だぞモナ。猫じゃないなら今はダメだ。猫なら良いけどな!」
「猫じゃねー! ここで待ってるよ!!」
そうしてすぐ階段を駆け上るドタドタと言う足音がして、双葉が顔を出した。
10年前とは違い、背も、伸びて……、大人な女性といった風貌になっていた———というのは双葉が自分で言っているだけで、昔から変わらず元気な様子であった。
「おっす蓮! すみれ! 赤ちゃん連れてきたって!? おぉぉぉぉ、かっわいいなぁぁぁああ!!」
挨拶する暇すら与えず、蓮とすみれの元に駆け寄って、少しためらってから静かに刺激しないようにすみれの隣に座った。
「また盗聴したのか双葉……」
呆れた様子で蓮が言うと、双葉はむっとして反論した。
「んなわけないだろ! そーじろーに教えてもらったんだよ! あ、モナなら下にいるぞ」
うにゃぁぁぁああおという猫の声が下から聞こえる。おそらく誰もいなくなったのをいいことに惣治郎がモルガナと戯れているのだろう。
蓮とすみれが同棲し始めてから、モルガナはずっと佐倉家が世話をしている。
モルガナがこれを聞けば「ワガハイが世話をしてやってるんだ!」と言い出しそうだが……。
「な、なぁ、撫でてもいいか!?」
「もちろんですっ、いっぱい撫でてあげてください!」
すみれに許可をもらってから、恐る恐る食事に夢中な赤子の頭に手を伸ばす。
可愛い可愛いと何度も繰り返しながら頭を撫でる双葉を、蓮は嬉しそうな様子で眺めていた。
「双葉先輩は子供授かる気ないんですか?」
授乳が終わり、お腹いっぱいになってうとうとしている赤子を抱いて優しく揺らしながら、すみれが問うた。
「うーん……ほら、私はこの通りバリバリ働いてるし? オイナリは今ちょうどいい時期だからなぁ」
オイナリ、と懐かしい昔の呼び方で双葉はそう言った。
「多分あいつも子供できたらどうしても私が大変になるの分かって言わないんだと思う」
「祐介なら子供も新たな着想の源となる! とか言い出しそうだけどな」
ここにはいない祐介の事を思い出し、蓮がおどけた様子で笑って言った。
双葉がそうだな、と小さく笑う。
少し空気が重いのを感じてか、わざと声を明るくして双葉が言う。
「まぁでも! 作る気がないわけではないぞ! そーじろーにも孫の顔を見せてやらないとだしな!!」
約1時間後。
モルガナと戯れる子供を横目に、蓮とすみれは惣治郎の淹れたコーヒーを楽しんでいた。
惣治郎がプレゼントしたモルガナそっくりの猫のぬいぐるみを早速よだれでべちゃべちゃにして、楽しそうにきゃっきゃと笑う。
親子三世代が揃い、10年前の激闘とは対照的に、そこは幸せな雰囲気で包まれていた。