最強コンビのヒロアカ憑依転生 英雄ルート   作:天導 優

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第19話

勝己side

「半分力貸せよ、相棒」

俺がそう言うと。

《悪魔と相乗りする勇気、あるかな?》

デクの声が俺の脳に響いてきた。

それと同時に緑色のUSBメモリのような物、ガイアメモリが俺のバックルに転送されてきた。

俺はそのメモリを差し込む。

「ジョーカー」

俺も紫のガイアメモリを差し込む。

その後に俺たちは2人揃って叫ぶのは俺たち2人が珍しく唯一共感できて好きだった、2人で1人のあのヒーローの言葉。

「《変身!》」

俺がバックルの部分を広げると「サイクロン」「ジョーカー」の音と共に俺の姿はそのヒーローの姿に変わっていた。

「なんだよ、お前は。それがお前の“個性”か?」

全身に手を着けたようなリーダー格の用な男が喋るが俺は無視して黒い奴をぶん殴る。

「無視かよ。でもまぁいい。そいつは対オールマイトを想定してるんだ。その程度の攻撃は吸収すんだよ」

するとむくりと起き上がる化け物。

「厄介だな。どうする、デク?」

俺がデクに聞くと。

《冷静になりなよ、かっちゃん。無効じゃなくて吸収なんだよ》

俺の脳裏に1つの考えが浮かぶ。

「なる程な。理解したぜ」

俺はその化物に激しい連続攻撃を浴びせる。

「無駄だって言ってるだろ。何度攻撃しようと」

「お前、自分で言ったよな。衝撃吸収って。無効じゃなく吸収なら、限界が有るんじゃないのか!」

その言葉の後、ブッ飛ばされ土煙を当てて倒れる化物。

「なにやってんだ脳無。さっきのガキを人質に取れ」

さっきの連続攻撃で多少ダメージが入ったのか土煙の中をゆっくりと脳無と呼ばれた怪物が立ち上がる。

やがてエリを見つけたのか走り出す。

俺は右側のメモリを別の物と変える。

その暫く後に脳無は土煙の中に浮かび上がった腕の影を掴む。

「人質取をるのかよ。汚ねえ野郎だ」

「ほざいてろ。俺たちは(ヴィラン)。勝つためなら手段は選ばないんだよ」

「確かにな。だが、お前が掴んでるのは、お前が狙ってた子の手じゃねぇ。それは俺の右腕だ」

土煙が晴れるとそこに合ったのは俺の右半身が黄色になり、そこから伸びた俺の腕を掴んだ脳無の姿だった。

俺はそのまま右腕で脳無を縛り上げ、放り投げた。

《かっちゃん、そこは「俺」ではなく、「俺たちの腕」……じゃないかな?》

「ああ、そうだったな。デク」

《じゃあ、そろそろ決めようか》

「そうだな」

俺は黄色のメモリを緑のメモリに戻し、そこから更に紫のメモリを腰の挿入口に差し込む。

「ジョーカー。マキシマムドライブ」

そんな声と共に突風が吹き荒れ、俺の身体は宙に浮かび上がる。

そして俺たちの「《ジョーカーエクストリーム》」の声と共に俺の身体は2つに別れ、脳無と呼ばれた怪物に2連撃の攻撃を浴びせる。

そしてそのままUSJの外の方に吹っ飛ばされていった。

「は、はあぁ!?。対オールマイト用に作った脳無が何であんなガキに」

「落ち着いてください。死柄木弔。脳無がやられた以上ここに」

黒い霧に包まれた奴がそこまで言った時、死柄木弔とか叫ばれてる奴の腕に銃弾が撃ち込まれていた。

「ごめんよ皆、遅くなったね。すぐに動ける者をかき集めて来た」

そこには。

「1ーA、飯田天哉。ただいま戻りました!!!」

教師達が勢揃いし。

「さぁ、第2ラウンドといこうか」

No.1ヒーロー、オールマイトの姿が合った。

「脳無が使えない以上、こちらが不利です。退きますよ、死柄木弔」

「ち、覚えてやがれ」

そのまま、奴らは去っていった。

だが。

「残るは、お前だけだ!」

俺に向かって計12発の弾丸が飛んでくるが、あまりにも遅いので、全部掴んでおいた。

「全く、生徒に向かって発砲ってなに考えてんだか」

その言葉と共に俺が変身解除すると。

『な!?』

ビックリする先生方。

「彼の“個性”は超越って聞いてたけど、あんなことも出来るの?」

とか叫ばれた。

そしてその後、俺に向かって発砲したスナイプに謝られた。


弔side

くそ、くそ、くそ。

イラつきが止まらない。

「手酷くやられたようだね、弔」

「話が違うぞ、先生」

「違わないよ。ただ見通しが甘かったね」

「うむ…なめすぎたな。(ヴィラン)連合なんちうチープな団体名で良かったわい。ところで、ワシと先生の共作“脳無”は?。回収していないのかい?」

「蹴り飛ばされました。正確な位置座標を把握出来なければ、いくらワープとはいえ探せないのです。そのような時間は取れなかった」

「せっかくオールマイト並みのパワーにしたのに…。まあ…仕方ないか…。残念」

「やはり、オールマイト相手では無理だったと?」

先生たちの疑問に俺は答える。

「いや、オールマイトは脳無の相手をしてない。対オールマイト用に作った脳無を倒したのはガキの1人だ」

「なる程。それはどんな子だったんだい?」

「金髪のガキだった。それに少なくともオールマイト以上のパワーを持ってた。名前は確か…」

「爆豪と呼ばれていました」

俺の言葉の後に黒霧が言葉を続ける。

「…………へえ」

「アイツさえ居なければ結果は違ったかもしれない。ガキがっ…、ガキ…!」

「悔やんでも仕方ない!。今回だって決して無駄ではなかったハズだ」

「精鋭を集めよう!。じっくり時間をかけて!」

「我々は自由に動けない」

「だから君のような“シンボル”が必要なんだ。死柄木弔!!、次こそ君という恐怖を世に知らしめろ!」


お茶子side

「18…19…20。重症の先生を除いて生徒は全員無事か」

駆けつけてくれた警察の人が私らの安否を確認してくれた。

「とりあえず生徒らは教室へ戻ってもらおう。すぐ事情聴取ってわけにもいかんだろう」

「刑事さん、相澤先生は」

そんな中、梅雨ちゃんが相澤先生の事を心配して刑事さんに聞いていた。

《両腕粉砕骨折、顔面骨折。幸い脳系の負傷は見受けられません。ただ、眼窩低骨折が起きており、眼に何かしらの後遺症が残る可能性もあります》

刑事さんがスマホをスピーカーモードにして状況を教えてくれた。

その後、鬼のような顔をした刑事さんがやって来た。

「塚内警部!、ここより約400m先の雑木林で(ヴィラン)と思われる人物を確保したとの連絡が!」

「様子は?」

「外傷はなし!。無抵抗でおとなしいのですが、呼びかけにも一切応じず、口がきけないのではと」

そんな会話の後、刑事さんたちは念のために校内を捜索するとの事だったので私たちは教室に向かった。


その後、教室に戻った私たちは雑談をしていた。

ちなみにエリちゃんは保健室に自分の荷物を取りに行っている。

「それにしても爆豪、大活躍だったらしいじゃん」

上鳴くんがそんな事を言ってた。

「けど、緑谷が急に「僕の身体をよろしく」って言って気を失った時はビックリしたぜ。いつの間にかベルトを巻いてたし」

「なんだよ。緑谷の奴、気絶してたのかよ!」

そんな会話の中で私は気になった事を聞いてみることにした。

「爆豪くん、1つ気になったんだけど。爆豪くんの変身した姿からデクくんの声がしたのはどういう事なの?」

「半分力貸せよとかも言ってたよな」

砂藤くんも気になったのかその事を聞いていた。

すると爆豪くんとデクくんは教えてくれた。

「このバックルを装着すると俺たち2人は意識を共有する事が出来る」

「見てる光景や、感情なんかをね。やって見せようか。かっちゃん」

「そうだな、見てもらった方が早いか」

そう言うと爆豪くんは腰にバックルを当て、ベルトが形成されると目隠しをする。

「じゃあ、八百万さん、適当にトランプを数枚作ってくれる。スートや数字も適当で良いから」

「解りましたわ」

直ぐに八百万さんは両腕からトランプを作り出していた。

爆豪くんは目隠しをしたまま背中を八百万さんに向け、デクくんは八百万さんの方を見ている。

「右腕からクローバーの3、ハートの6、左腕からダイヤのAとスペードのK」

「当たってる。マジかよ」

「更にこのメモリを差し込む事で、僕の意識は完全に同化して、あの姿に変身できる用になる」

「欠点としては俺の力は半分以下になるし、デクの能力も断片的にしか使えない」

爆豪くんは目隠しを外しながら補足をしてくれた。

「って事は緑谷は気絶してなくて、爆豪と一緒に闘ってたって事!?」

上鳴くんはその事を聞いて再度驚いていた。

そしてその後、校長先生がエリちゃんを連れてきて相澤先生の代わりに帰りのホームルームを行い、解散になった。

帰り際にエリちゃんに「ごめんなさい」って言われたけど、なんだったのかな?。

翌日は臨時休校になり、そして休み明け。

「みんな、おはよう。席についてる?」

デクくんがそう言い、皆が十人十色の返事をする中、全身包帯まみれの相澤先生がやって来た。

「先生、無事たったのですね」

飯田くんはそんな事を言ってるけど、無事言うんかなぁ、アレ…。

「俺の安否はどうでも良い。何よりまだ、戦いは終わってねぇ」

『!?』

その言葉が私たちに戦慄を走らせる。

「雄英体育祭が迫ってる!」

『クソ学校っぽいの来たあああ!!』

その一言にクラスメートの多くがホッとしてた。

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