最強コンビのヒロアカ憑依転生 英雄ルート   作:天導 優

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第11話

4月某日 出久side

今日は雄英高校の入学式の日。

僕とかっちゃんの両親は現在海外で生活している。

本当は入学式に合わせて帰国する予定だったみたいだけど、仕事などの関係で帰れなくなった。

その為雄英高校に向かう際に角丸(元)校長が車を出してくれる事になった。

なぜ角丸(元)校長に(元)がついてるのか説明すると、今年の3月で定年退職なされたからだ。

これからは子供夫婦と小さいながらも喫茶店を経営していくそうだ。

その喫茶店が雄英高校に近いため、行きの車を出してくれたらしい。

車を降りた時に頑張れと声を掛けてもらった。

そして僕たちは去り行く車にお辞儀をして3人で教室に向かった。


勝己side

今日は雄英高校の入学式だが、デクの話だと俺たちは入学式に参加しないらしい。

「ところでデク。俺たちって同じクラスなんだよな?」

「そうだけど、どうかした?」

「いや、俺たち2人って入試のツートップなんだよな?。このままだとクラスのパワーバランスが壊れるんじゃないか?」

「確かにそうかも知れないけど、先生たちも何か考えがあるんじゃない?」

「そういうもんなのかね。お、教室はここだな」

俺たちが教室に入ると、そこには。

「き、君たちは!?」

入試の時のメガネがいた。

「ま、よろしく」

俺はそう言うと自分の席を見つけ座った。

デクもメガネを睨み付けた後、俺の後ろの席についていた。

ちなみにエリの事は既に学校側に話してあるのでデクの椅子の隣に小さいながらも席を用意してもらっている。

ただ、今は足を広げたデクの膝の間に座っている。

暫く待つと続々とクラスメートたちが集まってきた。

その中に見知った顔が有ったので軽く挨拶をしておいた。

最後に茶髪で丸い顔をした女子が入ってきた。

だが、俺とデクは見逃さなかった。

その背後に無精髭を生やし、寝袋に身を包んだ男が寝転んでいる事に。

そんなことに気づくはずもなく騒ぐのを止めないクラスメート。

いや、轟は気づいたのか廊下の方を見ていた。

すると突然その男が口を開いた。

「お友達ごっこをしたいなら他所へ行け。ここは…」

ゼリー飲料を一気に飲み込み。

「ヒーロー科だぞ」

そのまま起き上がりに教室に入ってくると寝袋から抜け出し自己紹介を始める。

「ハイ、静かになるまで8秒かかりました。時間は有限。君たちは、合理性に欠くね。担任の相澤消太だ。よろしくね」

え、こいつが担任なのか?。

(そうだよ。この人が担任のイレイザーヘッドだよ)

デクのやつ、直接脳内に話しかけてきやがった。

「早速だが体操着(コレ)着てグラウンドに出ろ」


相澤side

「個性把握…テストォ!?」

俺がテスト宣言すると多くの生徒たちは悲鳴をあげていた。

悲鳴をあげなくとも驚きを隠せない生徒も何人かいる。

「入学式は!?。ガイダンスは!?」

麗日が俺に質問をぶつけてきた。

「ヒーローになるならそんな悠長な行事、出る時間ないよ」

「……!?」

「雄英は“自由”な校風が売り文句。そしてそれは“先生側”もまた然り」

「……?」

俺の説明に毎年の生徒と同じように頭に疑問符を浮かべる生徒たち。

「ソフトボール投げ、立ち幅跳び、50m走、持久走、握力、反復横跳び、上体起こし、長座体前屈、中学の頃からやってるだろ?"個性"禁止の体力テスト。国は未だ画一的な記録を取って平均を作り続けている。合理的じゃない。まあ文部科学省の怠慢だよ。飯田、中学の時の50m走何秒だった?」

「7秒ぐらいだったと思います」

俺の質問に飯田が答える。

「なら、個性を使って全力でやってみろ」

「分かりました」

結果は水を得た魚のように3秒04という記録だった。

「まず、自分の『最大限』を知る。それが、ヒーローの素地を形成する合理的手段」

俺はそう言いながら飯田の記録を見せる。

それを見た生徒たちの反応も毎年見るのと変わらない。

「なんだこれ!!、すげー()()()()

「3秒04ってマジかよ」

「“個性”思いっきり使えるんだ!!。さすがヒーロー科!!」

「………面白そう…か」

俺がそう呟いた時。

「今、面白そうなんて言った奴、今すぐ普通科に行ったらどうなんだ」

爆豪の奴が口を開き、その後すぐに緑谷も口を開き。

「そうだね。僕たちは遊ぶためにヒーロー科にきたわけじゃないしね」

2人の言葉に「なんだよ、その言い方!!」なんて文句を口にしてる奴もいるが俺は思わず笑ってしまった。

「どうやら、お前たち2人は合理的な様だ。それと、ヒーローになる為の3年間。そんな腹積もりで過ごす気でいるのか、お前ら。よし、トータル成績最下位の者は見込み無しと判断し、除籍処分としよう」

その発言を聞き一気に青ざめる多くの生徒たちを他所にこの2人はというと。

「なら、上に立てば問題無しって事だな!」

「久しぶりに勝負しようか?、かっちゃん」

「負けねぇぞ、デク」

合理的なのか、単純に馬鹿なのかこんな状況を楽しんでやがる。

「生徒の如何は、先生の“自由”。ようこそ、これが雄英高校ヒーロー科だ」

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